アーケイド・ファイア、5年ぶり新作アルバム『WE/ウィ』発売

バンド史上最長の制作期間の末に生み出された過去最短40分の渾身作

グラミー賞、ブリット・アワード各々2部門の受賞歴を誇り、過去3作のアルバムを全米、全英チャート1位に送り込んでいる最強のアート・ロック・バンド、アーケイド・ファイア。彼らの5年ぶりとなる新作アルバム『WE/ウィ』が、5月6日に全世界でリリースされた。

新作アルバム『WE/ウィ』は、ニューオーリンズからエルパソ、マウントデザート島など複数の場所でレコーディングされた。リードボーカルであり、レジーヌ・シャサーニュとともに楽曲の作詞、作曲を務めるウィン・バトラーは「楽曲を書くのに費やした時間は、たぶん、これまでで最長」と明かしている。そしてロックダウンやアメリカ大統領選挙、世界的な抗議運動や混乱など、あまりにも多くのことが起こったこの2年間の経験を反映し、アルバム1面のサイド“I（アイ＝私）”ではこの状況下で生まれた孤独の恐怖と寂しさを、2面のサイド“WE’（ウィ＝私たち）”では互いへの愛と再び繫がることの喜びと力を表すという深いテーマに沿って凝った作品群に仕立て上げられながら、彼らの過去のアルバムのなかでは最も短い40分という簡潔な長さにまとめ上げられている。そうしたウィンとレジーヌ、そして共同プロデューサーとして今回彼らと初タッグを組んだナイジェル・ゴッドリッチの手腕にも注目が集まる作品となっている。

『WE/ウィ』には、アルバムからの1stシングルとして発表され、「稲妻を待つ ／ その光を待つ ／ 何をもたらしてくれるだろう？」とバンドが自分たちを積乱雲のように盛り上がらせるような楽曲「The Lightning I, II」、ウィンとレジーヌの息子へのラブレターであり、コーチェラでの初披露では感極まったウィンが声を詰まらせた場面が印象的だった「Unconditional I （Lookout Kid）」、レジーヌがリードボーカルをとり、我々を分断するいくつもの思い違いに愛とアートが打ち勝つことを称賛する「Unconditional II （Race and Religion）」（ピーター・ガブリエルがバッキングボーカルとして特別参加）、そしてアルバムをゆったりと締めくくり、「‘自分’というやつはもう知ってる／知りたいのは‘我ら’だ／一緒に乗って行かないか？」と我々を希望への旅路へと誘うクロージング曲「WE」などを収録。

アーケイド・ファイアの6枚目となるアルバム作品『WE/ウィ』は、この時代だからこそ生まれた憂いと希望の対比、暗闇から光への旅路とも言うべき壮大な作品でありながら、その一方で驚くほど簡潔に、そして完璧にまとめられ、聴く者に深く充実した印象を残す渾身の作品となっている。

リリース情報

『WE｜ウィ』
発売日：5月6日（金）※配信、輸入盤にて全世界発売
日本盤発売日（完全生産限定盤）：6月1日（水）
価格：3,080円
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【収録内容】
“I”（アイ）
Age of Anxiety I | エイジ・オブ・アンザエティI
Age of Anxiety II (Rabbit Hole) | エイジ・オブ・アンザエティII
End of the Empire I-IV | エンド・オブ・ジ・エンパイア I-IV

“WE”（ウィ）
The Lightning I, II｜ザ・ライトニング I、II
Unconditional I（Lookout Kid）｜アンコンディショナルI（ルックアウト・キッド）
Unconditional II（Race and Religion） │アンコンディショナルII（レース・アンド・レリジョン）
WE｜ウィ

オフィシャルミュージックビデオ『The Lightning I, II(ザ・ライトニング I、II)』