天城サリー(22/7):家族に大反対されても折れず、実現した声優という仕事への思い
2020.08.28
ソニー・ミュージックレーベルズ
今、注目すべき旬のアーティストにスポットを当て、最新インタビューとプライベートショットで素顔に迫る新連載「Eyes on」。
第1回は、小学6年生でソニー・ミュージックレーベルズよりメジャーデビューし、現在はテレビなどへの出演も急増中のウクレレ・プレイヤー、近藤利樹が登場。13歳となった彼のウクレレへの想いやこれまでの変化を、等身大の素顔が垣間見えるインタビューと貴重なオフショットで紹介する。
目次
近藤利樹
Kondo Toshiki
2007年生まれ。大阪府出身。7歳よりウクレレを始める。2018年7月4日、ジェイク・シマブクロがプロデュースした「ソーラン節」などを収録するミニアルバム『UKULELE DAYS』でメジャーデビュー。2019年、史上最年少でFUJI ROCK FESTIVALに出演。最新シングル「なんでもないや(movie ver.)」配信中。8月23 日に“近藤利樹いつウク2020 ONLINE SHOW〜LIVE LOVERS〜from Billboard Live supported by CASIO”を開催。9月27には、“Slow LIVE '20 in Forum”への出演も控えている。
ウクレレ片手にオンラインインタビューに答える近藤利樹。
──現在中学2年生の近藤さんですが、ウクレレを始めたきっかけから聞かせてください。
6歳のときに家族でコストコに買い物に行ったら、ウクレレが売ってたんです。そのウクレレが僕には光って見えて、僕に「弾け!」って言ってる気がして(笑)。その場でお母さんに「買って!」って言ったんですけど、そのときは買ってもらえなくて。でも、半年後くらいにお父さんの友達が買ってくれて、7歳からやり始めました。
──そもそもウクレレの音がどういうものかを知っていたんですか?
お母さんがフラをやってたから「音は聴いてたんじゃない?」とは言われるんですけど、僕的にはそんなに印象には残ってなかったです。
──完全に楽器に一目惚れした感じですね。そのころから音楽は好きでしたか?
はい。『古代王者 恐竜キング』のアニメのテーマソングが好きでした。そのころは、家にあった電子ピアノを適当に弾いてましたね。でも習ってたわけじゃないし、弾ける曲もお母さんから教えてもらった「猫ふんじゃった」くらいで。でも、楽器を弾くのは好きでした。
──では、実際にウクレレの練習をして、どんどんハマっていった感じですか。
そうですね。買ってもらったウクレレに教則DVDが付いていたんですけど、見すぎて擦り切れちゃって。そのあと家の近くの音楽教室に習いに行きました。全然飽きずに、ただただ楽しく練習してましたね。YouTubeで“ウクレレ”って検索して、動画で見た人が弾いてるものを“自分もやりたい”って真似して弾いてみる、ということをずっと繰り返してました。
──特にリスペクトする人はいますか?
ウクレレのアーティストで大好きなのは、ジェイク・シマブクロさん、名渡山遼さん、KYASさんです。皆さん速弾きもできるし、ゆっくりも弾ける。いろんなジャンルの曲を弾いたりもされているので好きですね。
「ラジオ出演後、神戸ポートタワーのふもとにて」
「ポートタワーにて。日陰から失礼します(笑)」
──近藤さんがウクレレに惹かれた理由ってなんだと思います?
ウクレレの音って、落ち込んでるときにもパーっと元気になったりするんです。ハワイアンみたいなコロコロした音色も出せるし、ロックな感じも出せるので、面白いなと思います。あと、やっているうちに、結構いろんな音が出せることに気づいて。最近は、ベースの“スラップ”をウクレレでやりたくて。ナイロン弦だから最初は叩いても音が出なかったけど、やっと音が出るようになってきました。
「アーティスト写真の撮影中です」
──ギターに比べると、ウクレレは4弦でフレットも少なく制限がありますが、逆にそのなかでいろんな音を出したいとか挑戦的な気持ちもありますか?
4弦で2オクターブしか出ないんですけど、この音域のなかで曲を弾くのは好きです。あと、音が足りないときは、1弦だけ低いチューニングにしたり、全体的に下にしたりってこともします。
──今、ウクレレは何本持っているんですか?
全部で9本です。よく使うのは、普通のチューニングのと、1弦だけチューニングを下げたのと、全体的に低くチューニングをしたものの3本です。
──それぞれに呼び名をつけていたりしますか?
はい。普通のは“メインくん”です。全体的に低いチューニングのは、メーカーのカマカの100周年モデルなので“100年くん”って呼んでます。あと名渡山遼さんモデルのウクレレも持ってて、名渡山さんが“イケレレ”って呼んでるので、僕も“イケレレ”って呼んでます(笑)。
「このウクレレはメインくんです」
──近藤さんは2017年にインディーズで作品をリリースして、2018年7月にミニアルバム『UKULELE DAYS』でメジャーデビューしました。CD作品やYouTubeなどでたくさんのカバーもやっていますが、選曲はどうされているんですか。
カバーは、自分がやりたい曲とスタッフさんに勧められた曲をやってます。「学園天国」やRADWIMPSさんの「前前前世」とかは僕がやりたいって言って選んだ曲です。宇多田ヒカルさんの「First Love」はライブを見て弾きたい!と思ったのと、斉藤和義さんの「歩いて帰ろう」とかはスタッフさんに勧めてもらいました。
──オリジナル曲もやられてますが、自分で曲を作るときはどのようにして作るんですか。
曲によって違って、作ろうと思ってなくても頭のなかに自然に湧いてきたものを曲にするときもあるし、“曲を作ろう!”と自分にスイッチを入れて作るときもあります。「海とウクレレ」は、ハワイに行った思い出を思い浮かべてウクレレ一本で作ったし、「SEARCH LIGHT」は、“曲作ろう”って思って、打ち込みでドラムを入れながら作りました。「ウクレレーション」は、ウクレレがもっとメジャーな楽器になったら良いなと思いながら作りました。
──あとNHK『みんなのうた』の「デッカイばあちゃん」では歌も歌ってますね。
はい。あれは声変わりする前に録リたくて歌いました。声変わり中だったので最近は歌ってなかったんですけど、これからはもっと歌も歌えたらいいなと思ってます。
「地下鉄で移動中。マスクにクーラーがつけばいいのに……」
──8月12日に新しい配信シングル「なんでもないや (movie ver.)」を発表しました。今回RADWIMPSの楽曲をどんなイメージでカバーしたんですか。
映画『君の名は。』を見て、主題歌の「なんでもないや」の壮大な感じを、小さいウクレレでカバーしてみたいなあって。レコーディングは、新型コロナの影響でスタジオに行けなくなったので、ウクレレは自分の部屋で録ったんです。部屋でも、きれいな音で録れるように一番注意しました。あと、この曲は6本くらいのウクレレの音を重ねてるんですけど、ゆったりした曲ですし、いかに1本1本に感情を込められるかを意識しました。
──最近ではテレビに出たり、メディアにも取り上げられることが多いです。こうした状況をご自分ではどう感じていますか。
うれしいです。でも、もっともっとウクレレや自分の音楽を皆さんに聴いてほしいっていうのはあります。ウクレレ人口が増えたら良いなと思ってます。
「『なんでもないや(movie ver.)』のジャケット写真の撮影中。撮影は楽しいです」
──近藤さんがライブをやるときに心掛けてることは?
前は、ただ自分が楽しんでるだけだったんですけど、今はお客さんにも楽しんでもらえるように心掛けてます。最近はMCも結構考えるようになりました。
──“ナニワの光速ウクレレ少年”というキャッチフレーズですが、やっぱりライブでの速弾きは気持ち良いですか。
はい、速い曲を弾くのは好きです。例えば、ジェイク・シマブクロさんもライブでやっている「Crazy G」はだんだん速くなっていく曲なんですけど、速くなるにつれてお客さんもどんどん盛り上がってくれるからやってて面白いです。
──では、印象に残ってるライブを挙げるとすると?
去年の“ディズニー・ハワイアン コンサート”ですね。お客さんと一体となって盛り上がる感じがすごくて、演奏してるときに鳥肌が立ちました。
「お世話になっているクロサワ楽器さんにて」
──昨年は、最年少で“FUJI ROCK FESTIVAL”にも出演しましたが、そちらはどうでしたか?
楽しかったです。山の一番上のGypsy Avalonってステージでやらせてもらったんですけど、お客さんもめちゃくちゃ見てくれて。ジプシー・キングスのカバー曲「VOLARE」を一緒に歌ってくださいって振ったら、みんなすごい歌ってくれてうれしかったです。
──それは良い経験でしたね。そして、8月23日にはBillboard Liveの生配信ライブ“近藤利樹いつウク2020 ONLINE SHOW 〜LIVE LOVERS〜 from Billboard Live supported by CASIO”が開催されますが、どんなライブになりそうですか。
今回、初めて生のバンド演奏でベースとドラムとウクレレでやるんですけど、前から生バンドでやりたいと思ってたし、自分でもベースやドラムを演奏したいっていう興味もあるので、すごく楽しみです。あと、自分で作詞・作曲した曲を初めて弾き語りもしたいので、今いっぱい練習してます。
「ウクレレとキュンです」
──FUJI ROCK FESTIVALに続き、今回のBillboard Liveも最年少出演になりますが、最年少ってワードが付くことでプレッシャーを感じたりしますか。
いや、プレッシャーはないです。そもそもあまり緊張しないですね。ライブの前は、ただただ楽しみって感じです。
──近藤さんのまっすぐな楽しい気持ちがお客さんに伝わるから、良いライブになっているのかもしれないですね。ちなみに音楽以外で興味あるものは?
ゲームです! 僕、音楽とゲームしかほぼしてないです(笑)。『マインクラフト』ってゲームがあって、PvP(プレイヤー同士の対戦)で世界ランキング1位になったことがあるんです!
──すごいじゃないですか。かなりガチでやりつづけちゃう人ですか?
はい、1回集中したら何時間もやっちゃいます(笑)。
──ハマったら抜けられないタイプですね。
そうですね。昔、水泳やサッカーもやってたんですけど、そっちはすぐ飽きちゃって。でも、音楽とゲームは飽きることはないです。
──では、最後に今後の音楽での目標を聞かせてください。
ブルーノ・マーズさんと共演できるような世界的なプレイヤーになりたいし、東京ドームとか大阪城ホールとかでライブできるくらいの大きいプレイヤーになりたいです。あと、ウクレレの良さをたくさんの人に知ってほしいし、皆さんが僕の音楽を聴いて楽しんで元気になってくれたらうれしいです。
「ポストカード撮影中の衣装です。いろんな格好してみたいな!」
文・取材:土屋恵介
「なんでもないや(movie ver.)」配信中
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