ECサイト運営(システム保守・データ分析):ECサイトをより便利に改善し、データ分析でマーケティングを支援する仕事
2026.07.05


音楽、アニメ、ゲーム、キャラクター、イベントなど、人に感動を提供するエンタテインメントにはさまざまなジャンルがあり、そのジャンルの数だけ多種多様な職種が存在する。
連載企画「エンタメ業界のお仕事紹介」では、ソニーミュージックグループで働くスタッフの生の声から、エンタメ業界に存在する職種と業務内容、そして、その仕事にどんな“やりがい”や“魅力”があるのかを紐解いていく。
今回は、アーティストの公式Eコマース(以下、EC)サイトを手がける、ECサイト運営(制作・運用)の担当者に話を聞いた。
目次

YUKA
ECサイト運営(制作・運用)
キャリア:7年目
ソニーミュージックグループ内外問わず、さまざまなECサイトの運営・管理を行なう。あわせてクライアントへの営業活動に加え、サイトのデザインや機能設計のサポートも担うほか、商品の出荷スケジュールの調整や、発送後に不備が発生した際のカスタマー対応の手配など、運用全般を幅広く支えている。
子どものころから音楽が好きで、中学では好きなアーティストの影響でアコースティックギターを始めました。さらに、高校でバンドを始め、大学でも音楽サークルに所属するなど、学生時代は常に音楽とともに過ごしていました。その影響もあって、就職活動では自然と音楽業界を志望するようになったんです。
そんななか大学3年生のときに、当時のソニー・ミュージックコミュニケーションズ(現、ソニー・ミュージックソリューションズ)のインターンシップに参加して。ソニーミュージックグループが音楽だけでなく、アニメやキャラクター、エンタテインメントのソリューションなど幅広い事業を展開していることを知り、ここでなら音楽を軸にしながら幅広いエンタテインメントビジネスに関われると思い、入社を志望しました。
1年目から、あるIPの大規模ECサイトの運営に携わるという貴重な経験をさせてもらいました。業務の流れを理解できたところで、新規サイトの立ち上げにも挑戦したいと思い、上長に相談したところ、3年目からは新規ECサイトの制作、運営にも携わらせてもらえるようになりました。
このときも周りの皆さんが配慮してくださって、最初は社内のマーチャンダイジング(以下、MD)のチームが関わっていて、コミュニケーションが取りやすいECサイトの立ち上げからスタート。段階的に経験を積ませてもらったことで、このビジネスの全体像を把握することができました。
その後は、デザインから作り込むECサイトの立ち上げも任されるようになって、現在は、音楽アーティストやIPなどのECサイトの制作、運用を15件ほど担当しています。
新人育成としては、半年から1年ほどで独り立ちするケースが多いのですが、上長、先輩スタッフと協力しながら進めるチーム体制が整っており、未経験でも安心してスキルを磨き、キャリアを積むことができる部署だと感じています。
ECサイトを担当しているアーティストのライブに足を運んだとき、会場で私たちが運営するサイトで販売しているグッズを身につけているファンの方々を目にすると、とてもうれしくなりますね。また、アーティストが全力でパフォーマンスしている姿を観ると、“この感動をもっと多くの人に届けるために、私も頑張ろう”という気持ちがより強くなります。
日常の業務で言えば、トラブルなく新規ECサイトを公開できたときの達成感はとても大きいです。ECサイトの立ち上げにおいては、商品設定の不備やアクセス集中によるサーバーダウン、開設スケジュールの遅延など、さまざまなトラブルが起こり得ます。だからこそ、そういった項目を一つひとつチェックして、何ごともなくオープンを迎えられたときの達成感は格別で、上長やチームメンバーと喜びを分かち合っています。
この仕事は、クライアントがいてこそ成り立つもの。サイトに関する要望や販売スケジュール、商品の詳しい情報を提供してもらって、初めて私たちの仕事が始まります。そして、その業務を円滑に進めるには、関係部署やチーム内で進捗状況の共有、内容の確認をきちんと行なうことが大事。だからコミュニケーションの重要性は、日々感じています。
例えば、クライアントサイドからECサイトで販売する商品を納品してもらう際、そのスケジュールが発送ギリギリになってしまうというのは、どうしても起こりがちなんですね。やはり、皆さん忙しかったり、グッズもいいものを作りたいから、時間をかけて細部までこだわられたりするので。でも、あまりにギリギリだと、今度は発送業務を担っているチームの皆さんにご迷惑がかかります。
そのためクライアントとスケジュールの調整は綿密に行なって、それでもギリギリになるということであれば、チーム内や関係者と連携してセーフティネットを張ったりすることで、トラブルの原因をあらかじめ回避するように努める。そういった対応を可能にするためにも、日ごろのコミュニケーションをなるべく丁寧に行なうよう心がけています。
また、社内のMDチームやファンクラブチームが関わっているアーティストのECサイトもありますが、ファンクラブの施策などの最新情報は自然に入ってくるわけではありません。情報共有をはじめとする社内間でのコミュニケーションも大切だと感じています。
普段から和気あいあいとしているなと感じます。それと、アーティストやキャラクター、スポーツなど、いろいろな“好き”を持つ人たちが集まっているのも特徴ですね。新たに担当する案件や、新規で営業をかけたいクライアントについてわからないことがあれば、“この分野ならこの人に聞いてみよう”といったように、周りの人たちに気軽に相談できる環境です。年齢層は、20代後半から30代前半が中心。上長の皆さんもノリ良く接してくれるので、コミュニケーションが取りやすいです。
配属当初は“ドメインって何?”“サーバーって何?”と、サイト運営の基礎知識がまったくない状態からのスタートでしたが、現在はECサイトの立ち上げから運用まで一連のノウハウを身につけることができました。特にエンタテインメントの企業においては、サイト制作のスキルをいかせる場面が多いので、ほかの部署に異動になったとしても強みになると思っています。
また、クライアントワークを通じて、関係各所と連携しながらプロジェクトを進める経験をたくさん積んできました。クライアントをはじめ、レーベル、物流、カスタマーサービス、サイトの制作会社など、さまざまな方たちと調整を行なうなかで、情報の伝え方や調整力、対応力が徐々についてきたなと感じています。
今後は、こうした経験をいかしながら、興味のある分野とエンタテインメントビジネスをかけ合わせた取り組みにも挑戦していきたいと考えています。例えば、私は天文学の分野にも興味があるので、そこにエンタテインメントを結びつけて、何か新しい体験とかビジネスを将来的に生み出せたらと考えています。
ソニーミュージックグループには、“やりたい”という意志を尊重し、実現に向けて支援してくれる企業風土があると、私は感じています。私自身はゼロから何かを生み出すことを得意とするタイプではありませんが、周りの人たちをつかまえて、話して、聞いて、巻き込んで、どんどん新しいことにもチャレンジしていきたいですね!
文・取材:野本由起
撮影:干川 修

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