音楽プロデューサーに欠かせない素養とは? 尾崎豊、石崎ひゅーいらを手がける須藤晃に聞く【前編】
2023.11.28
ソニー・ミュージックレーベルズ
2次元と3次元の垣根を越えるデジタル声優アイドルグループ・22/7(ナナブンノニジュウニ)。そのデビューシングル『僕は存在していなかった』のリリース記念イベントが9月21日に開催された。11人の少女たちが、今ファンの熱い眼差しを受けながら歌声を紡ぐ。
目次
アニプレックスとソニー・ミュージックレコーズが秋元康氏総合プロデュースのもと、2016年12月24日に始動したデジタル声優アイドルプロジェクト・22/7(ナナブンノニジュウニ)。応募総数10,325人の中からオーディションで選ばれた、11人の声優の卵たちによるグループだ。
22/7は、11名のグループメンバーのうち8名が、アニメやゲーム、ライトノベルのキャラクターデザインなどを手掛ける8人の著名なクリエイターによって創り出されたキャラクターの声を演じるだけでなく、ミュージックビデオやライブにおける各キャラクターの動きを、担当キャスト自身がモーションキャプチャーで収録しているという、まさしく2次元と3次元が融合したまったく新しいコンセプトのアイドル。
キャラクターデザインを担当するのは、アニメ『けいおん!』『たまこまーけっと』などを手掛けた堀口悠紀子氏、『Fate/Grand Order』などのこやまひろかず氏、『冴えない彼女の育て方』の深崎暮人氏など、いずれも第一線のイラストレーターやアニメーターたちだ。
そんな22/7のデビューシングル『僕は存在していなかった』の発売記念イベントが、9月20日のリリース翌日となる9月21日に東京・池袋サンシャインシティの噴水広場にて開催された。
会場には数多くのファンたちが詰めかけたほか、観覧無料の噴水広場ということもあって一般の人々も次々と足を止める盛況ぶり。そんな熱気の中、まずはそれぞれに担当キャラクターを持つ8名のメンバーが壇上に上がる。彼女たちについて、一人ひとりを紹介していく(写真左より)。
●藤間 桜役/天城サリー
アイドルはレジスタンスだと言い切るちょっと過激な良家の令嬢「藤間 桜」を演じるのは天城サリー。ロサンゼルス出身で、特技はフィギュアスケートと、息を止めること(1分43秒の記録あり)、そしててんとう虫取りは1回に30匹以上の腕前(?)だとか。
●丸山あかね役/白沢かなえクール系の眼鏡っ娘「丸山あかね」を担当する白沢かなえ。出身は佐賀県。趣味はカフェ風ドリンク作りで、特技は裁縫。土踏まずがないことを密かに悩んでいるという。
●滝川みう役/西條 和『僕は存在していなかった』ミュージックビデオではキーパーソンとなっている「滝川みう」を演じる西條 和。兵庫県の出身で、特技は季節、時間の匂いを嗅ぎ分けられること。
●斎藤ニコル役/花川芽衣「可愛いは正義」をポリシーとする王道アイドル「斎藤ニコル」を演じているのは花川芽衣。青森県出身で、特技はお菓子作り、お絵描き、うさぎを見てそのコの種類をあてることができるという。
●立川絢香役/宮瀬玲奈そのあどけない容姿とは裏腹に攻撃的で武闘派の「立川絢香」を担当する宮瀬玲奈。福岡県出身。特技は人のいいところを見つけられることと、お箸の持ち方が綺麗と人からよく言われること。
●佐藤麗華役/帆風千春優等生の生徒会長「佐藤麗華」を演じている帆風千春。出身地は兵庫県。趣味は一人カラオケとゲーム、絵本探し。ペットとしてなんと蛇を飼っており、いつかファンにもお披露目したいとのこと。
●河野 都役/倉岡水巴やや利己主義な性格の関西弁キャラ「河野 都」を演じるのが倉岡水巴。出身地は滋賀県なので、関西弁は天然モノ。趣味はアニメ鑑賞、関西でしか見られない深夜番組を観ること、お笑いDVD鑑賞。
●戸田ジュン役/海乃るりツンデレのお嬢様キャラ「戸田ジュン」を担当している海乃るり。東京都の出身。特技はデスメタル調のヤギのモノマネ、フルート、殺陣というユニークなもの。
22/7は、結成初期には顔出しをせず、主に仮想ライブ空間「SHOWROOM」での生配信や朗読劇イベントなどを中心に展開していたため、素顔のメンバーのパフォーマンスを生で観られるのはファンにとって感慨もひとしお。
メンバーたちにとっても観客を前にしてのライブ経験はまだ浅いためか、その表情には笑顔の中にも緊張が見て取れた。だが、そんな彼女たちの初々しい自己紹介トークに、さっそく歓声が飛び交う。
そして、いよいよミニライブがスタート。まずはデビューシングルの表題曲『僕は存在していなかった』が披露される。少女たちの揺れ動く心の葛藤と小さな希望をメロディアスな曲に込めた、まさに22/7の世界観を示すナンバーだ。
交錯する8人の少女の心を象徴するかのような複雑なステップも、ファンたちの目の前で見事にやりとげた。
ちなみにこの曲のミュージックビデオは、キャラクターのフル3DCGアニメがすでに公開されているが(制作はアニメーション界の老舗であるタツノコプロ)、前述のとおりそのキャラクターの動きは専門のダンサーや俳優ではなくメンバー本人たちが自ら演じたものをモーションキャプチャで収録したものだ。まさしく、現実世界とデジタル世界との融合が果たされている。
続けて披露したのは、デビューシングルのカップリング曲『地下鉄抵抗主義』。こちらは一転して王道アニメの主題歌をも想起させる、パワフルで躍動感があふれる楽曲。その熱さに、ファンからのコールも最高潮となった。
2曲の歌唱を終えたところで、武田愛奈、高辻 麗、涼花 萌の3名が壇上に合流。彼女たちにはまだ担当キャラクターはいないが、大切な22/7の仲間たち。これでステージには11名のメンバー全員が一堂に会したことになる。
●涼花 萌涼花 萌は京都府の出身。趣味は鳥の情報集め、特技は掃除と洗濯。「みなさんにお会いできるのを楽しみに頑張ります!」とコメントしている。
●高辻 麗同じく千葉県出身の高辻 麗の特技は、かくれんぼ(隠れる側)。「勉強は好きじゃない。けど、音読と歌は大好きです!」と語る。
●武田愛奈千葉県出身の武田愛奈は「まず行動」が座右の銘。時間があればいくらでも寝ていられることと、卵の黄身をお箸でつかむことが特技だ。
ミニライブ最後のパフォーマンスは、11名のフルメンバーによって歌唱される第3の曲『11人が集まった理由』。タイトルのとおり11名の少女たちの運命的な出会いを描いた、22/7の原点にして新たな出発点を象徴するのにふさわしい楽曲だ。
今回のイベントがフルメンバーでの初お目見えであり、11名全員で歌唱する初めてのステージ。そしてこの曲は、現時点では11人で歌うただひとつの楽曲でもあるため、会場は緊張感と期待感、そしてアーティストとファンが一体となった高揚感に満ちていた。
ミニライブ終了後、メンバーたちは11人で揃って歌うことができた喜びを分かち合っていた。
帆風千春が「今日のこの気持ちを忘れずに頑張ります」と素直な感激を口にすると、武田愛奈は客席に向かって「これからもこの曲をいろいろなところで聴いていただけるようがんばりますので、みなさんもこの曲を好きになってください! 好きになってくれますか?」とコール。ファンは大きな歓声と拍手でそれに応じた。
イベントはその後メディア向けフォトセッションと囲み取材、そしてファンとの「ハイタッチ会」による交流と続き、盛況のうちに幕を閉じた。
デビューしてまだ間もない11個の原石たち。それぞれに光を宿す彼女たちは、記念すべきデビューシングルのライブイベントをやりとげた。メディア取材で今回のイベントの成果を問われたとき、彼女たちははっきりとこう言った。
「227点です!」
「次は2270点を目指します!」
アニメ化もすでに発表され、今後さまざまなフィールドでの活動が期待される22/7の11人。その未来は、永遠に割り切れることのない無理数のように未知にあふれ、続いてゆくだろう。
ソニー・ミュージックレコーズ
完全生産限定盤Type-A [CD+DVD]
1,800円 / SRCL-9520~1
完全生産限定盤Type-B [CD]
1,300円 / SRCL-9522
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