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連載Cocotame Series

『リスアニ!LIVE 2018』最終3日目も7組のアーティストたちが武道館をヒートアップ!

2018.02.14

  • エムオン・エンタテインメント
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1月26日~28日の3日間、日本武道館を沸かせ続けた『リスアニ!LIVE 2018』。7組のアーティストもオーディエンスも最終日“SUNDAY STAGE”まで走りきって完全燃焼! 最高に盛り上がったラストデイをレポートする!

『リスアニ!LIVE 2018』最終日も満員御礼!

日本武道館を舞台に、総合アニメ音楽メディア『リスアニ!』が仕掛ける『リスアニ!LIVE 2018』。3daysの締めくくりである1月28日(日)の“SUNDAY STAGE”も、前日に続き満員御礼の大盛況となった。

最終日を飾るのは、FLOW、さユり、小松未可子、綾野ましろ、内田真礼、アイドルマスター ミリオンライブ! ミリオンスターズ、fripSideの7組。彼らが魅せた生のサウンドとは?

LIVE巧者がいきなり会場を熱くする! FLOW

最初に躍り出たのは、昨年の「リスアニ!LIVE」で大トリを務めたFLOW。1曲目からTVアニメ『テイルズ オブ ゼスティリア ザ クロス』の第1期オープニング主題歌「風ノ唄」でオーディエンスのハートをガッチリ掴む。示し合わせたように「Wow Wow Wow」のシャウトが観客から巻き起こり、結成から20年、メジャーデビュー15周年を迎えたベテランバンドとしての風格を感じさせる。

リスアニ!LIVE 2018 FLOW

KOHSHI、KEIGOのツインボーカルは続く「WORLD END」でも冴え渡る。もちろん、TAKE(Gt)、GOT’S(Ba)、IWASAKI(Dr)のパフォーマンスも確かだ。

MCではKEIGOが昨年の「リスアニ!LIVE」で肉離れを起こしてしまったことに触れ、「今年はちゃんと伸ばしてきました! 全力でいきます!」とシャウト。その言葉どおり、ステージを走り抜けて観客の中に突っ込んでいくような一体感を演出。デビュー15周年を迎えても、このアクティブさは止まらない。

オーディエンスをノせて会場に一体感をもたらすのはお手のもの。まさに「ライブ」を愛し、そして愛されているバンドだと言えるだろう。

リスアニ!LIVE 2018 FLOW

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■FLOW
01.風ノ唄
02.WORLD END
03.ブレイブルー
04.GO!!!
05.Sign

独自の世界観を武道館に展開した酸欠少女さユり

「人とは違う自分」に対して息が詰まるような感情を表現する「酸欠少女」さユり。彼女の原点は、ストリートでの弾き語りにある。そして武道館でも、さユりはアコギ一本を手に登場した。

リスアニ!LIVE 2018 酸欠少女さユり

1曲目はTVアニメ『僕だけがいない街』のエンディングテーマ「それは小さな光のような」。心の底から感情を絞り出すような歌声が会場を包み込む。

続く2曲目は最新曲「月と花束(TVアニメ『Fate/EXTRA Last Encore』エンディングテーマ)」。この楽曲に込めた想いについて、さユりは語る。

「何かを信じるということは、別の何かを信じない選択をすること。何かの役に立とうとすることは、別の何かの役には立たない自分を認めることだと思います。その事実から目を背けないためには強さが必要で、ここにいる他の誰でもない私たちが強く、正しく、美しく光れるように、選べるように、この曲をつくりました」

彼女の声はせつなさと痛みをはらみながら、しかし強い。その叫びにも似た真摯なメッセージが観ている者の心に突き刺さる。

TVアニメ『クズの本懐』のエンディングテーマ「平行線」、そしてメジャーデビュー曲である「ミカヅキ(TVアニメ『乱歩奇譚 Game of Laplace」エンディングテーマ)」と4曲を歌い切り、さユり独自の世界観を遺憾なくステージ上に展開した。

リスアニ!LIVE 2018 酸欠少女さユり

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■さユり
01.それは小さな光のような
02.月と花束
03.平行線
04.ミカヅキ

小松未可子が魅せた元気、そして新境地

舞踏会を思わせるステージビジュアルから登場したのは、小松未可子。1曲目は、「Maybe the next waltz」をエンディングテーマとしたTVアニメ『ボールルームへようこそ』のイメージにふさわしい、華やかでしっとりとした曲だ。声優としてもアーティストとしても「元気」「ポップ」という印象の強い彼女にとって、新境地とも言えるだろう。

リスアニ!LIVE 2018 小松未可子

その後の楽曲はアップテンポでハッピーなナンバーの連続。3曲目「LISTEN!!」は『リスアニ!TV』のテーマソングとしてつくられたゆかりある曲で、会場はひときわ盛り上がる。

4曲目「Swing heart direction」は『ボールルームへようこそ』の後期エンディングテーマ。こちらはメインキャラクターふたりの心の揺れを表現したキュートな楽曲だ。

2016年より畑 亜貴、田代智一、黒須克彦、田淵智也からなる「Q-MHz」(彼女いわく「モンスター集団」)の全面プロデュースを受けることとなった小松未可子。そのアーティストとしての可能性の広がりを感じさせるステージだった。

リスアニ!LIVE 2018 小松未可子

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■小松未可子
01.Maybe the next waltz
02.Catch me if you JAZZ
03.LISTEN!!
04.Swing heart direction
05.HEARTRAIL

綾野ましろ、そのボーカルが持つ力強さ

この『リスアニ!LIVE 2018』のために北海道から駆けつけた綾野ましろ。会場は純白のサイリュームに染まり、彼女を迎える。

リスアニ!LIVE 2018 綾野ましろ

1曲目はTVアニメ『Fate/stay night』オープニングテーマの「ideal white」。そして続けざまにTVアニメ『Re:CREATORS』のエンディングテーマ「NEWLOCK」で観客を沸かせ、パワフルさと透明感をあわせ持った歌声が武道館に響き渡る。

3曲目「Lotus Pain(TVアニメ『D.Gray-man HALLOW』)エンディングテーマ」は、メロディアスなバラード。ここでも綾野ましろの声量が観客を圧倒した。

5曲目「starry」は、TVアニメ『グランクレスト戦記』オープニングテーマとなった最新曲。激動と混沌の戦いを描く作品と重なり合う、ダイナミズムあふれた楽曲だ。タイトル「starry」は“星々のように”という意味で、彼女いわく、「夜空に浮かぶ星々のように私たちの心の中にある夢や希望、それは明るい間は見えないけれど、たしかに空にはいつもある。そんな夢や希望を胸に運命と立ち向かってゆくという想いを込めました」とのこと。

そしてラスト「vanilla sky(TVアニメ『ガンスリンガー・ストラトス』オープニングテーマ)」では、客席とのコール&レスポンスも最高潮に達し、全6曲を一気に駆け抜けるステージを披露した。

武道館での『リスアニ!LIVE』では3年連続の参加となる綾野ましろ。今年も声が持つ力を十二分に見せつけてくれた。

リスアニ!LIVE 2018 綾野ましろ

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■綾野ましろ
01.ideal white
02.NEWLOOK
03.Lotus Pain
04.infinity beyond
05.starry
06.vanilla sky

「まあや」コール鳴り止まず」! 最強アーティスト内田真礼!

いまや押しも押されもせぬ人気声優であり、マルチな活躍を見せる内田真礼。客席からは登場前から絶叫にも似た「まあや」コールが巻き起こる。

リスアニ!LIVE 2018 内田真礼

淡いピンクのキュートなドレスに身を包んだ内田真礼は、昨年10月に発表されたばかりの「c.o.s.m.o.s」を1曲目に披露。バンドとのセッションでプレイするのは初めてとのことだが、本イベントのサポートを担当するリスアニ!バンドのメンバーは多くが彼女のツアーにも同行している、言わば気心の知れた仲。息の合った演奏と歌唱で、そのリリカルな世界を表現した。

2曲目「Resonant Heart(TVアニメ『聖戦ケルベロス 竜刻のファタリテ』オープニングテーマ)」でテンションはさらに上がり、続く3曲目「+INTERSECT+」での「好きだよーっ!」のシャウトで会場は狂喜の渦に。

4曲目「aventure bleu」はTVアニメ『たくのみ。』オープニングテーマで、ライブ初お目見えの最新曲。作曲・編曲にスウェーデンの音楽プロデューサーであるラスマス・フェイバーを迎えたこの楽曲は、彼女にとっても「未知の領域で、新しい風を感じる」とのこと。

ラストはアクティブで元気の出るナンバー「クロスファイア」で締め。先述のリスアニ!バンドや、内田真礼のプロデューサーでもあるMC冨田明宏など、『リスアニ!』とは音楽的な結びつきの強い彼女だけあって、完全にホーム感のあるライブだった。

リスアニ!LIVE 2018 内田真礼

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■内田真礼
01.c.o.s.m.o.s
02.Resonant Heart
03.+INTERSECT+
04.aventure bleu
05.クロスファイア

今回のステージは「かっこいい」! アイドルマスター ミリオンライブ! ミリオンスターズ

ソーシャルゲームを始めとするメディアミックスプロジェクト『アイドルマスター ミリオンライブ!』。現在配信中のアプリ『アイドルマスター ミリオンライブ! シアターデイズ』も人気沸騰中だ。

リスアニ!LIVE 2018 アイドルマスター ミリオンライブ

そのアイドルたちの中から、faily属性を持つキャラクターである田所あずさ(最上静香役)、愛美(ジュリア役)、雨宮天(北沢志保役)、小岩井ことり(天空橋朋花役)の4人が「リスアニ!LIVE」に初登場する。リアル「フェアリースターズ」だ。

生バンドによるライブということもあり、今回のコンセプトは「かっこよさ」「ロック志向」。そのため、1曲目「Fairy Taleじゃいられない」からソリッドなロックで観客をヒートさせる。

続く、それぞれがソロ曲を披露するパートでもその流れは変わらない。「CAT CROSSING(雨宮 天[北沢志保役])」はまさに正統派ガールズ・ロックと言える「かっこいい」ナンバー。

「Maria Trap(小岩井ことり[天空橋朋花役])」は哲学的な歌詞と、印象的なヴァース(セリフ)が入るニューウェイブ系。

「流星群(愛美[ジュリア役])」は、愛美本人がギターを手にしてのステージアクトに会場がひときわ沸く。同曲の作曲者でもあるリスアニ!バンド黒須克彦との背中合わせでのセッションには観客たちも大いに盛り上がった。

「SING MY SONG(田所あずさ[最上静香役])」は一転し、泣けるロックバラード。会場の熱狂がひととき静寂に変わり、その伸びのあるサウンドに酔いしれた。

ラストは『アイドルマスター ミリオンライブ! シアターデイズ』主題歌である「Brand New Theater!」を4人で歌唱。会場にいる「アイマス」ファン=プロデューサーたちにも、それ以外の観客にも、大きなインパクトと意外性を残したであろうステージだった。

リスアニ!LIVE 2018 アイドルマスター ミリオンライブ

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■アイドルマスター ミリオンライブ! ミリオンスターズ
01.Fairy Taleじゃいられない
02.CAT CROSSING(雨宮 天[北沢志保役])
03.Maria Trap(小岩井ことり[天空橋朋花役])
04.流星群(愛美[ジュリア役])
05.SING MY SONG(田所あずさ[最上静香役])
06.Brand New Theater!

大ラスで観客を沸かせるfripSide!

そして、『リスアニ!LIVE 2018』3daysの大トリを務めるのは、サウンド・クリエイター“sat”こと八木沼悟志と、ボーカル南條愛乃を中心としたfripSideだ。

リスアニ!LIVE 2018 fripSide

オレンジのサイリュームに染まる客席。ステージに現れるやいなや「The end of escape(『亜人』TVシリーズ第2クール後期オープニングテーマ)」を激しいダンスとともに歌い上げる南條愛乃。力強く挑発的なボーカルは3日間の長丁場をものともしない沸騰を会場にもたらす。そのパフォーマンスには16年目を迎えるfripSideの盤石のライブ力がある。

南條愛乃の緩急に富んだ声と、八木沼悟志の巧みなデジタルサウンドワークが相まって、会場はまるでクラブのようなグルーヴに包まれる。3曲目「black bullet(TVアニメ『ブラック・ブレット』オープニングテーマ)あたりから、自然と観客からのコールも盛り上がる。

4曲目「killing bites」は、TVアニメ『キリングバイツ』のオープニングテーマである最新曲。にもかかわらず、オーディエンスとの一体感はすでにできあがっているようだった。

MCでは「この盛り上がり、そして酸素のなさ!」とそのエキサイトぶりを喜んだ南條愛乃。「ここで身体中の水分を出し切って、デトックスした状態で明日へ向かいましょう!」とコメント。

さらに客席を沸かせたのは、5曲目「BURST THE GRAVITY」。『アクセル・ワールド』後期オープニングテーマであり、八木沼悟志が関わっていたものの活動休止状態にあったユニット「ALTIMA」の楽曲であるが、2月3日のイベント「NBCUniversal ANIME×MUSIC FESTIVAL~25th ANNIVERSARY~」にて限定復活することが伝えられ、かつてよりのファンを喜ばせた。

ラスト「Two souls -toward the truth-(TVアニメ『終わりのセラフ 名古屋決戦編』OPテーマ)」まで、まさに3日間の熱気を絞り尽くした、大トリにふさわしいfripSideのアクトで「リスアニ!LIVE 2018」は幕を閉じた。

リスアニ!LIVE 2018 fripSide

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■fripSide
01.The end of escape
02.way to answer
03.black bullet
04.killing bites
05.BURST THE GRAVITY
06.sister’s noise
07.Two souls -toward the truth-

「音楽の聴きかた」が変容した時代の「アニソン」という指標

こうして、日本武道館の『リスアニ!LIVE 2018』は大盛況のうちに3日間の饗宴を終えた。それはアニソンを生音で聴き、アーティストとオーディエンスが一体となって盛り上がる、ライブならではの体験である。

昨今、「音楽との接し方」が変容したという声をよく耳にする。かつて「ジャンル」や「アーティスト」といった指標で楽曲を追っていた層はいまや少数派になりつつあり、アルバム単位で音楽ソフトを購入する人も減少している。1曲1曲の個別のインパクトが、現在のマーケットには響くということなのかもしれない。

そんな中で、アニメという表現に寄り添いながら、さまざまな音楽的アプローチを見せているのがアニソンである。それらはあえてジャンルで分ければ、ポップス、ロック(細分化すればハードロックからプログレ、パンク、オルタナまで)、さらにはジャズやクラシックにも通じる多様性を見せている。

それらが、「アニソン」というひとつの新しい括りとして、聴き手に音楽の多様性を感じさせるきっかけとなっているのではないだろうか。「リスアニ! LIVE 2018」は、アニソンを生音でオーディエンスに伝えることで、これからも伝え続けてゆくだろう。

アニメは、そして音楽は、こんなにも楽しくて、熱くなれるものだということを。

なお、毎年恒例のイベントに定着した『リスアニ!LIVE』は、早くも2019年の開催を現場で発表! 来年も、1月25日(金)、26日(土)、27日(日)の3daysで開催されるのでお見逃しなく!

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関連サイト

『リスアニ!』オフィシャルサイト(新しいタブで開く)
『リスアニ!LIVE 2018』オフィシャルサイト(新しいタブで開く)

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