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連載Cocotame Series

C3AFA Hong Kongレポート

春奈るなの『C3AFA 香港』ライブに密着&単独インタビュー! リハ風景も激写!

2018.03.08

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2月11日、香港のAsiaWorld–Expoで開催された『C3AFA HONG KONG 2018 presents I LOVE ANISONG HONG KONG 2018』(以下、I LOVE ANISONG HONG KONG 2018)のステージで、春奈るなが白熱のライブパフォーマンスを披露した。彼女にとっては通算6度目となる香港ライブ。その舞台裏の様子とライブ当日の現地インタビューをお届けする。

楽屋から聞こえてくる艶やかな歌声に、ライブへの緊張感が高まる

『I LOVE ANISONG HONG KONG 2018』が行なわれたAsiaWorld–Expoは、香港の玄関口・香港国際空港からMTR・エアポートエクスプレスで1駅。空港開業とともに埋め立て整備された赤鱲角(せきろうかく)に位置する、博覧館駅に直結した大規模展示場だ。

各種展示会はもちろん、地元から海外まで多くの人気アーティストがライブを行なっていることでも有名。広い館内には複数のホールが点在している。

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春奈が会場入りしたのは、13時30分過ぎ。衣装の入ったスーツケースを手に、関係者と笑顔で挨拶を交わしながら旅慣れた様子でステージ真裏にある楽屋スペースに到着した。

実力派シンガーとしてはもちろん、ファション雑誌「KERA」のモデルとしても活躍し、ウェディングドレスのセルフブランド「LUNAMARIA」でデザインプロデュースも手がけている彼女は、私服がオシャレなことでも有名。この日も、オーバーサイズの白いスウェットトップスとキャップをキュートに着こなしている。

このホールは楽屋がステージのすぐ裏に設置されていて、日本では珍しい光景だ。薄暗い照明とステージの準備をしているスタッフの声やサウンドチェックの音が、これからライブが始まるというピリリとした緊張感を伝え、春奈の楽屋からも、発声練習を兼ねた、アカペラの艶やかな歌声が聞こえてくる。

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14時過ぎ。マイクを手に「よろしくお願いします! 春奈るなです!」と明るく挨拶をしてから、春奈の会場リハーサルがスタート。

日本からイベントに同行している舞台監督と、曲順や曲間の演出のキッカケなどを細かく打ち合わせしながら、この日のセットリスト9曲をワンコーラスずつ歌っていく。

『C3AFA HONG KONG 2018 presents I LOVE ANISONG HONG KONG 2018』リハ中の春奈るな

リハーサル中の春奈は、舞台の広さを測るようにステージの上手~下手を歩き、歌いながら最適なサウンドを探していく。

『C3AFA HONG KONG 2018 presents I LOVE ANISONG HONG KONG 2018』リハ中の春奈るな

『C3AFA HONG KONG 2018 presents I LOVE ANISONG HONG KONG 2018』リハ中の春奈るな

セットリスト後半のノリのいい楽曲に差し掛かると、身体も温まってきたのか、キャップを脱いてダンスをしながら、時折笑顔も覗かせる。本番に向けていい手応えを感じているようだ。

『C3AFA HONG KONG 2018 presents I LOVE ANISONG HONG KONG 2018』リハ中の春奈るな

リハーサルの最後は、オープニングシチュエーションを確認。舞台監督から登場の仕方を確認されると、その問いにも、「映像が流れている暗転の間に出て、板付きしたほうがいいですよね?」と、テキパキ答えている。

国内外問わず、様々な会場で数多くのライブを経験してきた彼女の実力と経験値の高さが、リハーサルの一場面からも、しっかりと感じられた。

 

「日本のアニソンへの愛の強さがライブからも伝わってきます」~スペシャルインタビュー前編

デビューから5年間で、数々の海外公演を行なってきた彼女は、アジア各国のみならず欧米でのライブ経験も多い。

日本を代表するアニソンアーティストのひとりとして、それぞれの国でどのような手応えを得てきたのだろうか? 会場リハーサルを終え楽屋に戻ってきた春奈に、海外でのアニソンライブ事情を聞いてみた。

――春奈さんは、今回の「I LOVE ANISONG HONG KONG 2018」出演者の中でも、とくに海外ライブを多く経験されていますが、今まで訪れたのは、やはりアジア圏が多いですか?

春奈:はい、一番回数が多いのはアジア圏ですね。アジアはどの地域もすごくアットホームに迎えてくて、曲ごとの盛り上がり方もちゃんと覚えてくれているんです。アニメはもちろん、日本のカルチャーを愛してくれていることが伝わってきますね。とくに香港や上海では、強くそれを感じます。

『C3AFA HONG KONG 2018 presents I LOVE ANISONG HONG KONG 2018』インタビュー中の春奈るな

――海外のアニメ、アニソンファンは、日本のアニメを観るために日本語を独学で勉強したり、日本のアニメで日本語を覚える方が多いと聞きます。

春奈:はい、なので私も日本のアニソンを楽しみに来てくれる皆さんに、日本のライブの雰囲気をなるべくそのままお届けすることを心掛けています。挨拶や感謝の言葉は現地語でお伝えしますが、基本的にMCは全部日本語。それでも、日本と変わらないリアクションをしてくれる。海外のファンの方からファンレターもよくいただくんですけど、一生懸命、ひらがなを練習して書いてくれている方も多くて、心が温まります。

――日本語で一緒に歌ってくれたりもするそうですね。

春奈:はい、歌をフルコーラスちゃんと覚えてくれていることに驚きました。一昨年、初めて香港でワンマンライブをやったときも、「空は高く風は歌う」でマイクトラブルがあって、私が歌えなくなってしまったんですけど、みんなが日本語で歌ってフォローしてくれて、すごく感動しました。言葉の違う国同士なのに心は通じていて、歌でひとつになれた気がしましたね。

――逆に日本を訪れる海外のアニメ、アニソンファンの方も多いそうですが?

春奈:私のワンマンや、毎年夏に行なわれるアニサマ(Animelo Summer Live)には、たくさん海外のお客さんが来てくれますね。海外ライブでも、アニサマの T シャツを着てる方をよく見かけます。

――では、ステージ作りに関して。アジアなどの海外で意識されることは何でしょう。セットリストの組み方に、 日本と違いはありますか?

春奈:基本的に海外では、皆さんがよく知っているアニメの曲を網羅するようにしています。 その合間に、ライブ映えするアルバムの楽曲などを盛りこんで、緩急をつけています。

『C3AFA HONG KONG 2018 presents I LOVE ANISONG HONG KONG 2018』インタビュー中の春奈るな

――海外でとくに人気の楽曲は?

春奈:「君色シグナル」(TVアニメ『冴えない彼女の育てかた』OPテーマ)。あとはやっぱり、『ソードアート・オンライン』(以下、SAO)シリーズのED曲「Startear(TVアニメ『ソードアート・オンラインII』EDテーマ)」と「Overfly(TVアニメ『ソードアート・オンライン』EDテーマ)」は盛り上がりますね。『SAO』はアニメ自体、海外でもとても人気があるので、 そこから私を知ってくれた方も多いんです。

――『SAO』の人気は、やはり特別ですか?

春奈:はい、日本でもすごく人気がありますが、海外はそれ以上かも。アニメイベントでも主人公のキリトくんとアスナちゃんのコスプレイヤーさんが、たくさんいらっしゃいますね。

――海外ライブの多いアニソンアーティストには、ご自身の曲以外のナンバーをセットリストに盛り込まれる方も多いと聞きますが、春奈さんはいかがですか?

春奈:私も香港のワンマンで「残酷な天使のテーゼ」(TVアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』OPテーマ)と「水の証」(『機動戦士ガンダムSEED』挿入歌)を歌わせてもらいました。どちらも、日本のアニソンに興味のある方なら知っている曲なので、ものすごく盛り上がりました。アニソンには国境がないと実感しました。

――春奈さんは、アメリカ、ドイツ、フランスなど欧米にも行かれていますが、アジアと欧米で違いを感じることはありますか?

春奈:ライブのノリ方は違いますね。欧米は自由な楽しみ方をする方が多いです。座って聴く人もいるし、ペンライトも、自分のテンションに合わせて振ってくれるのが印象的。

逆にアジアのお客さんは、もっと規則正しいですね。ペンライトの振り方やコールの入れ方も、リズムにちゃんと合わせてくれるので、日本のライブ映像を見て勉強してくださっているのかなと。アジアでのライブは、「ここ日本だっけ?」と思うことがよくあって(笑)。私もリラックスして歌えます。

『C3AFA HONG KONG 2018 presents I LOVE ANISONG HONG KONG 2018』インタビュー中の春奈るな

――海外を訪れると現地メディアの取材を受ける機会も多いと思いますが、どんな質問をされることが多いですか?

春奈:私自身アニメが好きなので、日本のアニメの話はよく聞かれます。私が主題歌を担当しているアニメの世界に入ったら、どんなキャラクターになりたいですか? とか。取材に来る方も、日本のアニメが大好きな方ばかりなので、いろいろな国の感想を聞けるのは楽しいです。

――ほかに、海外だからこそライブで気を使うことは?

春奈:衣装ですね。国によって縁起のいい色、悪い色があるので、そこは意識してコーディネートしています。今回は最新シングル「KIRAMEKI☆ライフライン」のジャケット衣装にしたんですけど、新しい衣装も、今日は楽しんでいただけたらと思います!

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「I LOVE ANISONG HONG KONG 2018」では、ライブ会場横のスペースで、VIPチケットを購入した人の中から選ばれたラッキーなファンを集め、サイン入りポスターのお渡し会も行なわれた。集まったファンには、春奈のライブTシャツやタオルを身につけた人も多く、ちょっと緊張した表情で礼儀正しく列を作っている。

春奈は順番に目の前にやってくる一人ひとりに笑顔を向け、「ありがとう!」と言葉をかけながら、ポスターを1枚ずつ丁寧に渡していく。中には、大事そうに抱えてきたプレゼントの紙袋を春奈に渡す人も。緊張するファンをなごませるように「あっ、私のタオル持ってきてくれたんだ」「Tシャツ着てくれてありがとう」と春奈が日本語で声をかけると、「応援してます!」「大好きです!」「ライブ頑張ってください!」とファンも日本語でメッセージを送っていた。

『C3AFA HONG KONG 2018 presents I LOVE ANISONG HONG KONG 2018』お渡し会の春奈るな
『C3AFA HONG KONG 2018 presents I LOVE ANISONG HONG KONG 2018』お渡し会の春奈るな

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本番!(ライブレポート

 「香港以外のアジアの国々でもワンマンライブを!」~スペシャルインタビュー後編

リハーサル後のインタビューで、香港のライブでは、ファンのアニソン愛、日本のアニメへの愛が伝わってくると語っていた春奈。「I LOVE ANISONG HONG KONG 2018」のステージでも、日本と変わらぬ香港ファンの熱のこもった応援を目の当たりにした。そして再び、ライブ後の春奈をキャッチ。「I LOVE ANISONG HONG KONG 2018」出演の手応えとこれからの海外活動への意気込み、春奈るながアーティストとしてめざすものについて語ってもらった。

――香港でのライブは、いつ振りでしたか?

春奈:去年の3月に、AimerさんやGARNiDELiAさん、Kalafinaさんたちと一緒だった「Anisong Fantasy Live」を香港とシンガポールでやって以来なので、約1年振りになりましたね。

『C3AFA HONG KONG 2018 presents I LOVE ANISONG HONG KONG 2018』インタビュー中の春奈るな

――香港のファンにとっては、待ちに待ったステージになりましたね。

春奈:みなさんが私のテーマカラーの緑のペンライトで迎えてくれて、すごく温かかったですね。

――とくに香港は、春奈さんが海外初のワンマンライブを行なった土地ですし、今日のステージでもお客さんとの一体感が、より積み重ねられているように感じられました。

春奈:私もそう思います。香港でのライブは通算6度目なので、来るたびにどんどんホームな感じになってます。今日も、シングルにはなっていないアルバム曲の「PURPLE LOVE」(3rd ALBUM「LUNARIUM」に収録)を歌わせてもらったんですけど、初めて聴く方のほうが多いと思うのですが、途中から私の掛け声に合わせてノってくれて、ライブを一緒に作ってくれている一体感をすごく感じました。

――ステージ前にお話を伺ったときに、コールも日本と同じように送ってくれるとおっしゃっていましたが、本当にそうでしたね。

春奈:そうなんですよ! 最新シングルの「KIRAMEKI☆ライフライン(アニメ『URAHARA』EDテーマ)」も香港では初めて歌ったんですが、掛け声も揃えてくれて。他の曲もペンライトの色を変えてくれたり、香港の皆さんが日本と同じように応援してくれるので、安心して歌えます。

『C3AFA HONG KONG 2018 presents I LOVE ANISONG HONG KONG 2018』インタビュー中の春奈るな

――香港を含めて、今後もアジアを訪れる機会はまだまだ多くなりそうですね。これからアジアでどんな活動をしていきたいですか?

春奈:ワンマンライブはまだ香港でしかやったことがないので、いろいろな国でできたらいいなと思います。例えばジャカルタや上海。すごく曲を予習してきてくれますし、イベントライブでも「この曲の掛け声も覚えてきてくれたの?」という新しい発見が、行くたびにあるんです。今までイベントで訪れた国では一度はワンマンライブをやってみたいですね。

――アジア以外ではいかがですか?

春奈:個人的には、ファッションが好きなので、まだ行ったことのないロンドンにはぜひ行ってみたいです。フランスはパリの「Japan Expo」に番組リポーターとして行ったことがありますが、コスプレイヤーさんの数も多くて、すごく熱気がありました。欧米にも日本のアニメがとても浸透しているのを感じたので、もっともっと進出したいです。

――では、日本での今後の目標は?

春奈:今一番実現したい目標は、日本全国でライブをすること。CD で聴いてもらうだけじゃなく、直接会いに行くことが一番、心と心の距離を縮められると思っているので、ワンマンライブじゃなくてもイベントなどで、ファンの皆さんとなるべく多く会える機会を作っていきたいです。

『C3AFA HONG KONG 2018 presents I LOVE ANISONG HONG KONG 2018』インタビュー中の春奈るな

それを日本だけじゃなく、海外でも同じようにやっていきたい。私は、私を応援してくださる方を“るな充”と呼んでいるので、“世界るな充計画”を、これからも頑張りたいです!

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8回にわたってお届けした『C3AFA 香港』特集。3日間、展示会場・ライブ会場ともに熱気に包まれ、日本のアニメ・カルチャーが確実にアジアのユーザーを魅了していることを実感した。

次回の『C3AFA』は2018年8月25日(土)、26日(日)に東京の幕張メッセで開催される。こちらにも乞う期待したい。

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