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連載Cocotame Series

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結成5周年を迎えたsumikaフリーイベントレポート!「普段のライブではできないこと」を全て詰め込んだスペシャルな1日

2018.07.19

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様々な人にとっての”sumika(住処)”のような場所になって欲しいとの願いを込めて、片岡健太(Vo./Gt. 以下、片岡)、荒井智之(Dr./Cho. 以下、荒井)、黒田隼之介(Gt./Cho. 以下、黒田)、小川貴之(Key./Cho. 以下、小川)の4人で結成されたsumikaは、今年結成5周年を迎えた。

初の日本武道館公演や9月1日公開の劇場アニメ『君の膵臓をたべたい』のオープニングテーマ・劇中歌・主題歌を担当するなど、今後の活躍が益々楽しみなsumikaをCocotameでは特集。

特集第1回目は、記念すべき初の日本武道館公演の前日、同じ日本武道館にて6月29日に行なわれたフリーイベント「sumika 5th Anniversary『Humor』」をレポート。普段のライブでは見ることのできない、この日だけのスペシャルをお届けする。

普段のライブではできないことを全部やる!

初の日本武道館ワンマン公演(6月30日、7月1日)を控え、前日に同場所で開催されたフリーイベントでは、ツアー中の「sumika Live Tour 2018 "Starting Caravan"」の内容とは全く違う「歩んできた5年間を振り返りながら楽しめる」企画が用意され、ミニライブや秘蔵映像などが上映されることがアナウンスされていた。

会場の周りには、「Traveling bazaar」として歴代のグッズが展示・販売されたほか、過去の衣装やカメラマン後藤壮太郎氏によるアーティスト写真やライブ写真が展示されるなど、随所にお楽しみの工夫が見られ、日本武道館というビッグステージで何が繰り広げられるのか、期待は高まっていた。

いよいよ開演の19時を過ぎたころ、ステージ上のビジョンに日本武道館のバックヤードが映し出され、ライブカメラが本ステージへと移動するメンバーの姿をとらえる。「海外アーティストのような演出」を試みて、ステージ直前の表情や空気感を見せるのが狙いの演出は、「普段のライブではできないことを全部やる!」というこの日のテーマに沿った最初の試みとのこと。

いざメンバーがステージにあがり、早速披露した「雨天決行」で、「力貸してください!」と片岡。いきなり観客総立ちの大盛りあがり。さらに「みなさんの手拍子も声も表情も楽器に変えていきたい!」と続いたダンスナンバー「カルチャーショッカー」で一気に、会場は熱気に包まれた。

sumika 片岡健太(Vo./Gt.)

恋の悩みにも答える「sumikaのなんでもホイホイ」シーズン1

オープニングの2曲が終わると、その盛り上がりから一変、「sumikaのなんでもホイホイ」という質問コーナーへ突入。この日はステージ上に、ソファやスタンドライトが置かれ、まさにsumikaのプライベートルームに居るような雰囲気だったが、このコーナーから一気にリラックスモードへ。ファンから集まった数千件の質問の中から、答えられる限り答えるという。

1問目は、「ツアーやフェスで全国を飛び回っている中で、一番好きな街は?」というもの。黒田は「あえて選ぶなら広島です。好きなアニメが広島を舞台にしていることもあって、聖地巡礼的な……プライベートでも2回行きました」。荒井は「個人的なイチ押しは仙台。緑も多いし、街に爽やかな空気が漂っていて、男性も女性も清潔感があってきれいな人が多い。あとは牛タンがおいしいです!」とのことで、広島も仙台もメンバー全員が同意する。

片岡は「石川県は、その土地が育んだ空気感が合う。こないだ隼ちゃん(黒田)の誕生日プレゼントを買いに行った時に、悩みに悩んでいたら、同じ熱量で店員さんも選んでくれて。初めましての感じがしないってありますよね。その土地や人の“気”と合うんですよ」とほっこりエピソードを。

小川は「僕は北海道。もともとファームステイしたり旅行に行ったり、個人的に第二の故郷のように思っていて。安心します!」と締めた。

続く、2問目。「好きな人が絞れません」という珍質問に会場は大盛り上がり。メンバーからも「この質問よく書けたな!」とツッコミが入り、黒田は「逆に、そんなにモテるんだったらいっぺんに付き合っちゃえばいい」と珍(?)回答を。

sumika 5th Anniversary『Humor』

「イヤイヤ」となりつつも、メンバー揃ってそういう経験がないからわからない様子。片岡も「じゃあ、全員を愛すればいいってこと? あ、黒田と一緒やん」と堂々巡り。しまいには黒田が「一番料理が上手な人を選ぶ!」とアドバイス。手料理を食べるには、全員と一度はどちらかの部屋に!? とハードルが高いことが判明しつつも、黒田は「『いつもありがとう』と、エプロンをプレゼントしたい」と結論づけた。

3問目は、質問ではなく、「sumikaの音楽があって、素敵なメンバーがいて、親切なスタッフさんがたくさんいる、sumikaチームにありがとうを伝えたい」というファンからのメッセージ。会場に大きな拍手が起こり、片岡は「好きな人が絞れないからの、この振り幅!」と笑うも、ここに至る過程には、ステージ上のメンバーだけじゃなく10倍以上の人たちの力があって、ライブも、今日の『Humor』も作られていると伝える。「その過程も含めて楽しんでもらいたい」と、急遽メンバーが紹介するスタッフムービーのコーナーへ。

まずは、ライブ制作を担当しているキョードー東京の市川創さんからのコメントが流れた。キョードー東京と言えば、ザ・ビートルズの来日公演を実現させ、日本武道館で初めてロックライブを実施したイベンターだ。市川氏は「その記念すべき日と同じ日に、sumikaも日本武道館で初のワンマンライブを行なう。宝物を預かった気がして、世界一のバンドにしなければいけないという義務感が生まれている」と大きな期待を込めた。

そのほか、全国のイベンターや舞台監督、マニピュレーター、照明、音響、PAなどが登場し、ユーモアも共有できる、とても深い信頼関係で、ステージが作られていることが伝わってきた。そして、「今日、ここに来てくれているので直接紹介を」と、ゲストメンバーのベース井嶋啓介が呼び込まれた。sumikaのメンバーは4人だが、この2年、ずっとベースを弾いてくれていると、ステージ上で感謝が伝えられた。

スタッフ紹介コーナーが終わると、片岡が「いつもライブで、2階席の奥まで見えてますよ! とか言ってるけど、それって本当? とか思ってません?」と、実際のメンバー目線を分からせるべく、客席をビジョンに映し出すビデオカメラを自ら持ち始める。そうして映し出された会場は、ファンで埋め尽くされ圧巻の景色だ。「このまま演奏する」と「イナヅマ」のイントロがスタートするも、片岡はカメラを持ったままで演奏できず、一時中断。仕切り直して、小川がカメラを持つなどしながら、演奏中のメンバー目線を会場の観客も楽しんだ。

続いて、sumikaがオープニングテーマ・劇中歌・主題歌を担当する劇場アニメ『君の膵臓をたべたい』(9月1日公開)の、このイベントのためだけに編集され、後日どこにも公開されないスペシャル映像が放映された。初披露の新曲も使われており、客席もメンバーも見入った瞬間だった。

sumika sumika 5th Anniversary『Humor』

夢に悩む高校生にメッセージ
「sumikaのなんでもホイホイ」シーズン2

ここでまた、「sumikaのなんでもホイホイ」シーズン2へ。3問目は「一人暮らしをすることになったので、アドバイスをください」というもの。「お掃除ロボットを買いまして、今年の上半期一番良い買い物だった」と小川。遠征から帰って、部屋にホコリが溜まっていたりするとうんざりするそうだが、気持ち良く帰れると猛烈にオススメ。「ほんとにキレイになるし、止まってたりするとたまに話かけたりする(笑)」と寂しさもまぎらわせているという。

4問目では「高校2年生の娘がいますが、反抗期で毎日ケンカばかり。sumikaのみなさんにも反抗期はありましたか?」と、この日娘と一緒に来ているお母さんからの質問。「反抗期は人並みにあったけど、隼ちゃんほどではなかったかな……」と片岡。「今は年に2、3回家族旅行に行くし、家族のことは大好きなんですけど、ひどい反抗期があったからこそ、ちゃんとした大人になろうと思ったし、普通の人の3,000倍くらい親孝行しようと思っています」と黒田。

片岡も「(今日もこうして一緒にイベントに来てくれていて)同じものが好きっていうことは、すごく良いことだから、娘さんにお願いします。お母さんだけは好きでいてください! 家族同士で好きなものを共有できるって、なかなかないと思うので。またぜひ一緒にライブに来てください!」。

この日最後の質問は、高校3年生より。「夢があって、進路について先生に相談したが、現実的に厳しい夢だから変えたほうがいいと言われました。私のために言ってくれているとわかっているけれど、諦めたくないです。みなさんならどうしますか?」というお悩み。

片岡は「高校2年になる時、僕と荒井が出会って、黒田とも一緒にバンドを組むようになって、このままおじいちゃんになれるような生き方がいいなと思った。音楽を仕事にするのはリスクもあるし、世の中にはsumikaに興味ない人たちもいっぱいいるけど、そういう時は、好きと言ってくれる人の意見を信じて進んでいったらいい。僕も、もちろん反対されたことがあるけど、メンバー、このスタッフチームが楽しいよって言ってくれる人生だったらいいなって。だから少なくてもいいから、味方を見つける。世間一般からすると、明らかに少数派の夢で、宝くじに当たるよりも圧倒的に倍率的に難しいところで、sumikaもここまで歩んできているので。私にはまだ仲間がいませんっていうことだったら、sumikaが味方になります」とゆっくりと誠実に答えた。「ひとりだったら音楽やめてたと思う。みんなに会えてよかったよ」と小川がエモみを添えた。

そして、音楽で気持ちを後押ししようと、「自分の中で大事にしていきたいもの」の意味が込められた「ほこり」を披露。会場中が聴き入った瞬間だ。せつないラブソングだが、大事にしたいものは何か? 抱えている悩みの答えにもつながるような、メッセージにも聴こえてきた。

この日のライブのセットリストは、sumikaが初めてライブをやった2013年7月13日、Shibuya Milkywayと全く同じセットリストであることが明かされ、いよいよ最後の曲「FUN」を披露。いつでも楽しむことが大事というメッセージを送った。会場には笑顔があふれていたが、この日のイベントは、通常のライブの開放感とはまた異なる「sumikaをもっと深く知ることができた」という充足感にあふれる空間ができあがっていた。

5年という月日で、日本武道館のステージまで駆け上がってきたsumika。しかし、そこには、初ライブから変わらないであろう、彼らの「笑いながらやろうよ」という感謝と工夫があふれていた。「最高に幸せで、最高に楽しくて、最高にユーモアのある5周年でした! 10周年も15周年も、20周年も一緒にいましょうね!」と終えた。

sumika sumika 5th Anniversary『Humor』

次回は、翌日6月30日に行なわれた、「sumika Live Tour 2018 "Starting Caravan"」日本武道館公演のレポートをお届けする。

「sumika 5th Anniversary『Humor』」セットリスト
1. 雨天決行
2. カルチャーショッカー
3. イナヅマ
4. ほこり
5. FUN

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片岡健太 Twitter(新しいタブで開く)
荒井智之 Twitter(新しいタブで開く)
黒田隼之介 Twitter(新しいタブで開く)
小川貴之 Twitter(新しいタブで開く)

写真:後藤壮太郎
取材・文:古城久美子

『ファンファーレ / 春夏秋冬』

発売日:2018年8月29日(水)

初回生産限定盤:CD+DVD+スリーブケース仕様+原作者・住野よる書き下ろしショートストーリー「日々の透き通るもたれ合い」封入 
¥1,600+tax / SRCL-9900~9901

通常盤:CD only ¥1,000+tax / SRCL-9902

[CD]
1.ファンファーレ *劇場アニメ『君の膵臓をたべたい』オープニングテーマ
2.春夏秋冬 *劇場アニメ『君の膵臓をたべたい』主題歌
3.ファンファーレ (Instrumental)
4.春夏秋冬 (Instrumental)
[DVD] ※初回生産限定盤のみ
sumika Film #4
1.ファンファーレ MUSIC VIDEO
2.Documentary

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