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山寺宏一、大塚明夫、林原めぐみが共演する奇跡の朗読劇「HYPNAGOGIA」の魅力とは?【特集第2回】

2018.6.4

Interview

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READING HIGH

Live/Event

心に残るストーリーと生演奏の音楽、そして様々な特殊効果を駆使した舞台演出――ソニー・ミュージックエンタテインメント(以下、SME)が、演劇人・藤沢文翁と立ち上げた音楽朗読劇の新ブランド「READING HIGH」。その第2弾公演『HYPNAGOGIA〜ヒプナゴギア〜』が、2018年7月7~8日、東京・Billboard Live 東京にて幕を開ける――。

本特集では、体感する朗読劇とも言われる「READING HIGH」の魅力を全6回に渡ってお伝えしていく。特集第2回は、プロデューサーの千葉悦子に「READING HIGH」の第1弾公演で得た手応えと、第2弾公演『HYPNAGOGIA〜ヒプナゴギア〜』の魅力について語ってもらう。

ソニー・ミュージックエンタテインメント 「READING HIGH」 プロデューサー 千葉悦子

ソニー・ミュージックエンタテインメント 「READING HIGH」 プロデューサー 千葉悦子

第1弾公演『Homunculus~ホムンクルス~』が為し得たもの

――千葉さんの想いと藤沢さんの想いがクロスオーバーして、昨年12月に「READING HIGH」の第1弾公演『Homunculus~ホムンクルス~』は大成功を収めました。振り返って、いま思うことは?

千葉:まずは、藤沢さんが書かれる脚本、物語の素晴らしさですね。じつは「READING HIGH」のロゴマークの中には、ラテン語で「Dum spiro,spero.(ドゥム・スピーロー・スペーロー)」という一文が添えられています。生きている限り、人は希望を抱くことができるというメッセージが込められています。
第1弾公演の『Homunculus~ホムンクルス~』は、錬金術によって錬成されたホムンクルス=人造人間たちを通じて、“生きることの意味、生命の尊さ”を問う作品でした。

第2弾として7月に上演される『HYPNAGOGIA〜ヒプナゴギア〜』もそうですが、藤沢さんのオリジナルストーリーは、ファンタジーでありながら、現代社会が抱える問題へのメッセージやテーマが必ず込められていて、そこが大きな魅力なのだと感じています。
READING HIGH
――『Homunculus~ホムンクルス~』は藤沢さんの書き下ろし脚本と伺っています。

千葉:はい、「READING HIGH」のためのオリジナルストーリーです。じつは当初、藤沢さんから別のストーリー案を提案してもらったのですが、声優朗読劇の主なファンは、やはりアニメ的な世界観に親しんでいる女性が多いだろうと考えました。だとすれば、西洋の物語のほうがより好まれると考え、中世的世界観のダークファンタジーを提案させていただきました。

――物語がクライマックスに向かうにつれ、感動ですすり泣く声が会場で響いていました。諏訪部順一さん、梶裕貴さん、豊永利行さん、甲斐田ゆきさん、梅原裕一郎さん、関智一さんといった人気、実力を兼ね備えた声優陣の演技力も圧巻で、声優ファンからすると、これだけのキャストをよく一堂に揃えられたものだなと感心しました。

千葉:みなさんとてもお忙しい方たちなので、スケジュール調整は相当頑張りました(笑)。『Homunculus~ホムンクルス~』の出演者に関しては、藤沢さんと共演歴の長い諏訪部さんをはじめ、藤沢さんのお力もかなりお借りしながら実現できました。その甲斐あって、キャスティングについては、お客さまからも嬉しい声をたくさんいただきましたね。
甲斐田さんは、ライブイベントへの出演機会が非常に少ない方ですし、藤沢朗読劇初出演となった豊永さん、梅原さんは、普段、アニメでは演じられないような役どころが、とても好評でした。

ソニー・ミュージックエンタテインメント 「READING HIGH」 プロデューサー 千葉悦子

――俳優の石黒賢さんの出演にも驚きました。朗読劇でも非常に魅力的なお芝居をされる方なのだと、新しい発見がありました。そういう試みも「READING HIGH」ならではですね。

千葉:まさにそうだと思います。石黒さんが声優の方々と一緒にお芝居をする機会は、多くはないと思いますので。みなさんの役者としての新たな一面を、観ていただけたのではないかと思います。

――さらに驚かされたのが、舞台上のダイナミックな演出です。本物の炎を灯し、バトルシーンでは客席に向かってスモークを発射。さらに、生演奏の音楽と連動したコンピュータ制御の小さなLEDライトが動く「ドットイメージ」の投入など、物語に寄り添った舞台演出がさらに感動を深めました。

千葉:そう言っていただけると、嬉しいですね。本物の炎を焚くなどの演出をする朗読劇は本当にめずらしいので、藤沢朗読劇ならではだと思います。

また、生命の神秘をテーマにした物語に合わせて、DNAのらせん構造を表現した「ドットイメージ」も、もともと坂本龍一さんやX JAPANなど、大規模なコンサート演出を手がけてこられた舞台監督・諌山喜由さんがお得意とする演出です。藤沢さんの作品は、音楽とお芝居の融合に大変力を入れていますので、演出面も音楽業界の方々がずっと手がけられているんです。

READING HIGH ドットイメージ

READING HIGH ドットイメージ

 

 



――舞台監督がコンサートも手掛けている方だと聞くと、納得の演出です。それと、忘れてはいけないのが音楽について。チェロ奏者であり、幅広い音楽性を持つ作曲・編曲家の村中俊之さんが音楽監督を務められていますが、村中さんは自らチェロも弾きながら、10人編成のバンドを指揮していらっしゃいましたね。

千葉:そうなんです。藤沢さんの朗読劇は、役者さんの呼吸に合わせて生演奏される音楽も、完全に作品の一部なんです。藤沢さんと共演歴の長い村中さんとのタッグも見逃せないポイントですね。

村中俊之

――様々なこだわりが、舞台を形作っていましたが、役者さんの豪華な衣装や、舞台上の調度品のこだわりにも圧倒されました。

千葉:役者さんも同じように驚かれていました。じつは、舞台美術と衣装は、演劇、ミュージカルを多数手がけている東宝舞台と東宝衣装にお願いして、非常にレベルの高いものを制作していただいています。

『Homunculus~ホムンクルス~』を観に来てくださったお客様の95%が20~30代の女性で、衣装や小物に対してとても敏感なので、そこは絶対に手が抜けませんでした。

――加えて『Homunculus~ホムンクルス~』では、初公演の音声を「PLAYBUTTON」に即日録音して、会場で受け取れる予約販売を行なったり、会場に「READING HIGH」公式アプリ専用のダウンロード特典を用意したりと、様々なお楽しみが用意されていたのも特徴でした。

千葉:「PLAYBUTTON」による録音販売は、藤沢朗読劇でやられていた施策を受け継いだ形です。公式アプリでは、会場でQRコードを読み込むと諏訪部さんのスペシャルボイスが聞けるなどのコンテンツを用意しました。これはお客様にぜひ会場に早く来てもらって、開演前から作品をたっぷりと“体感”していただきたいという私たちの願いもあります。「READING HIGH」に込めた「ハイテクノロジー」の意味を、そういうところからも感じていただけたら嬉しいです。

第2弾公演『HYPNAGOGIA〜ヒプナゴギア〜』の挑戦

――そして「READING HIGH」第2弾公演『HYPNAGOGIA〜ヒプナゴギア〜』が、いよいよ7月7~8日に開催されます。前作は約2,000人キャパの会場でしたが、今回はライブハウスのBillboard Live 東京での上演。演者もわずか3名と非常にミニマムです。この振り幅の大きさにも驚かされました。

千葉: Billboard Live 東京という音楽の聖地的な会場が予約できたことで、新たな「READING HIGH」の可能性が生まれると思いました。最小の公演ですが、最大の効果と広がりを追求することをテーマにしました。

――Billboard Live 東京での上演は、演劇界にとっても非常に珍しい試みですね。

千葉:はい。キャパも1公演につき300人程度という、じつにプレミアムな位置づけで、チケット代が正直なところ高額にならざるをえなかったのですが、先行予約分については、あっという間に売り切れてしまいました。

左から、山寺宏一、大塚明夫、林原めぐみ。

左から、山寺宏一、大塚明夫、林原めぐみ。

――山寺さん、大塚さん、林原さんが、生で共演されるというだけでもすごいことで、声優ファンでなくても注目の舞台になると思います。改めて演目となる『HYPNAGOGIA〜ヒプナゴギア〜』が、どういった作品かご紹介をお願いします。

千葉:せっかくのプレミアム公演なので、演目も特別なものにしたかったんです。そこで藤沢さんから提案していただいたのが、藤沢さんのデビュー作である『HYPNAGOGIA〜ヒプナゴギア〜』でした。この作品は、突然、ピアノの超絶技巧と素晴らしい作曲の才能を発揮して、一躍時の人になったピアニストと、久々に再会した彼の幼なじみで親友の医者、そしてピアニストが夢の中で恋する謎の女性が織りなす、ファンタジックでミステリアスなラブストーリーです。

初演は2005年で、会場がロンドンにあるパブシアターだったということもあって、その雰囲気をBillboard Live東京が彷彿とさせると、藤沢さんが閃かれました。ピアノを軸としたお話も、ライブハウスで演じるにはぴったりだと思います。

――国内でも何度か再演をされている、藤沢朗読劇としても重要な作品と伺っています。

千葉:そうですね。じつは、前回国内で上演されたのが2011年3月12~13日。東日本大震災の翌日だったんです。このときの上演については、藤沢さんをはじめ相当な逡巡があったそうですが、こんなときだからこそ、あえて上演に踏み切ったそうです。もちろん、来られない方にはチケット代を全額返金し、会場には募金箱を置いて、後に発売されたDVDの売り上げの一部も義援金に回すなど、できる限りのことはされたそうなのですが、やはり公演後も上演してよかったのかと、悩まれたそうです。

それはキャストのみなさんも同じで、その時に出演されていたのが、山寺さんと林原さんです。山寺さんは、2009年の日本初演でもピアニスト役を演じられており、今回が3度目になります。林原さんは2011年のときに山寺さんが声をかけられて出演され、今回の出演につながっていきました。

――『HYPNAGOGIA〜ヒプナゴギア〜』の公演には、そのような背景があったのですね。

千葉:ええ。でも、そういった縁を抜きにしても、『HYPNAGOGIA〜ヒプナゴギア〜』は非常に完成度が高く、素晴らしい作品なんです。そこに今回、新キャストとして大塚明夫さんが入られ、村中さんが楽曲を新たに書きおろしてくださっての再演となります。より素晴らしい作品になるものと確信しています。

――今回も公式アプリを使ったお楽しみなどは用意されるのでしょうか?

千葉:それはもちろん! 今回も会場にお越しいただいた方に、楽しんでいただけるようなコンテンツを準備しています。

――今後は「READING HIGH」で、どんなチャレンジをしていきたいですか?

千葉:藤沢さんが最高のクリエイティブを発揮できる環境を整えることが、私たちの役割です。そして、良質な音楽朗読劇をお届けすることはもちろんですが、コンテンツとしての新しい表現にもこだわっていきます。今後もより多くの方に「READING HIGH」を“体感”していただける機会を増やしたい。そのために、『HYPNAGOGIA〜ヒプナゴギア〜』に続く作品、新しい施策もどんどん準備していくつもりなので、今後にも、ぜひご期待ください。

特集バックナンバー

特集1回目「READING HIGH」誕生のきっかけ
特集3回目「READING HIGH」藤沢文翁×村中俊之の対談<前編>
特集4回目「READING HIGH」藤沢文翁×村中俊之の対談<後編>
特集5回目「READING HIGH」山寺宏一はなぜ虜になったのか?
特集6回目「READING HIGH」公演初日をレポート

豪華キャストが織り成す4公演限りのプレミアムステージ! 第2弾公演『HYPNAGOGIA~ヒプナゴギア~』のチケット一般発売は6月9日(土)正午より!

「READING HIGH」の第2弾公演『HYPNAGOGIA〜ヒプナゴギア〜』のチケット一般発売が、6月9日(土)正午より開始! 山寺宏一、大塚明夫、林原めぐみという声優界きっての名優が集い、披露される“体感する朗読劇”。即日完売が予想されるプレミアムなステージをお見逃しなく!
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新感覚・音楽朗読劇 READING HIGH premium『HYPNAGOGIA〜ヒプナゴギア〜』

■会場:Billboard Live TOKYO(東京ミッドタウン内)
■公演スケジュール
7月7日(土)
昼:14:30開場/15:30開演
夜:19:00開場/20:00開演
7月8日(日)
昼:13:30開場/14:30開演
夜:18:00開場/19:00開演
■席種・チケット価格(全席指定・税込)
プレミアムシート:22,000円/指定席:15,000円/カジュアルシート:11,000円/七夕シート(2名1組):28,000円
■チケット情報:一般発売 6月9日(土)正午より先着順
■チケット受付サイト:イープラス http://eplus.jp/rh02/
■原作・脚本・演出:藤沢文翁
■音楽監督:村中俊之
■キャスト:山寺宏一、大塚明夫、林原めぐみ
■制作:Zeppライブ
■主催:ソニー・ミュージックエンタテインメント

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