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連載Cocotame Series

FateがLAで熱狂!

『Fate』声優・鶴岡聡が語る「FGO U.S.A. Tour 2019」

2019.05.10

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2019年2月23日と24日の2日間、アメリカ・ロサンゼルス市のダウンタウンにある商品見本市会場California Market Center(カリフォルニア・マーケットセンター)でスマートフォン向けRPG『Fate/Grand Order(以下、『FGO』)』初のアメリカ単独イベント『FGO U.S.A Tour 2019 in Los Angeles』が行なわれた。

Cocotame特集第4回では、同ゲームでジル・ド・レェ(セイバー)、ジル・ド・レェ(キャスター)、アーラシュ、スパルタクス、カリギュラの5キャラクターを演じる鶴岡聡にインタビュー。鶴岡は今回のイベントのメインゲストとして、前夜祭を含めた4つのステージイベント全てに登壇した。今回は4ステージ目を終えたばかりの鶴岡さんにお話を伺い、イベントの感想、作品への想い、役作りなどについて語ってもらった。

鶴岡聡は『FGO U.S.A Tour 2019 in Los Angeles』で4ステージに出演

──4ステージを終えての感想を教えていただけますか?

鶴岡:まだあと2ステージぐらいいけるんじゃないかと思っています(笑)。本当にもっとやりたいぐらいで、あっという間でした。

前夜祭の1ステージ、今日3ステージ登壇しましたが、一緒に登壇する人が違えば、ステージの色も全く変わってきます。4ステージ全て見た人も楽しめるぐらい、非常にバラエティに富んだ内容になったと思います。

──昨年7月の『Anime Expo(※) 』(以下、『AX』)内の『FGO』のステージイベントにも登壇していましたが、今回の単独イベントではどのような感想を持ちましたか?
※ 毎年7月4日の週末にアメリカ・ロサンゼルスで4日間開催される、北米最大の日本アニメイベント。昨年は延べ35万人を動員した。

鶴岡:まずは率直に、「単独イベント開催」おめでとうございます。素晴らしいことですよね。『AX』では大きなアニメイベントのなかの1コーナーという立ち位置でしたけど、今回は『FGO』として独り立ちをしています。

日本では、夏に開催する『Fate/Grand Order Fes.』、冬に開催する『FGO冬祭り』が既に風物詩になるぐらい、回数を重ねてきていますが、日本に留まらず、日本以外の国へと広げ、アメリカを横断して、ツアー形式で単独イベントを開催するというのは凄いことだと思います。アメリカにも応援してくださる方がこれだけいて、熱気や笑顔もたくさん感じましたし、幸せな気持ちになりました。

国ごとにファンの違いは「ない」!

──日本、アメリカ、中国などさまざまな国の『FGO』イベントにゲストとして参加していますが、国ごとでファンに違いはあるのでしょうか?

鶴岡:違いはないです。なぜならどの国でも参加者は『FGO』というコンテンツを通じてイベントを楽しんでくれているファンだからです。日本で生まれた『FGO』が色々な国の人たちを笑顔にしている。そういう人たちが集まったイベントにゲストとして参加出来ていることは役者冥利に尽きますし、サーヴァント担当で良かったなと思います。

──今回のイベントの展示を鑑賞したそうですが、その感想は?

鶴岡:(展示されていた)坂田金時の単車、跨っちゃいますよね(笑)。僕自身はゴールデンでも何でもないんですけど、ゴールデンな気持ちになっちゃいますよね(笑)。昨年の12月に北海道で行なわれた『FGO冬祭り』にゲストで参加したのですが、その時にあったギルガメッシュの乖離剣が今回も展示されていて、また会えたことがうれしかったです。

自分の演じているアーラシュのパネルがあったり、凄く気を遣ってくださるナイスなスタッフさんが、ルーラーのジャンヌ・ダルクとキャスターのジル・ド・レェのパネルを並べて展示してくれていました。そういうのを見ると、作品はもちろんのこと、役に対する想いまでスタッフさんが汲み取ってくれていて、凄くうれしかったです。そういう細かい所に込めた思いが誰かに響いて形を作っていくというところが、非常に印象深かったです。

役作りはキャラクターを崩さないことが大前提

──世界中の『FGO』イベントに参加してファンの反応を見ていくなかで、役作りへの意識の変化はあるのでしょうか?

鶴岡:正直、ないです。担当している5つの役というのは、僕にしか出来ないという責任感の元、収録に臨んでいます。だからあえて変えないことが常に僕の意識のなかにありますね。
イベント会場で生アフレコを披露することは、お客様のためならいくらでもやりたいと思っています。ただ、それはあくまでも『FGO』の制作陣が発信するもので、キャラクターを崩さないことが大前提で成立しているものだと思っています。だからこれからも『FGO』、『Fate』から発信される僕の5つの役をそのまま受け取って頂けたらと思います。

──アメリカの『FGO』ファンはステージでの生アフレコへダイレクトに反応して非常に盛り上がっていました。それに影響されて役作りへの意識を変えるということもないのでしょうか?

鶴岡:そうですね、変えないですね。『FGO』ファンのなかではゲーム内のアーラシュで固定されているわけですよね。ゲーム内の僕の声は記録物なので変えようがないですから、ステージ上で必要以上に変えてしまうと、ファンのなかで、僕が演じている役への違和感が出てきちゃうと思います。それによって『FGO』とファンの間にできた密接な関係に少しでも水を差してしまうのは、勿体無いと思うんです。そういう意味で、変えないようにしようと思っていますね。

『劇場版FGO』では新しいアーラシュを演じなければ

──これから控えている、第6章に焦点を当てた『劇場版 Fate/Grand Order -神聖円卓領域キャメロット-』(以下、『劇場版FGO』)でアーラシュを演じられますが、アーラシュに変化はありますか?

鶴岡:それはあると思います。ゲームのなかの『FGO』はもう出来上がっていますが、『劇場版FGO』は今制作が行なわれている最中です。そこには新しいアーラシュが必ずいると思います。『劇場版FGO』はアニメーションになるわけですし、その画に対して僕は演じていく。いつものアーラシュではむしろダメだと思っています。ここで初めて第6章のアーラシュを演じなければならないなと非常に強く感じています。
昨日、『劇場版 Fate/stay night [Heaven’s Feel]II.lost butterfly』U.Sプレミア上映での下屋則子さんの舞台挨拶を拝見してきました。彼女は随分と長い間、間桐桜を演じていますよね。桜を演じる上で、感情を爆発させないことを課してきたと言っていたのが印象的でした。でも話を聞いていると、僕は、変えない部分はあるけれど、シチュエーションによっては変えることで、非常に伝わりやすくなると、感じました。『劇場版FGO』では僕なりに感じたインスピレーションでアーラシュを演じていけたらなと思っています。そこで初めて変化が現われるでしょうし、その芝居を通じてお客様の心に刺さるシーンを作って、届けていけたらなと思っています。

──『劇場版FGO』での演技は、自分でもわからない部分が多いからこそ楽しみにしている?

鶴岡:そうですね。もの凄い楽しみで仕方ないですね。

──第7章に焦点を当てたテレビアニメ『Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-』はひとりのマスターとして楽しみでしょうか?

鶴岡:楽しみにしています。第7章は神様同士がぶつかるという割と深い話になると思うのですが、重苦しいなかでもライトにしてくれる役、ジャガーマンがいます。
『Fate/Zero』ではライダー陣営やウチの龍之介、『Fate/stay night』シリーズでは藤ねえ(藤村大河)がそうですよね。ちなみにジャガーマンと藤ねえの共通点、伊藤美紀さんが演じていらっしゃることも、非常に興味深いです(笑)。作品のメリハリの作り方を含めて、僕も1ファンとして楽しみにしています。『劇場版FGO』に繋がっていくであろう熱をしっかりと受け止めて、また役者としてアーラシュと向き合っていけたらなと思っています。

──最後に、アメリカの『FGO』ファンに一言お願いします。

鶴岡:アメリカの『FGO』ユーザーの皆さん、長い旅路だったと思いますが、まずは一部完結おめでとうございます。今日発表があったように、英語版でも1.5部が配信されるとのことで、ファンの皆さんも発表に大歓喜していました。日本はストーリーが大分進んでいるので、久々に感じた感覚でした。新しい情報が発表されたり、新しいストーリーが配信されたりすると、ファンの皆さんと同じ気持ちになります。日本と北米で共有できる情報がどんどん増えてきているのがうれしいですね。ステージの上でも話しましたが、どこに住んでいるかや声優として出演しているかなんて関係ないと思います。『FGO』をプレイしているマスター同士、自分のペースで、新しい可能性を見つけていけたらなと思います。これからも一緒に楽しみましょう。

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