「BURNOUT SYNDROMES」ライブレポ&インタビュー『ANI-ROCK FES. 2018/ハイキュー!! 頂のLIVE 2018』
2018.05.28
ソニー・ミュージックエンタテインメント
2018.05.25
アニメ作品と音楽という、異なるカルチャーを愛するファンたちが、共に楽しめる場を創りたい。そんな想いから誕生した音楽フェス、それが『ANI-ROCK FES.』だ。
Cocotameでは、『ANI-ROCK FES. 2018』に出演した全11組のアーティストのライブレポートと突撃インタビューを敢行! アニメと音楽がクロスオーバーした先に、どんなステージが生まれたのかを時系列で明らかにしていく。
『ハイキュー!! 頂のLIVE 2018』Bird Bear Hare and Fishに続き4組目に登場した、石崎ひゅーいのライブレポートとライブ直前&直後のインタビューをお届けする。
目次
――石崎さんの楽曲「星をつかまえて」は、『ジャンプスペシャルアニメフェスタ2014』にて制作され、『ハイキュー!!』コミックス第15巻の限定版にも同梱されたOVA『ハイキュー!! リエーフ見参!』のエンディングテーマに起用されましたね。
石崎:それもあって、やっぱりキャラクターとしては灰羽リエーフ(以下、リエーフ)が一番印象に残っていますね。不器用で、でも自信家で、夢だけはデカいっていう。その感じが純粋に素敵だなって思いました。
大人になると、いろいろ計算したり、優劣を付けたりしがちになっていくと思うけど、リエーフにはそういう部分が全然なくて、ただエースになる為にひたすら真っ直ぐ生きている。その感じがこの歳になると「その考え方が出来るのが羨ましい! そういうメンタル必要!」って思うんですよ(笑)。
あとリエーフはおいなりさんが好物じゃないですか。僕もおいなりさんが好きなので、そこにシンパシーも覚えました(笑)。
――「星をつかまえて」は『ハイキュー!!』を意識されたという事で、学校のチャイムなど、ティーンエイジャーの頃の気持ちを思い出すような楽曲ですね。
石崎ひゅーい「星をつかまえて」(2014年11月9日発売/配信限定)
石崎:部活や学校、青春がキーワードとしてあり、自分がスポーツをやっていた中高生の頃を思い出して作りました。『ハイキュー!!』のファンの方からも、スゴく良い反応をいただくんですよ。
僕が行きつけのアニメ好きが集まるお店があるんですけど、そこに行ったら「リエーフの石崎さんですね!」と、もう神様みたいに扱われて(笑)。しかも、「この歌詞は『ハイキュー!!』のこのシーンを意識してるんですか?」みたいに、じっくり解釈してくれたり、深く感情移入してくれているのが、すごく嬉しかったですね。
映像も、自分が想像していた以上にフィットするアニメを作って下さって、本当にありがたいなと思いました。
――ちなみに、石崎さんはどんなスポーツをされていたんですか?
石崎:サッカーをやっていました。僕は茨城県出身なんですが、小学校の時は「鹿島アントラーズ」にジーコやアルシンド、ジョルジーニョというスター選手が沢山いて、彼らに会いたくてサッカー部に入っていました。
――では、今日のセットリストについて教えて下さい。
石崎:『ANI-ROCK FES. 2018』には初めて出演させていただくので、「星をつかまえて」も含めて、自分の曲を楽しんでほしいですね。そして、今回はスキマスイッチさんの「Ah Yeah!!」をカバーさせていただくので、『ハイキュー!!』ファンの方と一緒に素敵な時間を作れれば嬉しいです。
スクリーンでは烏野高校バレーボール部、山口忠(以下、山口)が「次は本当にヤバイよ……」と前置きしつつ、ネクストアーティストとしてアナウンスしたのは、シンガーソングライターの石崎ひゅーい。日向翔陽の
「どんな風にヤバイの?」との質問に「うまく言えないけど……それが石崎ひゅーいなんだよ。静かなのに激しくて、生々しいのにファンタジックで……」と熱っぽく語る。
そしてステージに登場した石崎は、開口一番「今日は『ハイキュー!!』のために歌いに来ました!」と宣言。「1、2、3、4!」というカウントと共に飛び跳ねながら『ハイキュー!! リエーフ見参!』のエンディングテーマ「星をつかまえて」をスタートさせる。
この日はバンドによる演奏も荒々しいエネルギーに満ちあふれていて、いつも以上にやんちゃな印象だ。マイクスタンドを掴みながら勢いよく歌をぶつけていく。中盤の“だから星を捕まえて”と連呼する箇所でさらにエキサイト。スクリーンに投影される映像はもちろん『ハイキュー!! リエーフ見参!』のものだ。
次曲の「ピーナッツバター」では、ジャジーな雰囲気のしっとりとした幕開けから一転、一気にパンキッシュな装いに。石崎はマイクスタンドにすがりつくような態勢で激しく歌い、サビの“七色の階段飛んでいけ!”のパートでは後方の電飾が七色の光を放つ。
サイリウムで一面オレンジに染まった客席に「私、このような体験をするのは初めてでございます」と感動の言葉を漏らした石崎は、続いて「ピノとアメリ」を披露。客席も緑や青といった色とりどりの光で応える。
さらに「この素敵な夜、みんなで頂きをめざしてもよろしいでしょうか?」と歌ったのは、「Ah Yeah!!」。烏野高校がインターハイの宮城県予選で、青葉城西高校に負けた後の涙の食事シーンといった印象的な場面をバックに、石崎は情熱的な歌を会場中に届けていく。ラストのサビの“落ちてはまた這い上がって 頂に手を伸ばす”はまさに象徴的なフレーズだ。
最後はロマンティックなロックンロール「夜間飛行」で倒れ込むほどの壮絶なステージを展開してみせた。そしてスクリーンでは「たしかにヤベエな」(日向)「俺もうまく言葉にできねえけど〈わかる!〉って感じした」(影山)と石崎ひゅーいのライブに感化されまくったふたりは、再びトス練に繰り出すのだった……。
<セットリスト>
1.星をつかまえて
2.ピーナッツバター
3.ピノとアメリ
4.Ah Yeah!!
5.夜間飛行
――ライブの手応えはいかがでしたか?
石崎:『ハイキュー!!』という、会場のみんなが共有している大きな柱があるので、『ハイキュー!!』に馳せる想いを、僕たちは歌で、お客さんは盛り上げで表現するという、特別なフェスだと感じましたね。
想像していた以上にお客さんが盛り上げてくれて、一体感をスゴく感じました。ありがとうございました。
――会場のお客さんがサイリウムを振られていましたね。
石崎:あれは初めての経験でした。揺れる光を見ていると催眠術をかけられたみたいで、おばあちゃんの家に帰ってきたような、スゴく落ち着く気持ちになりました。これからは自分のグッズにも取り込もうかな(笑)。
――「Ah Yeah!!」のカバーはいかがでしたか?
石崎:難しかったけど楽しかった! リスナーとしてはすごく聴きやすいポップスなんですが、いざ歌ってみると独特で、唯一無二なソング・ライティングだと感じたし、本当に勉強になりましたね。
――「星をつかまえて」は、アニメ映像とのコラボで表現されました。
石崎:みんなが熱狂している感じが伝わってきたので、そこにパワーを感じたし、僕もそのテンションに乗せてもらったので、良い化学反応が起きたと思います。
――今後の石崎さんの活動予定を教えて下さい。
石崎:弾き語りセットのツアー『石崎ひゅーい 弾き語りワンマンTOUR 2018「ピリオド」』、で全国を回っています。このフェスで僕に興味を持ってくれた人にも、ぜひ遊びに来てほしいですね!
次回は、BURNOUT SYNDROMESのライブレポートとインタビューをお届けする。
『石崎ひゅーい 弾き語りワンマンTOUR 2018「ピリオド」』詳細
石崎ひゅーいオフィシャルサイト
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週刊少年ジャンプで好評連載中の『ハイキュー!!(作者:古舘春一)』を原作としたテレビアニメ。
バレーボール(排球)に魅せられた少年・日向翔陽(以下、日向)と、中学時代から「コート上の王様」との異名を取る天才プレイヤー・影山飛雄(以下、影山)。中学時代の対戦でライバルとなり、高校ではコンビを組むことになったふたりが、烏野高校の面々と全国大会優勝を目指す、熱血青春バレーボールストーリー。
『ハイキュー!! 頂のLIVE 2018』では、ふたりに加え、同じく烏野高校バレーボール部の1年生、月島蛍(以下、月島)、山口忠(以下、山口)も登場。4人の個性あふれる掛け合いで、『ANI-ROCK FES.』を盛り上げる。
左から、山口、影山、日向、月島。
©古舘春一/集英社・「ハイキュー!!」製作委員会・MBS
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