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Zboyzの挑戦

僕らの応援どうですか? Bリーグ『アースフレンズ東京Z』応援隊『Zboyz』がチーム代表を直撃!【前編】

2020.02.14

ソニーミュージックグループとBリーグの新たなコラボレーションとして、今シーズン、男子プロバスケットボールBリーグのB2に所属する『アースフレンズ東京Z』に、ソニー・ミュージックアーティスツの個性豊かな男性4人で結成されたユニット『Zboyz』が応援隊として加入。開幕からファンとともにホームゲーム会場を盛り上げている。

チームと彼らの成長の軌跡をたどる「Zboyzの挑戦」連載第2回は、『アースフレンズ東京Z』のオーナー兼株式会社GWC代表取締役 山野勝行代表と『Zboyz』の対談をお届けする。
対談前編では、山野代表が『アースフレンズ東京Z』を立ち上げた経緯、チームに懸ける情熱を伺った。

  • 山野勝行氏

    Yamano Katsuyuki

    アースフレンズ東京Z 代表

    1999年に現・三菱UFJモルガン・スタンレー証券に入社。その後、不動産インフォメディア、三井不動産リアルティを経て、2012年に一般社団法人スポーツコミュニティジャパンを設立、代表理事に就任。2013年に『アースフレンズ東京Z』設立の際に、運営会社として株式会社GWCを設立するとともに代表取締役に就任し、現在に至る。「世界に活躍する日本国籍選手を輩出」「日本代表が世界で勝利することに貢献」をチームのミッションに掲げている。

  • 丹羽紀元

    Niwa Kigen

  • 田村杏太郎

    Tamura Kyotaro

  • 久保田康祐

    Kubota Kousuke

  • 松尾 潤

    Jun Matsuo

Zboyz
2019年9月に結成された『アースフレンズ東京Z』の応援隊『Zboyz』。(写真左から)松尾潤、丹羽紀元、久保田康祐、田村杏太郎の4人で構成され、『アースフレンズ東京Z』のホームゲームを中心に活動中。

「世界を目指し」サラリーマンからプロスポーツチームのオーナーへ

丹羽:山野代表は、バスケットボールをテーマにしたノンフィクション『ファイブ』(平山 讓/幻冬舎文庫)を読んだことから、バスケットボールにのめり込んだとお聞きしました。バスケットボールに興味を持たれたとはいえ、サラリーマンからプロスポーツチームのオーナーになるのは大きなチャレンジだったと思います。何がきっかけになったのでしょうか。

山野:僕は今44歳ですが、若いころから「35歳になったら新しいチャレンジをしよう」と決めていました。でも、チャレンジする気持ちはあっても、それが何であるか、具体的なイメージは沸いてこなかった。そもそも僕は20歳代前半のころ、役者になりたくて劇団に在籍していたこともありましたからね。

丹羽:そうだったんですか!

山野:20歳か21歳のときに、その夢は夢で終わりましたけどね(笑)。その後、社会に出て、証券会社で営業マンになりましたが、35歳になったら何か始めようという気持ちは変わりませんでした。そんななか、30歳になる直前で初めてバスケットボールの試合を観たんです。それがあまりにもおもしろくて、衝撃を受けました。スピーディな選手たちの動き、最後まで点を競り合うスリリングな試合展開、こんなに観ていて飽きさせないスポーツはほかにないぞと。それと自分が小柄ということもあるかもしれませんが、僕は、小柄な選手がスターになるのが好きなんですよ。

田村:僕もです!  僕は、小学生のときから本格的に野球をやっていて、自分で言うのもなんですが、肩には自信がありました。でもご覧のとおり僕も小柄なので、どうしても体格の差がプレーに影響することがあって、そのせいか小柄な選手のプレーには自然と目が向きます。

山野:僕は、高校時代にハンドボール部に入っていましたが、小柄だったから全然シュートを打てなかったんです。190cmとか上背のある選手が、僕の頭越しにどんどんシュートを決めて、女の子にモテモテなのが悔しくて(笑)。当時、スポーツは背が高くないとスター選手になれないのかと思ったりもしました。でも、今Bリーグで最も稼いでいる1億円プレーヤーの富樫勇樹選手(千葉ジェッツ所属)は、身長167cmですよね。小柄なプレーヤーでも十分に戦えるのが、バスケットボールなんです。おもしろいですよね。

でも、欧米や南米では盛り上がっているのに、日本でバスケットボールというスポーツは、まだメジャーになり切れていません。それを僕は、日本代表チームの存在感が薄いからだと考えています。スポーツの世界においては、世界で勝つことがすごく大事。“日本一”では、意外と興味を持ってもらえないんですよ。それより世界レベルでどう戦えるかにみんな関心がある。それなら僕は、世界で勝てる何かがしたいと思ったんです。

そこで調べたら、世界を目指しているバスケットチームは日本には見当たりませんでした。「ないなら作ろう!」と思い立って、『アースフレンズ東京Z』のオーナーになったんです。それから6年という月日を経て、君たちに出会いました。

『Zboyz』の誕生は、チームの新たなチャレンジ

久保田:男性の応援グループは、Bリーグのほかのチームにはありません。どうやって『Zboyz』を思いついたんですか?

山野:「専属チアリーダー『Zgirls』の次は、ボーイズの時代だ!」という神の啓示がありました(笑)。それは冗談ですけど、やっぱり常に新しいことに挑戦していたいんですね。『Zgirls』も本当に頑張っていて日々成長しているし、MC UmeやDJ Toshikiの演出も素晴らしい。でも、現状に満足して、新たなチャレンジをやめたら絶対にダメ。よく「前年と同じように」と言いますが、人がやることに、まっすぐ横ばいということはあり得ません。ごくわずかかもしれないけれど、必ず現状の上か下に推移するものです。だからこそ、常に新しいことに挑戦し続けなければという使命感がありました。そんななかで、ソニー・ミュージックエンタテインメントの方と出会って、「何かおもしろいことをやりましょう!」「男子の応援団なんてどうですか?」と、お互いに盛り上がっていったんです。

最初はダンスユニットもアリかなとも思いましたが、それだと『Zgirls』とバッティングしてしまいます。僕が求めていたのは、会場、観客席を盛り上げてくれる存在。会場のファンを一体化させて、熱狂を高みに導いてくれる、応援パフォーマンスグループが良いなとピンときたんです。それが『Zboyz』プロジェクトのスタートです。

松尾:結成前に、面接でお会いしましたが、僕らの第一印象はいかがでしたか?

山野:まず、カッコ良い。そして、若々しい。

Zboyz:(笑)

山野:僕らのようなチームは、チャレンジしなくなったら終わりです。大企業がスポンサードするチームがたくさんあるなかで、同じことをやっても意味がありませんから。それでは目指している「世界で勝つこと」に到底行きつけない。僕のイメージでは、世界で勝つ人ってどこかズレているんですよ。周りがどう言おうと気にしないで、突き進む強さを持っている。

『Zboyz』のみんなも、「俳優として大成したい」とか「ハリウッドの大作に出演したい」という夢があるでしょう? 果敢にチャレンジしないと、生き残れない厳しい世界だと思います。そういうチャレンジする気持ちが、『アースフレンズ東京Z』とマッチするんじゃないかと思いました。

山野代表(右端)から『Zboyz』誕生にまつわる話を直接聞き、『Zboyz』4人の表情も自然と引き締まる。

久保田:僕はオーディションを受けたとき、ものすごく緊張したのを覚えてます。

丹羽:僕も歌うことに苦手意識があったので、その場で「歌ってください」と言われて、「どうしよう」って焦りました。でも、今自分が出せるものを出すしかないと思って一生懸命に歌いました。あのとき、山野代表はどんな気持ちで僕らの歌を聞かれてましたか?

リーダの丹羽の力強い掛け声が、ファンと『Zboyz』を鼓舞する。

山野:正直、歌の上手い下手はどうでもよかったんだよね。確かめたかったのは君たちの“思い”。「僕らが活躍できるステージが欲しい」「もっと上に行くためのステップ、きっかけが欲しい!」という思いを持っているかどうか。それを見たかった。もちろん、物事に取り組む姿勢や受け答え、そして自分の言葉でしっかり話せるか、という点も見ていましたが、そのすべてで、みんな合格でした。

丹羽:そう言っていただけると、自信になります!

応援に一番大事なのは“魂”!

松尾:僕からも質問させてください。自分は『Zboyz』の活動を通してバスケットボールが大好きになり、今では心から『アースフレンズ東京Z』を応援するようになりました。山野代表も、かつては一ファンとしてバスケットボールを観戦されていたということですが、応援で一番大事なことは何だと思いますか?

山野:やっぱり“魂”でしょう! 応援の仕方は人それぞれで違うし、これが正解ということもない。バスケットボールでシュートを打つときも、選手によってフォームがバラバラですよね? 例えばウチの髙木(慎哉)選手のシュートフォームは、ジャンプするときに脚を前に出して飛ぶ独特のスタイルなんですよ。

理由を聞いたら、そのほうが相手ディフェンスの身体に当たりやすくなって、ファウルを取れる確率が上がるからだと。そしてファウルがもらえれば、当然チャンスも広がる。「なるほど」と思いましたね。そのフォームは基本に忠実という意味での正統派ではないかもしれないけれど、どうしたら目の前の相手に勝てるかを、彼が考えに考え抜いて取り入れたもの。自分にフィットするなら、やり方なんて人それぞれでいいのだと思いました。

応援だって、ファンの方が受け入れてくれればそれでいいんです。大事なのは心の叫び、魂がファンに伝わるかどうか。心が伝われば人は動くと僕は思います。『Zboyz』の4人はまだ若いし、本当のキャリアになってくるのはこれからですよね。それなのに小さくまとまって出来上がっていたら、見ているほうが応援したいとは思わないでしょう? 粗削りでも心がこもっていること、思いが乗っていることが大事だと思います。そういう点で言うと、『Z応援歌~青き情熱』を歌っている最近の姿は拳に心が入っていて良いよ。

Zboyz:ありがとうございます!

『Z応援歌~青き情熱』のサビの部分にさしかかり、『Zboyz』が力強くこぶしを突き出すと会場のファンのボルテージも一気に上がる。

ホームゲーム試合前のオープニングセレモニーで会場のファンを盛り上げる『Zboyz』。

“Z”の心を大事にして、4人で応援する楽しさを実感

山野:僕からも『Zboyz』に質問があります。『アースフレンズ東京Z』の応援隊として、君たちが大切にしていることは何ですか?

田村:僕らは、試合前に“Z”の心を持つことを大事にしています。『Z応援歌~青き情熱』を披露するときは、姿勢を低くして腰を入れ、拳に力を入れようと心がけています。

試合中に限らずタイムアウトの間も、『Zboyz』は会場のファンとともに「Go!Win! Z!」の掛け声を選手に送り続ける。

丹羽:最近は『Z応援歌~青き情熱』の歌詞を覚えて、一緒に歌ってくれるファンの方も増えていると感じます。

松尾:開幕して間もないころは、「この人たち誰?」という雰囲気もありましたが、『アースフレンズ東京Z』のファンの皆さんは、すぐに温かく迎え入れてくれて、励みになったのを覚えています。

丹羽:応援をするときは、ファンを巻き込むことを意識して、試合をしているコートを背にする態勢にはなりますが、観客席のお客さんの方を見るようにしました。それによって、ファンの方たちとの一体感が生まれてきたのかもしれません。

田村:観客席に向かって一緒に応援するときも、目を合わせてくれるファンの方も断然増えたよね。僕らも慣れないうちは、上手くいかないこともありましたが、今ではしっかりアイコンタクトを取れるようになりました。ファンの皆さんと一緒になって応援しているという実感も強くなっています。

山野:確かに、すごく良くなったよ。結局、評価は周りがするものだから。『Zboyz』の場合、ファンの皆さんが一緒に声を出してくれているかどうかが、一番わかりやすい評価だと思う。ファーストステップは、ある程度成功しつつあるんじゃないかな。そこは自信を持っていいと思います。

田村:最近、僕はこの4人でいることがすごく楽しくなってきたんです。4人で応援する楽しさを実感しているので、それを原動力にこれからも頑張ります!

後半の第3クオーターに入ると、『Zboyz』はコートサイドを離れて、『アースフレンズ東京Z』公認のがっぴー応援団長(右端)と一緒に応援する。

久保田:試合での応援を重ねるうちに、4人で「ここをもっとこうしよう」とアイデアを出し合えるようになりました。それぞれの個性もわかってきて、お互いに高め合えるようになったのが心強いです。この4人の信頼がなければ、応援でのパフォーマンスも良いものを見せられません。僕も4人でいるのが楽しくなってきたし、杏太郎くん(田村)も同じことを感じてくれていたのがすごくうれしいですね。

勝利を信じて、「Go!Amazing!」。『Zboyz』の応援は、試合終了のブザーが鳴り終わるまで続く。

丹羽:僕の場合、それに加えてファンの皆さんの声が大きな励みになっています。試合が終わってからSNSをチェックしますが、試合の感想だけでなく、僕らの応援に対しても意見や感想を書いてくださるファンの方がいるので、それを見ながら「次はこうしよう」と応援プランを考えています。試合後にエントランスでファンの方をお見送りするときに、声を掛けていただけるのもうれしいです。「次も頑張って応援しよう!」という気持ちになりますね。

松尾:試合を重ねるにつれて、応援をしながらめちゃくちゃ熱くなっている自分に気づかされます。選手がファウルで抗議するときは、僕も思わず体が前のめりになりますし、最後の第4クオーターのラスト1分は、自然と大声が出てしまいます。いざ試合が始まると本当に楽しくて! 『Zboyz』として盛り上げる気持ちも大切にしながら、生の試合でしか味わえないこの体感や思いをファンの皆さんとも共有し、全力で試合を盛り上げたいです!

毎試合後のエントランスで『Zboyz』はファンをお見送りをするが、年配のファンから親子まで、さまざまなファンが声掛けしてくるようになった。

後編へ続く

文・取材/野本由起
撮影/増田 慶

『アースフレンズ東京Z』ホームゲームスケジュール

日時/対戦相手
2月15日(土)17:00/仙台89ERS
2月16日(日)15:00/仙台89ERS
2月22日(土)18:00/越谷アルファーズ
2月23日(日)18:30/越谷アルファーズ
2月29日(土)17:00/福島ファイヤーボンズ
3月 1 日(日)15:00/福島ファイヤーボンズ
3月11日(水)19:00/信州ブレイブウォリアーズ
3月27日(金)19:00/西宮ストークス
3月28日(土)15:00/西宮ストークス
4月11日(土)17:00/東京エクセレンス
4月12日(日)14:00/東京エクセレンス
※試合会場は3月27、28日のみ世田谷区立総合運動場体育館。それ以外はすべて大田区総合体育館。

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