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連載Cocotame Series

STAGE ~私たちの世界~

鈴木拡樹が「舞台 PSYCHO-PASS サイコパス VV」を通じて舞台に立ちつづける理由を語る【前編】

2024.02.22

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演劇や朗読劇、2.5次元といった舞台で活躍する俳優や、その舞台を支えるクリエイターにスポットを当て、魅力あふれる世界を紐解いていく連載企画「STAGE ~私たちの世界~」。

今回は、東京・大阪(東京公演:3月15日~3月24日/大阪公演:3月28日~3月31日)で上演される『舞台 PSYCHO-PASS サイコパス Virtue and Vice 3』(以下、舞台 PSYCHO-PASS サイコパス VV3)をフィーチャー。主人公・九泉晴人を演じる鈴木拡樹に、シリーズ3作目にして最終章となる本作の見どころや今作にかける意気込みを聞いた。

前編では、5年ぶり2度目の主演となる『舞台 PSYCHO-PASS サイコパス VV3』の魅力とシリーズへの思いを語ってもらった。

鈴木拡樹プロフィール画像

鈴木拡樹 Suzuki Hiroki

1985年6月4日生まれ。大阪府出身。身長173cm。血液型AB型。2007年、テレビドラマ「風魔の小次郎」でデビュー。2008年に上演された『最遊記歌劇伝 -Go to the West-』で舞台初主演を務めた。以降、「舞台『刀剣乱舞』」シリーズ、「劇団☆新感線『髑髏城の七人』Season月 下弦の月」、ミュージカル『SPY×FAMILY』など、多数の人気作、話題作に出演している。

『舞台 PSYCHO-PASS サイコパス Virtue and Vice 3』

「舞台 PSYCHO-PASS サイコパス Virtue and Vice3」キービジュアル

フジテレビ“ノイタミナ”アニメ大ヒット作品『PSYCHO-PASS サイコパス』をオリジナル脚本で舞台化した「舞台 PSYCHO-PASS サイコパス Virtue and Vice」のシリーズ3作目。公安局刑事課三係を舞台にしたオリジナルキャラクターたちによる、スピンオフストーリーが展開される。2019年に第1弾、2020年に第2弾が上演され、最終章となる本作では1作目のつづき、九泉晴人のその後が描かれている。

5年ぶりの「舞台 PSYCHO-PASS サイコパス VV」出演について

人間の心理状態や性格傾向を数値化し、管理・監視する装置「シビュラシステム」が開発された近未来で、“正義とは何か”を問われる刑事たちの群像劇を描くアニメ『PSYCHO-PASS サイコパス』(以下、PSYCHO-PASS)。総監督・本広克行、監督・塩谷直義、ストーリー原案・虚淵玄(ニトロプラス)、脚本・虚淵玄/深見真、アニメーション制作・Production I.Gという名だたるクリエイター陣が集結し、生み出された重厚な世界観が話題を呼ぶ作品だ。

「舞台 PSYCHO-PASS サイコパス VV」シリーズは、アニメ『PSYCHO-PASS』と舞台設定を共有しつつ、登場人物やストーリーは全くのオリジナル。アニメの世界観の補完はもちろん、その衝撃の展開や斬新な舞台演出、そして実力派俳優が演じる魅力的なキャラクターによって注目を集める舞台作品となる。

2019年に1作目の「舞台 PSYCHO-PASS サイコパス Virtue and Vice」が上演され、主人公の九泉晴人を鈴木拡樹、そのバディ役となる嘉納火炉を和田琢磨が熱演。つづく2020年には、1作目の前日譚として和田琢磨演じる嘉納火炉の過去を描いた「舞台 PSYCHO-PASS サイコパス Virtue and Vice 2」も上演され、好評のうちに幕を閉じた。

そして、いよいよシリーズ最終章となる『舞台 PSYCHO-PASS サイコパス VV3』では、1作目のつづき、鈴木拡樹が演じる九泉晴人のその後が描かれる。今回、約5年ぶりに「舞台 PSYCHO-PASS サイコパス VV」のステージに立つ鈴木拡樹に、まずは出演オファーに対する率直な気持ちを聞いた。

「すごくうれしかったですね。この『PSYCHO-PASS サイコパス VV』の舞台を、シリーズ作品としてファイナルまでしっかり持ってこれたこと。1作目、2作目とキャストやスタッフの皆さんが良い作品にしようと頑張ったことが、この最終章につながったこと。今回出演する僕たちだけではなく、全員でつくってきた舞台であるという重みを感じながら、楽しみつつも、しっかりと演じ切ることを目標にファイナルの舞台に挑みたいです」

鈴木拡樹画像1

『舞台 PSYCHO-PASS サイコパス VV3』には、総合演出に本広克行、脚本に深見真、アクション監督に奥住英明(T.P.O.office)と、1作目からおなじみのスタッフが集結している。まさに『PSYCHO-PASS』の世界を知り尽くした顔ぶれによる最終章だ。取材を行なった時点では、まだ制作進行中で鈴木拡樹の元には、ドラフト段階の台本が届いている状態とのことだったが、その表情からは最終章への確かな手応えが感じ取れた。

「1作目のクライマックスの気持ちを、もう一度思い出しています。自分の記憶のなかだけでなく、アニメもいちから見直して、映像としてより鮮明に楽しんでいますね。そして、この作品の世界観にどっぷり浸かっています。『PSYCHO-PASS』はどのシリーズを見ても衝撃的な展開で、皆さん、それを待っている、楽しんでいると言っても良いような作品ですよね。

そして『舞台 PSYCHO-PASS サイコパス VV3』も、その期待を裏切りません! ファンの皆さんが『PSYCHO-PASS』に抱いているイメージや、“これが欲しかった!”というものが、しっかり形になっている印象を受けました。

その上で、今回も裏切りの展開や考察しがいのあるキーワードがちりばめられていて、さらには“正義とは何か?”“人が生きるということとは”といったテーマにも触れられています。一人ひとりのキャラクターも魅力的に描かれているので、終幕を迎えたとき、観客の皆さんは、また何とも言えない気持ちになっていただけるんじゃないかと思います」

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5年ぶりに演じる九泉晴人については、1作目とはまた異なる印象を受けたという。

「九泉晴人は1作目でもずっと苦悩していましたが、今作でもそれは変わらなくて。彼は、生きていくことにどれだけ苦難を強いられるのかという感じなんですが、今回で、彼なりの答えは出せそうなのかなと感じています。九泉晴人の人生としてふさわしい答え、そして未来につながるお話でもあると僕は思っているので、最終章に相応しいラストを皆さんに観ていただけそうで、すごく楽しみです」

「舞台 PSYCHO-PASS サイコパス VV」の魅力と言えば、奥住英明アクション監督が演出する多彩なキャストとアンサンブル(舞台を彩るキャスト)によるアクションシーンも欠かせない。『舞台 PSYCHO-PASS サイコパス VV3』でも、間違いなく見どころのひとつになるようだ。

「今回も動けるメンバーが揃っていて、結構、激しいアクションになってくると思います。このシリーズは、アクションでの個性の出し方も面白いところ。それぞれの戦い方であったり、一人ひとりが生きてきたルーツ、軍人がいたり……そういうキャラクターの細かい設定まで含めて、アクションシーンにも注目してもらいたいです」

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本広克行のクリエイティビティについて

「舞台 PSYCHO-PASS サイコパス VV」の1作目のラストシーンは、九泉晴人と嘉納火炉が対峙し、お互いが構える鎮圧執行システム「ドミネーター」の銃声が鳴り響いて暗転。ふたりの結末がわからないまま終幕を迎えるというものだった。

「1作目が上演された当時、出演者の僕たちも、どちらが生き残ったのか知らなかったんです。しかも、2作目は1作目の前日譚で、和田くんが演じた嘉納火炉が主人公。今回の最終章では九泉晴人のその後が描かれるという情報を見て、なるほど、九泉晴人が生き残ったんだな、と理解しました(笑)」

鈴木拡樹画像4

総合演出の本広克行は、舞台稽古をしながら、柔軟に演出やシナリオを変更し、舞台を進化させていく演出家だ。鈴木拡樹は、今回も本広克行のクリエイティビティがいかんなく発揮され、目まぐるしい変化と進化を楽しみにしていると語る。

「本広さんはすごく楽しそうに舞台を作るんです。現場で“面白い”と思ったら、何か形にしてみようとする方なので、演者である僕たちも同じ気持ちで楽しむのが正解なのかなと。本広さんと一緒にその世界観を楽しめたら、必ず良いものがつくれると思っています」

バディ役・和田雅成について

最終章で九泉晴人のバディ役を務めるのは、海堂自我を演じる和田雅成。プライベートでは、和田雅成の自宅にも遊びに行ったことがあり親交が厚いふたりだが、意外にも共演回数は少なく、『刀剣乱舞』シリーズのみとなる。そんな和田雅成との共演についても聞いてみた。

「結構、共演している気がしていたんですけど、実はまだ『刀剣乱舞』シリーズだけなんですよね。和田くんは、現場の空気づくりがすごくうまいんです。彼がいるだけで空気が軽くなるというか、替えの利かない存在ですね。とても良い雰囲気で稽古ができると思います。それと彼は、普段から監視官なんじゃないかっていうくらいすごく真面目で。本人は『そんなことないよ!』って否定するかもしれないけど(笑)。

あと、和田くんは先輩後輩に関係なく、細やかに指摘ができる俳優ですね。『ここってこうじゃないの?』とか、自分のなかで俳優としての正義というか、型をしっかり持っているのも頼もしい。だから監視官とか誰かを取り締まるみたいな役は、彼によくハマるんですよ。和田くんとの絡みも今から楽しみです」

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観劇前から『PSYCHO-PASS』の世界観に没入! 「THEATER MILANO-Za」への期待

『舞台 PSYCHO-PASS サイコパス VV3』の東京公演は、昨年4月にオープンした東急歌舞伎町タワー「THEATER MILANO-Za」で開催される。「THEATER MILANO-Za」は新宿・歌舞伎町のライブエンタテインメントの発信地であり、幅広い演出に対応可能な舞台特殊設備や、自由度の高い客席レイアウトなどが魅力の最新の劇場だ。鈴木拡樹は今回の公演が「THEATER MILANO-Za」初体験となる。

「『THEATER MILANO-Za』は新しい劇場ですから、舞台に立つのは初めてですし、実は立ち入るのも初めてなんです。『舞台 PSYCHO-PASS サイコパス VV3』のキャストも、『THEATER MILANO-Za』は初めてという人が多いんじゃないでしょうか。なので本番前は、きっとみんなで連れ立って舞台や舞台裏をウロウロすると思います(笑)」

「舞台 PSYCHO-PASS サイコパス VV」シリーズでは、映像畑で手腕を発揮した本広克行ならではの舞台演出として、小型カメラを駆使した映像演出も思い浮かぶ。公演中、至る所に仕込まれたカメラが映像を生中継し、舞台に映し出すというアイデアは観客のみならず演者をも驚かせた。

「カメラを使っているときの立ち位置は映像作品のようにシビアで、演者にとってはかなり難しい立ち回りだったんですが、でき上がったものを見ると確かに面白い。舞台表現でこんなことができるんだと、すごく勉強にもなりました。今回もそういうシーンや演出があるかもしれないと想像すると、やっぱりわくわくしますね」

さらに新宿・歌舞伎町に鎮座する東急歌舞伎町タワー、その内部施設である「THEATER MILANO-Za」は、奇しくも『PSYCHO-PASS』の世界観にぴったりである。

「多くの人が交差する歌舞伎町という繁華街は、確かに『PSYCHO-PASS』という作品の世界観にも通じるところがあると思うんですね。それは、この作品にとってすごく有利だと思います。開演前から世界観に入りこむ原動力になるし、観劇から帰るときも、街の喧騒をBGMにしながら作品への思いに浸ってもらえる。そういうところまで行き届く作品づくりって、理想ではあるけど、なかなか難しいじゃないですか。今作では、その点も実現できるので、すごく強みになりますよね」

後編につづく

文・取材:加藤綾子
撮影:冨田 望
ヘアメイク:堀江裕美
スタイリスト:中村美保
衣装協力:Karaln/STEALTH STELL'A/JOYEUX

「舞台 PSYCHO-PASS サイコパス Virtue and Vice3」

【公演日程】
<東京> 3月15日(金)~3月24日(日) THEATER MILANO-Za
<大阪> 3月28日(木)~3月31日(日) 森ノ宮ピロティホール

【キャスト】
鈴木拡樹 和田雅成 多和田任益(梅棒) 田村心 菊池修司 中村祐志 春本ヒロ 高橋駿一 山本咲希 工藤潤矢 和田琢磨(映像出演)
石澤友規 池之上頼嗣 松岡歩武 森本竜馬 山川源太 藤田真澄 若尾颯太 篠原雅史

【スタッフ】
原作:サイコパス製作委員会
総合演出:本広克行
脚本:深見真
音楽:菅野祐悟
演出:元吉庸泰
演出補:荒井遼
脚本協力:私オム
アクション監督:奥住英明(T.P.O.office)
美術:石原敬(BLANk R&D INC.)
照明:吉川ひろ子(クリエイティブ・アート・スィンク)
音響:今村太志(サウンドクラフトライブデザイン社)
映像:横山翼
衣裳:桃木春香
ヘアメイク:河村陽子
舞台監督:大友圭一郎
宣伝美術:石塚丈仁(Rotterdam‘s doing)
宣伝写真:本多大介(エーケーエー)
DOMINATOR協力:株式会社Cerevo
プロデューサー:千葉悦子(room NB)、深澤耕輔(FAB)
制作:room NB、FAB
主催:舞台「サイコパス3」製作委員会

チケット発売情報

■最終プレイガイド先行
・受付期間:2月23日(金・祝)正午12:00~2月26日(月)23:59
・受付URL:https://eplus.jp/psycho-pass-stage/(新しいタブで開く)
※詳細は舞台公式HPならびに、上記受付URLに記載

関連サイト

『舞台 PSYCHO-PASS サイコパス Virtue and Vice 3』公式サイト
https://psycho-pass-stage.com/(新しいタブで開く)
 
『舞台 PSYCHO-PASS サイコパス Virtue and Vice 3』公式X(旧Twitter)
https://twitter.com/PSYCHOPASSstage(新しいタブで開く)
 
鈴木拡樹 X(旧Twitter)
https://twitter.com/hiroki_0604(新しいタブで開く)
 
鈴木拡樹オフィシャルファンクラブ「拡場」
https://suzuki-hiroki.jp/(新しいタブで開く)

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