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STAGE ~私たちの世界~

木原瑠生インタビュー:「ROCK MUSICAL BLEACH」~Arrancar the Beginning~主演という挑戦【前編】

2024.05.08

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特撮ドラマ『スーパー戦隊シリーズ「魔進戦隊キラメイジャー」』のキラメイイエロー/射水為朝役で注目され、『Live Musical「SHOW BY ROCK!!」』や、ミュージカル『刀剣乱舞』シリーズといった“2.5次元ミュージカル”でも活躍する木原瑠生。

5月12日より上演される「ROCK MUSICAL BLEACH」~Arrancar the Beginning~では主人公・黒崎一護役を務める。新たな挑戦にかける思いとは。率直な言葉で語る。

木原瑠生プロフィール画像

木原瑠生 Kihara Rui

1998年9月15日生まれ。東京都出身。血液型B型。身長175㎝。2020年、『魔進戦隊キラメイジャー』の射水為朝/キラメイイエロー役、2023年、ミュージカル『刀剣乱舞』のへし切長谷部役を演じる。俳優活動のほか、シンガーとして作詞を手がけた5曲入りの EP「COLORS」(2023年)をリリースしている。5月12日開幕の「ROCK MUSICAL BLEACH」~Arrancar the Beginning~、6月14日開幕のミュージカル『GIRLFRIEND』が控えている。

「ROCK MUSICAL BLEACH」~Arrancar the Beginning~

「ROCK MUSICAL BLEACH」~Arrancar the Beginning~キービジュアル

『週刊少年ジャンプ』で連載された久保帯人の漫画『BLEACH』を舞台化する「ROCK MUSICAL BLEACH」シリーズの新作で、前作から約8年ぶりの上演。原作の「破面(アランカル)篇」の前半にあたる今回のストーリーでは、仲間とともに敵に立ち向かう黒崎一護(木原瑠生)の苦悩と戦いが描かれる。

ミュージカル『刀剣乱舞』などを経て感じるハードルの高さ

階段に腰掛ける木原瑠生

世界的に人気の久保帯人の漫画『BLEACH』を原作に、“ロックと剣劇”をコンセプトにミュージカル化された「ROCK MUSICAL BLEACH」が初演されたのは2005年のこと。以降、2016年までさまざまな形で上演。圧倒的な人気を誇ってきた。そんな“ブリミュ”が2024年5月、新スタッフと新キャストを迎えて、約8年ぶりに再始動を果たす。

その主人公・黒崎一護役に抜擢されたのは、新進気鋭の25歳、木原瑠生だ。特撮ファン、ドラマファンには『スーパー戦隊シリーズ「魔進戦隊キラメイジャー」』のキラメイイエロー/射水為朝役でも知られる彼だが、俳優としてのキャリアのスタートは、所属していた劇団番町ボーイズ☆での舞台作品。

ターコイズブルーのジャケットを着てしゃがむ木原瑠生

ゲームからアニメにもなった人気作品を舞台化した『Live Musical「SHOW BY ROCK!!」』(2017年)のカイ役などで2.5次元ミュージカルを経験し、大人気のミュージカル『刀剣乱舞』シリーズのへし切長谷部役で注目を集めるなど、舞台俳優としての経験を着々と積んでいる。

「自分では、僕なりにやれてるなという自覚は出てきています。そういう手応えはもちろんあるんですけど……年々、例えばミュージカル『刀剣乱舞』だったり、いろんな作品に出させてもらうことで、どんどん木原瑠生に求められることのハードルが上がっている感覚があって。そこに関しては正直、まだまだ全然届いてないなとも思うんです。

多くの方に役者としての僕を知ってもらえるきっかけとなった作品は『魔進戦隊キラメイジャー』だと思うんですが、あのときの僕は、今の自分から見たら『まだまだ若いな!』って感じで(苦笑)。そこからも自分なりにいろいろなことが更新されているとは思うんです。

役ではなく、木原瑠生として素を見せられる配信やライブ、イベントで僕を見てくれている方が、はたしてどう感じてくれているかは……どうなんだろう? 木原、成長してるねと思ってもらえているかどうか……気になりますね」

赤い椅子に腰かけ微笑む木原瑠生

真っ直ぐな瞳をこちらに向けながら、謙虚に言葉を紡ぐ木原瑠生。そんな彼が、今年春に挑むのは “ブリミュ”の愛称で知られ、2.5次元ミュージカルの先駆け的存在として多くのファンを集めてきた「ROCK MUSICAL BLEACH」の黒崎一護役。堂々の主役である。

「出演が決まったときは、とにかく驚きました! 子どものころからアニメの『BLEACH』は知っていたし、みんな黒崎一護の名前を聞けば、すぐ顔が浮かびますよね。ミュージカルが人気だったことも話には聞いていましたから、そんなすごい作品の主人公を自分がやらせてもらえるんだ! というびっくりが、一番大きかったです」

「破面篇」は一護が葛藤する場面が多いエピソード

壁に手をつきこちらを見つめる木原瑠生

今回上演されるロックミュージカルシリーズ最新作「ROCK MUSICAL BLEACH」~Arrancar the Beginning~は、2001年から2016年まで『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載された原作漫画『BLEACH』のなかで「死神代行篇」「尸魂界(ソウル・ソサエティ)篇」につづく第三章「破面(アランカル)篇」を描く。原作のなかでも屈指の人気を誇る長編エピソードを、ミュージカルでは前後編二部作で届けるという。その前編『Arrancar the Beginning』のストーリーには、新たな脅威が登場する。

「尸魂界篇」で朽木ルキアの救出に成功し、尸魂界からも正式に死神代行として認められた黒崎一護。だが、平穏な日常は長くはつづかなかった。“破面”と呼ばれる勢力が空座町を襲撃。一護は仲間とともに立ち向かうが、苦戦を重ね……というあらすじだ。

「改めて原作を読み、アニメも見たんですけど……僕、お仕事は別なんですけど、何事もハマるかハマらないかがはっきりしてるんですね、いつも。『BLEACH』は、見事にがっつりハマりました!

僕はもともと特撮ヒーローが大好きだし、音楽などの個人活動でもファンクラブの名前を“HERO”にしたくらい、ヒーローというものに憧れがあるんです。正義感が強く、悩み苦しみながらも戦うたびに成長していく一護はヒーロー感が強いし、仲間との絆にもワクワクしました。

お話の背景だったり、戦い方や技もかっこ良いし、“ソウル・ソサエティ(尸魂界)”とか“ホロウ(虚)”とか“アランカル(破面)”とか、特別な読み方をするキーワードにも、男の子心がくすぐられます」

椅子に手をかけポーズをとる木原瑠生

肘をつきポーズをとる木原瑠生

もちろん、主人公・黒崎一護の生き様にも大きな魅力を感じている。

「純粋にかっこ良いですよね。主人公感がすごくありながら、そこにはちゃんと葛藤もあって。特に今回舞台化された『破面篇』は、一護が葛藤する場面が多いんです。それに打ち勝つたくましさは、誰がどう見てもかっこ良い。

戦う姿もそうですよね。僕、ヒーローの動きってすごく気になるんですよ。戦隊ヒーローをやらせてもらったこともありますが、普段から大好きなウルトラマンの動きを無意識に真似してることがあって、『瑠生くんって、動きがヒーローっぽいよね』って言われたりするんです(笑)。そういうところもいかしながら、たくましい一護を、気持ちからも動きからもしっかりと皆さんにお見せできるよう頑張らないと、と思ってます」

人気作品の主役を務めるプレッシャーがあった

原作漫画やアニメに接するだけでなく、『BLEACH』という作品に向き合うために、足を運んだ場所があった。まだキャストが発表される前、昨年12月に東京・品川で開催されていた『BLEACH生誕20周年記念原画展 BLEACH EX. FINAL』だ。

「原作の力をとても感じる原画展で、『BLEACH』という作品がとても愛されていることがよくわかりました。僕がやらせてもらう一護も、『BLEACH』のファンの皆さんが観てかっこ良いと思ってもらえるキャラクターにしたい。原作が好きな方もアニメが好きな方も、皆さんに『面白い!』と言ってもらえるミュージカルにしなくちゃいけないなと、気が引き締まりました」

約8年ぶりの続編を新キャストとして演じるに当たっては、当然のことながら、先輩たちが演じてきた前作までの「ROCK MUSICAL BLEACH」シリーズへの思いが胸中にある。

「今回は新章の『破面篇』だということもあって、一護もそうだし、それ以外のキャラクターにとっても“成長”という部分に焦点が当たるお話になってくると思うんです。だからこそ、キャラクターの成長した姿を、前作までと違うところとして観ていただけるのではないかと思います。滲み出るギラギラ感もそうですし、成長したからこそ出てくるすご味を感じてもらえるようにしたいです」

快活な木原からは、自分の若さや未熟さをしっかり自覚しながらも、大作にチャレンジできることへの喜びが、とても頼もしい言葉となって溢れてくる。とはいえ、本作への出演が決まったときにはやはり少しのとまどいもあったと言う。

うつむく木原瑠生

「最初は、このすごい作品の真ん中が自分で、ほんとに大丈夫なのかな? と、正直プレッシャーを感じました。でも、今回は僕以外のメインキャストが、キャリアのある先輩方ばかりなので、安心して皆さんにゆだねられる。そんな皆さんがいてくれるからこそ、僕は気負わずに目一杯、精一杯やれることをぶつけたいと思います。とはいえ座長でもあるので、引き締めるところはしっかり引き締めていけたらなと」

そう彼が言うように、今回の大多数のキャストは、これまでも2.5次元を含む数々の舞台作品でキャリアを積んできた、手練れの俳優が占めている。初顔合わせとなるキャストが多い現場では、共演経験のある人たちとの再会もうれしい出来事だ。

微笑みながら語る木原瑠生

「やっぱり、知っている顔があるとホッとしますよね(笑)。阿散井恋次役の(宇野)結也くんとは、今年2月の『明治モダン歌劇「恋花幕明録〜前日譚〜」』という舞台で一緒だったし、平子真子役の(山﨑)晶吾くんは、去年、ミュージカル『刀剣乱舞』の『㊇ 乱舞野外祭』で一緒でした。

あと、市丸ギン役の秋沢健太朗さんとは、僕が『キラメイジャー』をやる直前だから、5年近く前になるのかな?『イケメン戦国 THE STAGE』という舞台でご一緒して以来だったので、もうめちゃめちゃ感動の再会! って感じで。『大人になったね!』と言ってもらえました」

役者だけでなく、懐かしいスタッフとの感動の再会もあったそうだ。

「劇団で舞台デビューして間もない、18歳のときに出させていただいた舞台が『Live Musical「SHOW BY ROCK!!」』だったんです。そのときの音響チームの方が、今回スタッフとして参加されていて。本当にお久しぶりだったんですが、また一緒にお仕事ができるのがものすごくうれしいです。その方にも、『大人になったね』と言ってもらいました。大人になったというのもうれしい言葉ですけど、役者としても『成長したね』と言ってもらえるよう頑張りたいですね」

後編では、役作りと稽古の様子を語る。

クールな表情の木原瑠生

後編につづく

文・取材:阿部美香
撮影:古里裕美
ヘアメイク:lnc.GLEAM
スタイリング:MASAYA

舞台情報

「ROCK MUSICAL BLEACH」~Arrancar the Beginning~
<東京公演>2024年5月12日(日)~5月26日(日) 天王洲 銀河劇場
<大阪公演>2024年5月31日(金)~6月2日(日) COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール
公演日程・チケット情報(新しいタブで開く)

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