Zepp Fukuoka復活の宴開催! こけら落とし公演「SMAのド自慢」レポート

約2年半ぶりに再オープンしたZepp Fukuokaのこけら落とし公演「SMAのド自慢」が、2018年12月7日開催された。旧Zepp Fukuokaのフィナーレを飾ったソニー・ミュージックアーティスツ(以下、SMA)が、今回はZepp Fukuoka復活を祝って大盤振る舞い。SMA所属のアーティスト勢が自慢の“のど”を競い合う豪華企画である。

ライブの合間には同じくSMA所属のお笑い芸人の生パフォーマンスや俳優陣からのお祝いのVTRメッセージも交え、約3時間に渡った公演をレポートする。

至上のSMAヒットパレード! それぞれの個性が際立った前半戦

寒空の下、真新しいエントランスには開場前からオーディエンスが列をなし、場内はみるみるうちに人で溢れかえった。オープンしたての建物の独特の匂いがたちまち人いきれに取って代わるほどに熱気が充満している。

場内が暗転し、ステージスクリーンに映し出されたのはバイきんぐ&AMEMIYAである。「Zepp Fukuoka復活おめでとう!」という祝辞に、福岡県出身・小峠の地元ネタやAMEMIYAの歌ネタを交え、アットホームな笑いと歓声に包まれたオープニングだ。

続いてステージには、スポットライトを浴びつつタキシード姿の上中丈弥(THEイナズマ戦隊/以下、上中)が登場。「本日の総合司会を務めさせていただきます!」と、うやうやしくも軽妙な語り口で、まずは今夜のプログラムとシステムの紹介から。

今回のイベントは大きく2部制に分かれており、前半は出演者がそれぞれのオリジナル楽曲を、後半はカバー曲を披露する構成で、のど自慢の審査対象は後半となる。その審査員を務めるのは、ABEDONと奥田民生。

上中がふたりの名前を読み上げ、場内のボルテージが一層高まったところで、今夜のハウスバンドのひとつ、OKAMOTO’Sのオカモトコウキ(Gt.)、ハマ・オカモト(Ba.)、オカモトレイジ(Dr.)と渡辺シュンスケ(Schroeder-Headz)がステージへ。そして、上中による開幕の音頭で本編はスタートした。

歌わせ踊らせ瞬く間! 高揚を開放へ導いたアグレッシブな歌たち

「いよいよ始まります、歌って踊って笑って、楽しんでまいりましょう! トップバッターは、チャラン・ポ・ランタン!」
グリーンのベレー帽にアコーディンを抱えた小春と、ピンクのベレー帽のももが弾けるように飛び出してくると、会場内も一気にヒートアップ。“逃げ恥”こと『逃げるは恥だが役に立つ』のOPテーマ『進め、たまに逃げても』をキュートに、躍動感たっぷりに披露。オルタナティヴな音楽ファンのみならず、お茶の間の人気も獲得した彼女らの起爆効果は抜群だった。

「次はオカモトショウさんでーす!」と、ももからのバトンを受け、タンバリンを手にオカモトショウ(OKAMOTO’S/以下、ショウ)がオンステージ。早くも揃い踏みしたOKAMOTO’Sの面々と、照れたような、どこか誇らしげな表情を交わし合い、さすがのドライブ感でアルバムタイトルチューン『NO MORE MUSIC』を堂々プレイ。バンドのダイナミクスを存分に感じさせてくれる快演に、オーディエンスも俄然沸いた。

ショウの「八熊慎一! フローム、スパークスゴーゴー!」という紹介に一際大きな歓声が上がり、続いて、ヤックこと八熊慎一(SPARKS GO GO)が登場。「北海道から来ました、八熊慎一です! 一生懸命歌います!」と本家のど自慢顔負けの挨拶から、スパゴーのライブスタンダード『Sandy’s Sunday』を歌い上げる。ハマ・オカモトのベースソロには「ちゃんとピックで弾いてるよ!」とエールを送るベテランらしい余裕と、ゴリっと芯のあるボーカルで伝えたダイナミズムは圧巻だった。

エキサイティングな熱気をそのまま“のど自慢”に繋げたのは、PUFFY。ガーリーな声色と仕草で「4番、大貫亜美です♥︎吉村由美です♥︎今日はPUFFYさんの『渚にまつわるエトセトラ』を歌います♥︎」なんてうそぶきながら、いつもよりさらにビートとハイハットの効いた男前なアンサンブルで、耳馴染んだスーパーヒット曲をオーディエンスとともに大熱唱。この夜も、絶妙のユルさとキュートさにかげりなし! という姿を見せつけた。

PUFFYからの紹介を受け、「よくこんなに入ったねぇ(笑)。物好きな皆さん、こんばんはー! SMAの一員として頑張りまーす!」と言いながら登場したのは、ポップ・マエストロ、堂島孝平。キラキラと眩いばかりのポップネスで炸裂させた『LUCKY SAD』の瞬きはなお健在。それこそ一瞬にしてオーディエンスを、メロディーに内在化された幸福感で包み込んでいく。色とりどりに場内の空気を染めると、堂島は「コウキ! ハマ! レイジ! シュンスケ!」とハウスバンドのメンバーを紹介し、ともにステージを降りた。

ここでライブはひと休み、ハリウッドザコシショウによる生パフォーマンス。エグ味ダダ漏れのモノマネ8連発が観客を笑いの渦へ。

剛柔自在、しなやかなバンドサウンドの機微で彩った強き歌たち

さてここからは、ハウスバンドをフジファブリックの加藤慎一(Ba.)、金澤ダイスケ(Key.)、UNISON SQUARE GARDENの鈴木貴雄(Dr.)、そしてRei(Gt.)から成るスペシャルバンドへスイッチ。

ここで総合司会の上中がボーカリストとして本領発揮。Reiの勇ましいギターリフに始まる『My Generation』をハイエナジーに歌い上げる。その熱唱に、ここまでの司会としての奮闘も相まって、惜しみない拍手と歓声が沸き起こった。

続いて、小柄で可憐なルックスからは想像も及ばない卓越したギタープレイで魅せるReiがリードボーカルとして、自曲『COCOA』をシャウト&プレイ。ファンキーでプリミティヴなパフォーマンスが観る者の心身を心地良く躍らせてくれる。チャラン・ポ・ランタンのももと並ぶSMA最年少組だが、プレッシャーも緊張も感じさせない肝の据わり具合はまさに喝采モノだ。

そんなReiが呼び込んだのは、フジファブリック・山内総一郎。加藤と金澤を見守るような落ち着いた笑顔でステージへ進み出る姿にオレンジのライティングが重なり、場内は一気にノスタルジックな雰囲気に。「ふるさとの曲を、手紙を書くようなつもりで、心を込めて歌いたいと思います」と披露したのは『手紙』。あふれる叙情とグルーヴ感でオーディエンスとの心の距離をグッと近づけた名シーンだった。

さらに空気を一変させたのは次の出演者、綾小路翔(氣志團)! 登場するなり「ヒット曲がないんですけど」と自虐的なMCと腰の低さで好感度を上げつつ、博多名物“にわかせんぺい”のお面でご当地サービスも抜かりない彼からの祝辞曲は『我ら思う、故に我ら在り』。会場中から大歓声が上がる。おまけに、何が貴重かって氣志團を演奏するフジファブリックというのが貴重。Zepp Fukuokaの船出を祝うように響き渡った、“新しい歴史に漕ぎ出せ仲間達よ”のフレーズを、今宵の観客は忘れないであろう。

前半戦のトリを委ねられたのは、CHEMISTRY。総合司会の上中とは同級生とのことで、口を開いた早々のMCいじりで観客の笑いを誘う。が、イントロに入れば一気に艶っぽく、高揚感を導くそのラストナンバーは『PIECES OF A DREAM』。しなやかなリズムに乗ってハーモニーが広がり、最終的に会場一体となっての大合唱へ。“SMAのド自慢”の前半を締め括るに相応しいシンガロングであった。

ここで再びお笑いの生パフォーマンス。マツモトクラブが“ラーメン屋さんにおけるとんだラブコメコント”で爆笑といたたまれなさを生んだあと、いよいよ後半戦ののど自慢へ。

一夜限りのビッグジョイント実現! 笑いと感動の後半戦

後半戦では、出演アーティストが今日限りのスペシャルタッグを組んでカヴァー曲を歌うわけだが、ここでそれを審査するABEDON&奥田民生が、上中に誘われて登場。

審査の基準と今の気持ちを問われ、「お客さんがドーンっとなるかどうかだね」(奥田)、「楽屋で皆、気合い入ってましたね~」(ABEDON)、「もちろん(歌唱後には)鐘を使うよ」(奥田)と好き勝手。このふたり、出演者の歌唱中もヘッドホンを片耳に押し当てたり、腕組みして囁き合ったり、“いかにも審査員”の小芝居で楽しませてくれていた。

なりきりモノマネも本格歌唱も本気度MAX!のど自慢

いざ後半戦スタート。

「Zepp Fukuoka復活、おめでとうございます! いつか私も絶対お邪魔したいと思います!」という土屋太鳳からの爽やかなVTRメッセージと紹介で登場したトップバッターは、綾小路翔&オカモトショウ! 赤と黒の衣装に身を包んだWショウの『青春アミーゴ』(修二と彰)と『Venus』(タッキー&翼)のメドレーに、会場は大歓声と大爆笑に包まれた。振りも完璧なふたりの白熱の名演に対し審査員から鳴らされた鐘の音は5回! ABEDONより「Gooooood!!」のお言葉も賜り、Wショウ・デュエットに果敢に挑んだふたりも嬉しそう。演奏を担当したOKAMOTO’Sの面々からも「輝いてましたね~」と賛辞が贈られた。

続いて、二階堂ふみによるVTR紹介で登場した2番手は、PUFFY&堂島孝平! 姿を現わすや否や会場から再び大爆笑と大歓声が上がるほどに上から下まで完璧な氣志團コスチュームで『One Night Carnival』を披露!……する間も無くイントロで無常の鐘の音! というお約束のやりとりを経て、満を持しての『One Night Carnival』は忘年会余興度合い200%の素晴らしさであった。審査員からの「翔は翔でも、ちっさい“小”(ショウ)だろ!」という秀逸なツッコミと、歌唱後に鐘を要求する3人のたくましさ、さらに感想を訊かれた本家・翔やんのはにかみながらの「嬉しい……!」という感激の声まで含めて、満点を差し上げたい。

3番手は、成田凌からのVTR紹介で、チャランポ&Reiが登場! ルイ・ジョーダンのジャンプ・ブギーの大名曲『I WANT YOU TO BE MY BABY』を超キュートに、彼の地のダンスホールに観客を連れ出すかの如くにノリノリでカバー! その可愛さといったら! 小春のアコーディオンやReiのフライングVギターの音色が時空をぶっ飛ばし、OKAMOTO’Sとのアンサンブルの相性も最高だ。「こういうのだよ! こういうのが観たかったんですよ! SMAのド自慢のロゴとアコーディオンがまたピッタシだね~」(奥田)、「キミたち、ウチからデビューするっていうのはどうかね?」(ABEDON)と審査員のハートもかっさらい、見事、満点の鐘を鳴らした。

バンドのチェンジに伴い、ここで三度のお笑い芸人生パフォーマンス。昭和の香り漂うコウメ太夫による“生コウメ日記”である。徒然なるままに、シュールに謡われる小唄芸と顔芸は凄まじい破壊力で会場の爆笑をさらっていった。

そして、渡辺満里奈による福岡愛にあふれたVTR紹介で登場した佳境の4番手は、八熊慎一&山内総一郎という異色のユニットによる『YAH YAH YAH』! CHAGE氏(=八熊)とASKA氏(=山内)の楽曲衣装も、前っつらから吹く風も完全再現、何よりハイトーンやビブラートなどにおけるふたりの歌唱グセの再現がお見事すぎて、会場中から大喝采、大歓声、大爆笑の嵐である。審査員も口を揃えて「コレはオモロイ!!」と満点の鐘を鳴らし、出番を終えた出演者が並ぶひな壇では全員が腹を抱えている。ある意味、伝説的な光景を生んだと言っても過言ではないだろう。

さぁ遂にオーラス!

倉科カナからのVTR紹介で最後を締めたのはCHEMISTRY&上中丈弥! SMA所属同期によるツレ・ユニットで、懐かしいJ-SOULの代表的楽曲『WON’T BE LONG』を大熱演。1ヴァースではCHEMISTRYが文字通りの“のど自慢”で観客を酔わせたが、2ヴァースでは上中がバブルガムなイエロー・スーツで登場、一気に高まったモノマネ芸度で観客を大いに苦笑させる荒技を披露。審査員からのブーイングに上中本人も「大ヤケドですよ!」と大憤慨(笑)。それでも、その熱意と懸命さは観客に十二分に伝わっていたようで、拍手と声援のあたたかさは出演者随一だった。

のど自慢の結果はいかに? 審査員からのサプライズも!

全出演者の歌を終え、審査待ちの時間は、アキラ100%がとてもここでは書けないギリッギリのパフォーマンスを、嬌声を浴びながら決死の大披露。まさにSMA総力を挙げてのZepp Fukuoka復活の宴もたけなわだ。

いよいよ審査結果の発表と思いきや、ステージスクリーンにデカいパーマ頭とサングラスの男たちが映し出されるとともに壮大なイントロが流れた。クリスタルキング『大都会』である。盤石のバンドのプレイと、ABEDON&奥田の情熱的なツインボーカルによる『大都会』は、果たしてオーディエンスの皆さんの満点の鐘を鳴らすことはできたのか否か、とりあえず「すげぇいいモン観た!!」感はあったに違いないのだが。

ここで本当にいよいよ結果発表である。
『大都会』を歌い終えた満足気な審査員より告げられたのは……「チャランポとReiちゃんです!」! 錚々たるメンツを退けての最年少チームの優勝獲得に場内も大喝采! 「いろんな意味で盛りだくさんで……しばらく忘れらんないと思います!(笑)」というももの喜びの声は、今宵この新しいZepp Fukuokaに集まった全員の気持ちの代弁でもあったろう。

最後は、総合司会・上中の音頭から、「このバンドも我々SMAの先輩です!」というハウンドドッグの『ff』を出演者全員で、文字通り“愛を込めて”の大熱演。オーラスに日本エアギター協会会長の芸人かながわIQも飛び込み参加し、歌と笑いに包まれた大団円で、Zepp Fukuokaの新たな歴史の幕開けを飾った。

【セットリスト】

00 オープニング映像 バイきんぐ&AMEMIYA

01 進め、たまに逃げても/チャラン・ポ・ランタン
02 NO MORE MUSIC/OKAMOTO'S
03 Sandy's Sunday/八熊慎一(SPARKS GO GO)
04 渚にまつわるエトセトラ/PUFFY
05 LUCKY SAD/堂島孝平
06 ハリウッドザコシショウ パフォーマンス
07 My Generation/上中丈弥(THEイナズマ戦隊)
08 COCOA/Rei
09 手紙/山内総一郎(フジファブリック)
10 我ら思う、故に我ら在り/綾小路 翔(氣志團)
11 PIECES OF A DREAM/CHEMISTRY

12 マツモトクラブ パフォーマンス
13 土屋太鳳 VTR
14 青春アミーゴ・Venus メドレー/綾小路 翔 & オカモトショウ
15 二階堂ふみ VTR
16 One Night Carnival/PUFFY & 堂島孝平
17 成田凌 VTR
18 I WANT YOU TO BE MY BABY/チャラン・ポ・ランタン & Rei
19 コウメ太夫 パフォーマンス
20 渡辺満里奈 VTR
21 YAH YAH YAH/八熊慎一 & 山内総一郎
22 倉科カナ VTR
23 WON'T BE LONG/CHEMISTRY & 上中丈弥
24 アキラ100% パフォーマンス
25 大都会/ABEDON & 奥田民生
26 ff/All Cast

スペシャルバンド①
オカモトコウキ/ハマ・オカモト/オカモトレイジ(OKAMOTO’S)+ 渡辺シュンスケ(Schroeder-Headz)

スペシャルバンド②
金澤ダイスケ/加藤慎一(フジファブリック)+ 鈴木貴雄(UNISON SQUARE GARDEN) + Rei

ソニー・ミュージックアーティスツ公式サイト https://www.sma.co.jp/

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