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連載Cocotame Series

『Chèvre Note~シェーヴルノート~』で音楽朗読劇「READING HIGH」の魅力を考察

2019.02.25

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ソニー・ミュージックエンタテインメント(以下、SME)が、2017年よりスタートした演劇人・藤沢文翁と贈る音楽朗読劇ブランド「READING HIGH」。その第3弾公演『Chèvre Note~シェーヴルノート~』が、2019年1月12日、13日に千葉・舞浜アンフィシアターにて開催された。

藤沢文翁による演出の妙に加え、音楽監督・村中俊之が率いる生演奏の音楽、華々しい照明や電飾、火や煙などによる特殊効果の舞台装置によって、個性的な“朗読エンタテインメント”として魅せる「READING HIGH」の公演は、毎回、チケットが即完売。声優界で実力と人気を兼ね揃えるトップスターの卓越した演技が、観客に多くの感動と驚嘆を与えてきた。

そして今回の『Chèvre Note~シェーヴルノート~』は、国内外での千秋楽ライブビューイングを含め、わずか2日間の公演で約14,000人以上の観客を集めた。朗読劇ジャンルでは世界的にも希な成功を納める本作の魅力はどこにあるのか? 公演の模様と「READING HIGH」プロデューサー・千葉悦子の言葉を基に考察していく。

『Chèvre Note~シェーヴルノート~』の魅力は、演劇人・藤沢文翁の劇作にあり

「READING HIGH」シリーズの最大の魅力は、原作・脚本・演出を手がける藤沢文翁のオリジナリティに満ちた物語だ。『Chèvre Note~シェーヴルノート~』の舞台は、西暦1300年代から続いたフランスとイングランドによる百年戦争の時代。羊飼いの娘だったジャンヌ・ダルクは、ある日、神の神託を受け、そのお告げのままに軍を率い、有名なオルレアンの戦いを筆頭に、数々の戦いでフランスを勝利に導いたと伝えられている。しかし、藤沢文翁はそこに一石を投じ、物語に思いも寄らぬ視点からダークな魔法をかける。

ジャンヌ・ダルクはじつは詐欺師の娘。フランス軍を鼓舞し、オルレアンの乙女と呼ばれた聖女は、ある男の書いた筋書きによって作られた偽りの存在だったとしたら……? 我々が知る歴史に“もしも”を投じる藤沢作劇は、史実の芯に忠実でありながらも、そこに新たな物語をあぶり出していく。その発想の斬新さに、ぐいと観客は引き込まれてしまうのだ。

「『Chèvre Note~シェーヴルノート~』の構想は、1年半以上前から練られていました。藤沢さんは『READING HIGH』の他にも朗読劇シリーズを上演されていますが、『READING HIGH』は藤沢作品のファンタジー性を最も魅力的に観せる、ヨーロッパ的な世界観を軸にしているのが特徴。そこで藤沢さんから挙がったのが、ジャンヌ・ダルクと仲間たちの群像劇というアイデアでした。史実で伝えられるジャンヌ・ダルク像には人間臭さがない。オルレアンの戦いでジャンヌ・ダルクに協力したジル・ド・レを主人公にし、ジャンヌ・ダルクを巡る人々を描くことになりました」(千葉プロデューサー)

史実で伝えられるジル・ド・レは、始めはジャンヌ・ダルクの監視を命じられていたが、徐々にジャンヌに感化されて協力的になり、ジャンヌ投獄後には荒んだ生活を送り、放蕩。錬金術や黒魔術にも通じ、最後は犯罪者として公開裁判に処された波瀾万丈の悲劇的人生を送った人物だ。藤沢文翁は、『Chèvre Note~シェーヴルノート~』内でもジャンヌとジル・ド・レの心の交流を描きつつ、もうひとりのジャンヌに魅せられた歴史的人物であるアランソン公(ジャン2世・ド・ヴァロワ)とジル・ド・レが親友同士であったというドラマ要素を付加。

錬金術、黒魔術といった後のジル・ド・レに繋がるキーワードを、劇中でジル・ド・レと契約を結ぶ悪魔・グラシャ=ラボラスとの関係に託すなど、虚と実を様々な角度から折り重ね、見事なドラマを紡いでいる。百年戦争でジル・ド・レやジャンヌとともに戦った戦友ラ・イル、ラ・イルが仕えたリッシュモン大元帥といった実在の人物を効果的に物語に配置し、“if”要素を際立たせる多彩で、どんでん返しを盛りこんだサスペンスに満ちたストーリーは、藤沢作品ならではだ。

さらに、単に歴史をエンタテインメントドラマ化するだけでは終わらないところに、藤沢文翁のセンスが光る。『Chèvre Note~シェーヴルノート~』のパンフレットに藤沢文翁は、この物語で本当に描きたかったのは「人の思い出」だと言い、「思い出の力で強くも弱くもなる」存在こそが人間なのだと書いていた。劇中で、グラシャ=ラボラスはある目的のためにジル・ド・レに魔法の力を与えるが、それには対価が必要だと話し、対価として人間の「忘れがたき記憶」を要求する。

「藤沢さんの物語は、どんな奇抜な異世界を描いていたとしても、常に観る人が忘れてはいけない、人生で大切なことは何かを思い起こさせます。そこが藤沢作品の大きな魅力。その大事な要素が、今回は人の“忘れがたき記憶”でした。毎回、藤沢さんとは脚本執筆前に打ち合わせをしますが、“忘れがたき記憶”のアイデアが浮かんだときに、“もう頭のなかに脚本はできてる!”とおっしゃっていたのが印象的で。『Chèvre Note~シェーヴルノート~』の物語のピースがカチリとハマった瞬間だったのでしょうね」(千葉プロデューサー)

劇中に登場する魔法は、無条件に力を発揮できるのではなく、記憶を対価とした“等価交換”でしか得られないというリスクを持つ。それがキャラクターたちの想いにさらなる葛藤を生み、新たなドラマへと観客を誘っていく。

「魔法の対価となる記憶は目には見えません。そこで、キャラクターそれぞれが“忘れがたき記憶”と考えるものが、真に大切なものかどうかをジャッジする存在として、悪魔・グラシャ=ラボラスが必要でした。ラボラスは“悪魔”ですが、大切な記憶をジャッジする=その人の人生に対する審判を下す、“神”として捉えることもできる、二面性が立ち現われます。そして、ラボラスは悪魔の名を冠していますが、劇中では善人の一面も随所に見せます。それは劇中のキャラクターたちも同じ。様々な局面で誰かの裏切りが発覚したり、心を改めたり。ジャンヌ・ダルクも始めははすっぱな詐欺師として登場しますが、戦場でともに過ごした仲間たちとの絆によって、本物の聖女へと目覚めていきます。単純な一面だけで人は生きるのではない。そういう人間の感情の揺れ、様々な想いが描かれているからこそ、藤沢さんの物語は、人の心を強く打つのだと思います」(千葉プロデューサー)

物語のクライマックス、グラシャ=ラボラスが要求する「忘れがたき記憶」は、ジル・ド・レや親友のアランソン公たちに大きな力を与え、与えられた人からは大切なものを奪っていく。その瞬間に立ち上がる、仲間との絆と希望は何にも代えがたきものとして、心に残り続ける。絶望と希望が背中合わせとなる『Chèvre Note~シェーヴルノート~』の物語。会場では客席からはすすり泣きが起こり、終演後には一斉に観客が立ち上がってスタンディングオベーションを贈っていたのも印象的な光景だった。

誰にも極上の感動を与える豪華キャスト陣の卓越した演技

「READING HIGH」のふたつめの魅力は、実力ある豪華声優陣が顔を揃え、臨場感あふれる生の演技を堪能できることだ。『Chèvre Note~シェーヴルノート~』は、主人公ジル・ド・レ役に中村悠一、アランソン公役に梶裕貴、ジャンヌ・ダルク役に沢城みゆき、ラ・イル役に梅原裕一郎、シャルル7世役に津田健次郎、リッシュモン大元帥役に諏訪部順一、悪魔・グラシャ=ラボラス役に大塚明夫を起用。

「READING HIGH」シリーズとしても、諏訪部順一、梶裕貴、梅原裕一郎は第1弾公演『Homunculus ~ホムンクルス~』に出演済み。大塚明夫は第2弾公演『HYPNAGOGIA-ヒプナゴギア-』で藤沢作品に初出演を果たしており、二作連続でのキャスティングとなった。

どの役者も過去、藤沢朗読劇に出演経験があり、藤沢作品の魅力を熟知している役者陣ではあるが、沢城みゆき、津田健次郎のふたりは、「READING HIGH」シリーズには初めての登場。ファン待望のキャスティングでもあった。

「『READING HIGH』に出演していただく声優さんは、人気の方々ばかりなので、毎回、スケジュールの確保はとても苦労するところです。今回の『Chèvre Note~シェーヴルノート~』の出演オファーも、藤沢さんに“この役はぜひこの方に”という熱望から、脚本打ち合わせの後、登場キャラクターの設定が決まった段階で早々に声を掛けさせていただきました。本来なら、完成した脚本を持ってお願いに当たるべきですが、皆さんが藤沢朗読劇の素晴らしさを既にご存じだからこそ、我々が希望した方全員にご快諾いただけた。じつにありがたいことです」(千葉プロデューサー)

藤沢文翁が描く『Chèvre Note~シェーヴルノート~』の面白さにさらに拍車を掛けるのが、役者陣の巧みなキャラクター表現と、きめ細やかで丁寧な芝居だ。

人を騙しながら世渡りをしてきたすれっからしではすっぱな女と、神の声を聞き軍人たちを鼓舞する無垢な聖女を、瞬時に切り替えながら演じる沢城みゆきのジャンヌ・ダルク。

ジャンヌを利用する冷静な軍略家だったはずが、ジャンヌに心惹かれて己の立場と心情を激しく揺り動かされ、人として重大な決断を迫られるまでに変貌していく中村悠一のジル・ド・レ。

変わりゆく無二の親友ジル・ド・レとの友情と、己が忠誠を誓うものとの狭間で苦しむ、優しく高潔な梶裕貴のアランソン公。

ジル・ド・レの忠実な部下でありつつ、その奥に抱え持つものに従うか否かを迫られ苦悩する梅原裕一郎のラ・イル。

ジャンヌ・ダルクを聖女に祭り上げる計画を立て、冷徹で秘密多き軍師として人々を操ろうとする諏訪部順一のリッシュモン大元帥。

目的のためなら手段を選ばず、王としての立場を頑なに守ろうとするエキセントリックな芝居に翻弄される津田健次郎のシャルル7世。

そして、悪魔としての冷徹さ、重厚な芝居のなかにユーモラスでチャーミングな一面を覗かせる大塚明夫のグラシャ=ラボラス。

どの役者も見事に、運命に翻弄される切ない人々の人生を、その確かな演技力でぐいぐいと浮き彫りにしていく。

「物語の臨場感、役と役者さんとの親和性をより高めるために、藤沢さんは役者さんに合わせてセリフを当て書きしています。なので、他の作品以上にキャラクターと役者さんの一体感を感じてもらえますし、作品のクオリティアップにも繋がっているのだと思います。また『READING HIGH』は毎回、オリジナルデザインの凝った衣装を作ってもらい、役者さんにはそれを着て演じてもらいます。衣装には、物語の世界観を壊さない演出としての役割もありますが、役者さんが役になりきる上での影響も大きいと感じています。『Chèvre Note~シェーヴルノート~』ではジル・ド・レは黒、アランソン公は白い衣装にこだわったのですが、そもそも白と黒は“華のあるダークファンタジー”を目指している『READING HIGH』シリーズそのもののテーマカラーでもあります。今回も、おふたりの演技やキャラクター性ともリンクして、素晴らしい対比が生まれました」

役者陣の見事な演技と役柄とのシンクロを増幅する、本格的な舞台衣装や重厚なセット、調度品へのこだわりも、『Chèvre Note~シェーヴルノート~』では大きな役割を果たしている。生で観ると、誰もがハッと息を呑むことだろう。

生演奏による音楽、贅を尽くした演出と物語の高いシンクロ性

『Chèvre Note~シェーヴルノート~』の魅力の3つめは、舞台上で生演奏されるダイナミックな音楽と華やかな演出効果の迫力だ。音楽監督を務めるのは、多くの舞台で藤沢文翁とタッグを組んできたチェリスト/コンポーザーの村中俊之だ。村中作曲によるオリジナル楽曲は、劇中人物の心情の変化や物語の進行と見事にシンクロし、いくつもの心の襞が折り込まれた会話劇を盛り上げていた。

「藤沢朗読劇に欠かせないのは生の音楽ですが、『Chèvre Note~シェーヴルノート~』は『READING HIGH』史上最大編成による演奏が実現しました。いつも音楽は、藤沢さんが音楽監督の村中さんにイメージを伝え、綿密なやり取りのなかで楽曲を完成させていくのですが、今回の重厚な物語は音楽もぜひ壮大にしたいと要望されたんです。しかも村中さんの曲は、オーケストラ調からロック調までジャンルがとても幅広い。今回は美しい女性ボーカルもフィーチャーされ、ドラムやギターなどのバンド楽器と木管、金管、弦楽器による迫力あるサウンドはお客様はもちろん、演奏を実際にその場で聴きながら演じるキャストの皆さんにも、とても好評でした」

村中俊之が「魔方陣」の数列を用いて作曲したという『Chèvre Note~シェーヴルノート~』の音楽は、彼がパンフレットにも書いているように、けっしてBGMではなくFGM(フロント・グラウンド・ミュージック)。オペラのオーケストラピットのように、演奏家が観客から見えない場所で演奏するのではなく、あえてキャストと同列に舞台上で必ず演奏されるのも、藤沢文翁が音楽を作品の重要な一部として扱っていることの象徴だ。

観る者を驚嘆させる特殊効果と豪華な演出

そして、「READING HIGH」を観る者すべてが驚かされるのが、様々な特殊効果による豪華な演出だ。それは、ホール公演として行なわれた第1回公演『Homunculus ~ホムンクルス~』から変わらない、本シリーズの見どころだ。『Chèvre Note~シェーヴルノート~』でも舞台上で本物の火が焚かれ、耳をつんざく爆発音が鳴り、スモークが立ちこめて、ドラマティックな音楽と相まった百年戦争下の戦場の臨場感と幻想的な世界観を表現。藤沢がずっと提唱してきた「3.5次元」の世界を、リアルでスペクタクルな体感として観客に突きつけた。

さらに今回は、会場となった舞浜アンフィシアターの半円形舞台をフルに活用した舞台装置と照明、電飾による演出が見事にコラボレーション。開演前には半円形舞台を取り囲むように紗幕が張られて登場人物を表現するシルエットが浮かび上がり、劇中では炎を纏った十字架が登場。レーザーが飛び交い、オレンジ色の広大な夕景が広がるなど、一つひとつの演出が、劇中の場面を印象的に彩った。

「シルク・ドゥ・ソレイユの公演が行なわれ、回り舞台などの様々な仕掛けが実現できる舞浜アンフィシアターでの上演は、藤沢さんの希望でした。なかでも今回、アンフィシアターとしても初の試みだったのは、紗幕による緞帳で半円舞台を覆い、それを上方に上げてセットの一部として使用するという演出。張り出した舞台の空中から、雪を舞わせたり、セリフをフランス語に翻訳したメッセージの紙を客席に降らすなどの幻想的な演出も、お客様に大変喜んでいただけました」

そして『Chèvre Note~シェーヴルノート~』の終盤、最も感動的な場面に出現したのは、会場全体を覆うように表現された、息を呑むような美しい満点の星空だった。

「あの星空は、ジャンヌを演じる沢城みゆきさんに、役を超えて心の底から“キレイ”と言っていただきたくて照明さんが仕掛けたものです。LED星球と呼ばれる照明エフェクトを使用しましたが、通常の数では、広い舞台で満点の星を表現することができない。そこで照明スタッフさんが全国の業者さんに声を掛け、ありったけの星球を集めたんです。ジャンヌが呟いた“キレイ”の言葉は、『Chèvre Note~シェーヴルノート~』を観てくれた方、全員の心の声を代弁してくれたように思えました。『READING HIGH』にとって音楽と同じように、演出も芝居の一部なのです」

最高峰のクオリティを目指す「READING HIGH」のこれから

キャストの卓越した芝居と優れた脚本、演出、音楽が一体となって作り上げる「READING HIGH」シリーズは、最高峰のクオリティを誇っている。観客動員においても最大規模を実現し、大成功を収めた『Chèvre Note~シェーヴルノート~』は、昨今、声優界で起こっている朗読劇ブームにおいても、群を抜いた存在感を示した。

「『Chèvre Note~シェーヴルノート~』を観てくださった業界関係者からも、朗読劇の概念を超えた豪華さに驚いたという、ありがたい言葉をいくつもいただきました。『Chèvre Note~シェーヴルノート~』規模の豪華なキャスティング、音楽、衣装や演出へのこだわりを実現するには、商業演劇クラスのバジェットが必要です。しかしあえて予算を搾り過ぎず、リスクを背負いながらもさらなる結果を残し、よりハイクオリティのエンタメを届けることが我々ソニーミュージックグループらしさであることを、『Chèvre Note~シェーヴルノート~』が改めて証明できたのではないかと思います」

また「READING HIGH」シリーズは、缶バッジサイズの携帯型デジタルオーディオプレイヤー「PLAYBUTTON™」に公演初日の昼公演の模様をライブ録音し、すぐに観客に販売するという斬新なスタイルも好評。音で感動を与える朗読劇ならではの新しいグッズ展開を実現したことでも、話題を呼んでいる。

さらに今回の『Chèvre Note~シェーヴルノート~』の千秋楽公演は、ライブビューイング映像とは異なる編集を行ない、多彩な特典を追加したシリーズ初のBD/DVD盤として、2019年7月24日(水)、アニプレックスから発売されることが決定している。ここで紹介しきれなかった、ミステリアスでスペクタクルな物語の全容と驚愕の展開、キャストの名演ぶりは、ぜひそちらで確認していただきたい。

そして気になるのは、「READING HIGH」シリーズの今後だ。

「私たちの命題はもちろん、過去3回の公演を通じて声優ファン、演劇ファンの皆さんに定着した藤沢朗読劇の最高峰となる『READING HIGH』を、さらに大きなプロジェクトへとコンセプチュアルに進化させることです。第1回公演『Homunculus ~ホムンクルス~』は通常のホールで行ないましたが、第2回公演の『HYPNAGOGIA〜ヒプナゴギア〜』はBillboard Live TOKYOという小規模かつハイクラスのライブハウスで、山寺宏一さん、林原めぐみさん、大塚明夫さんというトップ名優3名のみのプレミアム公演として行ないました。そして『Chèvre Note~シェーヴルノート~』では、より高みを目指した内容の公演を実現できました。3回それぞれ、違ったテイストを経験したことで、これからはまた新たな朗読劇プロジェクトの展開が見えてきたところです。例えば、地方公演を試みることも可能でしょうし、『HYPNAGOGIA~ヒプナゴギア~』のように、よりプレミアムな公演ももちろんやっていきたい。『READING HIGH』が目指す新しい舞台エンタテインメントの世界を、これからもどんどん広げていきたいですね」

千葉プロデューサーによれば、「READING HIGH」第4弾となる次回作も、藤沢文翁とすでに企画を練り上げている最中。そう遠くない未来に、ファンに発表できそうだと語ってくれた。次回作では、どんな舞台を我々に提供してくれるのか? 今から楽しみだ。

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