shoki:『閃光ライオット2023』で異彩を放ったシンガーソングライターが想いを語る【前編】
2023.12.11
ソニーミュージックグループが関わるさまざまなオーディションをピックアップし、開催の舞台裏、求める才能、そこに込められたスタッフの思いなどを掘り下げる連載「オーディション~原石の発見」。
今回は、10代アーティスト限定音楽オーディション『マイナビ 閃光ライオット2023 produced by SCHOOL OF LOCK!』(以下、『閃光ライオット2023』)で審査員特別賞を受賞したshokiへのインタビュー。審査員を務めたいしわたり淳治が「愛と平和を歌にするのは難しいなか、ナチュラルに表現できていた」と評し、岡崎体育が「彼の名前は覚えておいたほうがいい」と認めたshokiの音楽とは。“音楽で世界が愛と平和でみちますように”をテーマに歌ってきた弱冠18歳のシンガーソングライターが、自身について自然体で語る。
後編では、音楽に目覚めたきっかけや、これからの活動についても聞く。
shoki
ショウキ
2005年3月15日生まれ。島根県出身。13歳でギターに出会い、独学で楽曲制作を開始。2023年8月、『マイナビ 閃光ライオット2023 Produced by SCHOOL OF LOCK!』で審査員特別賞を受賞。
――(前編からつづく)shokiさんの紹介として、『閃光ライオット2023』に寄せたプロフィールには、“5年前にギターに出会い、耳コピ独学 天から音楽が降りてくる”とありました。5年前のギターとの出会いというのは?
お母さんが、家の2階でギターを弾いとって。「あっ、なんだこれ?」と思って、「ちょっとやらせて」って言ったんです。
――それまでは楽器をやっていなかった?
やってなかったです。でも、なんか音には敏感だったかな。例えば……ヒューマンビートボックスをやってる人を見て、カッコ良いなと思ったんです。どうしたらこんな音が出るんだろう? と思って、自分でケータイに声を入れて真似して遊んどったりはしました。
――音楽はよく聴いていましたか?
ギターを始めるまでは、あんまり聴いてなかったですけど、マイケル・ジャクソンとか平井大さんとか、ノラ・ジョーンズとかジェイソン・ムラーズとか、そういう曲は聴いてました。お母さんが美容院をしとって、お店で流れてました。
――歌うことは好きでしたか?
いや、歌は絶対歌わんと思ってて。特にギタリストになろうとも考えてなかったですけど、ギターを弾くのが楽しかったから、適当に弾いて遊んでたんです。でも、あるときライブに誘われて、出てみたかったけど、「ライブに出るなら歌わんといけんよ」って言われて、そこで初めて、エリック・クラプトンの「チェンジ・ザ・ワールド」の弾き語りをやりました。ただ、そのころがちょうど声変わりの時期で。だから歌いたくないっていうのもあったし、そのライブも、もう声がひっくり返ったりして、すごいことになりました。だから、ちゃんと歌うようになったのは、声変わりが落ち着いてからで……。歌のことは今もよくわからないです。
――ギターは適当に弾いて遊んでいたと言っていましたが、独学とは思えないくらい上手ですよね。どうやって練習したんですか?
最初は、お母さんに『「チェンジ・ザ・ワールド」をやってみたら?』って言われて始めたんですけど、そこからは、YouTubeでとにかくいっぱい音楽を聴いて、気に入った曲を耳コピしてきました。それで、テレビだったかYouTubeだったかで出会ったジャスティン・キングの曲からかな。ギターを叩いたりしながら弾く人ですけど、それがすごく好きになって。だからみんなが普通にジャンジャカ弾いてるような……。
――いわゆるコードの伴奏?
そう、そういうのは覚えられないから、今も感覚でやってます。家で曲のレコーディングをしようと思っても、ギターの音だけを出すのが超苦手で。ギターでリズムとかも一緒に出して……なんていうのかな、グルーヴ? がないと、歌うのも難しいです。
――家で出会ったギターをきっかけに、音楽が好きになったんですね。
はい。アコースティックギターもエレキギターも超楽しいし、なんかもう、音楽自体が楽しいです。
――InstagramやYouTubeチャンネルには、自宅での弾き語り動画を投稿していますが、まるでプロのスタジオのように、いろんな楽器が並んでいますよね。
あれは、カメラに映るところだけキレイにしてるから……(苦笑)。
――ギター以外の楽器も演奏してるんですね。
あ、はい。ギター、ウクレレ、ベース、ピアノ、ドラムと……バイオリン。でもバイオリンはあんま上手じゃないです(笑)。楽器は全部楽しいです。
――16歳で初めてオリジナル曲を書いたということですが、曲作りを始めたきっかけはなんでした?
うーん……なんとなくです。いろんな曲を聴いとって、そういえば自分でも曲って作れるかもな、と。
――先ほども『「与えられたもの」は神様がくれた曲』と言っていましたが、それは自然に浮かんでくる感じなんでしょうか。
最近だと、なんかドラムを叩いてるうちに、ワーッとできたりすることが多いかもしれないです。でも、だいたいの曲は「与えられたもの」と同じ感じです。なんだろう……人間って外側からいっぱい、自分に足りないものとかを集めたりするけど、でも本当は、生まれたときから自分の内側に全部を持っとると思うんです。
だから、音楽をやるときも、それに委ねてます。頭で考えてても曲はできなくて。今回もそうだったけど、“生かされてる”ことに感謝しているときに、降ってきます。それが楽しいです。
――曲作りも、全部自宅で?
パソコンで、DTMの打ち込みで作ったりもします。家で弾いたり歌ったりしてるから、いつも家のなかに曲が鳴り響いていて。家族もそうだし、家の隣が畑なんですけど、近所の人も「良いね」って言ってくれたりします(笑)。
――理想的な音楽環境ですね。今、オリジナル曲はどのくらいありますか?
わからないくらい(笑)。歌詞が全部ついていない曲がいっぱいあって、形になっているのは10曲くらい。『閃光ライオット2023』では一番馴染んでる曲をやりました。僕、まだ自分の曲をCDにしたりとかをやったことがないんです。
ライブも最近はやってなかったし、配信とかもあまりできなかったから、人前で歌ったのも『閃光ライオット2023』が半年ぶりくらいだったんです。だからこれからは、自分の曲をちゃんと録音して、みんなに届けたいです。
――『閃光ライオット2023』を観た人から、オリジナル曲を音源で聴きたいというリクエストも来てるそうですね。
はい。そういうメッセージもたくさんもらいました。
――では身近な目標は、まずは音源制作、と。ほかにこれからshokiさんがやりたいことはなんですか?
ええと……本当にまだ何も考えてないですけど、やっぱり、みんなからもらった愛を返したいです。僕の歌を聴いてくれた人も、そうじゃない人も、みんなが大きなひとつの家族だし、僕が『閃光ライオット2023』に出られたのも、今こうしているのも奇跡のようなことだから、ほんとに恵まれてます。
僕は、しゃべるのも苦手だし、漢字とかもちゃんとは読めないけど、言葉で言えないことも歌だったら伝えられる。音楽がなかったら何もできないから、これからもずっと、音楽をつづけていきます。早くみんなに曲を届けられるように頑張ります。
文・取材:阿部美香
『マイナビ 閃光ライオット2023 produced by SCHOOL OF LOCK!』公式サイト
https://www.tfm.co.jp/lock/riot/
『マイナビ 閃光ライオット2023 produced by SCHOOL OF LOCK!』X(旧Twitter)
https://twitter.com/SenkouRiot2023
『マイナビ 閃光ライオット2023 produced by SCHOOL OF LOCK!』Instagram
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