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Eyes on

Kaito:表舞台に立つことにこだわった少年が、バンドマン、そして俳優になるまで

2021.04.13

今、注目すべき旬のアーティストにスポットを当て、最新インタビューとプライベートショットで素顔に迫る「Eyes on」。

第13回は、ソーシャルドラマ『水曜日22時だけの彼』(YouTubeチャンネル『みせたいすがた』にて配信中)で主役を務めているKaitoをクローズアップ。恋愛リアリティ番組『オオカミくんには騙されない』(ABEMA)で人気を博し、現在は俳優としても目覚ましい活躍を見せる彼のパーソナリティを探りながら、これまでの活動の裏にあった思いを聞く。

  • Kaito

    カイト

    2001年4月13日生まれ。東京都出身。血液型O型。2020年、『オオカミくんには騙されない』(ABEMA)で注目されて以降、俳優としてドラマ出演を重ねる。また、バンド、インナージャーニーのドラマーとしても活動している。

ガムテープで巻いた『コロコロコミック』で練習していた

――子どものころの話からお伺いできますか。小さいときはどんな子でしたか。

幼稚園の年中から中学3年生に上がるまでの11年間、ずっとサッカーをやってました。物心がついたときにはもうサッカーをやっていて、それが徐々に夢に変わっていって。プロのサッカー選手を目指してやってました。

――サッカーをそのままつづけなかったのはどうしてですか?

中学生になってクラブチームのジュニアユースに入ったんですけど、周りはみんなうまいし、クラブの規則や指導が苦痛に変わっていって。ちょうど、人から物事を習うことに抵抗感が出始めた時期でもあったんですよね。サッカーが自由に楽しくできなくなっていったことで、プロのサッカー選手になるという夢も薄れていって。そのタイミングで音楽に出会ってバンドをやるようになり、サッカーへの熱量がどんどん音楽のほうに移っていきました。

――音楽との出会いはどのようなものでしたか。

サッカーに夢中になっていた間はあまり興味がなかったですし、どんなアーティストがいるのかも知らなかったんですね。でも中学生になって、いろんな音楽を聴くようになったときに、たまたまONE OK ROCKのライブDVDを目にして。TOMOYAさんのドラム演奏を見たときに、「ドラムってこんなにカッコ良いんだ!」と初めて感じて。そこからドラマーになりたいっていう気持ちが強くなっていきました。

――どうしてドラムだったんでしょう。

体全体を使ってる部分が、サッカーとリンクしてたのかもしれないです(笑)。

――そこからすぐにドラムを始めたんでしょうか。

いや、そのときはまだプロのサッカー選手になるって言っていたので、周りの大人に対して「サッカーを辞めたい」ってなかなか言い出せなくて。結局、中3の春に辞めるまでは、隠れながら音楽をやってました。ドラムセットも持ってなかったので、ガムテープで巻いた『コロコロコミック』を叩いて練習したりしていて(笑)。

その後、中学の軽音楽部に入ったんですけど、ちゃんと顧問がついているような部活ではなかったので、仲の良い友達2、3人とONE OK ROCKや[Alexandros]、グリーン・デイやレッチリ(レッド・ホット・チリ・ペッパーズ)のコピーをやったりしていました。ホームルームの終わりのチャイムが鳴ったと同時に部室に行って、セッティングをして、ドラムを叩いて。そこでしかドラムを叩けなかったので、その時間はすごく楽しかったですし、授業中もずっとドラムのことを考えていたかなと思います。

――中学を卒業して高校時代はどうでしたか?

焦ってましたね。高校2年生までちゃんとしたバンドを組めてなかったんです。僕は、ずっとつづけてきたサッカーを捨ててまで、音楽を仕事にしたいって言って始めた。それなりの覚悟を持っていたつもりだったけど、何もできてない自分に嫌気が差してきて。高校2年生になって、自分から行動しないと何も変わらないんだっていうことに気づいてから、サポートドラマーとしての活動を始めたんですね。今組んでるバンド、インナージャーニーのボーカル、カモシタサラとギターの本多秀が当時やってた別のバンドとか、音楽の先生から紹介してもらった卒業生の方のソロ活動のサポートをやるようになって。高校3年生になるころにはサポートとしての活動が大きくなっていたんですが、そろそろ自分のバンドが持てたら良いなと思っていたらカモシタサラから連絡が来て、ソロのレコーディングのサポートをお願いされたんです。

そのときはレコーディングだけで終わったんですけど、その後『未確認フェスティバル』に彼女のサポートとして出て最終まで進んで。その流れで、じゃ、ちゃんとバンドとしてやっていこうかっていう話になったんです。僕としては、自分がやってきたプロセスが、結果、自分のやりたかったバンドというものにたどり着いた。ここが一番大きかった転換期かなと思いますね。

「プライベートで高尾山に行きました。まだ寒かったころなので防寒しています」

やりだすとひとつのことに熱中しちゃうタイプ

――サッカーにしろ、ドラムにしろ、まっしぐらですね。

そうですね。やりだすとひとつのことに熱中しちゃうタイプで。割とのめり込んじゃいます。

――しかも、最初からプロを見据えていたんですよね。

僕にはそれらを趣味だと思う選択肢がなくて。なんでだろう? 何か目標がないと楽しめないし、やれないっていう性質だったので、生まれ備わった感覚だと思うんですよね。サッカーもドラムもそうですけど、将来的にプロとしてやっていくつもりがないことを学生時代にやっていて、なんの意味があるんだろうっていうふうに思っちゃってて。

――独特ですよね。学生時代の部活として捉えてる人のほうが多いから。

そうですね。バスケ部とか、サッカー部とか、みんな、必ずしもプロを目指してるわけではないんですよね。僕が生まれ育ってきた環境もあると思うんですけど、小さいときから表舞台に立つ仕事にこだわりというか、固執していたところもありました。小学生のころから、普通の仕事には就かないっていう気持ちがあったので、大学に進学して就職するっていう考えは最初からなかったですね。

――今から2年前のことですよね。高校3年生でステージに立って、雑誌にも取り上げられ、フェスに呼ばれるようにもなりました。そこから、個人としての活動も始めてます。

モデルだったり、リアリティ番組に出たりしてたんですけど、実は最初はまったくやるつもりがなくて。演技をすることに抵抗感があったし、自分には無理だと思っていたので。演技をやるつもりはないって事務所にも言ってたんです。

――説得されたんですか?

ソニー・ミュージックアーティスツに所属して最初にマネージャーと話をしたときに、俳優に興味があるかどうかを聞かれたんです。そのときは、「まったく興味ないです」っていう回答をしたんですけど、お芝居の仕事がいくつか来てるって言われて。それで、食わず嫌いは良くないなと思ったんですね。だから、「やれ」っていうふうにゴリ押しされたわけじゃなく、「チャレンジしてみない?」って言われて、新たな可能性が広がると信じて、やってみようっていう感じでした。

「『水曜日22時だけの彼』で、歯磨きするシーンの撮影中です」

――昨年、女子高生を中心に人気の恋愛リアリティショー『オオカミくんには騙されない』に参加しました。どんな気持ちで臨みましたか。

僕はずっと、音楽だけではなし得ない何かがあるんじゃないかって思っているんです。音楽だけをやってる人はカッコ良いと思うし、何かひとつのことを成し遂げている人のことはすごいと思うんですけど、僕にはそれだけではたどり着けない目標があって。その最終的な目標にたどり着くためには、個人として、ある程度の立ち位置を確立させたいっていう気持ちが強くあったんです。だから、個人の活動をバンドと同時にやっていくっていうことを決意したのが、『オオカミくん』のタイミングだったんです。そこから雑誌やテレビにいろいろ出させていただいたりしました。

――その後、NHK連続テレビ小説『エール』やドラマ『逃げるは恥だが役に立つ ガンバレ人類!新春スペシャル!!」』に出演しました。

俳優の仕事は最初はそんなに楽しめなかったですし、本当に自分にできるのかなという感じもあったんですよね。しかも、『オオカミくん』の反響で、名前だけが先走っちゃって、大きいドラマに出させてもらって。ありがたいことではあるんですけど、実力がないのもわかってるし、演技に対しての熱量がまだないのもわかってるからこそ、すごく苦しかったですね。だから最初は、小さいときからお芝居もやっていたら良かったとか、自分の経験のなさや未熟さをすごく後悔しました。

音楽にしても、演技にしても、ただなんとなくやってるだけではなく、ちゃんと芸事を極めていくことが、自分の目標を達成するためにも絶対に必要なことだと思っていて。なので、事務所にお願いして演技レッスンも始めて、徐々に楽しさがわかってきて。今もまだいろんなことを考えている途中なんですけど、最初のころに比べたら、音楽と同じくらい楽しんで現場を迎えられるようになりました。

――何度か出てきている“最終的にたどり着きたい目標”というのは?

それは内緒です(笑)。

「『水曜日22時だけの彼』のワンシーンでたこ焼きを作りました」

僕自身、「不思議そう」って言われたりする

――では、今回ソーシャルドラマ『水曜日22時だけの彼』の主演オファーを受けたときはどんな心境でしたか。

自分が主役というのは初めてなので、「本当にできるのかな?」っていう不安はありましたけど、挑戦したいっていう気持ちのほうが強かったですね。やらせてもらえるんだったら、やりたいっていう。俳優活動を始めたころは、あまりやりたくないと思っていたのが、今回はもう、やりたいっていう気持ちになってました。

――脚本を読んで、どう感じましたか。

最初に脚本家さんと一度、お話をさせていただいて。僕がどんな人間なのかを知った上で書いてくださった台本だったので、僕のナチュラルな部分を引き出そうとしてくれている感じがしました。僕と役柄のハルトは近いイメージというか、僕のオモテ的な部分が出てる感じです。

――いわゆる、“あてがき”に近いんですね。

ハルトのミステリアスさや子どもっぽくて無邪気な部分とかは、僕が人から見られている印象なんですよ。僕自身、「不思議そう」って言われたりするし、気心の知れた人たちといるときは童心に返るし。なので、そういう感覚には自然になれたし、ほかの役をやるときよりも、はるかにやりやすかったですね。

――実際の撮影はどうでしたか。

2日間かけて撮ったんですけど、一切寝てなくて。過密なスケジュールでどんどん撮影が進んでいって、シーンもあっちいったり、こっちいったりする。そのなかで、ハルトの心情の変化を自分に落とし込まなきゃいけないっていうのは、すごく刺激的だったし、自分が俳優としてステップアップするために、良い経験をさせてもらったなと思っています。これだけ集中して撮影するという経験はなかなかないと思うし、ほかの現場に行ったときに、長い撮影でも楽しめるようになりました。

「『水曜日22時だけの彼』の撮影は、あとから振り返るとあっという間でした」

――主役のハルトを演じるにあたって、どんな役作りをしましたか?

ハルトの子どもっぽさ、無邪気さ、天然っぽさが、あざとくて嫌なやつにならないように見せたいっていう意図があったと思います。あざとい男子というよりは、なんにも考えてないくらいの子どもっぽさみたいなところを意識しました。

――特に印象に残ってるシーンはありますか。

ヒロインと喧嘩するシーンがあるんですけど、そこが、一番やり切った感があったシーンでしたね。結構な深夜帯の撮影だったんですけど、みんなが疲れ切ってるなかで、一番ガッと気持ちを込めたシーンになってて。ハルト自身の子どもっぽさというか、何も考えてなさそうなところに一喝入れられるし、ふたりのただ淡いだけじゃない関係性も描かれてる。人間的な感情がぶつかり合ったシーンなので、すごく印象に残ってます。

――ソーシャルドラマは初挑戦ですが、そこに対してはご自身ではどう感じてますか。

1話の時間も短いですし、見てくださる皆さんの日常に寄り添えるような、身近に置いておけるような作品になってくれれば良いなと思いますね。ドラマで描かれている、水曜日に肩だけを借りにくる関係というのが本当にあるかはどうかはわからないけど、非日常のようなドラマのなかにも日常的な感覚はあるし、そこから何か見いだせるものがあってくれたらと思います。

――最後に今後の目標を聞かせてください。

最近は俳優としての野心が強くなってきて。いろんな現場に行って、主演でやられている方を見るたびに、自分も主演をはれるような俳優になりたいっていう気持ちがすごく強くなってきています。自分が中心となってやれるような作品に、また挑めたらと思いますね。

――バンドマン、ドラマーとしての活動も並行して?

そうですね。優劣をつけることなく、どっちもしっかり両立させられたらベストだな、と。それはすごく難しいことですけど、僕としては、自分の好きな音楽を今後もつづけていくためにいろんなことをやっているつもりですし、どちらかをおろそかにすることなく、どっちにもしっかりとしがみついてやっていければなと思っています。

 

文・取材:永堀アツオ

最新情報

ソーシャルドラマ『水曜日22時だけの彼』
YouTubeチャンネル『みせたいすがた』にて配信中
 

 
【キャスト】Kaito、石川瑠華
【あらすじ】「ナツミの肩で寝ると、よく眠れる」。水曜日22時になると“肩目当て”=「カタモク」でナツミの家に来るミステリアスな男の子、ハルト。ハルトに惹かれながらも「何を考えているかわからない男性のことは、絶対に好きにならない」と心に誓っている、恋に臆病なナツミ。不器用なふたりの、不思議な関係が始まる。
 
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関連サイト

Kaito公式サイト
https://www.sma.co.jp/s/sma/artist/575#/news/0
 
Instagram:Kaito_0413
https://www.instagram.com/kaito_0413/
 
YouTube:Kaito Official
https://www.youtube.com/channel/UChfPWvg1ATxKxoSotismxPQ
 
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