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連載Cocotame Series

FateがLAで熱狂!

『Fate』声優・下屋則子さんが語る『劇場版 Fate HF2章』

2019.03.22

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日本国内では1月12日に公開となり大ヒット上映中の『劇場版「Fate/stay night[Heaven’s Feel]」Ⅱ.lost butterfly』(以下、『第2章』)。全米では3月14日に公開されたが、公開に先駆けて2月23日、アメリカ・ロサンゼルス市のダウンタウンにある映画館「Regal Cinemas L.A. LIVE 14」にて北米プレミア上映が行われた。
同作品のメインヒロイン、間桐桜を演じる下屋則子(したやのりこ)さんは、この北米プレミアイベントの特別ゲストとして上映前の舞台挨拶に登壇した。

Cocotame特集第2回では、舞台挨拶を終えた下屋さんにインタビュー。同上映の感想や本作への想いなどを話してもらった。

この日のプレミア上映は11時、14時30分からの2回に分かれて行われた。いずれの回も、声優の下屋則子(したやのりこ)さんが特別ゲストとして上映前の舞台挨拶に登壇(新しいタブで開く)。客席からの大きな歓声と拍手に迎えられ、観客からの作品への愛を肌で感じることができたそう。

――2017年11月に『劇場版「Fate/stay night [Heaven's Feel]」 I. presage flower(以下、『第1章』)』の北米プレミア上映でのゲスト参加を経て、今回『第2章』の北米プレミア上映が開催されました。率直な感想を教えていただけますか?

下屋:『第1章』の北米プレミア上映の際に、アメリカの『Fate』ファンの皆さんが映画を観ているのを袖で見させていただきました。日本では映画は静かに観るものですが、アメリカの方たちは感情豊かに映画を観てくれていたので、会場全体が1つになって楽しんでくれているように感じ、凄く素敵なことだと思いました。今回もこっそりと舞台袖から上映中の様子を覗いていました。「ここは盛り上がるだろうな」という場面で予想以上に盛り上がってくれたり、意外な場面で拍手や笑いが起こったりしていました。映画を楽しんでくれている姿が伝わってきて、嬉しかったです。

――『第1章』と『第2章』の北米プレミア上映で、ファンの反応の違いはありましたか?

下屋:作品が違うので一概に比べるのは難しいですね。ただ今回の『第2章』は『第1章』と比べて観客の皆さんに分かりやすい見所が多いと思います。バトルシーンもそうですし、士郎(主人公:衛宮士郎)と桜の濃密な関係性を表す描写もそうです。また、観客の皆さんは、自身が予想しないような、意外な描写や言葉の表現方法に驚かれていました。そういった反応を見ると、より楽しんでいただけた印象があります。

――前回、今回と北米プレミア上映を通じてアメリカの『Fate』ファンの反応を直に感じたと思いますが、今後、作品に臨むにあたってその影響はありますか?

下屋:日本を超えて海外でもすごく愛されている作品だということを肌で感じることが出来て、とても嬉しかったです。役者陣一同で次の『第3章』を更に良い作品にしていきたいという、良いモチベーションになりした。

――日本での大ヒットに留まらず、北米プレミア上映は満席。中国でも今年1月に劇場公開された『第1章』が絶好調でした。世界中で大ヒットすると予想していましたか?

下屋:『Fate』という作品は私が関わらせていただく前から日本では既に大変人気のある作品でした。それだけの作品なので、海外でも人気になるだろうと思っていましたが、やはり2015年にリリースされたスマートフォン向けRPG『Fate/Grand Order(以下、『FGO』)』の影響が大きいと思います。もちろん昔からの『Fate』シリーズのファンの方もたくさんいますが、日本では『FGO』をきっかけに『Fate』シリーズのファンになった方も多くて、それは海外でも同じだと感じています1。今回の舞台挨拶で、アメリカでも『Fate』という作品への愛を間近で感じることが出来たのは、嬉しい体験でした。

1 英語版は2017年6月にアメリカとカナダでリリースされた

――今回で2回目の北米プレミア上映ゲスト参加となりましたが、前回の北米プレミア上映前に、海外イベントに参加経験のある共演者から、何か話を聞いていましたか?

下屋:川澄さん(セイバー役の川澄綾子さん)から、アメリカでは映画上映中の観客の様子が日本と全く違って、ファンが感情豊かに映画鑑賞するから面白いよ、と伺っていたのですが、その通りでした(笑)。日本では通常、映画館で上映中に喋ってはいけませんが、アメリカではみんなで楽しんでいて。自然と拍手が起きたり、笑い合ったり、喜怒哀楽の表現がストレートで、素敵なことだと改めて思いました。

――『Fate』シリーズで間桐桜を演じて10年以上が経過しています。作品や役への想いに変化はありますか?

下屋:桜への想いはもちろん深くなっていますが、長年様々な形で桜を演じている中で、桜というキャラクターへの理解が深まっているなと感じています。特に今回の『Heaven’s Feel』は、他の『Fate』作品やルートでは触れられることのなかった間桐家の真実が明らかになるお話です。今まで演じてきた桜とは違う一面も多く、10年以上桜という役を演じていますが、『第1章』の収録時には改めて一から役作りをするぐらいの気持ちで臨みました。『第2章』では今までに見せたことのない姿や、士郎に知られたくなかった一面を告白するシーンも多く出てきます。台本を読んでいて私自身も辛い気持ちになりましたし、しっかり演じなければと思いました。桜というキャラクターと桜の辛い真実から目を背けず、真正面から向き合って演じようと思いました。

――『第2章』の劇中で間桐桜は感情の起伏が激しいですが、演じるのが特に難しいシーンはありましたか?

下屋:1番悩んだのはレインのシーンです。桜は今まで感情的になって自分のことを話す、ということがないキャラクターでした。今まで誰にも明かしたことがない桜自身や彼女の周囲の話を、いちばん聞かれたくない士郎に告白するシーンです。どういう風に感情を組み立てていこうか悩みましたし、何よりも台詞の裏側にある気持ちというものを、ちゃんと読み取りたいと思いました。なので、そのシーンは何回も台本を読んで、自分の中で気持ちを組み立ててアフレコに挑んだのを覚えています。

――『第2章』の結末を見て、2020年春に公開予定の『第3章』へのファンの期待も大きいと思いますが、下屋さん自身の期待や意気込みは?

下屋:『第2章』では桜の内面が明らかになる辛いシーンがたくさんありました。『第3章』ではバトルシーンを含めて『第2章』とは違った意味で凄いシーンが沢山あると思います。今まで演じることなかった桜を演じることになりますし、演じ甲斐もあって気合いが入ります。とにかく今は台本を読むのが楽しみです。アニメを制作するufotable(ユーフォーテーブル)のスタッフの皆さんもすごく気合いを入れて挑んでいると思うので、私たち声優陣もその熱に負けないように演じていかなければと思います。アメリカを含めて海外の『Fate』ファンの皆さんにも楽しんで頂ける作品になるようにしていきたいです。

――最後に世界中の『Fate』ファンと間桐桜ファンに一言お願いします。

下屋:『第1章』でセイバーを失ってしまった士郎はどうなってしまうのか。そして『第2章』では怒涛の展開が繰り広げられました。『第2章』のエンディングは台詞が一切なくあのような形で終わり、一体この先どうなってしまうんだろうと、観客の皆さんは凄く続きが気になっているはずです。『第3章』でどういうエンディングを迎えるのか、私もまだわからないですが、士郎が桜と交わした約束を実現して欲しいと思いますし、演じている私自身も桜には幸せになって欲しいと昔から思っているので、幸せな春を迎えて欲しいです。そして何より、物語の結末となる最終章『第3章』を見届けてほしいので、これからも応援よろしくお願いします。

関連リンク

『劇場版「Fate/stay night[Heaven’s Feel]」Ⅱ.lost butterfly』公式サイト(新しいタブで開く)

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