ソニックアカデミーサロンに、4組の著名クリエイターがメンターとして登場! ヒット曲を生むノウハウを語る

2017.8.30

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SONIC ACADEMY

Live/Event

ソニーミュージックが2014年から始めた本格的音楽クリエイター養成スクール「ソニックアカデミー」。各種セミナーを集中的に学ぶことができるフェス形式での開催から始まり、現在ではレギュラー講座としてプロ志向の「MASTER CLASS」や、ボーカルレッスンを中心とする「UTA-PLA」などを開講し、社会人を中心に年々参加者も増加しています。

本年6月からは新たに「ソニックアカデミーサロン」もスタート。ここでは会員(会費:月額1000円・税抜)のみが参加できるFacebookグループ上で、メンター(指導者)に質問したり、会員同士でコミュニケーションを図ることができます。

また、リアルな場での勉強会も催されるほか、今後は参加者が主導するテーマごとの分科会も立ち上がっていく予定です。

今回は、7月21日に開催された、数々のヒット曲を手掛ける著名クリエイターで「ソニックアカデミーサロン」のメンターでもある、Akira Sunsetさん、Calros K.さん、Soulife(河田総一郎さん、佐々木望さん)のお二人、丸谷マナブさんが参加するスペシャルトークセッション「音楽制作の最新トレンドと、ヒットソングへのアプローチ」の模様をレポートします。

ソニックアカデミー

閉鎖的な音楽制作の現場を開放し、未知の才能を発掘する

まずはじめに、トークセッションの司会を務めるソニックアカデミーのプロデューサー・灰野一平さんが登壇し、「かつてプロフェッショナルな音楽制作のノウハウは、多少閉鎖的な側面を持ちつつレコーディングスタジオ内で蓄積され、そこに入ることが許された人達によって連綿と共有されてきました。しかし、最近は自宅でのレコーディングスタイルが定着し、音楽制作の間口が一気に広まった半面、そうしたノウハウを育み、次の世代に伝える場の確保が難しくなってきました」とソニックアカデミー発足の背景を説明。

また、「表舞台に立ち、パフォーマンスをするアーティストは、無二の才能や絶対的な個性が必要で、ある種のノウハウを提供することだけでは成功に導けるとは限らない、特別な世界と言えます。一方、作詞家や作曲家、アレンジャーなどのクリエイターは、地道な努力やトレーニングなどで積み上げが可能で、たったひとつのコツを掴んだだけで一気に才能が開花する可能性を秘めています。さらに、本当に才能があるクリエイターというのは構成力があって、分析能力や対応力も非常に高い。ただ、そういう人たちは、どんな世界でも活躍できるので、実は音楽業界ではないところに存在するのではないか、そうした方々にもスタジオで培われてきた音楽制作のノウハウを伝えることができれば、もしかしたら、そういう人の中から次世代のトップクリエイターが生まれるかもしれない、という想いがありました。そういった“未知の才能との出会い”、これもソニックアカデミーを発足させた狙いのひとつです」と語りました。

ソニー・ミュージックレーベルズ ソニー・ミュージックレコーズ 第二制作部 gr8!records 兼ソニー・ミュージックエンタテインメント エデュケーション事業部 Team Sonic Academy プロデューサー 灰野一平さん

ソニー・ミュージックレーベルズ
ソニー・ミュージックレコーズ 第二制作部 gr8!records 兼ソニー・ミュージックエンタテインメント エデュケーション事業部 Team Sonic Academy プロデューサー
灰野一平さん

数々のヒット曲を手掛けたメンターによる、実践的で多くのヒントが盛り込まれたトークセッション

この日の「ソニックアカデミーサロン」では、4組のメンターが「コツを掴んだきっかけ」、「楽曲提供時のコンペシートの内容をどこまで意識して書くか?」、「ヒット曲は研究しているか?」、「作曲時にどのような工夫をしているか?」など、楽曲制作にまつわるテーマに沿ってトークを展開していきました。

<トークセッション参加者>


ソニックアカデミーサロン Akira Sunsetさん
Akira Sunsetさん
作詞家、作曲家、編曲家
【主な作品】
欅坂46「手を繋いで帰ろうか」(作曲・編曲)、乃木坂46「今、話したい誰かがいる」(作曲・編曲/APAZZIと共作)

ソニックアカデミーサロン Calros K.さんCalros K.さん

作曲家、編曲家、音楽プロデューサー、トラックメイカー
【主な作品】
西野カナ「あなたの好きなところ」(作曲・編曲)、AKB48「Green Flash」(作曲)

ソニックアカデミーサロン SoulifeSoulife

佐々木望さん(写真左)と河田総一郎さん(写真右)の2人からなる音楽ユニット。
【主な作品】
遊助「一笑懸命」(共作曲・編曲)、欅坂46「二人セゾン」(作曲・編曲)

 

ソニックアカデミーサロン 丸谷マナブさん丸谷マナブさん

作詞家、作曲家、編曲家、サウンドプロデューサー
【主な作品】
AKB48「ラブラドール・レトリバー」(作曲)、Little Glee Monster「好きだ。」(作詞・作曲・編曲・プロデュース)

最初のテーマは「コツを掴んだきっかけ」。Akira Sunsetさんは、作曲を手掛けた乃木坂46の2ndシングル『おいでシャンプー』のカップリング曲『狼に口笛を』を例に挙げてトーク。それまでの乃木坂46の楽曲や清楚なメンバーイメージとは、“あえて真逆のロックテイストに仕上げた”ことでチャンスを掴んだと説明。「それ以降、絶対に誰もやらない曲を目指すようになりました」と語りました。

また、丸谷さんは「運よく早い段階でAKB48の29thシングル『永遠プレッシャー』に採用されたのですが、そこからが苦しかった。その次の曲では“グループサウンズ”というお題があり、最終的に完成したのが33rdシングル『ハート・エレキ』だったんですが、アーティスト側のリクエストに応えるという訓練を、その苦しんだ期間に積み重ねていたんだと思います」と明かしました。

アーティストの詞や曲を募集する「コンペシート」との向き合い方について話してくれたのは、Calros K.さん。

「当初はコンペシートに書かれていることに、そのまま従って書いていましたが、最近ではその裏に隠れているアーティストが本当にやりたいことや、次のステップではどういう方向性に進んでいきたいか、さらにはそのアーティストのファンが、次にどんな曲を聴きたいかまで考えて書くようになりました」(Calros K.さん)

Soulifeのお二人も「そのアーティストがどのステージを目指しているか、この方向性にはまだ気づいてないのではないか、といったことも想像します。ただ、あまり考えすぎて、自分たちの苦手な曲を作ろうしても仕方がないので、その点も注意していますね」と解説。

また、レーベルでA&Rを務める灰野さんは、1回の楽曲提供コンペで平均300曲は聴き、そのなかから採用曲を絞るという音楽制作の裏側を明かし、メンターからも「そこはシリアスでドライな世界。いくら個人的に仲が良くても、それで決まるような簡単な世界ではなく、その膨大な曲のなかでいかにして目に留まるかを、みんな切磋琢磨してやっている」という現場の厳しさも語られました。

スペシャルトークセッションの様子。当日は幅広い年齢層

スペシャルトークセッションの様子。当日は幅広い年齢層から約40名が参加。
終始熱心に話に聞き入る姿も印象的

曲作りにもっとも大事なことは? メンターたちが語る

参加したメンター全員が口を揃えて語っていたのが「楽しむこと」。丸谷さんは「好きで楽しんでやっているときのほうが、想像力がスパークする」と話し、Calros K.さんは「普段からあまり悩まない。自分から巣立っていった曲はアーティストのもの。常に次の曲にワクワクしている」とも話してくれました。

最後にメンターから参加者へ、「是非、取り掛かったら最後まで作り上げてほしい」(丸谷さん)、「1曲を愛しすぎず、何百曲も作ることが大事」(Soulife)、「自分で作品の良し悪しを判断せず、楽しいうちに完成させて、すぐにコンペに参加してしまうのが一番」(Akira Sunsetさん)、「作業中は孤独。客観性もなくなる。そのため、コライト(複数人で作品を共作=Co-Write)は楽しむ手段としても最適」(Calros K.さん)といったアドバイスも送られました。

この日をキックオフにさっそく分科会もスタート。トークセッション後の交流会も大盛況でした。

こうした交流や分科会について、ソニックアカデミーサロンの発案者であり、ご自身もソニックアカデミーに通う服部恭之さん(コネクティ代表取締役社長 兼 コーポレートエグゼクティブフェロー)は「プロの制作現場で何が行なわれているかを知る大きなチャンス。ただし、こうしたイベントに参加して、わかった気持ちになっても、それで終わってしまうケースも多い。今後は継続的にコミュニケーションを図り、成長していけるように、Facebookグループでの交流や分科会を、参加者のみなさんと一緒に盛り上げていきたい」と展望を語ってくれました。

服部恭之さんも招き入れられ、ソニックアカデミーサロンに対するご自身の想いを語りました

服部恭之さんも招き入れられ、ソニックアカデミーサロンに対するご自身の想いを語りました

イベントやSNS上まで交流の場が広がったソニックアカデミー。このような実験的かつ、実践的な場から新たな才能が登場し、音楽制作の現場がさらに活性化されることを期待しています。

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