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連載Cocotame Series

Zboyzの挑戦

全力で応援します! 『アースフレンズ東京Z』ヘッドコーチ×応援隊『Zboyz』の熱血対談【後編】

2020.04.02

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ソニーミュージックグループとBリーグの新たなコラボレーションとして、今シーズン、男子プロバスケットボールBリーグのB2に所属する『アースフレンズ東京Z』に、ソニー・ミュージックアーティスツの若手俳優4人で結成されたユニット『Zboyz』が応援隊として加入。ホームゲームでは試合中に応援をリードするほか、『Z応援歌~青き情熱』を披露し、会場を盛り上げている。

連載企画「Zboyzの挑戦」では、そんな彼らとチームの成長をバックアップ。第7回は、『アースフレンズ東京Z』を率いる東頭俊典ヘッドコーチとの対談の後編をお届けする。今回は、指導や応援を行なう上での共通点が明らかに。キーワードは“本気”!

※この取材はリーグ戦中断前の2月23日試合後に行なわれたものです。

  • 東頭俊典ヘッドコーチ

    Todo Shunsuke

Zboyz
2019年9月に結成された『アースフレンズ東京Z』の応援隊『Zboyz』。(写真左から)松尾潤、丹羽紀元、久保田康祐、田村杏太郎の4人で構成され、『アースフレンズ東京Z』のホームゲームを中心に活動中。

常に全力、『Zboyz』の心意気

田村:東頭ヘッドコーチは、僕らが歌う『Z応援歌~青き情熱』を聞いたことはありますか?

東頭:もちろん、聞いてる、聞いてるよ! 『Zboyz』は、『Z応援歌~青き情熱』について、どう感じているの?

松尾:『Z応援歌~青き情熱』は、心が昂ぶる応援歌ですよね。

久保田:『Z応援歌~青き情熱』を歌うときは、いつも100%のパワーでパフォーマンスしています!

東頭:正直に言えば、初めてチームで応援歌を聞いたときは「ちょっと古くない?」という感想もあったかな。僕は昭和の人間だから、すぐに気に入ったけど。でも、音源を聞いたときに、実際はどういう風に歌うんだろうという疑問も残ったので、『Zboyz』がお披露のときに、腰を入れて拳を突き上げて歌い始めたのを見て、「お、コイツら本物だ!」って(笑)。ファンの皆さんも好意的に受け止めてくれているよね。

丹羽:うれしいことに、最近は僕らと一緒になって拳を突き上げてくれるファンの方も増えています。

東頭:「こんなもんでいいでしょ」っていう気持ちで歌っていると、観ているお客さんにもそういうのは伝わるよね。その点、『Zboyz』は気持ちが入っているから素晴らしいと思います。毎回やり切っているなと感じます。どうしたら、そこまで全力になれるの?

久保田:無理にやる気を奮い立たせているという感じではないんです。『Z応援歌~青き情熱』を歌うときに限りませんが、とにかく「楽しい!選手に届け!」という気持ちのほうが強いです。

田村:だから自然に力が湧いてくるんだよね。

東頭:去年の話になるけれど、ホームゲームの試合前(2019年10月16日)に、台風の被害にあわれた方々におくる募金活動を一緒にしたことがあったよね? 募金活動は、Bリーグの各試合会場で行なわれたんだけど、チームも山野代表以下、選手も含めてエントランスに横一列に並んで。あのときは、僕のほうが『Zboyz』より思い入れがあったんじゃないかな。

丹羽:確か台風19号のときですよね。

松尾:『Zboyz』にとっては、ホームアリーナ、大田区総合体育館で初めてのリーグ戦だったんです。確かに東頭ヘッドコーチは、ひときわ大きな声を出していた記憶があります。

東頭:僕としても、被害にあわれた方々の支援につなげたいという気持ちもあって、募金をお願いしながら、「バスケットボールを舐められちゃいけない!」という自負があったんだよね。

久保田:僕は、東頭ヘッドコーチと一緒に募金活動に参加して、洗礼を受けたような気持ちになりました。

東頭:俳優の方と並んで人前に立つことがなかったこともあって、「本気を見せてやる!」という気負いのようなものもあったからね。ところで、最近の『Zboyz』を見ていると、気迫は当時とは比べ物にならないよね。

田村:『Zboyz』にも自負があるので、応援ではファンの方を巻き込めるように声だしを頑張っています。

東頭ヘッドコーチは。『Zboyz』の気迫のこもった応援に成長の跡を認める。

松尾:声出しをする機会があったら、今度は『Zboyz』も気迫で周囲の方々を巻き込みます。

東頭:ホームゲームでは毎試合、僕も選手も『Zboyz』4人の本気を感じていますよ。チームにとって良い刺激にもなっているので、これからも気迫みなぎる応援に期待しています!

2月23日のホームゲームはB1の千葉ジェッツと連携した相互応援デー。「応援タイム」では、千葉の公式マスコットキャラクター「ジャンボくん」も加わるなか、『Zboyz』は『Z応援歌~青き』を熱唱した。

本気で向き合えば、選手も応えてくれる

久保田:そうやって『Zboyz』を励ましてくださいますが、試合中の東頭ヘッドコーチもとても熱いですよね。ベンチからハンドサインを送ったり、選手に檄を飛ばす姿を、いつも間近で拝見しています。選手に声をかけるときは、プレーに関するアドバイスだけでなくパッション、気合をかき立てる言葉もかけているのでしょうか。

東頭:実は選手の闘志をかき立てるような言葉をかけなきゃと、ずっと思っていました。でも、今節(第24節/2月22、23日)は、僕がしゃしゃり出る場面はなかったかな。選手のモチベーションのあげ方について、スポーツ心理学の先生にアドバイスをいただいています。その先生から、「全部自分たちでできるようになるのが理想だけど、あなたが育てなければならないところもある。選手が何を考えているのか聞いてみてください」と言われて。実際、選手に話を聞いてみたら、「え、そんなことで悩んでいたの!?」という予想もしていなかった意見も聞けたんです。

それを踏まえて、今では練習でどう声をかければ、自分が理想とする方向にチームを導けるかが少しずつわかってきました。僕が選手への接し方を変えたら、選手の姿勢も変わってきたんですよね。その結果、今節ではずっとベンチに座ったままでいられました。僕がパンパンと激しく手を叩いたり、大声であおらなくても、チームが主体的に動けるようになったんですね。ようやく、戦況にだけ傾注していればいいチーム状態になってきました。

全力で応援を続ける『Zboyz』は試合終盤に入ると、コートと観客席が見渡せるゴール裏に陣取り、選手とファンをさらに盛り立てる。

第3クオーター後のタイムアウトでは、『Zgirls』と『Zboyz』がともにコートに出て、「GO! Amazing!」を合言葉に勝利を後押しする。

久保田:僕らは応援に専念しているのでわからないのですが、タイムアウトのときも同じような感じですか。

東頭:以前ほど大きな声で叫ばなくなったね。本当の意味で選手を信頼できるようになったんだと思います。というのも、これまでは選手に任せすぎたかもしれないと気が付いて。選手たちは20代の若手から30代のベテランまで年齢も経験もバラバラです。ただ、全員プロだから「指示しなくてもわかってくれるだろう」と選手の自主性に任せていました。でも、連敗が続いたことで「それでは伝わらないんだ」と身に染みてわかったんです。負けた試合後に選手は悔しがっているし、なかには泣きそうな表情をしている者もいる。でも、翌日の練習でその悔しさを行動に移してくれるかというと、全員がそうとは限らないんだよね。

B1リーグのトップチームとどれくらいの実力差があるのかデータで突き付けて、「本当にこれでいいと思っているの?」「自分からやるって言ったよね。じゃ、やり切れよ」と、僕が思いをぶつけるようになったら、みんな変わってきてくれたんです。その結果は、試合のデータにも表われています。やっぱり本気で向かったら、選手はどこまでも応えてくれる。今思えば、これまでは僕の向き合い方が中途半端だったのかもしれないと反省しています。

タイムアウトの際、選手に戦術を確認する東頭ヘッドコーチ。「選手には若さを武器に、攻めの姿勢を貫いてほしい」という姿勢は変わらない。

松尾:選手との向き合い方で、ほかに大切にしていることはありますか?

東頭:オンとオフを切り替えるようにしています。僕はバスケットボールひと筋でやってきたけれど、いろいろなことに興味があるんですよ。『Zboyz』のように、違う職種の人たちと話すのも大好き。業界を問わず、音楽家でも料理人でもプロには相通じるものがありますよね? そういう方々の話を聞いて、自分も成長したいと思っているんです。だからオフのときは、バスケットボールモードは完全に停止します。

その一方で、選手に対する緊張感も必要だと思っていて。僕が練習コートに入ったら、ピリッとした空気が流れないとチームも締まらない。だから、選手にはあまり素を見せず、ある程度の距離感を保つようにしています。……と言いつつ、匠(増子選手)とかとは付き合いが長いので、素の姿を知られているんだけど(笑)。

丹羽:だからこそ、増子選手は、東頭ヘッドコーチを理解し、その理念を実践してくれるのでは?

東頭:どうかなぁ(笑)。最初にチームとしてのルールを決めようとしたとき、匠はけっこうゴネたんだよね。でも、最終的に納得して、「このルールで行こう」となったら、初日から率先して、徹底して取り組んでくれた。彼はそういう男気を持っていますね。

松尾:増子選手は、今シーズンからキャプテンを任されていますよね。その影響も大きかったのでしょうか。

2月23,24日の越谷戦で、『Zboyz』は結成以来、初めてのホームゲーム連勝を経験し、試合後「鳥肌が立つほど興奮した」と充実感に浸っていた。

東頭:匠は、優等生タイプじゃないでしょう(笑)。チームのなかでも、自由にさせてもらうのが好きなタイプ。でも、今ではスタッフのフォローまでしてくれています。一見すると細かい気遣いをするタイプには見えないのに、裏ではいろいろと動いてくれるんですよ。本人は絶対にそういうのをアピールしないけどね。黙ってやるところが、アイツらしいなと思います。

それに、試合でもちゃんと結果を出しています。昨日(2月22日)も、試合前に「思い切ってやってこい! 野性の増子匠を見せてこい! 最低でも10点は取れよ!」って檄を飛ばしたんです。そうしたら、きっちり点を取ってきました。3ポイントシュートを打ったときにラインを踏んでいたという判定で、1点減ってしまって、結果的には9得点でしたが、やるときはやる。鳥肌が立ちました。

勝利のためなら選手イジリも辞さず!?

田村:昨日、今日と2連勝し、チームにも良いムードが生まれたと思います。次の勝利につなげるために、『Zboyz』にできることはありますか?

東頭:僕は『Zboyz』と、もっと絡んでみたいんと思っているんですよ。

松尾:『Zboyz』としても、もっとチームと関係性を深めていきたいです。前回の『Zboyzの挑戦』の連載では、増子匠選手、柏倉哲平選手のキャプテンおふたりと対談させていただき、とても勉強になりましたし。

東頭:柏倉って真面目でしょう?

久保田:いえ、柏倉選手は『Zboyz』を和ませてくれましたし、ためになるお話も聞かせていただきました!

観客席での応援では、親子連れや女性のファンと目が合うことも。チームがリードしているときは、お互いの笑顔が『Zboyz』とファンの一体化を深めることにつながる。

松尾:増子選手とは違うタイプのキャプテンとして、おふたりで絶妙なバランスが取れているなと思います。

東頭:確かに、チームとしては良いバランスだよね。僕としては、『Zboyz』を見て柏倉に何かを感じてほしいんですよ。。“プロチームのキャプテン”としてもっともっと成長してもらうために、ファンを巻き込もうとする『Zboyz』の気迫とか、『Zboyz』のプロ意識を。参考になる部分があると思うんだよね。

丹羽:今シーズンも終盤を迎えますが、チームとしての目標はどこに置いていますか。

丹羽をはじめとして、『Zboyz』は、アウェーチームの応援からも多くのことを学んだと言う。

東頭:まずは、チームをひとつでも多く勝たせることですね。残りの試合は、絶対に勝ち越したい。ホームゲームでどれだけ勝つかが重要。『Zboyz』も、応援をよろしくお願いします! あと5段階くらい気合を入れてもらって、ファンの皆さんをどんどん盛り上げてください。選手のことも、いくらでもイジり倒してもらっていいですよ(笑)。ひとつでも多く勝つために、お互い力を合わせましょう。

Zboyz:頑張ります!

対談が行なわれた2月23日は越谷に快勝し、前日の2020年に入っての“初勝利”に続いての連勝。その余韻もあってか、対談後の撮影はノリノリだった。

文・取材:野本由起
撮影:増田 慶

『アースフレンズ東京Z』関連サイト

公式サイト:https://eftokyo-z.jp/(新しいタブで開く)
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