『イナズマフードGP 2018 in 草津』実食レポ!~『イナズマ』への出店をかけた熱きバトル~
2018.09.05
ソニー・ミュージックレーベルズ 他
2018.08.31
西川貴教が地元・滋賀に恩返しがしたいという想いから立ち上げた“イナズマロック フェス”(以下、“イナズマ”)が、今年で10回目を迎える。
着実にファンを増やし、ブランド力を高めている“イナズマ”がどのように成長してきたのか? そして、フェスの舞台裏にはどのようなストーリーが隠れているのか?
本特集では、“イナズマ”の歴史を振り返るとともに、今年の“イナズマロック フェス2018”の見どころをお届けしていく。
特集第4回は、若手アーティストの登竜門となっている「風神」ステージの担当プロデューサー 株式会社タワーレコード 営業戦略本部 イノベーション企画統括部 メディア&ライブ事業部 森田大介氏にステージのコンセプトや今年の見どころなどを聞いた。
目次
森田大介氏
Morita Daisuke
株式会社タワーレコード
営業戦略本部
イノベーション企画統括部 メディア&ライブ事業部
――森田さんは、普段どのようなお仕事をされているのですか。
森田:タワーレコード株式会社のメディア&ライブ事業部に所属しているのですが、ライブイベントやフェスの企画制作など、ライブにまつわる仕事をしています。その一環で“イナズマ”の「風神」ステージを3年前の2015年から担当しています。
――担当される以前“イナズマ”にどのようなイメージがお持ちでしたか。
森田:一般の方と同じで、T.M.Revolutionの西川貴教さんが地元・滋賀県で主催しているフェス、というイメージですね。ご本人はMCでも「自分のフェスではなくて、みんなのフェスなんだ」というようなことをおっしゃっていて、「確かに」とは思いつつ「でも西川さんだよな」と。西川さんが前に立っているおかげでできていることもやっぱり多いと思うので。滋賀の観光大使をされていますし、ネームバリューがすごいですよね。
――では、担当されている「風神」ステージのコンセプトを教えていただけますか。
森田:まず、“イナズマ”は有料エリア(「雷神」ステージ)と無料エリア(「風神」ステージ、「龍神」ステージ)があります。有料エリアにはメジャーで活躍されている名だたるアーティストが出演するのですが、無料エリアは地元のみなさんや、ちょっと興味がある人でも気軽に参加できるようになっていて、ライブやお笑いのステージだったり、地元の名産品が並ぶようなフードエリアもある。その無料エリアに「風神」ステージはあるのですが、来場する方たちに「こういう良いアーティストがいるんだよ」と、どんどん紹介していくステージです。
2013年までは音楽ライブとお笑い・ご当地キャラのステージを同じステージでやっていたのですが、2014年に「風神」ステージと「龍神」ステージに分けたことで、「風神」ステージは出演アーティストが一気に増えて、今に至ります。
――より多くのアーティストを紹介できるようになったわけですね。
森田:そうですね。あとは、「風神」ステージに出演していただいたアーティストには、将来的にこのフェス最大の「雷神」ステージに出演してほしいという、登竜門的な側面もあります。過去で言うと、THE ORAL CIGARETTES、04 Limited Sazabys、Thinking Dogsなどは、最初、「風神」ステージに出演していて、今では「雷神」ステージへと羽ばたいています。そういう存在意義のあるステージかなと。
2013年/THE ORAL CIGARETTES
2014年/04 Limited Sazabys
――夢がありますね。
森田:主催側としては、「次回は『雷神』ステージに立ってほしい!」という期待を込めて観ています。お客さんにもそういう目線で観てもらうと面白いかもしれません。「今、観ている」ことが来年以降、大きなバリューになるかもしれないので。今年も、「風神」ステージ出演アーティストの中から、将来の音楽シーンを担うアーティストが出てくるんじゃないかと思います。
――ブッキングはどのようにされているのですか。
森田:担当するスタッフみんなで楽曲を聴きながら時間をかけて決めていきますが、純粋に実行委員会と制作チームの推し+西川さんの意向で選んで行きます。滋賀県出身のアーティストは、それだけが決め手にはなりませんが、ちょっとしたポイントにはなりますね。今年だとバニラビーンズがそうです(レナが滋賀県出身)。
バニラビーンズ(左から レナ、リサ)
――毎年、ラインナップはバラエティに富んでいますね。
森田:アイドルと重たいサウンドのロックバンドが一緒に出るステージはなかなかないですよね。シーンやお客さんへの見え方を意識して、どちらかに寄ったフェスが多いと思うのですが、“イナズマ”は良い意味でテレビのお茶の間感があって同居している。だから、いろんなアーティストが出演するので、飽きない。最初から最後まで感動があるというか、観たり聴いたりしたことがなかった音楽に出会える。そこで受けた衝撃みたいなものはありますよね。
――ジャンルの幅があると、出演順は難しくないでしょうか。
森田:そういう意味で言うと、「雷神」ステージとの兼ね合いを意識して、同じ時間帯に同じジャンルがかぶらないように気をつけますね。なるべく、朝から晩まで、長い時間“イナズマ”を楽しんでいただけるように組んでいます。
――森田さんが「風神」ステージを担当されてから、印象に残っているエピソードはありますか。
森田:天候については毎年ドキドキしているのですが、2016年に出演していただいたFABLED NUMBERは出番前、まもなくセッティングを終えて、さあ、ライブが始まるぞ! というタイミングで荒天により中断、そのまま中止となってしまって。でもファンがなかなか帰らないんですよね。メンバーも「どうする?」となって、「今日は来てくれてありがとう。また絶対帰ってくるんで!」とステージに出て生声で叫んでいたんです。感動しましてね。次の年はトリを務めてもらい昨年の分も盛り上がったというエピソードがあります。2017年も1日中止になってしまったんですが……去年出られなかったアーティストには、今年リベンジしていただきます。
――アーティストの紹介の場になっているとのことですが、ファン層が拡大したような実例はあるんでしょうか。
森田:それで言うと、各アーティストサイドから物販がすごく売れると聞いていますね。純粋にお祭りに行くような感覚で、何も情報がない感じできても、「これ、いいじゃーん」って、ライブを観て気に入ったら物販にも寄ってくれる。好みのアーティストを見つけに来ている方が多いんだなって思います。
――では、今年の見どころ、注目のアーティストを教えていただけますか。
9/22(土)「風神」ステージ 出演アーティスト
森田:今年は3日間の開催なので、より多くのアーティストを観てもらえます。去年のリベンジ組もいたり、全アーティストが注目ではあるのですが……例えば、ほのかりんさんは出てもらったら絶対おもしろくなると、制作チーム全員が一致して、初日での出演が決まりました。あとは=LOVE(イコールラブ)ですね。
ほのかりん
=LOVE(イコールラブ)
――=LOVEは指原莉乃さんがプロデュースするアイドルグループですよね。
森田:“イナズマ”には結構アイドルが出ているので、ロックが好きな人からすると新たな発見があると思います。たとえば、大人数でしっかりとフォーメーションが組まれたダンスはものすごい迫力ですから、それだけで見た価値があったと感じてもらえるのではないでしょうか。
あとは、CHAIやCreepy Nutsなどを輩出している次世代ロック研究開発室からハンブレッダーズも出演します。巷で噂になっているのは知っていましたが、関西の担当の強い推しがあって、出演が決まりました。
ハンブレッダーズ
――2日目はいかがでしょう?
9/23(日)「風神」ステージ 出演アーティスト
森田:Xmas Eileenは、ビジュアルを見てもらうとわかるんですが、顔出しをしていなくて、仮面をかぶっているロックバンドです。しかもメンバーの名前もないんですよね。なんだか気になりませんか? すでにZepp DiverCity(TOKYO)やBIGCATなどの大きなライブハウスでの実績もありますし楽しみですね。
Xmas Eileen
あとは魔法少女になり隊でしょうか。このバンドも2016年にメジャーデビューして、それこそ今っぽいジャンルレスというか。シャウトがすごいんですが、ラウドでポップみたいな。今年は“イナズマ”のほかにも「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2018」「SUMMER SONIC 2018」の大阪、「MONSTER baSH 2018」など、大規模なフェスに出演していますが、“イナズマ”ではどんなライブになるのか楽しみですね。
魔法少女になり隊
――では、3日目は?
9/24(月・休)「風神」ステージ 出演アーティスト
森田:トリ前のSaucy Dogは注目ですね。スリーピースでドラムが女の子なんですが、優しくてのびのあるボーカルの声と、クオリティの高い楽曲で、同世代に人気です。「いつか」のミュージックビデオは、YouTubeで410万回以上視聴されています。
Saucy Dog
――3日目にはフェスと連動して行なわれるオーディション「イナズマゲート2018」でグランプリを獲ったアーティストが登場するんですよね。
森田:より若いアーティストがチャンスを掴める場になるよう用意している枠です。「Eggs」というインディーズバンドの音楽配信をするプラットフォームに登録しているアーティストなら誰でも応募ができて、2次審査でスタジオ審査を行ない、最終審査ではライブハウスでライブ審査を行なって、晴れて選ばれた1組が「イナズマロック フェス 2018」に出演できるというプライズなんです。
今年はソウルズという関西で活動している男性5人組バンドがグランプリを受賞しました。米米CLUBやサザンオールスターズをリスペクトしているとの公言通り、軽快なポップスを響かせてくれるでしょう。
――今年も楽しめそうですね。
森田:会場はロケーションにもかなりこだわっていますし、無料エリアも含め10万人が集まる関西最大級のフェスなので、ぜひ楽しんでください!
特集第5回目は、フェスの楽しみのひとつであるフードにクローズアップ。“イナズマ”への出展をかけた飲食バトルイベント『イナズマフードGP(グランプリ)2018』のレポートをお届けする。
■会場:滋賀県草津市 烏丸半島芝生広場
■日時:9月22日(土)/9月23日(日)/9月24日(月・休)
■開場/開演/終演:12:00/14:00/20:00
※各日とも予定
※雨天決行(荒天の場合は中止)
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