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「BLUE ENCOUNT」ライブレポ&インタビュー『ANI-ROCK FES. 2018/銀魂 LIVE CARNIVAL 2018』【特集第12回】

2018.6.1

Report

Live/Event

アニメ作品と音楽という、異なるカルチャーを愛するファンたちが、共に楽しめる場を創りたい。そんな想いから誕生した音楽フェス、それが『ANI-ROCK FES.』だ。

Cocotameでは、『ANI-ROCK FES. 2018』に出演した全11組のアーティストのライブレポートと突撃インタビューを敢行!アニメと音楽がクロスオーバーした先に、どんなステージが生まれたのかを時系列で明らかにしていく。

『銀魂 LIVE CARNIVAL 2018』の5組目に登場したBLUE ENCOUNTのライブレポートとライブ直前インタビューをお届けする。

BLUE ENCOUNTライブ直前インタビュー

――BLUE ENCOUNT(以下、ブルエン)の皆さんにとって、『銀魂』はどんな存在ですか?

写真左から、江口雄也、田邊駿一、辻村勇太、高村佳秀。

写真左から、江口雄也、田邊駿一、辻村勇太、高村佳秀。

江口雄也(Gt.):僕らの曲では「DAY×DAY」が『銀魂』のオープニングテーマとして僕らの曲では初めてアニメに起用されて、ガラッとバンドの状況を変えてくれたのが『銀魂』です。僕らのお客さんからも、『銀魂』とのコラボが求められている感じがするし、『銀魂』関連で何かあるとみんなが喜んでくれる。その関係性がとても嬉しいですね。

BLUE ENCOUNT 江口雄也

BLUE ENCOUNT「DAY×DAY」(2015年5月20日発売)

BLUE ENCOUNT「DAY×DAY」(2015年5月20日発売)

田邊駿一(Vo./ Gt.):僕は高校生の時に『銀魂』に出会いまして。高校時代、僕はなかなか友達が出来づらい性格だったので、孤独や不安を感じることが多かったですね。その都度、マンガの『銀魂』の笑いやメッセージに助けてもらっていたんです。

BLUE ENCOUNT 田邊駿一

そして何より、「DAY×DAY」で無名の僕らを引き上げてくれた。初めての日本武道館ソロ公演のオープニングも「DAY×DAY」でした。『銀魂』は、ガキの時も、大人になってからも僕を救ってくれたヒーロー。大切な救世主だと思っています。

辻村勇太(B.):僕は『銀魂』という名前はもちろん知っていたんですけど、内容をちゃんと把握したのは「DAY×DAY」が使われると決まってからだったんです。しかも初めてアニメで流れた回の話は、銀さん(坂田銀時)の謝罪会見から始まって……めちゃめちゃ驚いたんです(笑)。

BLUE ENCOUNT 辻村勇太

高村佳秀(Dr.):号泣記者会見ね(笑)。

辻村:それぐらい、『銀魂』には、誰もが「やらかしてくれる感じ」を求めていると思うんです。僕らもライブをやっていると、たまにそういう“やらかし感”が欲しくなる(苦笑)。いろいろな表現が難しい世の中だからこそ、『銀魂』が何をぶっ込んでくるかが毎回楽しみですね。

高村:僕はメンバーの中で一番、アニメやマンガが好きなんですけど、日本で一番好きな声優さんが釘宮理恵さんで……。

BLUE ENCOUNT 高村佳秀

――神楽を演じていらっしゃいますね。

高村:そうなんです。ミーハーな話なんですけど、釘宮さんがメインのアニメに、自分が関わることができたことでまず喜び、僕らみたいな新人にオープニングテーマを任せてくれた『銀魂』の懐の広さも、嬉しいばかりで。今日も幕間の映像で、神楽ちゃんたちがブルエンのことを語ってくれるなんて……僕のためにありがとうございます! と言いたいですね。

江口:ちがうよ!(笑)。

田邊:勘違いも甚だしい! 誰よりもミーハーだよ、危険だよ!(笑)。

――そんな高村さんのように、今日出演されるアーティストさんは、皆さん『銀魂』愛にあふれていますね。

田邊:そうですよね。作品が好きだからお話をいただけることもあるし、関わるうちに作品がますます大好きになる。俺らの歌が、『銀魂』を好きになるキッカケになることもあるだろうし、その逆ももちろんあって。

辻村:実際、『銀魂』のおかげで、僕らを応援してくれる方もすごく増えたし、海外から声をかけてもらえる機会も増えましたからね。海の向こうでは、「DAY×DAY」がブルエンの代名詞になっているぐらい。それは確実に、『銀魂』のおかげです。

田邊:同じように「VS」も、僕らを代表する1曲になりました。

BLUE ENCOUNT「VS」(2017年11月29日発売)

BLUE ENCOUNT「VS」(2017年11月29日発売)

――今日はその2曲を生で聴かせてもらえますが、セットリスト全体は、どういうコンセプトで組みましたか?

田邊:まさに、ブルエンの正攻法ですね。「DAY×DAY」と「VS」も、『銀魂』で使われたから入れているわけじゃなく、どのフェスに行こうが絶対やる曲なんです。アニメを観てないロックキッズが集まる場でも、この2曲は、盛り上がりに欠かせない。

それこそ去年の「COUNTDOWN JAPAN 17/18」で4~5万人を前にしたメインステージでも、「VS」の“さぁさぁ皆の衆(エビバディ)! やっちゃって!”の勢いはすごかったです。

――『銀魂』の主題歌は、みんなで歌える楽しい曲が多いですよね。

田邊:はい、耳に残るキャッチーで“刺さる”フレーズがたくさんあって。今日も、昔の『銀魂』の曲をカバーするアーティストさんもいて、いち『銀魂』ファンとして楽しい。僕らもいつかカバーはやってみたいし、なんなら誰かブルエンの曲もカバーしてくれないかなと。

辻村:ぜひ、僕らより売れている人に(笑)。

田邊:SPYAIR兄さんにやってほしいよね!

一同:それだ!(笑)

写真左から、江口雄也、田邊駿一、辻村勇太、高村佳秀。

田邊:そして俺らが「サクラミツツキ」をやる! ……なんてことも、あったらいいですよね。やっぱり、アニメの主題歌として作る曲って、命賭けなんです。だから、どんなライブでも武器になりますよね。

――その命がけの曲たちを『銀魂』ファンに届けるステージが間もなく始まります。どんなライブにしたいですか?

高村:僕らの名前は知っていても、ライブを見たことない方が結構いらっしゃると思うんです。そういう方に生演奏を見てもらう絶好の機会なので、このチャンスを逃さないよう、全力を出したいと思います。

辻村:途中で会場の外を歩いてみたんですけど、若いファンの方やお子さんもすごく多かったんです。これをキッカケにライブハウスに来てもらえたら嬉しいですし、今日は僕の『銀魂』ガチ勢の親戚も、チケットを買って来てくれているので、親戚のためにも良いライブをしたいです。

江口:普段、ペンライトの光を浴びる機会は少ないので、自分もステージからの景色を楽しみつつ、お客さんも楽しませられたらと思います。

田邊:さいたまスーパーアリーナでは毎年、ロックフェスに出演させてもらっていますけど、メインステージに立つのは今日が初。「次はブルエン、ここでワンマンやるんじゃないかな?」と想像していただけるようなステージにしたいです。

そして、3rdアルバム「VECTOR」収録の新曲「コンパス」で、時計メーカーのセイコーとコラボしたミュージックビデオも出来たてほやほや。ここでブルエンに興味をもってくださった方に、ぜひ見ていただきたいですね!

BLUE ENCOUNTライブレポート

もはや恒例となったライブ前にスクリーンで繰り広げられるアーティストクイズ。次のアーティストのヒントとして出されたのは「メガネ」で、坂田銀時(以下、銀さん)と神楽は迷うことなく「しんぱち」と答える。

「会場に何人メガネいると思ってるの?」というツッコミに「やるな新八、ついに多重影分身の術を体得したか」と答えた銀さん。さらに“エモ”で「ドラ○○ん」、“熱血”で「○岡修造」、“熊本出身”で「〇まモン」と悪ノリ全開の答えに会場は爆笑だ。

そしてステージに表われたのは、メガネがトレードマークの田邊を擁するバンド、ブルエン。田邊は早速「新八じゃありません!」と笑いを取りつつ、「分身の術とかたいしたことできないですけど、音楽で心を動かしに来ました」と語りオーディエンスの心を惹き付ける。

『ANI-ROCK FES. 2018/銀魂 LIVE CARNIVAL 2018』BLUE ENCOUNTのステージ

会場がペンライトの青一色に包まれる中、まずはストレートなロック曲「Survivor」で真っ直ぐに走り抜け、そのまま「行っちゃおう!」(田邊)という言葉と共にエモーショナルな疾走チューン「LAST HERO」へと移行。「SAY!」「HEY!」というコール&レスポンスでさらなる高みをめざす。

あらかじめ考えてきたMCなんてどうでもよくなったと語る田邊は「全身全霊でかかってこいよー!」と煽り、ここでバンドは「DAY×DAY」を披露。演奏も曲を追うごとに白熱していき、江口雄也(Gt.)と辻村勇太(Ba.)が向き合いながら演奏したり、ステージの両端まで駆け巡ったりと、とにかく熱い。

『ANI-ROCK FES. 2018/銀魂 LIVE CARNIVAL 2018』ステージ上の田邊駿一

ラストはジャンプで締め括ると、リズミカルな「LIVER」へと雪崩れ込み、お客さんにも息つく暇を与えない。ここで曲を突如中断し、「ちょっと待って、めっちゃ楽しいな」と笑う田邊。スタッフに急遽照明をすべて落とすよう提案し、真っ暗となったさいたまスーパーアリーナに青いサイリウムだけが光る状態になる。

そこからバンドは「LIVER」の続きを演奏。バンドの姿はまったく見えないが、ステージからは途方もない熱量が伝わってくる。

田邊は「やっと俺ららしく音楽を楽しめてるなあ!」と叫び、『銀魂 ポロリ篇』のオープニングテーマ「VS」のイントロが流れ出す。銀さんたちの活躍がスクリーンに映し出される中、目まぐるしく展開する楽曲を熱狂的にパフォーマンスする彼らの姿は、まさに“狂乱の貴公子”と形容したいほど。「さぁさぁ『銀魂』やっちゃってー!」との雄叫びに、客席のボルテージも上がる一方だ。

『ANI-ROCK FES. 2018/銀魂 LIVE CARNIVAL 2018』BLUE ENCOUNTのステージ

その後、田邊は「何もなかった俺たちを『銀魂』という仲間に入れてくれてありがとうございます」と感謝の言葉を述べ、会場からは暖かな拍手が上がる。最後は希望のメッセージに満ちた「灯せ」にすべての想いを託し、見る者すべてに大きな爪痕を残していった。

そして、スクリーンでは総合プロデューサーの銀さんが、フィナーレを盛り上げる秘策を練るために外出するも話が脱線、なんだかんだでアニメ版『銀魂』の結末について思いを巡らすことに。

銀さんは石油王になってハーレムを形成という身勝手な妄想を膨らませるも新八、神楽は当然却下。新八も神楽も簡単には決められないとのことで、アニメの再開までにじっくり考えることとなる……ということで、7月より放送されるアニメ『銀魂 銀ノ魂篇』の告知で締め括られた。

<セットリスト>
1.Survivor
2.LAST HERO
3.DAY×DAY
4.LIVER
5.VS
6.灯せ

次回は『ANI-ROCK FES. 2018』のトリを務めたSPYAIRのライブレポートとインタビューをお届けする。

BLUE ENCOUNTオフィシャルサイト

テレビアニメ『銀魂』をおさらい

週刊少年ジャンプで好評連載中の『銀魂(作者:空知英秋)』を原作としたテレビアニメ。

舞台は、地球が「天人」と呼ばれる宇宙人の襲来を受け、攘夷戦争ののち天人の侵略を受け入れて開国した江戸時代末期。攘夷志士が弾圧され、天人たちが闊歩する江戸の街で、謎の過去を持つ風変わりな侍・坂田銀時(以下、銀さん)が何でも屋「万事屋」を開く。

そこに転がり込んできた、剣術道場のひ弱な跡取り息子・志村新八(以下、新八)、宇宙最強の戦闘民族「夜兎族」の少女・神楽、犬のような巨大宇宙生物・定春たちが、江戸を舞台に笑いあり、涙あり、シリアスなドラマありの、破天荒な活躍を繰り広げる。

『銀魂 LIVE CARNIVAL 2018』では、銀さん、新八、神楽の万事屋メンバー達が登場し、個性あふれる掛け合いで、『ANI-ROCK FES.』を盛り上げる。

イラスト上段左から志村新八、坂田銀時。下段左から神楽、定春。

イラスト上段左から志村新八、坂田銀時。下段左から神楽、定春。

 

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――特集第2~13回目は、ライブレポート&インタビュー――

(C)空知英秋/集英社・テレビ東京・電通・BNP・アニプレックス

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