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Zboyzの挑戦

全力で応援します! 『アースフレンズ東京Z』ヘッドコーチ×応援隊『Zboyz』の熱血対談【前編】

2020.04.01

ソニーミュージックグループとBリーグの新たなコラボレーションとして、今シーズン、男子プロバスケットボールBリーグのB2に所属する『アースフレンズ東京Z』に、ソニー・ミュージックアーティスツの4人組ユニット『Zboyz』が応援隊として加入。ホームゲームでは試合中に応援をリードするほか、『Z応援歌~青き情熱』を披露し、会場を盛り上げている。

連載企画「Zboyzの挑戦」では、そんな彼らとチームの成長をバックアップ。第6回は、『アースフレンズ東京Z』を率いる東頭俊典ヘッドコーチとの対談をお届けする。前編では、チームの誰もが認める熱い男・東頭ヘッドコーチにチームに懸ける思い、選手の指導にあたる上でのモットーを語っていただいた。

※この取材はリーグ戦中断前の2月23日試合後に行なわれたものです。

  • 東頭俊典ヘッドコーチ

    Todo Shunsuke

    1977年、北海道生まれ。札幌藻岩高校からNCAA(全米大学体育協会)Division IIIに属するアメリカ・ニュージャージー州 ローワン大学に進み、選手としてプレー。JBL『日立サンロッカーズ』アシスタントコーチ・通訳、男子日本代表 アシスタントコーチ・通訳などを経て、2017年より『アースフレンズ東京Z』アソシエイトコーチに就任。2019年からはヘッドコーチとしてチームを指揮している。

Zboyz
2019年9月に結成された『アースフレンズ東京Z』の応援隊『Zboyz』。(写真左から)松尾潤、丹羽紀元、久保田康佑、田村杏太郎の4人で構成され、『アースフレンズ東京Z』のホームゲームを中心に活動中。

「世界を目指す」というチームの理念に共感

丹羽:今日、2月23日は越谷アルファーズ戦でした。昨日に続く連勝おめでとうございます! 東頭ヘッドコーチからご覧になって、『アースフレンズ東京Z』はどんなチームでしょうか。

東頭:チームオーナーで代表の山野(勝行)さんは、ワールドワイドな視点を持っている方です。2017年に僕がアソシエイトコーチとしてこのチームに加わったときから、「日本にいては国内のことしかわからない。世界を目指すには、実際に海外に行って現場を体験しないと、リアルな情報が得られない」とおっしゃっていました。僕はアメリカの大学に通い、日本代表のアシスタントコーチとして世界を見てきた経験があります。そのような経緯から、僕が「日本のバスケットボールと世界のバスケットボールの差を実感するためには、外に出ないとわからない」という話をしたところ、「じゃ、行ってこい!」と、2017年にシーズン中ながらイタリア、アメリカ、ギリシャの海外視察に送り出してくれたんです。B1リーグの上位チームならまだしも、B2リーグで戦っているチームで、この対応は異例だし、山野さんのその心意気に感動しましたね。それと同時に、「世界を目指す!」の本気度が伝わってきました。

久保田:僕らも山野代表と対談させていただきましたが、未来のビジョンが明確な方ですよね。

東頭:「バスケットボールの日本代表を強くする」、「世界で活躍できる選手を輩出する」という自身が掲げたミッションに本気で取り組んでいる方なので、一緒にチームを強くしたいという思いで、僕も日々頑張っています。そもそも『アースフレンズ』というチーム名からして、ダイバーシティを感じるでしょう? 海外視察に行ったときも、「お前のチーム、『アースフレンズ』っていうのか!?」って大人気でしたよ(笑)。

松尾:東頭さんは『アースフレンズ東京Z』の4代目ヘッドコーチですよね。歴代のヘッドコーチから受け継がれた教えや哲学はありますか?

東頭:初代ヘッドコーチの小野秀二(現役時代は日本代表の主力として活躍)さんは、僕の恩師なんです。僕は2005年から『日立サンロッカーズ』(現『サンロッカーズ渋谷』)のアシスタントコーチを務めていましたが、同時期にヘッドコーチに就任したのが小野さんでした。そこから4年間、小野さんと一緒にオールジャパン・リーグで準優勝するところまでチームを強化しました。二代目ヘッドコーチの斎藤卓さん(現在はチームの育成部統括ディレクター・3x3コーチ)は、僕を『アースフレンズ東京Z』のアソシエイトコーチとして招いてくれた方。三代目の古田悟さんとは、僕が2002年に三菱電機(現『名古屋ダイヤモンドドルフィンズ』)でマネージャーをしていたころからご縁がありました。チームのオフェンスを追求したのが斎藤さんで、ディフェンスの礎を築いたのが古田さんと言えます。小野さんからは、チームの雰囲気づくりやカルチャーの育て方を学びました。僕は、歴代ヘッドコーチが培ってきた哲学に、世界での経験、他のチームで学んだことを加えてチームを指導しています。

田村:東頭さんのモットーを聞かせていただけますか?

東頭:今年に入って連敗が続いた苦しいとき、あらためて「人は成長できる」と実感しました。本来、僕らはフェイントをうまく使って得点を取りたいんですよ。今シーズンの中盤から203㎝と長身のイシュマエル・レーンがパワーフォワードとして加わり、ゴール下から得点を狙えるようになりましたが、日本人選手があのゴール下の位置に入り込むのは体格的に厳しい。うまく相手のディフェンダーとのズレを作って、体格に優れた外国人選手にボールを預ければ得点を狙えますが、日本代表選手クラスでもそのプレーはなかなか難しいでしょう。

そこで重要になるのが、フェイントのスキルです。攻め上がるシューティングガードが相手にフェイントをかけることで優位な形勢を作り、得点に結びつけていくんです。今その戦術にチャレンジしているのが、キャプテンの匠(増子匠選手)です。まだ精度は高くないけれど、そこをどうやって教えていくかが僕のチャレンジ。丁寧に諦めず教えていると、最近になって彼がすごく変わってきたんです。シーズン中なのでじっくり練習できる時間は少ないのに、少し指導しただけでとてもうまくなってきています。2月に入っての数試合のデータを見ると、アシスト数が伸びているのが顕著にわかります。人はいかなるときでも成長できるんだなと実感しました。

今シーズンからヘッドコーチとして指揮を執る東頭氏は、試行錯誤をしながら若いチームを戦う集団に変貌させようとしている。

試合前の“ひと言”に表われる『Zboyz』のプロ意識

東頭:僕からも『Zboyz』に聞きたいことがあります。初めて会ったときから感じたけれど、『Zboyz』は4人とも、プロ意識が高いでしょう? どんな意識で取り組んでいるのかな、と。

田村:そんな……。恐れ多いです。

東頭ヘッドコーチの熱いトークに思わず聞き入る『Zboyz』。普段は近寄りがたい存在の東頭ヘッドコーチとあって、メンバーの表情も真剣だ。

東頭:バスケットボールはチームスポーツだから、一人ひとりが個々でアピールする機会が少ないんです。なかには、チームのブランドに隠れようとする選手もいる。でも、みんなは違うよね。Bリーグで男性の応援隊というのは、『Zboyz』が初めての試みでしょう。まして、B1リーグのトップチームに比べれば、『アースフレンズ東京Z』の注目度はそこまで高くない。前例がないなかで、スタートしたときは、どうしたらいいのかわからなかったと思います。でも、『Zboyz』はずっと一生懸命だよね。正直、最初のころは「ちょっと空回りしているかな?」と感じたこともあったけれど、みんなの本気度がファンや選手にも伝わり、いつの間にか、みんなを巻き込んでいる。「プロだな」と思いました。

Zboyz:ありがとうございます!

ファンと一丸になり勝利を信じて応援を続ける『Zboyz』に対して、東頭ヘッドコーチは、「応援を見ているとプロとしての姿勢を感じる」と賛辞を贈る。

東頭:しかも、みんなまだ若いでしょう?

丹羽:僕と康佑(久保田)は22歳。杏太郎(田村)は21歳で、潤(松尾)は19歳です。

東頭:一番年上のリーダーでも22歳! 『アースフレンズ東京Z』では、髙木慎哉、栗原翼、紺野ニズベット翔、イシュマエル・レーンと同い年だ。彼らはまだまだ伸びていく可能性を感じているから、僕は「ポテンシャルズ」って呼んでいるんだけど(笑)。正直、頑張って応援しても、最初は観客の皆さんの反応もあまりよくなかっただろうし、「Zboyzって何者?」って目で見られることもあったと思う。アウェー感の雰囲気が漂うなかで、あそこまで必死になって応援できるのはすごいことですよ。

丹羽:実を言えば、僕らも最初は不安でした。応援隊を結成したばかりのころは、力不足もあり、ファンの皆さんに僕たちの声が届かなくて。でも、そんななかでも、「どうにかして自分たちの力でこの空気を変えよう!」と、かえって力が湧いてきました。

チームは2月22、23日の越谷戦にともに勝利し、ホームゲームでは今シーズン初の連勝。この連勝は『Zboyz』にとっても初めてのうれしい体験となった。

久保田:応援のやり方や、ファンの皆さんとの接し方も、メンバー同士で話し合いながら、徐々に変えていきました。

東頭:腐らずに頑張るのがすごいよ。みんな、目がきれいだもん。

田村:僕はプレーヤーとして試合で応援された経験があるので、応援が力になるというのに実感があります。だから、少しでも選手の力になりたいという気持ちが、今、応援する側にいる僕を支えています。

『Z応援歌~青い情熱』で拳を突き上げる『Zboyz』。試合前のリハーサルが終わり控室に戻っても、メンバー同士で振り付けのチェックをするなど応援に対して貪欲だ。

東頭:『Zboyz』は、ホームゲームを観にきたお客さんが声を出す文化、土壌を作ってくれたよね。しかも、毎回試合前に観客席に向かってあいさつをするときに、『アースフレンズ東京Z』の選手についてコメントをくれるでしょう?

久保田:はい。「今日の注目選手は~」と、応援のコメントをひと言述べています。

オープニングでファンへあいさつをする際に、『Zboyz』は必ず「その試合の注目選手」を紹介する。ときにはデータを駆使した『Zboyz』の選手紹介に、東頭ヘッドコーチも太鼓判を押す。

東頭:試合前のあいさつは表面的なものになりがちだと思うけど、『Zboyz』のあいさつはそうじゃない。今日の試合で、「紺野ニズベット翔選手の驚異的な決定率が~」と切り出したときには、正直に言って驚きました。紺野よりも決定率が高い選手もいるけれど、確かにここ数試合は紺野のシュートが決まっているんだよね。それって、最近の試合やデータをしっかり見ていないとわからないこと。「あ、試合を真剣に見てくれているんだ!」とうれしくなりました。

松尾:『Zboyz』と年齢の近いニズベット(紺野ニズベット翔)選手は、『Zboyz』のヒーローですから!

応援パフォーマンスを展開しながらも、勝敗を分ける終盤に入ると思わずこんなシーンも。『Zboyz』が垣間見せる喜怒哀楽は、ファン一人ひとりの気持ちを表わしてもいる。

選手を巻き込んだ応援を、ヘッドコーチが提案!

東頭:先ほど、『Zboyz』が前向きに取り組んでいるって話をしたけど、これからチェレンジしていきたいことはある?

丹羽:先週(2月15、16日)の『仙台89ERS』との試合では、相手チームのファンの皆さんの声援がすごく大きかったんですよね。アウェーの試合ですから応援の方の人数は少ないのに、会場に響きわたるような声援をされていて、ライバルチームながらも心を動かされました。それを聞いて、『アースフレンズ東京Z』側ももっと声を出せるんじゃないか、『Zboyz』のパフォーマンスでより大きな声援を引き出せるんじゃないかと思いました。

対談では東頭ヘッドコーチに励まされる場面もあり、リーダーの丹羽は「とても濃い話を聞けました」と、『Zboyz』のさらなるパワーアップを誓っていた。

東頭:試合中に選手が『Zboyz』に応援のリクエストを出したら、おもしろくない? 例えば匠(増子選手)がバスケットボールカウント(ファウルを受けながらシュートを決めると、そのシュートの得点に加えてフリースローを1本打てるというルール)を取ったときには、彼が『Zboyz』合図を送って、あらかじめ決めておいたパフォーマンスをするとか。

Zboyz:良いですね!

東頭:MC Umeさんやガッピー応援団長とも、もっと連携したらいいんじゃない? プレー中でも、例えば「今、ディフェンスを応援して!」って、連携してファンの皆さんにサインを出したら、いっせいに「ディ~フェンス」って拳を突き上げれば、観ている方も巻き込んでいける。そうすれば、さらに会場全体の一体感が増すんじゃないかな。

丹羽:試合の流れも変わりそうですね。ぜひ実現したいです!

試合前のオープニングの「応援練習タイム」では『Zboyz』は、がっぴー応援団長(中央)とともに会場のファンを盛り上げる。

文・取材:野本由起
撮影:増田 慶

『アースフレンズ東京Z』関連サイト

公式サイト:https://eftokyo-z.jp/
Twitter:@eftokyoz
Instagram:@eftokyoz
Facebookは@earthfriendstokyoz

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