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アニソン番組「アニ☆ステ」のライブコーナーに潜入! 今週は『松澤由美』『コアラモード.』【連載第5回】

2018.6.8

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アニ☆ステ

Anime

世界中にファンを増やし続ける“アニソン”の今を届けてくれるのが、古坂大魔王とリョウガ(超特急)がメインMCを務めるアニソン特化型番組「アニ☆ステ」(TOKYO MXテレビほかにて放送中)。

そんな「アニ☆ステ」で人気なのが、旬のアニソンをアーティストが生でお届けするライブコーナーだ。「アニ☆ステ」の出張所「アニ☆ステ サテライト」では、このライブコーナーで披露された話題のナンバーを、貴重なライブフォトと共に紹介していく。

「YOU GET TO BURNING」/ 松澤由美
TVアニメ『機動戦艦ナデシコ』オープニングテーマ

松澤由美

松澤由美

TVアニメ『機動戦艦ナデシコ』は、1996~1997年に放送され、SFロボットアニメと多彩なヒロインたちとのラブコメディーが融合した未だ根強い人気を誇る作品だ。22世紀の未来、木星から現れた謎の侵略者の脅威に対抗するため建造された、大型戦艦ナデシコに出会ったテンカワ・アキトを主人公に、繰り広げられる。

そのオープニングテーマが、松澤由美が歌う「YOU GET TO BURNING」。モデルやバンドのサポートボーカリストとして活躍していた松澤は、1996年10月にこの曲でソロデビューを飾り、以降も「聖闘士星矢」シリーズ、『サラリーマン金太郎』や『ゲートキーパーズ』など、数々のアニメやゲームの主題歌を担当。中国やアメリカ、ブラジル、メキシコなど世界各国でライブを行なうなど、精力的なアーティスト活動を行なっている。

そんな松澤が5月30日にリリースした20周年記念アルバム『永遠のSEED』にも「YOU GET TO BURNING」のオリジナル音源が収録され、彼女の代表曲となっている。90年代のガールズJ-POPらしいパンチの効いたサウンドとパワフルなメロディーが、透明感にあふれながらも力強いボーカルとシンクロ。傷ついて泣きたいことがあっても、夢を叶えるために戦う人を応援するこの曲は、20年以上前にリリースされたものでありながらも、今も真っ直ぐに、聴く人の気持ちを捉えて放さない。

「アニ☆ステ」ライブコーナーでの松澤のパフォーマンスも、「YOU GET TO BURNING」のタイトル通り、心に炎を点すような艶やかさ。真っ赤なドレスを翻して歌う彼女の魅力的なロングトーンとスパニッシュなギターが絡み合い、デビューから20年以上を経てさらに表現力と貫禄が増した歌声に心が燃え上がった。堂々たる歌唱姿から一変、番組用のコメント収録ではチャーミングな笑顔を見せていたのも印象的だ。未だ初々しさを残すベテランシンガーの魅力を、改めて発見できたライブだった。

「YOU GET TO BURNING」(TVアニメ『機動戦艦ナデシコ』オープニングテーマ)

「YOU GET TO BURNING」ジャケット

「花鳥風月」/ コアラモード.
TVアニメ『BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS』エンディングテーマ

コアラモード.

コアラモード.

横浜でのストリートライブやライブハウスで実力を蓄え、YouTubeなどの動画サイトでのインディーズ活動を経て、2015年にTVアニメ『四月は君の嘘』の第2クール、オープニングテーマに抜擢された「七色シンフォニー」でデビューを飾ったコアラモード.。ボーカルのあんにゅとサウンドクリエイター・小幡康裕が紡ぐコアラモード.の音楽は、軽やかなポップサウンドとキャッチーなメロディーで、アニメファンにも浸透していった。

そんなコアラモード.が、約3年振りに放ったアニメタイアップシングルは、現在放送中の『BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS』エンディングテーマとなる「花鳥風月」だ。『BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS 』(原作・監修:岸本斉史、漫画:池本幹雄、脚本:小太刀右京)は、アニメ化も大ヒットした漫画『NARUTO -ナルト-』のその後を描く、スピンオフタイトル。うずまきナルトの息子・うずまきボルトが、仲間との友情を胸に忍として成長していく姿を描いていく。

コアラモード.のシングルとしては初めてのミディアムバラードとなった「花鳥風月」は、自然の美しい景物、風景を表す言葉をタイトルに掲げていることからも感じられるように、雄大な景色の中にひとり佇む人が、自らの進むべき道で背負った罪や傷を乗り越えて立ち向かっていく姿を、壮大で劇的なサウンドにのせてエモーショナルに歌い上げている楽曲。雅な雰囲気と“和”を感じさせるワードの数々が、リスナーの想像力を掻き立て、『BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS』で繰り広げられるドラマティックな物語と絶妙に絡み合っている。

「アニ☆ステ」のライブでは、小幡が奏でる端整なピアノにのせて、あんにゅの情熱的な歌声が心に迫る、シリアスなパフォーマンスを披露。聴く者の胸を締め付ける、スリリングなボーカルで魅了した。

そんな熱のこもったスタジオライブ後、コアラモード.のあんにゅと小幡が、最新シングル「花鳥風月」について、たっぷりと語ってくれた。

コアラモード.スペシャルインタビュー

――「花鳥風月」は、これまでのコアラモード.にはなかったイメージの楽曲になりましたね。

小幡:そうなんです。

あんにゅ:ファンの方からもそう言われてます(笑)。『BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS』の楽曲として書き下ろしをさせていただいたんですが、もともとはコアラモード.を結成してすぐの頃からあったメロディーがモチーフ。 『BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS』という作品に合わせて、2人で新たに作り直していきました。

――コアラモード.としてアニメソングを手がける際は、どんな事にこだわっていらっしゃいますか?

小幡:僕らは、『四月は君の嘘』と今回の『BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS』で、書き下ろし曲を2曲アニメソングとして起用していただいたんですが、アニメソングはまず作品ありきで世界顔を膨らませていく。すると当然、自分たちの中だけで完結した“表現したい世界”というものが、自分たちの世界の外へと導き出されるんですね。今回の「花鳥風月」もそうで、もともとはファルセットで優しく歌う曲だったんですけど……。

あんにゅ:本当に、1分2分ぐらいで終わっちゃうような、短い曲を想定していたんです。

小幡:でも、『BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS』の世界観に触れたら、もっとこの歌詞を激しく、激情的に歌い上げたほうが、作品にもすごくハマる曲になるだろうと感じたんです。そこをふたりで一緒に広げていったら、「愛」や「命の理由」という壮大なテーマができていきました。僕らの今までの歌詞からすると、相当、スケールが大きいものになりましたね。

あんにゅ:私たちはふたりとも曲を作るので、一人で全部作り切ることもあれば、一緒に演奏しながら私が歌って作ることもある。今回は、完全に共作体制でした。

小幡:シンガーソングライター同士のユニットならではの作り方かもしれないですね。しかも、共作すると客観的な視点で曲を見られるので、より研ぎ澄まされ、ろ過されたものが、早いスピードで出来上がる良さがありますね。

――「愛」や「命の理由」という壮大なテーマは、『BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS』のどこからインスパイアされたんですか?

小幡:最初、ボルトは一匹狼だったけど、仲間ができ、父親のナルトに対しても徐々にリスペクトの気持ちが芽生えていきましたよね。そんなボルトが何のために戦うのかを考えたら、きっと何気ない平穏を守るために戦っているんだろうと思うんです。それは今までの「NARUTO -ナルト-」シリーズ全体から、僕らが受け取ったメッセージでもある。「平穏を守るために戦う」というのは、一見、矛盾して聞こえるかも知れませんが、僕らが日々生きていく上での一つの真理だと思うんです。それを、曲として書きたいと思ったのが、「花鳥風月」のきっかけですね。

あんにゅ:ちょうど『BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS』の物語のほうも、「花鳥風月」がエンディングになったタイミングから、どんどんシリアスな方向に向かっている。私たちの曲が、どうやったら作品を引き立てられるかな? と考えながら作っていったら、こうなりました。

――「花鳥風月」という言葉自体には、どのような意味を込めましたか?

小幡:「花鳥風月」というのは、変わらずそこにあるものなんですね。TVサイズより後の歌詞には、「天壌無窮」という言葉も出てくるんですが、どちらも「永遠にあるもの」を示しています。でもその中で、僕らはやがて消えていく儚い存在。だからこそ、人の命は尊いんじゃないかなと。

あんにゅ:人間は「心」があるせいで、すごく苦しい思いをすることもある。その苦しい気持ちを、この歌で表現できたかなと思いますね。こんなに感情的で深刻な自分はなかなか現れない性格なので、最初はどう歌っていいのか戸惑ったんですが、今はライブでも身近で大切な人を思いながら、その人たちを守るために戦いに挑んでいく気持ちで歌っています。

――サウンドでこだわった部分は?

小幡:スケールの大きな曲になったことで、当然アレンジも今までとは変わりました。特にストリングスのアレンジは、あえて高い音域を大サビの手前のブリッジに入れたので、ちょっと苦しく聴こえるような響きになっています。それが逆に、この曲の張り詰めた感じ、切なさ、儚さ、緊張感の高まりにも繋がったと思います。かなりこだわって作り込んだので、今回のアレンジはすごく気に入ってますね。

あんにゅ:だから、フルサイズでぜひ聴いてほしいです! ほんとに後半の盛り上がりがすごいんですよ。

小幡:シングルには インストゥルメンタル・バージョンも収録されるので、アレンジの細かい音の一つひとつも楽しんでもらえたら嬉しいです。

――アニメをご覧になった方には、ぜひ「花鳥風月」を聴き込んでほしいですね。

小幡:そうですね! 音楽って、それを聴いた時の景色だったり、音以外のものとの組み合わせによって、よりその曲を好きになるものだと思うんです。この曲も、みなさんが大好きな『BORUTO-ボルト-』とともに記憶に残してもらえると思うと、本当に幸せです。

あんにゅ:アニメとコラボレーションすることによって、私たちも新しいコアラモード.に出会えるんです。それも、アニメソングの大きな醍醐味だと思いますね。

――そんなコアラモード.の今後の活動について教えてください。

あんにゅ: まずは、5月30日に発売された2ndアルバム『COALAMODE.2~街風泥棒~』を、6月から始まるツアーで歌うのが楽しみですね。今のコアラモード.を目一杯詰め込んだアルバムなので。

小幡:「花鳥風月」でたくさんの人に僕らの音楽を知ってもらい、アルバムでより興味を持ってもらって、ライブに遊びに来てもらえたらいいですね!

あんにゅ:日本中に「コアラ旋風」を起こしたいです。そしてその次は、『NARUTO -ナルト-』シリーズは海外でも大人気なので、『BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS』を観た外国人の方に「おいコアラモード.!」と、気軽に声をかけてもらえるように、なりたいですね!

「花鳥風月」(TVアニメ『BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS』エンディングテーマ)

「花鳥風月」ジャケット

連載1回目の『いとうかなこ』『楠田亜衣奈』はこちら
連載2回目の『暁月凛』『Zwei』はこちら
連載3回目の『オーイシマサヨシ』『鈴木このみ』はこちら
連載4回目の『Suara』『XAI』はこちら
連載6回目の『佐伯ユウスケ』はこちら
連載7回目の『駒形友梨』はこちら

アニソン専門音楽番組 「アニ☆ステ」

TOKYO MX1 毎週木曜 19:58~ / 札幌テレビ 毎週土曜 26:30~ / J COM テレビ 毎週木曜 22:00~・毎週日曜 23:30~



「YOU GET TO BURNING」/ 松澤由美
TVアニメ『機動戦艦ナデシコ』オープニングテーマ
【作詞:有森聡美 作曲・編曲:大森俊之】

mora 圧縮版(AAC-LC 320kbps)ご購入はこちら



「花鳥風月」/ コアラモード.
TVアニメ『BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS』エンディングテーマ
【作詞・作曲:小幡康裕 & あんにゅ】

mora 圧縮版(AAC-LC 320kbps)ご購入はこちら

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