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Creator Profile(クリエイタープロファイル)

“踊ってみた”動画の注目ユニット「バケモノバケツ委員会」が語る創作の裏側【前編】

2021.09.02

注目のクリエイターにスポットを当て、本人のパーソナリティや制作の裏側などを探るインタビュー「クリエイター・プロファイル」。

今回は、“踊ってみた”動画で人気の男女ユニット、バケモノバケツ委員会が登場。いりぽん先生と仮面ライアー217の出会いや、いかにして動画制作が行なわれているかなど、普段はあまり語られることのない活動の背景をふたりに聞く。

前編では、ユニットの成り立ちや、「惑星ループ」をはじめとする、いりぽん先生の振り付けの極意を語る。

バケモノバケツ委員会 Bakemonobaketsuiinkai

(写真左から)いりぽん先生、仮面ライアー217(にいな)。“踊ってみた”動画などで人気のユニットYouTuber。いりぽん先生は、振付師、アイドル、プロデューサーと幅広く活躍。仮面ライアー217は、YouTuberのほか、ダンス&ボーカルユニットの一員としても活動している。

“踊り手” YouTuberを代表するふたりの出会い

ネットミュージックシーンの人気曲をオリジナルの振り付けで踊る“踊ってみた”動画で注目され、“踊り手” YouTuberの代表的なユニットとなったバケモノバケツ委員会(通称バケ会)。登録者数16.5万人を持つ彼らのYouTubeチャンネルでは、オリジナル振り付けのダンス動画はもちろん、いりぽん先生と仮面ライアー217のユニークなキャラクターをいかした企画動画も人気となっている。

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今年は、バラエティ番組『マツコ会議』や情報番組『ノンストップ!』に出演。7月には、踊り手が一堂に会した主催イベント“超バケ会パーティー2021”をZepp Haneda(TOKYO)で行ない、大成功を収めた。ここ最近、YouTubeの枠にとどまらない活躍ぶりで存在感を増しているバケモノバケツ委員会だが、もともと個人で活動していたふたりが、ユニットを組むことになったきっかけはなんだったのだろう。

仮面ライアー217「出会った時期は覚えてないんですけど、最初からいりぽん先生はカリスマだったというか、私の周りに『いりぽん先生、最高!』って言ってる人がいっぱいいたんです。で、あるとき踊り手のイベントで一緒になったんですが、話してすぐ、『確かにこの人、好かれるわ』って思いました。明るい雰囲気があるし、すごく話しやすくて、周りに人が集まってくる人だなぁって」

その後、イベントなどで顔を合わせるたびに話をするように。「ふたりでしゃべっていると、本当に盛り上がった」と言う。

仮面ライアー217「自分たちも楽しかったし、周りで聞いている共演者からもめちゃくちゃ笑いをとっていて、当時は『217といりぽんがいたら楽屋がヤバイ』って言われてました。それで、あるときから、このまんまのノリをYouTubeでやれたらすごく面白いんじゃないかと思うようになって。あのときの感覚は間違いじゃなかったです」

いりぽん先生「自分は、“踊ってみた”動画をYouTubeで発表し始めたころには、既に217の存在を知っていて、『あ、踊り手の有名な人だ』みたいな認識でした。実際に話してみたら、くったくなくてオープンで、しゃべりやすい子だなって思いましたね。

バケ会の結成は、本当にゆるく決まった感じ。先に217がソロでYouTubeを始めてたんですが、そのときのゲストに僕を呼んでくれて、ふたりでしゃべりながら動画を撮ってみたら手応えがあって。そのままどちらともなく、『じゃあ組もうか』ということになりました。当時僕は、誰か男の子と組んでYouTubeを始めようかなと思っていたところだったので、そっちの案を進める前でよかったなと(笑)。

“バケモノバケツ委員会”という名前は、YouTubeでユニット名を募集して、投稿されたものを掛け合わせたり付け足したりしてできた名前です」

バケモノバケツ委員会は今年で結成4年。今も出会った当初の相性の良さは変わっていない。現在、週に2本のペースで公開されているYouTube動画では、ふたりが楽しそうに戯れ、笑い転げる姿を見ることができる。男女ユニットの常で、よく「つき合ってるんですか?」と聞かれるそうだが、あえて関係性を言葉にするなら、“大親友”がしっくりくると言う。

仮面ライアー217「私たちは“男女の友情ってあるんだよ”っていう証明だと思います。チームって熱量が一緒じゃないとダメになっちゃうことがあるけど、そのへんも同じくらいだし、『バランスが良いね』って周りにもすごく言われますね。

そもそもバケ会は、『ケンカしたり相手のことを嫌いになったら解散。そんな状態でつづけてもつまんないから』と決めたところから始めているんです。だから、ずっと“楽しい”がつづいてる感じなんですよね。その雰囲気が皆さんに伝われば良いな」

今は、同じ方向を見て、気持ちを揃えて、活動をともにしているふたりだが、バケモノバケツ委員会を結成するまでは、目指してきたものも、辿ってきた道も、違っていた。

仮面ライアー217「自分は最初から、ダンスを職業にしたいと思って活動していたんです。2歳からダンスを習っていて、中学、高校のころは、バックダンサーを目指してEXILEのダンススクールに通っていました。スクールを卒業したあと、『みんなに自分のダンスを見てもらうにはどうしたら良いんだろう』と悩んでたんですが、そんなときに、ネットの動画で注目されているダンサーの存在を知ったんです。それで『これだ!』と思って、そこからニコニコ動画に投稿を始めました。2011年4月のことです」

「惑星ループ」は多くのYouTuberや踊り手がカバー

いりぽん先生「僕も小さいころから、人前に立って表現したいという憧れはあったかもしれない。でも、“◯◯さんみたいになりたい”というような人はいなかったし、人前に立つ手段もダンスに限定していたわけではなく、ただただ『歓声を浴びたり、ちやほやされたりするのって良いな』と、ざっくり思っていました」

いりぽん先生が動画の活動を始めたのは、今から7年前、2014年のこと。ニコニコ動画出身者でアイドルグループを作る際、声をかけられてメンバーになったのがきっかけだ。

いりぽん先生「そこで2年くらい活動して、 2016年にグループを卒業してソロになりました。そのあと217に出会って、意気投合してバケ会を結成、という流れです。217に出会ったときはアイドルグループを辞めていたので、異性とも絡みやすくなった時期だったということもあって、タイミング的にも良かったです」

“踊ってみた”動画は、「みんなの前で輝きたい」というふたりの願いを実現させた。いりぽん先生振り付けの「惑星ループ」、仮面ライアー217振り付けの「おねがいダーリン」は、多くのYouTuberや踊り手がカバーし、そのなかには100万回再生超えの動画が多数ある。「惑星ループ」に至っては、100万回再生を超えるカバー動画が20本以上あり、最も再生回数が多いものは1,000万回再生を超える。100万回再生超えの動画のなかには、手越祐也やかまいたち、辻希美など、芸能人YouTuberのチャンネルもある。

【いりぽん】惑星ループ【オリジナル振付】

【仮面ライアー217】 おねがいダーリン【踊ってみた】

仮面ライアー217「私も振り付けをするけど、同業者から見ても、いりぽん先生は別格だと思います。最初に衝撃を受けたのは『右に曲ガール』の振り付けで、動画を見ながら、『やばい、天才が来た!』って思いました。

【いりぽん】右に曲ガール 踊ってみた

いりぽんの考える動きは、誰もが踊れるけど誰も思いつかなかった振り付けなんですよね。簡単だからダンスが苦手な人でも踊れるけど、それがめっちゃ上手に見える。踊り手の個性や味付けで、表現が変わるところも本当にすごい。

『惑星ループ』はその最たるもので、最初に見たときは、『こんな楽しそうな振り付け、全世界の人が踊るじゃん!』って思いました(笑)」

公開前に動画を見せてもらったとき、思わずいりぽん先生に、「これは流行るでー!」と予言したという仮面ライアー217。しかし当の本人の反応は、意外に平常心だった。

いりぽん先生「『惑星ループ』は、自分の誕生日の記念に、今まで踊った振りをちょっと修正して公開したもので、217に『ヒット間違いなし!』と言われても、正直そうは思わなかったです。

そもそも僕の場合、みんなに踊ってほしいから振り付けをしているんじゃなくて、自分が踊りたくて作ってることが多いんですよね。なかには『みんな踊ってね』って思って振りを作る曲もないことはないけど、基本はそうじゃないから、『惑星ループ』に限らず“これは流行るな”っていう視点はあまり持っていないかも」

「シル・ヴ・プレジデント」の振り付けは1時間くらいでできた

とは言え、再生数が伸びるとモチベーションにつながるのは当然で、“踊ってみた”動画の制作時は、最初の曲選びの段階から気を使っていると言う。

いりぽん先生「流行ってる曲はみんな聴きたいだろうし、それをテーマにしたダンスを見たいと思う人も多いはず。だからいつも、流行りそうでダンス映えしそうな曲を選ぶようにしています」

曲の世界観に寄り添った表現に、楽しく、印象的な動きが織り交ぜられるいりぽん先生の振り付けには、見ているほうも踊りたくなる魅力がある。振付師としての評価は高く、日向坂46の「Right?」の振り付けを手掛けるなど、アーティストからのオファーも多い。これだけのクオリティをキープするには、それ相応の時間がかかると思うのだが、意外にも、1曲の振り付けを完成させるまでにかかる時間は、平均3時間だと言う。

いりぽん先生「僕はけっこう速いタイプですね。自分のなかで正解があって、それに向かって振りを付けるスタイルなんですが、時間をかけすぎると、だんだん正解がわからなくなってきちゃう。逆に、短時間ですっと作れたときは、インスピレーション通りのものに仕上がります。最近だと『シル・ヴ・プレジデント』の振り付けが1時間くらいでできました。

【いりぽん】「シル・ヴ・プレジデント」P丸様。踊ってみた

これが、けっこう評判良くて、めっちゃいろんな人に踊ってもらっています。自分でも気に入ったものができて、それが視聴者や周りの踊り手たちにも受けると、気持ち良いですね」

 
後編へつづく

文・取材:諏訪圭伊子
撮影:城方雅孝

関連サイト

YouTubeチャンネル
バケモノバケツ委員会【バケ会】
https://www.youtube.com/channel/UC_9WnHcxXWFblmKnu6zzL2A/featured
 
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