『スヌーピーミュージアム』リニューアルで165点のグッズが新登場! おすすめポイントを聞く【後編】
2024.03.07
ソニー・クリエイティブプロダクツ
キャラクタービジネスを手がけるうえで、知っておきたい心得をその道のプロたちに聞いていく連載「キャラクタービジネスの心得」。
今回は、2024年2月1日にリニューアルオープンした『スヌーピーミュージアム』のミュージアムショップ「ブラウンズストア」に並ぶグッズにフォーカスする。リニューアルにともない、「ブラウンズストア」にも165点の新商品が登場。ここでしか買えないグッズとあってファンの注目度も非常に高い。
『スヌーピーミュージアム』のグッズ制作を行なうソニー・クリエイティブプロダクツ(以下、SCP)のスタッフに、新商品のおすすめポイントや、グッズ開発に込めた思いを聞いた。
前編では、新商品の開発コンセプトと、注目商品をピックアップして紹介する。
高橋 亮
Takahashi Ryo
ソニー・クリエイティブプロダクツ
吉留明子
Yoshidome Akiko
ソニー・クリエイティブプロダクツ
阿部友香
Abe Yuka
ソニー・クリエイティブプロダクツ
川上 駿
Kawakami Shun
ソニー・クリエイティブプロダクツ
――まずは『スヌーピーミュージアム』のグッズ制作における皆さんの担当業務について教えてください。
吉留:私は商品企画とデザインを担当しています。
阿部:私も吉留さんと同じく商品企画とデザインを担当しています。
川上:自分はカテゴリごとの戦略立案と、進行管理を行なっています。
高橋:私はMD(マーチャンダイジング)戦略の立案やディレクションといった仕事をメインに行なっています。
――『スヌーピーミュージアム』のリニューアルオープンに合わせて、ミュージアムショップ「ブラウンズストア」でも165点のグッズが新登場しました。今回の新商品開発のコンセプトを教えてください。
高橋:「ブラウンズストア」の商品開発は、『スヌーピーミュージアム』全体のコンセプトに紐づける形で進めてきました。そのうえで、今回の『スヌーピーミュージアム』のリニューアルコンセプトが、賑やかに楽しく展示を見ていただきたいという意図から、“はしゃげるミュージアム”“スヌーピーがいっぱい”といったキーワードが飛び交っていました。そこでグッズ開発もそうしたコンセプトを取り入れて進めていきました。
吉留:六本木から南町田に『スヌーピーミュージアム』が移ったのが2019年12月。ただ、すぐにコロナ禍に突入してしまって、商品数を一気に増やして販売するというわけにはいかない状況でした。そこで今回のリニューアルに合わせて、思い切って半数以上の商品を入れ替えました。これまでつくっていなかったアイテムも含め、お客様にまた新鮮な気持ちでお買い物を楽しんでいただけると思います。
『スヌーピーミュージアム』は、30代から50代ぐらいの女性層のお客様が中心となっていますが、20代や、年配の方、ファミリー層にももっと楽しんいただけるよう、そういった方々にもフィットするような商品も開発しています。
川上:リニューアルで展示内容も大きく変わりましたから、新しくなった世界観を持ち帰っていただきたいという思いもあります。フィギュアやぬいぐるみといった立体系のもの、またバッグなどアパレル系にも力を入れました。
――「ブラウンズストア」のグッズは、『スヌーピーミュージアム』が六本木にあったころから非常に好評でしたが、今回のリニューアルと連動した注目アイテムやおすすめのグッズをいくつか紹介してください。
阿部:書籍以外で、今回新たに登場した商品は「ブラウンズストア」のみでの販売なので、どれもおすすめではあるのですが、私が担当したステーショナリー系のグッズでは、ポストカードにご注目いただきたいです。
ポストカードって、よくミュージアムショップで買われるアイテムだと思いますが、買ったあと人に送らないことも多く、意外と使い道がわからなかったりしますよね。ですので、今回は買ったあとも飾ってかわいいデザインや、自由な使い道で楽しんでいただけるものを目指しました。
こちらは「ダイカット」と呼ばれる、キャラクターの形に沿ってカットしたデザインのポストカードです。もちろん切手を貼れば送ることもできますし、壁に貼ったりしても楽しめます。
このシリーズでは、まだスヌーピーが“4足歩行”だったころの1950年代のコミックのカットを使っています。ミュージアムには『ピーナッツ』の歴史を伝える展示も多いので、最近では少しずつ1950年代のスヌーピーをデザインしたグッズも増やしています。どれもスヌーピーが人間のキャラクターと一緒にいるシーンからセレクトしていますが、実はスヌーピーって、キャラクターとの関係性によって態度を変えているんですよね(笑)。そんなかわいらしさが伝わる商品になっています。
つづいておすすめしたいのが、ペナント型ポストカードです。今回、「ブラウンズストア」の天井からも同じデザインのペナントが吊り下げられています。
このポストカードを飾るときの活用方法として、ウッドストックのウッドピンチセットもつくりました。使い方はいろいろですが、例えば麻紐などを壁に這わせて、このピンチを使ってポストカードを飾っていただくと、ウッドストックが枝にとまっているように見えてかわいいんです。
次はこちらのグリーティングポップアップカードです。それぞれコミックのなかのかわいいひとコマをカードにしていて、コミックに合わせたモノクロです。プレゼントを贈るときに添えたり、用途によってデザインやセリフを選んでいただけるようなシーンを選びました。
こちらはバレットボールペンですね。ステーショナリーメーカーのHIGHTIDE(ハイタイド)でつくられている「penco」というブランドとのコラボレーションアイテムです。バレットとは“弾丸”の意味。小さくてレトロなカラーのボールペンにスヌーピーミュージアムのロゴが描かれています。こちらのブランドは年齢、性別問わずどなたでも使いやすいデザインをコンセプトにされていて、それは「ブラウンズストア」とも合致しているのでコラボをご提案しました。
万年カレンダーも新登場です。デスクなどに置いて便利に使っていただきたいですね。毎年繰り返し使いつづけられるのでエコなアイテムでもあります。
吉留:私が担当したグッズからも、いくつかおすすめします。まずは、スマートフォンのストラップ&フォンタブです。こちらはストラップがショートタイプと、ロングタイプがあり、フォンタブはミュージアムのロゴマークや、スヌーピー、チャーリー・ブラウン、スヌーピーのきょうだいのアンディとオラフが電話をしているイラストがプリントされています。チャーリー・ブラウンのストラップは、彼の着ているお洋服をイメージして、黄色と黒のラインがジグザグに編み込まれています。
ちなみに、このアイテムは試作品の段階で、チーム内で意見が割れて。「私は、この色が良い!」、「ストラップはこの長さじゃないと嫌だ」と、なかなか決まらなかったので、結局全部作っちゃいました(笑)。そういうこともたまに起こります。
つづいてバッグチャームにもなるポーチです。オラフとウッドストックとスヌーピーの3種類があって、顔の絵が刺繍されています。イヤホンやアクセサリー、リップなどを入れて、バッグの取っ手のところにかけて使うとすごく便利です。
高橋:これは、一緒に商品企画をしているソニー・ミュージックソリューションズの工藤さんから出てきたアイデアでしたよね。つくりがしっかりしていますし、かなりおすすめです。
川上:自分が企画したアイテムでおすすめなのは、スヌーピーのケースがかわいいハニーローストピーナッツのお菓子です。中身を全部食べ終わったあとは、置物として飾っておいても良いし、帽子の部分に穴が開いていて貯金箱としても使えます。25cmぐらいあるので、存在感がありますよ。
吉留:立体もののアイテムにはフィンガーパペットも3種類あって、パッケージに2個ずつ入っています。スヌーピーとチャーリー・ブラウンのセット、ウッドストックとフライング・エース、それとジョー・クールとウッドストックの組み合わせ。パッケージも懐かしさのあるレトロなデザインなので、入れたまま飾っていただいても良いと思います。
小さなマスコットぬいぐるみでは、1950年代の“4足歩行”時代のスヌーピーがいます。「ご飯ちょうだい」っておねだりしているかわいさを表現したもので、コーデュロイの仕様になっています。
また、『スヌーピーミュージアム』のスタッフが着用しているのと同じサコッシュをぶら下げた、スヌーピーのきょうだいのベルも登場しました。マスコットはカバンなどにつけて、一緒にお出かけできるアイテムで非常に人気が高いですね。
高橋:やはりぬいぐるみは定番のアイテムですよね。
吉留:そうですね。そのため、ぬいぐるみは定期的に新しい商品を開発しています。また、少しクタッとした質感の「ゆるくたぬいぐるみ」シリーズというのもあって。名前の通り、座らせるとクタッとするフォルムと生地で作っています。スヌーピーのぬいぐるみは白黒が通常の仕様ですが、「ゆるくた」シリーズはインテリアにも馴染むようなカラーリングで、薄いグレーやアイボリー調のカラーリングにしています。
このシリーズでは、これまでスヌーピーとチャーリー・ブラウン、そしてピンク色のスヌーピーを発売してきましたが、今回はスヌーピーのきょうだいのなかでも一番大柄なオラフをつくりました。オラフの眠たそうな表情と重量感を大事にしていて、オラフが好きな人にはちょっとたまらないずっしり感を味わっていただけます。
川上:フワフワしたぬいぐるみの生地でつくった、カチューシャ&チョーカーのセットも注目していただきたいですね。先ほどお話しした通り、今回の『スヌーピーミュージアム』のリニューアルのコンセプトのひとつに、“はしゃげるミュージアム”というのがあって、それを体現するアイテムをつくりたいということで、こちらのアイテムを企画しました。
『スヌーピーミュージアム』は、ただ静かに展示を見るだけではなく、館内の多くの場所で撮影ができます。カチューシャ&チョーカーを身につけて、ぜひお気に入りのスポットで記念撮影も楽しんでください。
阿部:ぬいぐるみのほかにも、ミュージアムのお土産としてお菓子は定番です。チョコチップクッキーはスヌーピーの大好物。パッケージにもチョコチップクッキーが登場するコミックを大きくデザインしています。こちらも個包装になっているので、お土産として配っていただくのにちょうど良いアイテムです。
吉留:最後にご紹介するのはバッグ類です。新商品でもかなりの数がラインナップされています。
個人的におすすめなのが、3色展開のニットバッグ。黒地に白で描かれたスヌーピー、白地にオレンジのチャーリー・ブラウンに加えて、黄色のウッドストックバージョンをどうしてもつくりたくて企画しました。
あとは、キュービックバッグはマチとポケットがついた使いやすいデザインが特長です。コミックトートバッグは、バリエーションが豊富で全部で9種類用意しています。コミックのかわいいシーンと、それが掲載された日付がデザインされています。
なお、コミックトートバッグの柄の3タイプは、新たに始まる企画展「旅するピーナッツ。」と連動していて、「旅」をコンセプトとした限定の絵柄となっています。
※品切れ中の商品もあります。予めご了承ください。
文・取材:飯田有抄
撮影:干川 修
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