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Creator Profile(クリエイタープロファイル)

“踊ってみた”動画の注目ユニット「バケモノバケツ委員会」が語る創作の裏側【後編】

2021.09.03

注目のクリエイターにスポットを当て、本人のパーソナリティや制作の裏側などを探るインタビュー「クリエイター・プロファイル」。

今回は、“踊ってみた”動画で人気の男女ユニット、バケモノバケツ委員会が登場。いりぽん先生と仮面ライアー217の出会いや、いかにして動画制作が行なわれているかなど、普段はあまり語られることのない活動の背景をふたりに聞く。

後編では、さまざまな活動を展開する上での役割分担と、お互いに対しての思いを率直に語る。

バケモノバケツ委員会 Bakemonobaketsuiinkai

(写真左から)いりぽん先生、仮面ライアー217(にいな)。“踊ってみた”動画などで人気のユニットYouTuber。いりぽん先生は、振付師、アイドル、プロデューサーと幅広く活躍。仮面ライアー217は、YouTuberのほか、ダンス&ボーカルユニットの一員としても活動している。

バケ会は基本的にいりぽん先生がブレーンになって進めている

今年7月に、“踊ってみた”のイベント“超バケ会パーティー2021”を主催したバケモノバケツ委員会(通称バケ会)。会場のZepp Haneda(TOKYO)には、ふたりと交流がある人気踊り手やYouTuber ら12組が集まり、楽しさ溢れる華やかなステージを披露した。イベントのプロデュース全般を担ったのは、いりぽん先生だ。

“超バケ会パーティー2021”より。

“超バケ会パーティー2021”より。

“超バケ会パーティー2021”より。

いりぽん先生「チームって、なにかをやるときに誰がやるかで牽制しがちじゃないですか。だったら最初から自分がやっちゃったほうが楽なので、そうしてるっていうのが現状です」

仮面ライアー217「ライブの構成や演出に始まり、ゲストの選出とかもいりぽんがやってくれました。と言ってもひとりで決めちゃうわけじゃなく、私にも『これで良いかな?』って相談してくれるんですが、自分は基本『うん、いいね!』としか言わないので、役に立ったかどうか(笑)。ライブ以外のことも、バケ会は基本的にいりぽんがブレーンになって進めてくれる感じ。方針を決めたり、動画の企画を立ててくれたりするのもいりぽんです」

昔からそういう役回りになることが多かったといういりぽん先生。中学校で所属したダンス部では、人前で仕切っているうちに部長になり、バイトでもバイトリーダー的なポジションになったりと、仕切る側になることが少なくなかった。

いりぽん先生「仕切ると言っても、意見とか言ってもらうのはすごくありがたいんで、その点、217はめっちゃやりやすいです。ちゃんと自分の意見を持っているし、僕が決めたベースのアイデアを面白く膨らませてくれるセンスもあるので、すごく頼りにしています」

YouTubeチャンネルの企画動画もいりぽん先生が内容を決め、動画の編集と“賑やかし”は仮面ライアー217が担当しているという。相方でありながら、いりぽん先生推しを公言している彼女は、「いりぽん先生の発想や考え方がすごく好きで尊敬しています。突拍子もないアイデアが飛び出してくることもしょっちゅうです」と、その才能を手放しで讃える。YouTubeの流行に乗った人気の企画もやるが、それがありがちな展開になることは、まず、ない。

仮面ライアー217「変な方向にねじ曲がって、見たことないけど面白いみたいな、妙な展開になるんです。それもひとえに、いりぽん先生が変人だから(笑)。動画を見始めた人は、私がボケでいりぽんがツッコミかのように見えるんですけど、本当はいりぽんがボケで私がツッコミなんです。いりぽんが、普通に見えて実は変わってるっていうのがバケ会の面白さ。動画を編集するときも、そこを強調できるように気を付けてますね」

いりぽん先生「なので、自分は動画ではあんまり深く考えず、自然体な感じで好きなようにやっています。やり始めたころはいろいろ気にして発言とかもしてたけど、途中で、自分は素のままでいたほうが良いな、って気付いたんですね。だから撮影中は、すごい他人事みたいな感覚でやってる(笑)。メインキャストなんだけど、3人目のゲストぐらいの気楽さで撮影してます」

仮面ライアー217「私にとっては、それが本当に理想的なんですよ。ウケを狙ってほしくないというか、そのままのいりぽん先生が一番面白いから。普通の状態でいるだけで絶対に面白くなる確信があるので、どんな企画でも不安はないし、いつも大船に乗った気持ちでいます」

いりぽん先生「ただ、僕が自由でいられるのは、やっぱり217がいるから。自分はめっちゃムラがあって、動画によってはすごく楽しそうにしていたり、どうでもよさそうな顔をしてたりするんです。217は、自分と違ってちゃんとアクセルを踏めるというか、コントロールがきちんとできるから、ふたりでおかしな方向に行き過ぎないという安心感がありますね」

“ふたりの関係性や絡みが好き”。バケモノバケツ委員会のYouTubeチャンネルのコメント欄には、そんな書き込みが散見される。いりぽん先生と仮面ライアー217の、お互いへの信頼やリスペクトが、動画内のやりとりで感じられるからだろう。そもそも、“踊ってみた”動画だけでなく企画動画を始めたのは、「自分たちのファンを増やすという目的があったから」だと、いりぽん先生は言う。

いりぽん先生「YouTubeの番組って、ファンだから見るとは限らないし、ファンじゃなくても見る人もたくさんいるじゃないですか。再生回数が増えればどっちでも良いという考えもあるけど、僕たちは、企画の結末が気になって見る人より、“ふたりのことが好きだから見る”という人を増やしたいと思ってるんです」

その理由は、シンプルにたくさんの人に好かれたいというのがひとつ。もうひとつは、“踊ってみた”動画がもっと広まってほしいという思いだ。

いりぽん先生「やっぱりバケ会の軸は“踊ってみた”。ダンス動画を作るのは、手間も時間もかかって大変だけど、コスパが悪くてもつづけていきたいし、この先も大事にしていきたいです」

Beなら自分たちができない部分をサポートしてもらえる

バケモノバケツ委員会は、昨年、ソニー・ミュージックエンタテインメントのソーシャルクリエイターレーベル、Beの所属となった。フリーで活動しているYouTuberも多いなか、ふたりは事務所に所属することを選んだ。

いりぽん先生「今までいろんな事務所から声をかけていただいたんですが、Beに決めたのは、ここなら自分たちができない部分をサポートしてもらえると確信したから。特に、“踊ってみた”動画は楽曲の著作権問題が常にあるので、そこを手伝ってもらったりしています。

あとは、担当マネージャーが、理解があって、寄り添ってくれるなと感じたのも決め手でした。“踊ってみた”は曲ありきで成り立つ2次創作なんで、自分としては、結構肩身が狭いと思っていて。でもマネージャーは、『踊り手さんは皆さん謙虚だけど、それがもったいない』と。『だからアーティスト活動をサポートしたい』と言ってくれて、めちゃくちゃ良い人だなと思いました」

事務所のマネージャーをおもちゃにして遊ぶヤバいクリエイター

Beに所属となって約1年。今年の夏は新たな動きがあった。“2次創作”ではない、バケモノバケツ委員会のオリジナル楽曲「なかよしステップ」が誕生したのだ。これは、「アユミ☆マジカルショータイム」や「スターリー☆スカイパレード」などの人気曲を手掛けたボカロPのキノシタが、バケモノバケツ委員会をイメージして作った楽曲。ボカロPが踊り手とコラボして曲を作ることは異例であり、画期的と言える。

【バケ会】なかよしステップ/キノシタ 踊ってみた【オリジナル曲】

仮面ライアー217「自分たちのオリジナル曲を持つのが夢のひとつでもあったので、すごくうれしかったです。私たちがよく使うオリジナルのフレーズが歌詞に入っていたりとか、大好きなキノシタさんに作っていただいたっていうのもうれしくて。自分たちで歌ってはいないから、ちょっと不思議な距離感があるけど(笑)、スペシャルなことなので、ものすごくありがたいです」

まずはチャンネル登録者数30万人を達成したい

次々と新しい展開を繰り広げ、追い風に乗っているバケモノバケツ委員会。その勢いは当分止まりそうにないが、これから先、ユニットとして、そして個人として、どこを目指して行くのだろうか。

いりぽん先生「バケ会としては、YouTubeチャンネルの登録者数をもっと増やしたいです。まずは30万人を達成したい。あと、どんな動画でも10万回再生行くっていうところに持っていきたいですね。

個人としては、アイドルグループ・ベアードアードにも所属しているので、その活動も頑張りたいです。あと、プロデュースしているグループ、▷せーぶぽいんとをもっと大きくしたいです。

▷せーぶぽいんと

プライベートでの目標は、僕は自己肯定感が低くて自分のことがすごく嫌いなんですが、この仕事をやっていくのなら自分のことを好きでいられないと辛いので、もうちょっと自分のことを好きになりたいです」

仮面ライアー217「バケ会では、いろんなYouTuberさんとコラボさせていただいているので、たくさんの人と絡むことで、輪がどんどん広がっていけば良いなと思ってます。

個人としては、COJIRASE THE TRIPというグループでも活動しているので、そこで歌とダンスを頑張りたいというのがひとつ。あと、ゲームが好きなので、配信にたくさん人が呼べるようなストリーマーになりたいです。ライブの現場でファンの方と直接おしゃべりするのもすごく好きだけど、配信でしか生まれない空気感も好きなので、バケ会でも個人の動画でも、配信にいっぱい人が来てくれるような人気者になりたいです!」

 

文・取材:諏訪圭伊子
撮影:城方雅孝

関連サイト

YouTubeチャンネル
バケモノバケツ委員会【バケ会】
https://www.youtube.com/channel/UC_9WnHcxXWFblmKnu6zzL2A/featured
 
いりぽん先生
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仮面ライアー217
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