いよいよ発売! 大回顧展「DAVID BOWIE is」スマホ向けARアプリの見どころとは
2019.01.08
ソニー・ミュージックエンタテインメント
2019年1月8日、世界中で功績を作った大回顧展「DAVID BOWIE is」のデジタルコンテンツ化第一弾として、スマートフォン向けAR(拡張現実)アプリ(iOS・Android対応)が発売!
Cocotame特集第6回では、デヴィッド・ボウイ(以下、ボウイ)の憧れの地であり晩年の住処であった地、ニューヨーク(以下、NY)を特集。大回顧展「DAVID BOWIE is」の最終地点であり、同アプリが開発されている地でもあるNYを巡り、ボウイの足跡を辿ることにした。
後編では、ロッキング・オンの特派員としてNYに駐在し、ロックや映画を中心としたNYカルチャーを届ける中村明美さんにボウイのゆかりの地【プライベート編】をご紹介いただいた。
目次
1999年にボウイと妻のイマンが引っ越しし、翌年に娘のレクシーが誕生したNY Nolita地区にある自宅。ペントハウスの2フロアが彼らの家。亡くなったときは、ビルの入り口の前に多くの花が添えられ、すぐ近くのBowery Stの標識は、“ David Bowery”と書き換えられていた。
ミュージシャンのグレン・ハンサードが、「アッシュズ・トゥ・アッシュズ」を家の前でアコギ演奏している。
今でも1階の店舗では、アラジン・セイン時のボウイがプリントされたTシャツが売られていたり、グラフィティもある。
NYで大回顧展「DAVID BOWIE is」が開催された際は、自宅アパートの真ん前にボウイの巨大な広告が掲げられ、真下にある地下鉄駅Broadway Lafayetteでは、NYとボウイにまつわる写真が一斉に貼られ、まるで美術館のようになっていた。記念して5種類の地下鉄カードも発売された。
ボウイは、NYのレコード店に通い、アナログ盤をよく買っていた。彼がよく通っていたのは、Bleecker Bob’s だったが、2013年に、オープンから45年で残念ながら閉店。その他、通っていたのがGeneration Recordsなどだ。NY大学があるGreenwich Villageにあるこのレコード店には、ジャズ、ブルース、R&Bなど幅広い品揃えだが、パンク、メタル、ロックが最も人気がありとりわけ多数揃っている。昨今若者の間でアナログブームが復活しているため、店内は10代くらいの若者や世界中の音楽好きで賑わっている。ボウイが亡くなった後、『★』のアナログ盤はすぐ売り切れたそう。
Nolitaに引っ越して以来2000年初め頃からボウイが頻繁に通っていたイタリアンレストランEmilio’s Ballato。創業1956年のこの店は、伝統のイタリア料理としてはNYでも評価が高い有名店。オバマ元大統領も訪れていて、店内には、数々の有名人の写真が所狭しと飾られている。ボウイは経営者のEmilioさんと一緒によくランチを食べていたそうが、Emilioさんは当初ボウイが有名人とは知らず仲の良い友達だったというのも良い話。
ある日同じビルの上の階に住んでいた人がボウイのレコードを捨てたことがきっかけでボウイが有名人だと知ったそう。それを拾ってサインしてもらったそうだが、ボウイには、「僕らは友達だから、サインしたレコードをお店に飾らないで」と言われたということ。店員さんによるとボウイのお気入りは、ボンゴレとスープ。イマンは今も一人で食べに来るそう。
ボウイが毎週食材の買い物をしていたNY一と言える高級食材店DEAN&DELUCA。NY、アメリカ、場合によっては世界から選りすぐりの食材、品が集められている。オリジナルのトートバッグ、マグカップなども揃っている。ニューヨーカーから観光客まで人気の店。店長によると、ボウイは「誰にでも優しい人だった。亡くなる前は、店に来なくなったので、みんなどうしたのだろうと言っていた」と。
ジュリアン・シュナーベル監督の映画『バスキア』(1996年)のなかで、ボウイはアンディ・ウォーホルを演じているが、ジェフリー・ライト演じるバスキアとともにDEAN&DELUCAに行くシーンがある。バスキアがキャビアを$3,000分買おうとし、店員にお前に買えるのか? という疑いの目で見られるのだが、ウォーホルがクレジットカードをポンと出す。また、ボウイは、DEAN&DELUCAの近くのOlive’s では、グリルドチキン+ウォータークレスサンドイッチをよく買っていたそう。
1927年に創業のStrand Bookstoreは、ニューヨーカーなら知らない人はいない有名店。大回顧展「DAVID BOWIE is」でもボウイの愛読書が100冊展示されていたが、ボウイは読書家でも有名。
(参考記事:Bowie's 100)
2003年に書いたエッセーでボウイは、NYの好きな場所3つのうちのひとつに、この書店をあげ、こう形容していた。「探している本は絶対に見付からないんだけど、自分が欲しいと気付いていなかった本を必ず見付ける本屋」。Bedford + Boweryによると、ボウイはよく一人で店に来ていたそうで、オーナーのフレッド・バス以外は気付かないほど、オーラを隠していたようだ。
(参考記事:David Bowie Loved Stopping into Strand Bookstore, ‘Incognito and Alone’)
バスがamNEWYORK紙に語っている。
(参考記事:David Bowie’s New York City legacy)
「彼は、あまりにハンサムな人だった。本に関しては、広くワイルドな趣味を持っていた。店のどのセクションもいて、とりわけアートと歴史のセクションいることが多かった。一度アメリカの政治に関するノン・フィクションの本について尋ねられた」。「彼がいつもストランドのトートバッグを持って歩いてくれたおかげで大きな宣伝になった」。ボウイに関する書籍も店内には多くある。
ボウイの自宅の真ん前にあるコーヒー店La COLOMBE。1994年、フィラデルフィアに始まったサード・ウェーブのコーヒー・チェーン店。現在は、NY他、LA、ワシントン、ボストン、シカゴなどにも店舗を増やしている。
NYタイムズ紙によると、『ネクスト・デイ』のレコーディング・セッションが、The Magic Shopで行なわれた際、ボウイは朝10時にはスタジオに来て、La COLOMBE のダブル・マキアートをいつもオーダーしていた。
(参考記事:David Bowie: Invisible New Yorker)
ボウイは、グリニッジ・ビレッジの老舗カフェCaffe Reggioが好きだったことでも有名。
文:中村明美
『David Bowie is』アプリのダウンロードはこちら(iOS)
『David Bowie is』アプリのダウンロードはこちら(Android)
スマホ向けARアプリ「David Bowie is」アプリ公式サイトにて、ティザー映像が公開。
(以下、テキスト訳)
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カルチャー史上最も影響力のあるアーティスト、デヴィッド・ボウイの生涯と作品を展示し、世界で記録的成功を収めた大回顧展「DAVID BOWIE is」がデジタル化され、永遠不滅の作品として甦る。
ボウイ72回目の誕生日であった日に、「David Bowie is」のスマホ向けAR(拡張現実)アプリ(iOS・Android対応)が発売されることが決定した。
高解像度で記録された400点以上の作品(ボウイの衣装、スケッチ、メモ、手書きの歌詞、ミュージックビデオ、絵画)などが、はっとするような臨場感あふれるAR(拡張現実)の環境で体験可能になったのだ。巡回展では展示されなかった数十点以上の作品もアプリのために追加されている。
「David Bowie is」スマホ向けARアプリでは、ショーケースのガラスや他の観客を気にすることなく、より身近な環境で展覧会の一部始終を鑑賞することができる。自分の自由なペースに合わせて鑑賞し、お気に入りの作品に直接飛ぶこともできるのだ。アプリ内のお気に入り作品をコレクションして保存することも可能だ。そう、このアイコニックな展覧会は永久にあなたのものとなるのだ。
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