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Zboyzの挑戦

僕らの応援どうですか? Bリーグ『アースフレンズ東京Z』応援隊『Zboyz』がチーム代表を直撃!【後編】

2020.02.15

男子プロバスケットボールBリーグB2で奮戦する『アースフレンズ東京Z』を応援するために、丹羽紀元、久保田康祐、田村杏太郎 、松尾 潤の若手俳優4人組で結成された『Zboyz』。

チームと彼らの成長の軌跡をたどる企画「Zboyzの挑戦」の連載第3回では、チームのオーナー兼株式会社GWC代表取締役 山野勝行代表と『Zboyz』の対談・後編をお届けする。

『アースフレンズ東京Z』を運営する上で、山野代表が大切にしているモットーやチームが拠点を置く城南エリアへの思いについて語り合った。

Zboyz
2019年9月に結成された『アースフレンズ東京Z』の応援隊『Zboyz』。(写真左から)田村杏太郎、松尾 潤、丹羽紀元、久保田康祐の4人で構成され、『アースフレンズ東京Z』のホームゲームを中心に活動中。

チームから日本代表を輩出するのが、最大の目標

田村:『アースフレンズ東京Z』を運営する上で、山野代表はどのようなモットーを掲げていますか?

田村杏太郎

山野:僕の根幹にあるのは、“イメージしたことは現実になる”ということです。人間には、頭に思い描いたイメージを現実のものにする力があるんですよ。宇宙旅行だって、人がイメージをしたからこそ現実のものになりつつあるでしょう?

だからこそ、自分のイメージの純度を保つことが大事。「あれが嫌だ、これが嫌だ」と不平ばかり言っていると、「嫌だ」と思っていることが本当に起こってしまったりします。だから僕は、毎朝「今日は勝つ」というイメージを持つようにしています。たとえ昨日の試合で惨敗していたとしても「今日は違う! 必ず勝つ!」と。お金もないのにプロバスケットボールクラブを作って、激動のBリーグを6年も生き延び来られたのは、そういうプラス思考のイメージを持ち続けてきたからだと思います。

アースフレンズ東京Z 山野勝行代表

丹羽:では、山野代表がチームを運営する上でイメージしている究極形はどんなものですか?

丹羽紀元

山野:『アースフレンズ東京Z』で成長した選手をプロバスケットボールの最高峰、NBAに送り込み、その試合をチーム全員で観に行くことだね。あとは、チームから日本代表に選手を送り込み、その日本代表が戦うオリンピックの決勝戦をみんなで観に行く。

究極的なことを言えば、その時点で『アースフレンズ東京Z』がBリーグで優勝していなかったとしても、選手が日本代表に選ばれてオリンピックの舞台に立てるなら僕は幸せ(笑)。選手が世界で活躍するステージをみんなで観に行き、「やったぞ!」と喜ぶシーンをイメージしています。

松尾:そのための通過点となる、身近な目標は何ですか?

松尾潤

山野:それはやっぱり、今日の試合に勝つこと。オリンピックやNBAに対するイメージは、毎朝数秒抱くだけです。あとは、今日の試合をどう勝つか、会場に来てくださったお客様にいかに満足していただくか、スタッフが元気で1日を終えるにはどうするべきかを考えます。

僕は、勝利を祈願してお守りを4つ持っているんですよ。それだけ勝ちたい気持ちが強いんです。今日結果を出さないと明日はないし、成り行きに任せて、1週間後、1カ月後に良い結果が出るほど甘い世界じゃありません。今日をしっかり頑張れば、明日またチャンスがやって来る。そう信じて日々を過ごしています。

「東京Z女子」を増やすには?

田村:『Zboyz』のモットーは「宇宙を感じろ」なんです。僕らは、試合前に初めて円陣を組んだときから、このフレーズを使っています。宇宙から見たら、『アースフレンズ東京Z』のホームゲームが行なわれる大田区総合体育館ってすごく小さいですよね。宇宙という大局で眺めたとき、東京の大田区にある同じ会場でファンの皆さんと出会い、一緒に『アースフレンズ東京Z』を応援できるというのは、奇跡だと思うんです。その幸せを、全身で感じようと思っています。

久保田:杏太郎くん(田村)が、「宇宙を感じろ、3、2、1、Z!」という掛け声を会場で挙げたときから、毎試合ずっと“宇宙”を感じています。

久保田康祐

松尾:いざ、試合が始まったら全力で盛り上げて、20分間のハーフタイムに入ると、4人でミニ反省会をしています。例えば、「観客席のなかでも、このエリアのお客さんをもっと盛り上げよう」という具合です。

田村:それと『Zboyz』の応援歌、『Z応援歌~青き情熱』を歌うのは、第3クオーターと第4クオーターの間の大事な時間。僕らが直接チームの勝敗を左右できるわけではありませんが、どれだけ会場にホームゲームらしい雰囲気を作れるかが大切な役割だと思っています。

正直に言えば、最初は振り付けを追うことに必死でした。でも今は「この応援歌で会場を沸かせたい!」「この応援歌で伝説を塗り替える!」くらいの意気込みで、パフォーマンスしています。「応援タイム」とMCのUmeさんがコールする前に、毎回「伝説作ろうぜ!」ってみんなで気合を入れてから、コートの真ん中に向かっているんです。

第3クオーターが終わると、ホームゲームでは恒例となった「応援歌タイム」。『Zboyz』4人はコートの中央で『Z応援歌~青き情熱』を披露し、チームと会場のファンを勢いづける。

松尾:一番大事な最後の第4クオーターに向けて、僕らの応援歌が少しでもチームや選手の後押しになればと思って。毎回すごい気合で挑んでいます。

山野:その気合、十分に伝わっているよ。僕としては、老若男女の誰でも楽しめる雰囲気作りを心がけているけど、あえて言うならば、女性がより楽しめる環境を作りたいと思っています。男性ファンは勝ち負けにこだわる人が多いのに対して、女性ファンは勝敗以外のストーリー、会場の雰囲気も楽しんで見てくれるから。『Zboyz』のそういった頑張りが、女性ファンにも届くと良いよね。

松尾:僕は広島出身なので、小さいころから広島カープの試合を観に行っていました。今ではカープ女子が増えて、チケットが取れないくらい人気があります。試合に頻繁に足を運んでくれるし、流行にも敏感だし、あらためて女性ファンの力は大きいなと思いました。僕らも、「東京Z女子」をいかに増やせるかチャレンジしたいです!

応援しながら横目で他のメンバーの動きを確認する松尾。メンバー4人ともに仲間を思いやる余裕も出てきたことが、『Zboyz』のパフォーマンスを成長させている。

山野:『Zboyz』の人気が高まれば観客も増えるし、もしかしたら『Zboyz』のファンクラブ結成とか、『Zboyz』のトレーディングカード発売という風に発展していくかもしれない。そこまで成長してほしいね。

チームとしても、いろいろなことにチャレンジしながら、より多くのファンを巻き込んでいくことが大事。そのために、ファンの方の反応を確認しながら、さまざまなアイデアを盛り込んでいきたいですね。

久保田:実際に会場で試合を観ると実感としてわかるのですが、バスケットボールって試合以外にも楽しみがたくさんありますよね。『Zgirls』の皆さんのパフォーマンス、ハーフタイムでは地元のキッズチアなどを招いての演奏など、いろいろなエンタテインメントを楽しめます。バスケットボールに詳しくない方も惹きつけられるので、ぜひホームアリーナに来てほしいです。

常に全力で、一生懸命、楽しく――久保田に限らず『Zboyz』の4人は、コートサイドでの応援に向かう際も駆け足だ。

松尾:僕は、MC Umeさんの力強いコールが大好きです。開場からずっとMCをされていて、もちろん試合中も全力。僕たちの応援はマイクを通していないので、声が届く範囲が限られています。でも、チームがディフェンス体制に入ろうとすると、Umeさんが「みんな、ディーフェンス!!」と掛け声でリードしてくれます。

お客さんもすごくノッてくれるし、そこに僕らが応援パフォーマンスを重ねると、「あ、こうやって応援するんだ」ってファンの方にも気づいてもらえるんです。UmeさんのMCは、初めてのお客さんにもわかりやすいので、とても勉強になります。

田村:プロ野球のように会場が大きいと、一部の応援席だけが盛り上がっていて、球場全体を見ると温度差を感じることがあると思います。でもバスケットボールの会場は、誰もが熱く応援できます。応援に加わっていただけるかは僕らの頑張り次第ですが、みんなで一体感を味わいやすい環境だと思います。

丹羽:会場に来たファンの方は、最後に選手の方とハイタッチしたり、僕らもエントランスでお見送りしたり、距離感を近く感じるのも魅力ですよね。会場の売店ではおいしい食事やケータリングも食べられて、楽しみながら応援できます。ぜひ未体験の方にこそ、この楽しい雰囲気を味わってほしいです。

会場に詰め掛けたファンが『Zboyz』にかける眼差しも、試合を重ねるごとに温かくなっている。

地域のために僕ら『Zboyz』ができること

田村:『アースフレンズ東京Z』は、大田区を中心とした地域密着型チームです。試合前の僕らの挨拶も、地域色を強めるともっと喜んでいただけるでしょうか。

山野:その辺りはちょっと難しいんですよね。大田区民は地元愛が強いけれど、地元愛はもっと細かく地域ごとに分かれていて、蒲田の方は蒲田、大森の方は大森が好き。小さいユニットが集まった、連邦共和国のような地域なんです。だから、ホームアリーナである大田区総合体育館が蒲田にあるからと言って、必ずしも蒲田という地名を打ち出すのは良いとは限らなくて。それが、この街のおもしろさであり難しさだと思います。

丹羽:そんななかで、地域密着型のチームとして大事にしていることは何ですか?

山野:地域イベントでも何でも、まずは実際に足を運ぶこと。最近は街に若い人が減っているので、僕らのようなスポーツチームが地域イベントでお手伝いをすると、それだけで喜んでいただけます。僕らが荷物運びでも何でもして、お手伝いをしていれば、自然と地元の方たちとのつながりは深くなる。そうなると、今度は先方から「何かチームのために協力しましようか? お店にチラシを置きましょうか? チケットがあるなら買いましょうか?」と手を差し伸べてくださるんです。ものごとの順序ってそういうものでしょう? 自分たちのやりたいことだけを主張しても、うまく行くはずがない。

『Zboyz』も同じこと。がっぴー応援団長と一緒に応援するのも、最初は「これでいいのかな」と不安だったかもしれません。でも、ファンの方々はみんな『Zboyz』の応援する姿を見ています。そこから「アイツら、良いよね」と評価が高まっていく。3年もすれば、「こんなイベントに出てみない?」となるでしょう。人と人、人と地域ってそういうものですよね。

ホームゲームの試合開始20分前になると、『Zboyz』のリーダの丹羽と、Zgirls(左端)、がっぴー応援団長(右端)による「応援練習タイム」がスタートする。

田村:僕らも『アースフレンズ東京Z』のために、何かできることはないかと考えてきたんです。実現できるかどうか全くわかりませんが、『Z応援歌~青き情熱』を大田区の路上で歌えないかと思って。

山野:それ、おもしろいね! 応援歌の路上ライブなんて聞いたことがない。もしかしたらドン引きされるかもしれないけれど、うまく行けばバズるかもしれないね。

丹羽:それもチャレンジですよね!

山野:良いアイデアだと思うよ。とにかく思いついたことはどんどんチャレンジすればいい。ファンを巻き込んで、SNSを通じてどんどん盛り上がりを広げていってほしいね。今、会場に来ているお客様を楽しませるのが、ファーストステップだとしたら、その友達や周りの人たちに口コミが広がり、「私も試合会場に行きたい!」となるのが次のステップ。

それは、『Zboyz』のファン作りにもつながると思います。日々最高のパフォーマンスをしつつ、「このお客様はどうすれば周りに広めてくれるかな」「どうすればチームの魅力、『Zboyz』の良さが伝わるかな」と考え始めると、もっと新しいアイデアも出てくるんじゃないかな。シーズン後半戦では、そこにチャレンジしてほしい。巻き込む人の数を増やし、「『アースフレンズ東京Z』っていいね」につなげてほしいと願っています。

会場入り口で配られるパンフレットの裏一面に書かれた「Go! Win! Z!」。『Zboyz』と会場のファンをつなぐ大切なアイテムにもなっている。

最終戦は、チームと『Zboyz』の集大成

田村:厚かましいかもしれませんが、僕ら『Zboyz』に、山野代表からメッセージをいただけますか?

山野:応援にセオリーはありません。みんなの個性を発揮して、頑張って応援してほしいですね。徐々にではあるけど、確実に『Zboyz』の頑張りが伝わってきているので、シーズン後半には君たちの露出ももっと増えてくると思います。初心を忘れず、驕ることなくチャンスを生かしてほしいですね。

そして、4月11日(土)、12日(日)のシーズン最終戦には、チームと『Zboyz』の集大成をファンの皆さんと一緒に共有したい。今抱いているチャレンジ精神、「やるぞ!」という思いを、このまま継続してもらえたらと思います。

丹羽:僕は、今回、山野代表とお話をして、イメージすることの大切さを知りました。自宅でも将来のことを紙に書いて貼っているのですが、それって大事なことだったんですね。今後も良いイメージを自分のなかで持ち続けたいなと、山野代表の言葉で強く感じました。

コートサイド奥で出番を待ちながらも応援を続ける『Zboyz』。メガホンとバンダナは、4人の必携応援グッズだ。

田村:山野代表がおっしゃる通り、停滞は衰退、ですよね。僕らもどんどん進化していかないといけないと思いました。4人で話し合い、もっともっと頑張りたいと思います!

松尾:最終的なゴールはあっても、次の目標は今日の試合に勝つこと。僕らがチームに貢献できることは何かと言えば、応援の力で少しでも勝利を引き寄せることです。今日もこれから試合ですが、応援歌で第4クオーターまで皆さんを盛り上げることが僕たちの一番身近な目標。それが次につながると信じています。今日も頑張ります!

久保田:悔しい結果のときは、次の試合までその気持ちを引きずることがあります。でも、山野代表がおっしゃったように、「次はどうするか」というイメージを持って応援したいと思います。今日もよろしくお願いします!

山野:僕も、みんなの応援に期待しています。一緒に勝利をつかみましょう!

対談後は山野代表のリードのもと、一緒に“Zポーズ”。チーム名にもある「Z」には、究極のプロチームに進化するという決意が込められている。

文・取材/野本由起
撮影/増田 慶

『アースフレンズ東京Z』ホームゲームスケジュール

日時/対戦相手
2月15日(土)17:00/仙台89ERS
2月16日(日)15:00/仙台89ERS
2月22日(土)18:00/越谷アルファーズ
2月23日(日)18:30/越谷アルファーズ
2月29日(土)17:00/福島ファイヤーボンズ
3月 1 日(日)15:00/福島ファイヤーボンズ
3月11日(水)19:00/信州ブレイブウォリアーズ
3月27日(金)19:00/西宮ストークス
3月28日(土)15:00/西宮ストークス
4月11日(土)17:00/東京エクセレンス
4月12日(日)14:00/東京エクセレンス
※試合会場は3月27、28日のみ世田谷区立総合運動場体育館。それ以外はすべて大田区総合体育館。

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