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連載Cocotame Series

ANI-ROCK FES. 2018

「BURNOUT SYNDROMES」ライブレポ&インタビュー『ANI-ROCK FES. 2018/ハイキュー!! 頂のLIVE 2018』

2018.05.28

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アニメ作品と音楽という、異なるカルチャーを愛するファンたちが、共に楽しめる場を創りたい。そんな想いから誕生した音楽フェス、それが『ANI-ROCK FES.』だ。

Cocotameでは、『ANI-ROCK FES. 2018』に出演した全11組のアーティストのライブレポートと突撃インタビューを敢行! アニメと音楽がクロスオーバーした先に、どんなステージが生まれたのかを時系列で明らかにしていく。

『ハイキュー!! 頂のLIVE 2018』の5組目に登場したBURNOUT SYNDROMESのライブレポートとライブ直前&直後のインタビューをお届けする。

BURNOUT SYNDROMESライブ直前インタビュー

――BURNOUT SYNDROMESの皆さんは3人とも『ハイキュー!!』の大ファンだと伺いました。それぞれ、お好きなキャラクターは?

石川大裕(Ba&Cho):青葉城西の及川(徹)ですね。才能があり、仲間を信頼してチームの力を最大限に引き出すところがカッコいいです。

熊谷和海(Gt&Vo):烏野高校(以下、烏野)の菅さん(菅原孝支)です。僕はアニメでもリアルでも、影の立役者が好きで、自分もそういう部分があるので、すごく共感します。

廣瀬拓哉(Dr&Cho):サーブのエキスパート、烏野の山口(忠)くんが好きです。僕は中高時代テニス部でしたが、サーブのプレッシャーって相当なんですよ。いろんな感情を抱きながら、一球を決めに行く山口くんのスタイルが大好きです。

写真左から、廣瀬拓哉、熊谷和海、石川大裕

写真左から、廣瀬拓哉、熊谷和海、石川大裕

――そんな『ハイキュー!!』ファンの皆さんですが、主題歌を担当されることが決まった時はいかがでしたか?

石川:「FLY HIGH!!」がオープニングで流れた瞬間は、忘れられないですね。

熊谷:僕の人生のピーク、「頂が来た!」と思いました。

廣瀬:アニメの主題歌は、ずっと憧れでした。

――「FLY HIGH!!」と「ヒカリアレ」2曲の主題歌を振り返ると、どんなことを思われますか?

熊谷:「FLY HIGH!!」は、「こういうカッコ良さも『ハイキュー!!』にはあるよね? 僕は『ハイキュー!!』のここが好きなんだ!」と提案させてもらったファンアートな曲です。烏野高校の横断幕の「飛べ」が大好きなので、サビの一発目でその言葉が映り、そこからカメラが引いてコートを見渡すイメージを曲に込めました。

BURNOUT SYNDROMES「FLY HIGH!!」(2016年3月2日発売)

BURNOUT SYNDROMES「FLY HIGH!!」(2016年3月2日発売)

――「ヒカリアレ」のほうはいかがでしたか?

熊谷:曲を書く前に見た、白鳥沢学園高校のウシワカ(牛島若利)と烏野の日向(翔陽)が、真っ白な背景で対峙しているビジュアルから、すごく神々しいものを感じました。白鳥沢戦は、烏野が絶対に敵わない高い山に立ち向かっていく試合。その神聖さが、僕の好きな聖書の言葉「光あれ」に結びついたんです。

廣瀬:2期連続で主題歌はあり得ないと、スタッフも僕らも思っていました。

石川:決まった時、熊谷くん、踊りながらスタジオ入ってきましたからね(笑)。あんなに浮かれた姿は初めて見ました。

BURNOUT SYNDROMES「ヒカリアレ」(2016年10月26日発売)

BURNOUT SYNDROMES「ヒカリアレ」(2016年10月26日発売)

――そんな熱い『ハイキュー!!』愛を引っさげて、これからステージに向かうわけですが、本番前の心境は?

廣瀬:今回のイベントのために、メンバー3人でたくさん話し合い、準備をして最高の状態でさいたまスーパーアリーナに来ました。それを、皆さんの前で出し切りたいです。

石川:白鳥沢戦の烏野じゃないですけど、僕らはほかの出演バンドに比べて、圧倒的にチャレンジャー。「行け行け烏野! 行け行けバーンアウト!」の応援歌を心に秘めて、演奏したいですね。

BURNOUT SYNDROMESライブレポート

スクリーンでは、烏山高校バレーボール部日向翔陽(以下、日向)がこの日初めてバンド名を正確に読み上げて、驚く一同。大声で何度も読み上げる日向に、月島蛍(以下、月島)と影山飛雄は「これはこれでムカつくんだけど……」と発言。場の空気を変えようと山口忠(以下、山口)は「『ヒカリアレ』はたまに歌詞を変えて歌うらしいよ」と説明し、会場からはどよめきが。日向の「へえ!どこらへん?」との問いに山口が「それは聴いてのお楽しみでしょ!」と答えて、ライブに突入する。

まずは暗がりの中、熊谷がピンライトに照らされ、「文學少女」の一節を朗々と歌い始める。そこから自己紹介を経て、石川と廣瀬の演奏が加わり、青春の苛立ちをぶつけるような激しいパフォーマンスがスタート。特に石川はステージ狭しと動きまくり、ヘッドマイク超しに「あなたのリズムを聴かせて!」など熱い言葉を次々と投げかける。

『ANI-ROCK FES. 2018/ハイキュー!! 頂のLIVE 2018』BURNOUT SYNDROMESのステージ

続いては『銀魂. 銀ノ魂篇』のエンディングテーマ「花一匁」を、翌日の『銀魂 LIVE CARNIVAL 2018』に先駆けて演奏。石川の渾身のギターソロも炸裂し、3ピース・バンドながらも分厚いアンサンブルで強烈な音塊を叩きつける。

『ANI-ROCK FES. 2018/ハイキュー!! 頂のLIVE 2018』BURNOUT SYNDROMESのステージ

石川による、バレーボールでいうスターティングプレイヤーことメンバー紹介では、熊谷をウイングスパイカー、廣瀬をリベロ、自身をブロッカーに例えるなど、MCでもとことん『ハイキュー!!』愛を感じさせるネタを入れてくる。

客席に向けて「手拍子で俺たちを導いてくれるセッターはあなたです!」と盛り上げ、白鳥沢学園高校の応援コールを模したコール&レスポンスを行なって会場の団結感を高める。

ドレミファソラシドのメロディーをポップに織り込んだ「PIANOTUNE」で沸かせた後は、石川が『ハイキュー!!』に所縁のある言葉をたっぷり盛り込んだMCを披露。

「俺たち3人絶対にこの場所で声を“からすの(烏野)”だと決めてここに立ってます」など、バンド結成13年目となる自分たちの境遇を説明しながら『ハイキュー!!』ワードをはさみ込んでいく構成は見事のひと言。「俺たちはラッキーだった。つまり“ツッキー”があったんだ」の箇所では月島繋がりでメガネをかけるなど、遊び心もたっぷりだ。

「やっとこんなスポットライトっていう“あさひ(旭)”の当たる、“ひなた(日向)”のステージに立っています。俺たちのことを見つけてくれて、出会ってくれて、本当にありがとうございました!」と気持ちを伝えた石川は、「俺たちに残された時間はあとわずか。でもあなたとならもっと高く飛べる!」と会場の熱気を最高潮にまで高める。

そこから一気に「FLY HIGH!!」へと雪崩れ込む展開は、間違いなくこの日のハイライト。大合唱はもちろん、2番の入りでは客席から驚くほどの盛大なクラップがバンドの背中を後押しするかのように巻き起こり、熊谷も思わず「ありがとう!」と感謝の言葉を漏らす。

『ANI-ROCK FES. 2018/ハイキュー!! 頂のLIVE 2018』BURNOUT SYNDROMESのステージ

続けて「戦うあなたへの応援歌です」(熊谷)と紹介された「ヒカリアレ」では、誰もが声を張り上げて歌い、ラストはスクリーンに烏野高校が白鳥沢戦で勝利を決めた際の感動的な映像が流されて、大団円となった。

観客同様に感極まった様子の烏野1年生一行。「ヒカリアレ」を聴いて白鳥沢戦のことを思い出したという日向は、同曲の歌詞の“天空翔ける流れ星”の部分が“月夜翔ける流れ星”に変わっていたことに触れ、月島への妙な対抗心を燃やし、「今度は“太陽”に変えてくれ」とお願いするためにBURNOUT SYNDROMESの楽屋へ向かうのだった……。

<セットリスト>
1.文學少女
2.花一匁
3.PIANOTUNE
4.FLY HIGH!!
5.ヒカリアレ

BURNOUT SYNDROMESライブ直後インタビュー

――ファンに喝采を浴びたステージを終えて、率直な感想は?

廣瀬:人生で一番幸せでした! お客さんのレスポンスが想像以上で、感動しましたね。 僕らの想いがしっかり届いた感じがして、嬉しかったです。

廣瀬拓哉

石川:「FLY HIGH!!」のサビで、僕も鳥肌が立ちました。皆さんにも同じ感情を共有してもらえたみたいで、とても嬉しかったです。

石川大裕

熊谷:本当に楽しかったですね。僕は自分が10代の頃、『ハイキュー!!』のような青春は眩しすぎて、中高時代にあまり良い思い出がなかったんです。でも、僕らの出番前に日向たちが話している姿を観たら、「俺の青春は今ここだ、やっと全力でぶつかれる場所ができた」と嬉しくて、緊張せずに歌えました。

熊谷和海

廣瀬:ライブが終わった後、初めて3人で抱き合いましたね。演奏中からもう泣きそうだったし。

石川:僕も泣くのをこらえるのが大変で。僕らをこんな大きなステージに立たせてくれた『ハイキュー!!』への恩返しが、少しでもできたかなと。

――石川さんの『ハイキュー!!』のキャラクターや学校名をたくさん盛りこんだMCも、お見事でした。

石川:気づいてくれる人がいたらいいなと思って考えてきたので、一回一回大きなリアクションがもらえて、僕も感動しました。ただ『ハイキュー!!』にまつわる言葉を使いたかったわけじゃなく、あそこで話したことは、ひとつもウソじゃないんです。

13年間バンドを続けてきて、しんどいこともいっぱいあった。でも『ハイキュー!!』に出会えて今がある。その感謝の気持ちを直接伝えることができて、一生忘れられないステージになりました。

――熊谷さんは、「ヒカリアレ」で歌詞の「天空翔ける流れ星」の「天空」を月島蛍のキャラクターになぞらえて「月夜」に替えて歌っていましたね。

熊谷:「ヒカリアレ」の歌詞には他のキャラクター名も盛りこんでいるんですが、ツッキー(月島)は入れられなかったんです。以前、『ハイキュー!!』の試写会で弾き語りをした時から、『ハイキュー!!』にまつわるライブでは、必ず「天空」を「月夜」に替えて歌っていて。その話は人前でしたことがなかったので、今日、幕間のキャラクターたちが紹介してくれて、とても嬉しかったですね。

――BURNOUT SYNDROMESの今後の活動予定を教えてください。

石川:新しい音源を制作中なのと、来年の3月には全国ワンマンツアーが決定しています。今日のイベントでBURNOUT SYNDROMESのライブを初めて観てくれた方で、少しでも興味持ってもらえたら、ぜひ遊びに来てもらえたらと思います。絶対に楽しいライブを約束します!

次回は、NICO Touches the Wallsのライブレポートとインタビューをお届する。

BURNOUT SYNDROMES 全国ワンマンツアー2019 チケット発売中 詳細(新しいタブで開く)
BURNOUT SYNDROMESオフィシャルサイト(新しいタブで開く)
 

テレビアニメ『ハイキュー!!』をおさらい

週刊少年ジャンプで好評連載中の『ハイキュー!!(作者:古舘春一)』を原作としたテレビアニメ。

バレーボール(排球)に魅せられた少年・日向翔陽(以下、日向)と、中学時代から「コート上の王様」との異名を取る天才プレイヤー・影山飛雄(以下、影山)。中学時代の対戦でライバルとなり、高校ではコンビを組むことになったふたりが、烏野高校の面々と全国大会優勝を目指す、熱血青春バレーボールストーリー。

『ハイキュー!!頂のLIVE 2018』では、ふたりに加え、同じく烏野高校バレーボール部の1年生、月島蛍(以下、月島)、山口忠(以下、山口)も登場。4人の個性あふれる掛け合いで、『ANI-ROCK FES.』を盛り上げる。

左から、山口、影山、日向、月島。

左から、山口、影山、日向、月島。

©古舘春一/集英社・「ハイキュー!!」製作委員会・MBS

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