Lizabet:プロデューサー・小林武史に見出された16歳の歌姫
2022.03.08
ソニー・ミュージックレーベルズ
今、注目すべき旬のアーティストにスポットを当て、最新インタビューとプライベートショットで素顔に迫る連載「Eyes on」。
第19回は、清水翔太が審査員長を務めたオーディション『ONE in a Billion』から誕生したダンスボーカルグループ、ZILLIONが登場。約1年間にわたるオーディションで切磋琢磨し、固い絆で結ばれるようになった9人のメンバー。彼らの仲の良さが垣間見られるトークとオフショットを届ける。
目次
ZILLION
ジリオン
ソニーミュージック主催のオーディション『ONE in a Billion』から誕生した次世代ダンスボーカルグループ。約1年間のオーディション期間を経て、清水翔太審査委員長らによって選ばれた9人から成る。12月22日にプレデビューシングル「Timeless」を発表した。
――皆さんが『ONE in a Billion』に参加した理由と、それぞれご自身のルーツを教えてください。
リオン/2003年2月9日生まれ。大阪府出身。
リオン:私は昔からずっとダンスを習っていました。誰かのために踊るということを考えて踊ってはいなかったんですけど、あるときE-girlsさんを見たときに自分が元気をもらって。そこで初めて、誰かのために踊りたい、ステージに立ちたいと思うようになりました。
E-girlsさんが大好きになって、アーティストになりたいという夢を抱き始めたタイミングで『ONE in a Billion』が開催されることを知って、ここしかないと思って応募しました。
ワタル/2001年10月5日生まれ。山口県出身。
ワタル:僕は最初に影響を受けたのは嵐さんなんですけど。
リオン:えー、初耳!
ワタル:言ってなかったかも(笑)。もともと母が嵐さんを好きで、小学1年生のときに連れて行ってもらったコンサートで衝撃を受けたんです。国立競技場で、5人がキラキラ輝いていて。“なんだこれは!”とビビッときて。それで、最初はとりあえずバク転ができたらカッコ良いなと思うようになりました(笑)。
ヒロキ:そこからなの?
ワタル:そう、それで近くの体操教室に通うようになった。
ケイジ:ダンスより先にバク転だったんだね(笑)。
ワタル:そう、とにかくバク転ができるようになりたくて(笑)。そのあと、小学3年生のころからダンスを始めて、高校でもダンス部でした。卒業後、ダンスの専門学校に通うために上京して、そこで、このオーディションに出会って。そのとき18歳だったので、10代のうちに何かしたいと思って受けました。
――バク転がいきましたね。
ヒロキ:ファイナル審査でもやってたし。
カオラ:これまでの人生の集大成だったんだね。
ワタル:やっと見せれた。本当にできて良かったです。
カオラ/2005年3月31日生まれ。富山県出身。
カオラ:私も実は友達にも言ったことないんですけど……。私の世代のプリキュア、アニメ『フレッシュプリキュア!』がダンスをしていて。
モカ:かわいい! 私は『ふたりはプリキュア』時代だったな~。
カオラ:それを見て、私もお母さんにダンスをやりたいって自分からお願いしたことが、ダンスを始めるきっかけでした。
カシン:それで全国1位になったもんね。
カオラ:コンテストにたくさん出て、賞も取れるようになってきて、いろんなオーディションを受けるなかで、『ONE in a Billion』を見付けて応募しました。
カシン:今度、プリキュア踊ってもらいたいな。
カオラ:……はい。かしこまりました(笑)。
――カシンさんは?
カシン/2000年6月28日生まれ。福岡県出身。
カシン:僕の憧れは、自分のダンスの先生でもあるyurinasia(ユリナジア)さん(福岡在住のダンサー、コレオグラファー。優里「ピーターパン」などのMVに出演)です。ダンスのカッコ良さだけじゃなくて、生き方やファッションセンス、yurinasiaさんにしかできないような表現やスタイルに惹かれて。
自分自身、小さいころから表に立ちたい気持ちはあったんですけど、『ONE in a Billion』に参加するまではなかなか挑戦することができなくて。yurinasiaさんはチャレンジすることの大切さを身近で感じさせてくれた、ダンスの先生でもあり、母のような存在でもあります。
タイラ/2004年8月3日生まれ。長崎県出身。
タイラ:私は、ダンスは小さいときからやっていたんですけど、歌って踊る人に初めて憧れを持ったのは、ジャネット・ジャクソンですね。母にもらったハワイ公演のDVDを見たときに、自分もこのステージに立ちたいと思って。「すごい!」と思うとともに、「なんで私はここに立てないんだ」という悔しさが芽生えてきて。
ヒロキ:すごいね。レベルの高い悔しさ。
タイラ:絶対に自分もこういう人になりたいと思って。そのとき見たのは30代くらいのジャネットだったんですけど、小学生のときに日本公演があって、初めて生で観たときは50歳くらいで。それが、年齢を感じさせないパフォーマンスで、これはすごい! と思って。しかも、運良く最前列で観れたんですよ。
全員:えー! 羨ましい。
タイラ:絶対に、自分もステージに立てるようになりたいと思いました。
ヒロキ:やっぱ強いわ(笑)。
ルナ/2005年7月9日生まれ。静岡県出身。
ルナ:私にとってルーツになっている人は、ジャッキー・エヴァンコです。6歳だった私が知ったとき、彼女は11歳で、私と5歳しか離れてないのに、天使のような歌声で堂々と歌っていて。初めて見たときは本当に感動しました。自分もたくさんの人を感動させられるような歌を歌いたいなと思ったきっかけの人で、今もすごく尊敬しています。
モカ/2001年2月12日生まれ。埼玉県出身。
モカ:私も小さいころからダンスを習っていて、音楽に触れる機会はたくさんあったんですけど、初めて自分で行きたいと思ってチケットを取ったライブが、少女時代さんでした。ステージに出てきた瞬間に涙が出るくらい感動して。私もアーティストになりたいという気持ちはあったんですけど、現実的なことは全然考えられてなくて、ずっと憧れの存在でした。それで、『ONE in a Billion』を見付けて、私も挑戦してみたいという気持ちで受けました。
ヒロキ/2001年11月23日生まれ。沖縄県出身。
ヒロキ:僕は小学5年生のときに、テレビのバラエティ番組に出ていたBIG BANGさんに興味を持って、「Fantastic Baby」のミュージックビデオを見たんですよ。僕は歌もダンスもやってなかったし、音楽にはまったく興味がなかったんですけど、初めてその映像に心を動かされて。
音楽だけじゃない、カリスマ性やファッションにも衝撃を受けました。特に、G-DRAGONさんに憧れてたんですが、中学2年生のときに、BIG BANGの10周年ライブがあって、タイラと同じく、僕も運良く、一番前の席で。
全員:えー!
ヒロキ:そこで初めて、目の前でG-DRAGONさんを見て、ものすごいオーラとパワーを感じて。ファッション、ビジュアル、すべての表現が僕にとってはカリスマ的だったので、僕もこの人に負けたくないと思って。
カオラ:出た、嫉妬(笑)!
ヒロキ:そのとき僕はまだ歌とダンスはやってなかったんですけど、SNSで自分のファッションを発信したり、ライブ配信をしていました。ファッションでは負けたくないと思って、高校のときに上京して芸能活動をすることになって。
その後、芸能活動がひと息ついて、服飾系の学校に行こうかなと思っていたときに、友達から『ONE in a Billion』のことを聞いて。ダメだったら芸能活動に区切りをつけるつもりで、最後の挑戦という気持ちで受けました。
ケイジ/1999年6月16日生まれ。北海道出身。
ケイジ:僕は、大御所に嫉妬することはなかったんですけど(笑)、兄の影響で小学3年生のころにヒューマンビートボックスを始めて。中学生で初めて出たビートボックスのオンラインコンテストで、中高生300名以上のなかでファイナリストに選出していただいたんです。
でも、1位になる人と自分は何が違うんだろうなって煮詰まっていって、そのときにハマったのがONE OK ROCKさんでした。“夢は見るモンじゃなく/叶えるモンでしょ?”っていう歌詞を聴いたときに、自分に言われた気がして。そこから、自分も夢を叶えていける人になりたいなと思ったのがきっかけですね。Takaさんの貪欲さやハングリーさに常に憧れてます。
ヒロキ:ケイジも熱い男だもんな! 通ずるものがあるね。
『ONE in a Billion』の審査員長を務めた清水翔太。
――約1年間にわたったオーディションで、特に思い出に残ってることを教えてください。
リオン:全部思い出に残ってるんですけど、そのなかでも、セミファイナルの“SHOW3”で初めてリーダーを務めたことが印象に残ってます。4人チームだったんですけど、まとめるのが大変で。どうしたら良いかわからなくて、モチベーションも落ちてしまったんです。
そうやって悩んでいたときに、同じチームだったタイラが声をかけてくれて。「リーダーだからって、ひとりでそんなに抱え込まないで」とか、「私たちがいるよ」って言ってくれて。タイラは年下なんですけど、その優しさに私はすごい感動しました。
「ZILLION結成発表後、初のインスタライブにて」(カシン)
タイラ:私もその話なんですけど、審査結果が出て、残念ながら私たちのチームからふたり落ちてしまって。そのときに、リオンから「自分がリーダーだったせいで……」という雰囲気が出ていたので、あなたのせいではないよということは本当に伝えたかったんですね。私たちの絆が深まった出来事でした。
リオン:あの言葉には救われました。それからずっと仲良しです、すごく。
「オフにメンズチームでイルミネーションを見に行きました(ヒロキ欠席)」(ケイジ)
ワタル:僕も“SHOW3”で。良い順位を取れる自信があったのに、結果は最下位だったんですね。それが本当に悔しくて落ち込んで。(清水)翔太さんから直接アドバイスをいただける機会があったんですが、最後に、「心配しなくていい」っていう言葉をかけてもらったんです。その言葉で、まだ終わってないんだなという気持ちになれたし、ファイナルに向けての期間は順位を気にせずに、パフォーマンスを高めることに集中できたんじゃないかと思います。
カオラ:……私も“SHOW3”なんですけど。
――みんなそうなんですね。
カオラ:“SHOW3”は、リーダーにドラフトで選んでもらうシステムで、私はワタルくんのチームに入ることができて。そのときは、ネガティブで不安な気持ちになってたんですけど、ワタルくんは、自分のことだけじゃなく、リーダーとして助けてくれたり、励ましてくれたりした。だから、私は“SHOW3”が思い出に残ってます。ありがとう。
ワタル:いや、こちらこそありがとう。
ヒロキ:素敵だわ~。
「『Timeless』MV撮影スタート直前! ワンカットシーンに挑戦!」(モカ)
ルナ:私も“SHOW3”です。初めて10位という結果になって、自分が変わるきっかけになりました。“SHOW3”をひと言でまとめると、「悔しい」という言葉しかない。そこで翔太さんが「強く強く努力しつづけて」とおっしゃってくださって。その言葉をいただけたからファイナルまで走り抜けることができたし、本当にうれしかったです。
モカ:私も“SHOW3”なんですけど(笑)、私はもともとグループ活動がしたいという思いで『ONE in a Billion』を受けていて。“SHOW2”で初めてのグループ審査があって、そのときに最年長ということもあってリーダーを務めたんですが、グループって本当に大変だなと思って。あまりうまくいかず、悔しい結果になってしまいました。
それで、モチベーションも自信もなくなっていたんですけど、“SHOW3”に向けての長いトレーニング期間で、メンバーと密に連絡を取って、関係を築いていくうちにパフォーマンスも上がっていって。本当に4人全員で頑張りました。結果的に、翔太さんに「最高だわ」っていうお褒めの言葉を初めていただけて。
ヒロキ:あれはうれしかったね~。
モカ:それまでは悔しい結果もあったなかで、努力が報われたというか。頑張ればデビューのチャンスもあると思えたことで、ファイナルまで走り抜くことができたと思います。
「『Timeless』MVでの屋上シーン撮影。とても寒かったけど頑張りました!」(ルナ)
「『Timeless』MVロケ地の屋上まではヘルメットをかぶって。工事の人みたいでみんな面白かったです(笑)!」(リオン)
――カシンさんはどうですか?
カシン:僕は最初のころすごくネガティブな精神状態で、自分のことが大嫌いになるくらい、自分を責める時期がつづいて。精神的にも辛かったですし、スタッフさんや関係者さん、トレーナーの方にも迷惑をかけちゃって。どん底っていうくらい落ち込んでいたんですけど、『ONE in a Billion』は僕にずっとチャンスを与えつづけてくれました。
だからこそ、今いるメンバーや、一緒に頑張ってきたメンバーに出会うことができたし、ずっと笑顔がコンプレックスだったけど、メンバーの温かさで克服することができた。自分の人生を変えてくれたと言って良いくらい、僕のなかでは大きなオーディションでした。
――最終審査では1位でした。
カシン:みんなのおかげで自信を取り戻せました。元々すごく負けず嫌いなんですが、デビューメンバーに選ばれるかどうかよりも、自分の21年間のすべてを吐き出すしかないと思って。最初はびっくりしたんですけど、正直1位も狙えるくらいのつもりでいたので、安心したという気持ちのほうが強かったです。
――じゃあ、この流れで同率1位だったヒロキさんは。
ヒロキ:僕は15歳のときに上京して芸能活動をしてきたんですが、一般の人も含めた大勢が参加するオーディションを受けるのは、今回が初めてで。5年間、芸能活動をしてきたので、「絶対に負けるわけないし」って、ピリピリしている自分もいたんですよ。これまではずっとひとりで戦ってきたので、「心を通わせられるかもわかんないけど、絶対に負けない」って。
――周りの皆さんはピリピリを感じてました?
カオラ:わかんなかった!
ケイゴ:いや、今知ってびっくりしてます。
ワタル:ずっと、すごい優しかったです。
ヒロキ:(笑)。心のなかで思ってただけだからね。根底にはそんな強い思いがあったんです。それくらいの勢いがないと生き残れなかった5年間だったから。でも、本当に不思議なんですけど、『ONE in a Billion』 のメンバーと一緒にいると、そういう気持ちが、良い意味でなくなるんですね。ライバル心はあるけど、一緒に頑張りたいという気持ちのほうが強くなって。
今まで自分が芸能活動してて感じていた、悪い意味でのハングリーさがクリーンになった。やっぱり絆とか、本当の愛のパワーは計り知れないし、これに敵うものはないんだろうなって学びました。『ONE in a Billion』じゃないと発見できなかった感覚だと思います。人間同士の絆やファミリー愛みたいなものの力強さ、大切さをみんなから学ぶことができたので、ありがたい経験でした。
リオン:こちらこそありがとう!
「アーティスト写真の撮影後。私服も衣装と同じぐらいキメる!」(タイラ)
ケイジ:全体を通して、大変だったなと思うのは、長期間のオンライントレーニングでしたね。モチベーションが下がってしまう人もいれば、下がらないままやれる人もいて。僕は、元々インドアなタイプなので、あまりモチベーション下がらずに取り組めたんですけど、だからこそ、自分が持っている熱をみんなにシェアできたらなと思って曲を作りました。
それを“SHOW X”という、オーディションの番外編で歌ったら、聴いてるみんながボロボロに泣いてくれて。そのくらい、僕の熱についてきてくれる仲間なんだなと思いました。もちろん、オーディションなのでライバル同士ではあるんですけど、ファイナルまで、仲間という部分を意識できたことが、1年間を通じて印象深かったことですね。
ヒロキ:確かに、ケイジが作る曲を聴いて、こんなに絆が深いものなのかって感じましたね。彼は不器用なところもあるんですけど、音楽で表現したり、メッセージを伝えてくれる。
ワタル:落ちてたモチベーションを上げてくれたもんね。
リオン:不器用だからこそ伝わってくるものがあったよね。
「『Timeless』MVロケ地の屋上は木枯らし吹き荒れる極寒の環境。カットがかかるたびにみんなでおしくらまんじゅうして温め合っていました」(スタッフ談)
――2021年12月22日にプレデビューシングル「Timeless」を発表しました。今後の目標を聞かせてください。
ZILLION / Timeless (Official MV)
リオン:ZILLIONという名前に“Z”が入っているように、Z世代を代表するアイコンになりたい、という目標があります。いろんなアーティストがいるなかで、SNSを活用しながら自分たちの個性を自分たちで発信していくことが大事だと思うし、ほかにないことをできるようなグループになっていけたらと思っています。
ヒロキ:コロナ禍で落ち込んでる今のムードも払拭できるような明るいグループになりたいですし、Z世代らしく、既存の概念を壊して、常に新しくて刺激的なメッセージを提供できるグループであれたらなと思ってます。
ルナ:やっと夢見ていたスタートラインに立てたので、これからもっともっと成長できるように、9人で力を合わせて頑張っていきたいです。応援よろしくお願いいたします!
文・取材:永堀アツオ
プレデビューデジタルシングル「Timeless」
配信中
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