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連載Cocotame Series

SPORTS X

『ジャパンラグビーリーグワン』のエンタメ領域をサポートするための取り組み【前編】

2022.05.20

スポーツの楽しみ方が多様化している昨今。魅せることで観ることをさらに楽しませてくれるスポーツとエンタテインメントの融合を追う連載企画「SPORTS X」。

今回は、2022年1月7日に発足したラグビーの新リーグ『ジャパンラグビーリーグワン(以下、JRLO)』で、エンタテインメント領域をサポートする取り組みをフィーチャーする。

2019年、日本中を熱狂させた「ラグビーワールドカップ2019」を経て、新しいファン層を獲得してきた日本ラグビーをさらに盛り上げるため、ソニーミュージックグループはラグビーのスポーツエンタテインメントとしての一面を促進する活動を、さまざまな分野からサポートしている。新たな幕開けを迎えた『JRLO』におけるエンタテインメント領域の施策と今後の展望について、オフィシャルサポーターを務める依吹怜を含めた4人の関係者に語ってもらった。

前編では、ソニーミュージックグループが『JRLO』に関わることになった経緯と具体的な取り組みについて聞いた。

  • 依吹怜

    Ibuki Rei

    1990年4月28日生まれ。東京都出身。身長166cm。特技はバレーボール、鉄棒、キックボクシング。モデル、タレントとして雑誌やTV、CMなどに多数出演。『ジャパンラグビーリーグワン』が発足されてオフィシャルサポーターに就任。

  • 石毛克利

    Ishige Katsutoshi

    ソニー・ミュージックエンタテインメント

  • 西岡敦史

    Nishioka Atsushi

    ソニー・クリエイティブプロダクツ

  • 宮嶋啓行

    Miyajima Hiroyuki

    ソニー・ミュージックソリューションズ

  • 『トップリーグ』から『ジャパンラグビーリーグワン』へ――求められた運営側のプロ意識

    ――まずは、今年1月からスタートした『JRLO』について、詳細を教えてください。

    石毛:端的に言うと、日本最高峰のラグビーリーグです。2003年から18年間にわたり日本ラグビーフットボール協会が主催した『ジャパンラグビートップリーグ(以下、トップリーグ)』が、2022年からホスト&ビジター制を導入。ホストチームが主催興行を運営する体制に刷新され、新たなコンセプトのもと『JRLO』として発足しました。

    初年度である今年は、1月から5月にかけて全国24チームがDivision 1からDivision 3の3ディビジョンに分かれ、それぞれのディビジョンで総当たりのリーグ戦が開催されました。Division 2とDivision 3ではリーグ戦後に順位決定戦が行なわれ、その後、上位ディビジョンとの入れ替え戦が行なわれます。また、Division 1では、上位4チームによるトーナメント式のプレーオフが行なわれ、5月21日(大阪・花園)、22日(東京・秩父宮)に準決勝、5月28日に3位決定戦(東京・秩父宮)、29日に決勝戦(東京・国立競技場)が行なわれます。

    ――『トップリーグ』から一新されたコンセプトとは、具体的にどのようなものだったのでしょうか。

    石毛:我々の役割は『JRLO』のエンタメフィールドを広くサポートさせていただくことなので、リーグのフィロソフィーなどを主体的にお話しできる立場にはありません。なので、公式サイトなどにも記載のある、『JRLO』のアイデンティティと関係者の方々から伺ったお話を参考にご紹介させていただきますが、『JRLO』では“ファンが熱狂する非日常空間の創造”“地元の結束、一体感の醸成”“日本ラグビーの世界への飛躍”“社会に貢献する人材の育成”という4つのミッションを掲げています。

    なかでも、ファン目線で大きな変革になったのは“地元の結束、一体感の醸成”だと思います。『トップリーグ』時代は、企業名を冠した社会人チームでしたが、現在は『トップリーグ』時代の名前を受け継ぎながら、チームのホームタウン名を冠して地域と一体化し、全国の皆さんに地元チームを応援してもらおうという、地方創生的な意味合いが強まりました。

    また、各試合はホスト&ビジター制が導入されたことで、例えばチケット販売や会場設営なども各チームが独立して実施することで収益化の拡大を図り、ラグビーというスポーツが地域の活性化にも貢献できるようにするため、スポーツエンタテインメントとしてのプロフェッショナルな視点からチーム運営が行なわれるようになりました。

    ――そのように進化した日本のラグビー界に、ソニーミュージックグループはどのような関わり方をされているのでしょうか。

    石毛:ソニーミュージックグループのヘッドクオーターであるソニー・ミュージックエンタテインメント(以下、SME)は、スポーツとエンタテインメントの融合、エンタテインメントの分野からスポーツをサポートする取り組みを行なっています。その取り組みの一環としてラグビー界で、南半球最高峰のリーグ『スーパーラグビー』に日本の「サンウルヴス」が参加したタイミングの2016年から2020年まで、SMEはオフィシャルエンタテインメントパートナーになりました。

    それをきっかけに2019年の「ラグビーワールドカップ2019」でもラグビーワールドカップ組織委員会と向き合い、その後もソニーミュージックグループ内におけるラグビープロジェクトの総合的な窓口を担当させてもらっています。

    西岡:自分は、ソニー・クリエイティブプロダクツ(以下、SCP)で主にグッズ制作に関わるマーチャンダイジングの分野を担当してきました。その上でSCPでは、『ピーナッツ』や『きかんしゃトーマス』など数々のキャラクターのライセンス管理を通じて、エージェントビジネスのノウハウが蓄積されていたので、これをほかのビジネスにもいかしていこうというミッションがありました。そこで候補に挙がったのがスポーツジャンルで、さらにエンタテインメントの視点で開拓する余地があるもののひとつにラグビーがあったんです。

    そこで2019年に行なわれる日本での『ラグビーワールドカップ』を視野に入れつつ、2015年のイングランド大会前からラグビー日本代表とマーチャンダイジングでコラボレーションができないかと、日本ラグビーフットボール協会にアプローチを開始して、ほどなく契約が成立。日本代表に関しては、宮嶋さんと一緒にアイデアを出し合いながら、2019年の『ラグビーワールドカップ』ではスヌーピーを中心とした『ピーナッツ』のキャラクターとのコラボグッズなども積極的に提案させていただき、ビジネス的にも大きな実りを得ました。

    そこからのお付き合いで、実は石毛さんたちとは異なる入り口で日本ラグビーフットボール協会の門を叩いていたんです。ただ、途中でお互いの存在を認識することになり、であればソニーミュージックグループとして、各社、各部門のそれぞれの得意分野で『JRLO』を盛り上げていきましょうという流れになりました。

    宮嶋:私は、ソニー・ミュージックソリューションズ(以下、SMS)で主にイベント事業を担当していまして、今はプロバスケットボールリーグの『B.LEAGUE』で試合演出なども手掛けるセクションにいます。ラグビーも『トップリーグ』時代から年間表彰式の演出を手掛け、『JRLO』でもカンファレンスなどを制作してきました。

    その上で、SMSにもマーチャンダイジングのセクションがあり、西岡さんが日本ラグビーフットボール協会にアプローチしていた当時は、私がそこの主務だったこともあって、ラグビーのイベント制作を担当しつつ、ラグビーの日本代表戦で販売するグッズの企画について、「あれもできそう」「これはおもしろい」と横から口を出していました(笑)。私自身、スポーツが好きなので、関われるなら可能な限り深く、そしてラグビーの魅力をもっとたくさんの人に知ってもらえるように、エンタメ領域をサポートさせていただきたいと思っていたので、持っているノウハウや知見をいかしてプロジェクトに携わらせてもらっています。

    “ラグビー憲章”をテーマにしたオフィシャルロゴを提案

    ――『JRLO』のエンタテインメント領域をそれぞれどのようにサポートしているのか教えてください。

    石毛:新リーグ元年ということもあり、フルスクラッチで作り上げる必要があったので、日本ラグビーフットボール協会とは多岐にわたって伴走させてもらいました。『JRLO』のオフィシャルロゴのクリエイティブのご提案から始まり、それにまつわるスタイルガイドの作成、マーチャンダイジングの企画、制作と、それに伴う他企業とのライセンス契約を結ぶための事務局の運営などを中心に進めてきました。

    宮嶋:SMSにはさまざまなソリューションがありまして、それぞれの領域で関りを持たせていただいてますが、具体的なことを挙げると、オフィシャルECサイトの物流や出荷をサポートさせていただいてます。またチーム個別では、「静岡ブルーレヴズ」のファンクラブの運営をサポートさせていただいたり、「釜石シーウェイブスRFC」ではマスコットキャラクターのフライキーのデザインやコンセプト制作にも携わらせてもらいました。

    「釜石シーウェイブスRFC」のマスコットキャラクターのフライキーと依吹怜のツーショット。

    ――新リーグの新しいコンセプトを具現化するという意味では、リーグロゴのクリエイティブは重要なミッションですね。

    石毛:そうですね。ロゴのデザインは、複数の企業から提案されたもののなかから、我々の案が選ばれました。こちらはSMSのクリエイティブチームが担当してくれたものです。

    宮嶋:コンセプト案は、SMSのコピーライターが担当していて、ラグビーというスポーツの礎と言える“ラグビー憲章”のなかで掲げられた5つの価値感“品位、情熱、結束、規律、尊重”に基づいて考えられています。

    石毛:コンセプトとデザイン案は複数提出しましたが、ラグビーボールの楕円形をモチーフに、シンプルで誰にもわかりやすく新たなリーグ名をアピールできる現在のデザインを、評価していただきました。

    ――さらにソニーミュージックグループらしい取り組みとしては、ソニー・ミュージックアーティスツ所属の依吹怜さんが、『JRLO』のオフィシャルサポーターを務めていることも挙げられます。

    石毛:そうですね。『トップリーグ』時代にもオフィシャルサポーター制度はあったのですが、意外と活動の場が少なかったんです。そこで新リーグでは、依吹さんに改めてラグビー入門者の新鮮な目線から、シーズンを通して『JRLO』の魅力を広く世の中に発信していただければと考え、リーグの皆さんにも賛同をいただきました。

    入門者の視点から情報を発信するオフィシャルサポーター・依吹怜

    ――依吹さんは、スポーツが大好きで、学生時代もバレーボーラーとして活躍されていたと伺っています。オフィシャルサポーターのオファーが来たときは、どう思われましたか?

    依吹:オフィシャルサポーターという大役をいただくのは初めてでしたが、スポーツの楽しさや素晴らしさを伝えるタレント活動もさせていただいていたので、お声掛けはすごくうれしかったですね。ラグビーについては、それこそ「ラグビーワールドカップ2019」の熱狂を肌で感じつつも、それまで深い関わりはなかったんですが、オフィシャルサポーターという役目を通じて、その魅力を新たに知ることができるというのもうれしく思いました。

    石毛:試合のたびに全国各地を飛び回ってもらって、今では、ラグビー界では知らない人がいないんじゃないかという存在ですしね。日本ラグビーフットボール協会のスタッフの方々からも、「依吹さんにやっていただけて、本当に良かった!」という声をよく聞きます。

    試合が開催される週末は、全国各地を回った依吹怜。

    依吹:ありがとうございます!

    ――シーズンを通じてオフィシャルサポーターとして活動されているとのことですが、具体的にはどういったことを?

    依吹:シーズン中の試合は基本的に毎週土日に行なわれるので、まずは会場に足を運んで、ホストチームがファンの方々をどのようにおもてなししているのか? から取材します。試合中は、ホストチーム側の試合前のピッチレポートもさせていただきますし、ハーフタイムにはトークショウに参加させていただくこともあります。

    そして毎週の取材内容は、『JRLO』のオフィシャルTwitterでも発信させていただいています。またそれとは別に、私自身も個人のTwitterで“#1日1ラグビー”のハッシュタグを付けて、毎日、ラグビーにまつわるいろいろなことをツイートしています。

    宮嶋:依吹さんの活動で素晴らしいなと思うのは、ラグビーへの理解を深めたいけど、なかなか機会がない初心者の気持ちを、しっかり代弁されていることですね。

    これについては日本ラグビーフットボール協会や各チームもさまざまな努力をされていますが、ラグビーというスポーツの魅力を考えたら、もっと成果があがるはず。その意味でも、コアなファンではない方たちがラグビーに対して感じる疑問への答えを、依吹さんが代表して発信することで、より親しみを感じてもらえるのではないかと思います。

    ――1シーズン通じて、手応えはありましたか?

    依吹:最初は、ラグビー初心者の私で大丈夫だろうか? と不安でしたし、実際、活動をスタートしてからも、知識が不足していて、それこそラグビーを詳しく知っているコアなファンの方には、もどかしさを感じさせてしまうことが多々ありました。

    でも、試合会場でお話を聞かせていただく選手の方々、OBの方々は私の素朴な質問やファンの方々なら誰でもわかるような質問にも、本当に丁寧に答えてくださいますし、教えて下さるのでありがたいです。また、活動をつづけることで、女性層のラグビーファンの方から「Twitterを見て一緒にラグビーを勉強をしています」という声をダイレクトにいただくことも増えていって、とても励みになりました。そのいっぽうで、こうして活動をさせていただくほどに、新リーグへの期待感やそれに携わらせていただく責任の大きさも痛感しています。「オフィシャルサポーターとして、ほかにもっと何ができるだろう?」と日々、考えますね。

    後編へつづく

    文・取材:阿部美香
    撮影:干川修

    Copyright ©JAPAN RUGBY LEAGUE ONE. All rights reserved.
    ©Peanuts Worldwide LLC

    関連サイト

    『ジャパンラグビーリーグワン』公式サイト
    https://league-one.jp/
     
    『ジャパンラグビーリーグワン』OFFICIAL ONLINE STORE
    https://store.league-one.jp/s/rugby02/#/0
     
    『ジャパンラグビーリーグワン』Twitter公式アカウント
    https://twitter.com/LeagueOne_JP
     
    『ジャパンラグビーリーグワン』Facebook公式アカウント
    https://www.facebook.com/LEAGUEONE.JP/
     
    『ジャパンラグビーリーグワン』YouTubeチャンネル
    https://www.youtube.com/c/LeagueOneChannel
     
    依吹怜インフォメーションサイト
    https://www.sma.co.jp/s/sma/artist/556?ima=0000#/news/0
     
    依吹怜Twitter公式アカウント
    https://twitter.com/reyibuki
     
    依吹怜Instagram公式アカウント
    https://www.instagram.com/ibukirey/

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