特集

「tacica」ライブレポ&インタビュー『ANI-ROCK FES. 2018/ハイキュー!! 頂のLIVE 2018』【特集第3回】

2018.5.24

Report

Live/Event

アニメ作品と音楽という、異なるカルチャーを愛するファンたちが、共に楽しめる場を創りたい。そんな想いから誕生した音楽フェス、それが『ANI-ROCK FES.』だ。

Cocotameでは、『ANI-ROCK FES. 2018』に出演した全11組のアーティストのライブレポートと突撃インタビューを敢行! アニメと音楽がクロスオーバーした先に、どんなステージが生まれたのかを時系列で明らかにしていく。

オープニングアクトのSPYAIRに続き、『ハイキュー!! 頂のLIVE 2018』の2組目に登場したtacicaのライブレポートとライブ直前&直後のインタビューをお届けする。

tacicaライブ直前インタビュー

――猪狩さんは『ハイキュー!!』の熱心なファンだと伺いました。

猪狩翔一(Vo./Gt.):最高のマンガであり、アニメですよね。今回のステージに立ってる人間の中で、一番の『ハイキュー!!』ファンは僕じゃないですかね、ホントに。

小西悠太(B.):ツアーの移動中とか、猪狩は絶対にジャンプ(週刊少年ジャンプ)を買ってくるんで(笑)。『ハイキュー!!』が面白いっていうのは、僕らがエンディングテーマを歌わせて貰う前から話してたよね。

小西悠太(写真左)、猪狩翔一(写真右)

小西悠太(写真左)、猪狩翔一(写真右)

――『ハイキュー!!』のどういった部分に魅力を感じますか?

猪狩:バレーボールという切り口や内容は勿論、体の動きだったり、スポーツの描写自体が素晴らしいですよね。アニメでもその動きのダイナミックさはしっかり表現されていて、格好良い作品だと思います。

小西:主人公だけじゃなくて、キャラクター全員の心理描写もスゴいし、全員主役でもいいぐらいのスポットライトの当て方がされてますよね。ただ、登場人物が多くて憶えるの大変だなって(笑)。

――ちなみに、おふたりは学生時代何部だったのですか?

猪狩:僕は完全に『SLAM DUNK』世代なんで、そこに憧れてバスケ部でした。

小西:僕は全然違ってレスリング部でしたね。

猪狩:「キン肉マン」に憧れてね(笑)。

小西:日の当たらない部活ですよ。

猪狩:めっちゃ当たってたよ。小西が出る試合に全校生徒が応援に駆り出されたし。でも、小西のユニフォームが昔よくあった乳首が出てる形で、さっきまで一緒に授業を受けていた友達が、急に乳首丸出しで戦ってて。あれはトラウマですよ(笑)。

――確かに衝撃ですね(笑)。tacicaの楽曲は第1期に「LEO」が、そして第2期に「発熱」がエンディングテーマに起用されました。

tacica「LEO」(2014年9月10発売)

tacica「LEO」(2014年9月10発売)

猪狩:「LEO」は楽曲の構造自体がすごくシンプルなんですが、アニメも影山飛雄がスケッチ的にシンプルに描かれていて、ビジュアルがサウンドに寄り添ってくれた作品になっていたので、アニメ制作側の愛を感じました。だから、映像を見た時の喜びは、すごく記憶に残ってますね。

小西:派手にするのではなく、シンプルな部分をそのまま汲み取ってくれたんだなって。僕らの曲を、そう解釈してくれたのは嬉しかったですね。

――「発熱」の制作は『ハイキュー!!』を意識した部分もあったそうですね。

tacica「発熱」(2016年2月24日発売)

tacica「発熱」(2016年2月24日発売)

猪狩:「発熱」が使われた時期が、青葉城西戦と重なってたので、エンディング=優しく終わるではなくて、次の回までテンションを保てるような内容にしようというイメージはありました。なので、本編の中で「発熱」が使われた時も本当に嬉しかったですね。

小西:アニメで描かれた試合の熱さが、曲に繋がる感じだったよね。

――では、今日のライブの意気込みを教えて下さい。

猪狩:tacicaというバンドを理解して貰いつつ、『ハイキュー!!』ファンに間違いなく届くような構成になっていると思うので、自分たちが楽しみつつ、『ハイキュー!!』ファンの方にもしっかり楽しんで貰いたいですね。

小西:これだけ大きな場所でライブをやるのは初めてなので、一緒に盛り上がりましょう。

 

tacicaライブレポート

『ハイキュー!! 頂のLIVE 2018』2番手を務めるのはtacica。

スクリーンには、再び烏山高校バレーボール部の日向翔陽(以下、日向)、影山飛雄(以下、影山)、月島蛍(以下、月島)、山口忠(以下、山口)が登場。

日向はバンド名を〈タキカ〉と読み間違えるなど相変わらずだが、影山は「たまたま観たアニメのエンディングで流れてた」からバンドの存在は知っているという。

だた、曲名は覚えていないとのことで、歌ってみることになったのだが、これが「フン…フン…フン」と歌詞どころか抑揚すらおぼつかず、月島に「それ、もはやメロディーになってないから」と鋭く指摘される始末。そこに日向も「フンフンフン」と加わって収拾がつかなくなりそうなところを、山口が丸く収めて(?)、いよいよライブへと突入。

ギターのノイジーな共鳴音からゆったりと立ち上がり、彼らのインディーズ時代からの人気曲「HERO」でスタートしたtacicaのステージ。“大胆に転べるスニーカー”という歌詞から始まり、たとえ不格好に見えても己の信念を貫くヒーロー像を描いたこの楽曲は、頂点をめざしてスポーツに打ち込む日向たちと重なる部分が多い。

『ANI-ROCK FES. 2018/ハイキュー!! 頂のLIVE 2018』tacicaのステージ

そこから間髪入れず『ハイキュー!!セカンドシーズン』第2クールのエンディングテーマ「発熱」へ。スクリーンには烏野高校バレーボール部の活躍と共に、彼らと激闘を繰り広げたライバル校の姿なども映し出され、それらの胸を熱くさせるシーンと猪狩のエモーショナルな歌声がオーディエンスの心を真っ直ぐ射貫いていく。

パフォーマンス時から一転、MCでは言葉数少なく朴とつとした印象の猪狩だが、「そう見えないかもしれないけど、ものすごくテンション上がってます」と語って会場は大喜び。

「短い時間だけどワンマンのつもりで来たんでよろしく」と気合いのほどを語り、天へと突き抜けるような開放感をたたえたギターロック「HALO」、そして『ハイキュー!!』第2クールのエンディングテーマ「LEO」へと繋いでいく。

『ANI-ROCK FES. 2018/ハイキュー!! 頂のLIVE 2018』tacicaのステージ

ギターのイントロ部分から手拍子が巻き起こり、“ヘッドライトの明かり”などの歌詞とアニメの映像がシンクロするように眩く光るライト演出が形成するのは、この日だけの特別な「LEO」だ。

『ANI-ROCK FES. 2018/ハイキュー!! 頂のLIVE 2018』tacicaのステージ

最後はスケールの大きなサウンドと共に猪狩が汗を滴らせながら雄叫びにも近い歌声を聴かせた「アースコード」で締め括り。

ステージ終了後は、日向と影山もその熱演に刺激を受けたようで(なお、影山の好きな曲は「LEO」だったようだ)、休憩時間を利用してトス練習に行ってしまうほどのステージだった。

<セットリスト>
1.HERO
2.発熱
3.HALO
4.LEO
5.アースコード

tacicaライブ直後インタビュー

――ライブ中のMCでは「そう見えないかも知れないけど、スゴく(心が)盛り上がってます」と仰っていました。

猪狩:今日は『ハイキュー!!』のファン代表として立たせて貰ったんですが、とにかく楽しかったですね。「発熱」と「LEO」はモニターに映った『ハイキュー!!』のアニメと連動したライブだったんですけど、そのコラボしてる感じにテンションが上がったし、今日は会場の皆さんと同じいちファンで申し訳ないな、と(笑)。

――そのパートではファンから黄色い声援も上がっていました。

猪狩:でも、その声援は映ったキャラに向けられたモノだから、僕らは勘違いして余計な心の傷を負わないように気をつけなければと(笑)。

小西:お客さんの表情を見ても、楽しんでくれているのが伝わって来たので、とにかく楽しかったですね。

『ANI-ROCK FES. 2018/ハイキュー!! 頂のLIVE 2018』tacicaのステージ

――ライブ全体の手応えはいかがでしたか?

猪狩:フェスなので本来は僕らのホームではないはずなんだけど、ホーム感をスゴく感じることができました。それが今日の収穫だと思うし、ライブに向かう姿勢や意気込み次第で、見える景色や心持ちが違うんだと改めて思いましたね。

小西:「良い経験させて貰った」で終わるのではなく、ここから先に繋げていきたいと思います。

猪狩:着々とクリエイションを続けていきながら、またこういうステージに立てたら嬉しいですね。

次回は、Bird Bear Hare and Fishのライブレポートとインタビューをお届けする。

tacicaオフィシャルサイト
tacicaの楽曲購入

テレビアニメ『ハイキュー!!』をおさらい

週刊少年ジャンプで好評連載中の『ハイキュー!!(作者:古舘春一)』を原作としたテレビアニメ。

バレーボール(排球)に魅せられた少年・日向翔陽(以下、日向)と、中学時代から「コート上の王様」との異名を取る天才プレイヤー・影山飛雄(以下、影山)。中学時代の対戦でライバルとなり、高校ではコンビを組むことになったふたりが、烏野高校の面々と全国大会優勝を目指す、熱血青春バレーボールストーリー。

『ハイキュー!!頂のLIVE 2018』では、ふたりに加え、同じく烏野高校バレーボール部の1年生、月島蛍(以下、月島)、山口忠(以下、山口)も登場。4人の個性あふれる掛け合いで、『ANI-ROCK FES.』を盛り上げる。

左から、山口、影山、日向、月島。

左から、山口、影山、日向、月島。

©古舘春一/集英社・「ハイキュー!!」製作委員会・MBS

特集バックナンバー

もっと見る

FOLLOW US
ソニーミュージック公式SNSをフォローして
Cocotameの最新情報をチェック!

閉じる