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『C3AFA 香港』春奈るな&乃木坂46の「I LOVE ANISONG HONG KONG 2018」をレポート【特集第7回】

2018.3.8

Report

Live/Event

『C3AFA HONG KONG(以下、C3AFA HK)』のスペシャルプログラムとして春奈るな、乃木坂46らが出演するライブイベント「C3AFA HONG KONG 2018 presents I LOVE ANISONG HONG KONG 2018」が12日にアジアワールド・エキスポで開催された。今回で6度目の香港公演となる春奈るな、大盛況だった『C3AFA Singapore』に次ぐ海外公演となった乃木坂46のステージの模様をレポートする。

 6度目の香港で、春奈るなが多彩なヒットチューンを連発!

「I LOVE ANISONG HONG KONG 2018」のトップバッターを飾ったfhánaから熱いバトンを渡されたのは、デビュー5周年を迎えた春奈るなだ。彼女の名前がスクリーンの紹介ムービーに現われるやいなや、客席からは雄叫びのような歓声が挙がる。

暗転していたステージが一気に明るくなると、最新シングル「KIRAMEKI☆ライフライン」のジャケット衣装、格子柄のブライトグリーンのワンピースと、星形のカチューシャに身を包んだ春奈が、「みんなー、行くよー!」と元気にコール。

客席ではグリーンのペンライトの波が揺れ、「Hi!Hi!」の掛け声が、「ステラブリーズ」の軽快なイントロに合わせてリズムを刻む。

香港は、春奈るなにとって2016年に初の海外ワンマンライブを行なった思い出の地。そして、このイベントにも多くの春奈るなファンが集結していた。日本と同じように、飛び跳ねながらコールを叫ぶ。楽しそうな笑顔で、小学生くらいの小さな女の子が、背伸びしながらペンライトを振っている姿も見受けられた。

2曲目は、ハイスピードなポップチューン「アイヲウタエ」。春奈がキュートなハイトーンを響かせながらステージを走り、手を振りながらジャンプする。耳に手を当て、「もっと!」と煽る春奈に、声援がますます大きくふくらんでいく。

「あらためまして、春奈るなです!」と、現地語の挨拶を交えて話す春奈に、再び大きな歓声が飛ぶ。ファンの中には日本語を理解する人がとても多く、すぐにリアクションを返してくれるのを見るに、誠に勝手ながら心が少し温まる。

海外公演を経験したアニソンアーティストは、誰もがアニメファンに国境はないと言うが、その言葉が嘘ではないと実感する瞬間だ。

そして、次の曲「Startear」を紹介するため、「それでは聴いてください、TVアニメ『ソードアート・オンラインII』の……」と、主題歌となったアニメタイトルを告げた途端、春奈の声を遮るように「おおーっ!!」とどよめきが起こる。香港での「ソードアート・オンライン」の人気の高さが、この1場面だけでも計り知れた。

『C3AFA 香港』「I LOVE ANISONG HONG KONG 2018」で熱唱している春奈るな

美しいピアノの音色とストリングス、春奈の透き通った歌声が絡み合って始まる「Startear」。ゆったりと気持ちを高揚させるメロディーに聴き入る観客。春奈がファンに差し伸べた手が、色とりどりのペンライトの波に溶け合い、想いをたしかに通じさせた。

そしてセットリストは、夏を感じさせるダンサブルなアーバンチューン「Ripple Effect」へ。巻き起こるPPPH(パンパパンヒュー/オタ芸のひとつ)に合わせて、春奈が小さく拳を振ってジャンプ。「みんなも一緒に!」の声に合わせて、敬礼ポーズをキュートに決める。

そこから一転、複雑なメロディーを力強い歌唱で聴かせる「空は高く風は歌う」では、豊かな表現力にあふれた彼女の歌声が、シリアスでドラマティックな空間を作りだしていった。

ここで再びMCタイム。「たぶん……6度目の香港! ただいまー!! また香港のみなさんにお会いできて、すごくうれしいです!」と元気に話す春奈。

ライブ前日に香港入りした彼女は、「まだ観光はできていないけど、小籠包をいただきましたー! すごく美味しかったです」とニッコリ。

そして、昨年初めて声優として出演した「TVアニメ『URAHARA』を観てたよ! という方いらっしゃいますか?」と問うと、客席からいくつもの手が挙がり、さらにうれしそうな表情を見せる。

ここからライブは後半戦。ジャジーなホーンとロカビリーテイストが融合し、新境地を開いた最新シングル「KIRAMEKI☆ライフライン」では、トランペットをエアプレイ。

アッパーなポップロック「PURPLE LOVE」、彼女の代表作のひとつ「君色シグナル」と、いやおうなしにライブで盛り上がる鉄板曲がたたみかけられる。

『C3AFA 香港』「I LOVE ANISONG HONG KONG 2018」で熱唱している春奈るな

客席のテンションはさらにブースト。グリーン、イエロー、ピンクが入り混じるペンライトの光と、一斉に巻き起こるコールがひとつに溶け合い、春奈は昂ぶる気持ちを抑えきれないかのように、「ありがとうー!!」と大きく叫んだ。

息を弾ませながら、感謝の言葉を述べて歌われたラストナンバーは、スケール感にあふれた「Overfly」。小さく拳を挙げて、一人ひとりのファンを記憶に焼きつけるかのように、客席を見渡す春奈。

サビの歌詞に合わせて“高く、高く、手を伸ばし”、伸びやかなファルセットを響かせる。瞳を閉じ、伸ばした手をギュッと握りしめた彼女のまぶたには、香港の大勢のファンたちの熱い想いが、輝かしい景色となって刻まれたに違いない。

大歓声のなか、最後に残した言葉は、「ありがとうございました!この後も楽しんでいってください!多謝(トー・チェー)!」。手を振りながらステージを走っていく春奈に、たくさんの拍手が降り注いでいた。

春奈るなオフィシャルサイト
春奈るなオフィシャルツイッター

 初の香港公演で躍動する乃木坂46のメンバーたち

春奈るなに続いて登場した西沢幸奏のステージが終わると、一斉にサイリウムの数が増えて色が変わっていく鮮やかな光景が目に焼き付いた。

いよいよ、「I LOVE ANISONG HONG KONG 2018」の大トリを飾る乃木坂46の登場だ。トップバッターのfhánaから春奈るな、西沢幸奏まではアニソンシーンを中心に活躍するアーティストであり、会場を大いに盛り上げて満員にしている観客もアニソンファンが中心かと思われた。

しかし、乃木坂46がステージに現われるとこの日いちばんの歓声が沸き起こり、香港のファンが日本のポップカルチャー全般を応援してくれているということが伝わってきた。

スタートまでの期待がふくらんでいく中、それまで流れていたSEが止まって「オオォー!」という大きな声が轟くと、まずは乃木坂46のこれまでの歩みを紹介する映像が英語のアナウンスと広東語の字幕付きで流れる。

お気に入りのメンバーが映し出されるたびに、その名前が呼ばれ、ライブに向けてのテンションがどんどん高まっていく。

そして、その待望感が最高潮に達したところでメンバーが姿を現わした。今回、香港公演に出演したメンバーは秋元真夏、生田絵梨花、井上小百合、衛藤美彩、齋藤飛鳥、斉藤優里、桜井玲香、高山一実、中田花奈、西野七瀬、星野みなみ、堀未央奈、松村沙友理、若月佑美の14名。

『C3AFA 香港』「I LOVE ANISONG HONG KONG 2018」で熱唱している乃木坂46

ほの暗い陰影を描く青いライトに照らされるステージと、色とりどりのサイリウムの光跡が描き出す幻想的なコントラストに目を奪われる中、オープニングの「命は美しい」で幕を開けた。

初となる香港のステージでも堂々としたパフォーマンスを見せる中、畳み掛けるように2曲目の「制服のマネキン」へ。そして「バレッタ」「気づいたら片想い」と4曲続けたところで、秋元が「香港! 大家好!!(香港のみなさん、こんにちは)」と広東語でMCをスタートすると、全員で「乃木坂46です!」と同じく広東語でファンに呼びかける。これに香港のファンも大喜びで、ひときわ大きくサイリウムが振られた。

さらに秋元が「香港に来ることができてうれしいです。私が『乃木坂』と言ったら、みなさんは『46』と言ってください」、松村が「準備はいいですか?」とコールアンドレスポンスをお願いすると、「46!!」と会場を揺るがすような大きな声が返ってきた。

緊張感もあったステージと熱を帯びた観客との距離が一気に縮まったところで、松村が次の曲をアナウンス。

メンバーが出演した映画「あさひなぐ」の主題歌「いつかできるから今日できる」がスタートし、2ndアルバム「それぞれの椅子」の収録曲でMr.Childrenの桜井和寿がイベント公演でカバーしたことでも知られる「きっかけ」、そして紅白歌合戦に初出場した際に歌った「君の名は希望」と、感情がこみ上げてくるようなミディアムテンポの3曲を続けて披露した。

「多謝晒〜!(ありがとうございます!)」と、全員が告げた後、秋元が「みんなで自己紹介をしたいと思います。わたしは秋元真夏です。まなったんと呼んでください」とこれも広東語でMC。

続けて五十音順でそれぞれが広東語で自己紹介するたびにファンが笑顔を見せていた。そして、松村が今日のライブが中国に向けて生中継されていることを告げ、配信を観ているファンに向けて中国語で、応援してくれていることに感謝の言葉を述べた。

ライブ後半は「裸足でSummer」で始まり、この曲でセンターを務める齋藤飛鳥がイントロに合わせて「香港のみなさん! 最後まで盛り上がって行きましょう。よいですか?」と、問いかける。

さらに「夏のFree&Easy」、「おいでシャンプー」とアッパーなナンバーが続き、秋元が「香港のライブ楽しかったです。これからも香港に来たいです。本当にありがとうございました。さようなら」と挨拶して本編が終了。

『C3AFA 香港』「I LOVE ANISONG HONG KONG 2018」で熱唱している乃木坂46

そしてアンコールの声がやまない中、まず秋元と松村が再登場。中国で乃木坂46の音源配信が始まったことを告げた後、その記念として行なわれていた人気楽曲投票のベスト3の結果が映像で発表された。

まず3位は「裸足でSummer」、2位は「命は美しい」、そして1位が「何度目の青空か?」と明らかになると、そのまま「何度目の青空か?」のイントロが流れ出してアンコールがスタート。

1位に輝いた、待ちに待った人気曲がいよいよ登場したことで、この日いちばんのコールが飛び交う中、メンバーたちもファンの想いに寄り添うような気持ちが込められたパフォーマンスを見せてくれた。

『C3AFA 香港』「I LOVE ANISONG HONG KONG 2018」で熱唱している乃木坂46

今回の乃木坂46のライブはQQ Music及びQzone(中国の音楽定額サービス)で生中継され、生中継視聴者数は100万人を突破。この数字を見てもわかるとおり、乃木坂46のアジアでの人気は確かなものになってきていると実感。今後のさらなる活躍にも期待していきたい。

乃木坂46のオフィシャルサイト

『C3AFA HK特集』8回目の最後は、春奈るなの「I LOVE ANISONG HONG KONG 2018」舞台裏の様子をお届けする。

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