おしゃれでかわいくてちょっと不思議――フランス生まれの「リサとガスパール」が愛される理由【前編】
2023.06.07
ソニー・クリエイティブプロダクツ
2023.02.23
キャラクタービジネスを手掛ける上で、知っておきたい心得をその道のプロたちに聞いていく連載「キャラクタービジネスの心得」。
今回は、3月3日(金)~3月12日(日)に開催される『ピーナッツ』の公式オンライン検定イベント『PEANUTS LOVERS CHALLENGE 2023』をフィーチャー。受検者は楽しみながら自分の“ピーナッツ愛”を確かめられるとともに、イベントのオリジナルグッズをオンライン購入できるとあって毎回注目を集めている。
3回目の開催となる今年はグッズの展開を拡充させて、さらにファンの期待値を高める施策を行なっている。そこでイベントの企画、運営を行なうソニー・クリエイティブプロダクツ(以下、SCP)とソニー・ミュージックソリューションズ(以下、SMS)の担当者に、グッズ制作においてこだわったポイントや、大切にしていることを聞いた。
後編では、今年のオリジナルグッズを詳しく紹介しつつ、多くのファンに愛されるグッズ制作の秘訣を語ってもらった。
目次
髙木彩加
Takagi Ayaka
ソニー・クリエイティブプロダクツ
傳馬智巳
Denma Tomomi
ソニー・ミュージックソリューションズ
――(前編からつづく)『PEANUTS LOVERS CHALLENGE 2023』の受検者が購入できるオリジナルグッズについても、詳しく聞かせてください。全体的なコンセプトとして、カレッジテイストを取り入れたトラディショナルなカラーリングやデザインを意識していらっしゃるとのことでしたが、今年のグッズの特徴について教えてください。
傳馬:今年はテーマカラーのブリティッシュグリーンを基調にグッズのデザインを展開しています。いっぽうで『ピーナッツ』の2022年度のブランディングテーマが“COLORS OF PEANUTS”でもありますので、カラフルではありませんが、そのぶんグッズに登場するキャラクターを増やしました。
使用するデザインパターンのバリエーションを増やすことで、スヌーピーだけでなく、さまざまなピーナッツ・ギャングをフィーチャーしたグッズを作ることができます。お客様には、種類を増やすことによって選べる楽しさをご提供できればと考えました。
――傳馬さんは、『スヌーピーミュージアム』のグッズ制作にも携わっているということでしたが、やはり『ピーナッツ』のグッズはスヌーピー関連のアイテムが圧倒的に多いのでしょうか?
傳馬:そうですね。やはりスヌーピーの人気は高いので、グッズを作るときはスヌーピーとチャーリー・ブラウン、スヌーピーとルーシーと言った具合に、スヌーピーと誰かを組み合わせたデザインを提案するのが基本になります。もちろんウッドストックのぬいぐるみや、レアなところでは猫のファーロンのグッズなどもあるので、すべてではありませんが、スヌーピーが展開の中心なのは間違いありません。
――今年のラインナップとして全11種類のグッズが発表されていますが、昨年の全6種類からかなり増えましたね。
『PEANUTS LOVERS CHALLENGE 2023』オリジナルグッズ
・ぬいぐるみ&トートバッグ セット 4,300円
・マスコットキーホルダー 1,600円
・ポーチ 1,800円
・ラバーキーホルダー 850円
・アクリルスタンド(9種) 各700円
・ステンレスタンブラー 1,540円
・スマホグリップ 1,850円
・サガラ刺繍バッジ 770円
・スウェット 5,500円
・クリアファイルセット(Aセット/Bセット) 各550円
・アクリルスタンド(FC会員限定) 800円
※価格はすべて税込
※受注生産のため、発送に3カ月程度かかる場合もあり
傳馬:今年新たに加わったものとしては、スマホグリップといったスマートフォン関係のグッズがあります。検定を受検される方はパソコンよりスマートフォンで受検することが多いというデータもあったので、ラインナップに加えました。
スマホグリップ
――なるほど。ほかにも何かトレンドを意識して制作したアイテムはありますか?
傳馬:昨今のグッズのトレンドとして、アクリルスタンドは欠かせないので、ラインナップに加わっています。こちらは受検していただいたすべての方に購入していただける9種と、受検されたファンクラブ会員の方に販売する1種の計10種をご用意しています。
髙木:アクリルスタンドは、デスクまわりに置いたり、キーホルダーに改造して一緒にお出かけするなど、近年、推し活には欠かせないアイテムになりつつありますね。あとは、自分が好きなキャラクターのアクリルスタンドと、自分が食べた食事や見た風景の写真を一緒に撮ってInstagramにアップするといった使い方もよくされていて、SNS上でのコミュニケーションツールにもなっています。
傳馬:一般的なアクリルスタンドは背景が透明になっていることが多いのですが、この検定のアクリルスタンドは背景が白で、あえて不透明にしています。それは、原作コミックの絵がもともと白黒ということもありますが、アメリカの雑貨は乳白色のアクリルを使ったものが多いので、そこを意識したデザインになっています。
アクリルスタンド。一番右のアイテムのみFC会員限定販売。
――今回はスウェットもラインナップに加わっていますが、アパレルのアイテムは『PEANUTS LOVERS CHALLENGE』では初めての展開ですね。こだわりのポイントを教えてください。
スウェット
傳馬:Tシャツとどちらにするか迷ったのですが、やはりスウェットはカレッジアイテムの定番で、今回のデザインテーマとの親和性も高いので企画しました。デザイン的なこだわりとしては、どなたでも着やすい色ということでグレーをベースにしています。それと、スヌーピーのキャラクターをあえて大きくはせず、「PEANUTS」の文字の方を大きくしているのもポイントです。そうすることで、「キャラクターがドンと前面に出ているような服はちょっと着る勇気がない」という方にも手にとっていただけるのではないかと。
――ほかにもおすすめのグッズがあったら教えてください。
髙木:私が最初に見て「可愛い!」と思ったのは、サガラ刺繍バッジですね。『スヌーピーミュージアム』でもサガラ刺繍を用いたグッズは人気ですが、『PEANUTS LOVERS CHALLENGE 2023』のサガラ刺繍バッジは教授スタイルのスヌーピーとブリティッシュグリーンがすごくマッチしていて、可愛いなと感じました。
サガラ刺繍バッジ
傳馬:私はポーチですね。表と裏のイラストが刺繍になっているところも可愛いんですが、さらにポーチのなかを開けていただくと、チェック柄にピーナッツ・ギャングのシルエットが入った内生地を使っているんです。普段使いでは、あまり目に触れることのない内生地にもこだわったアイテムで、『ピーナッツ』ラブを楽しんでいただきたいなと思います。
ポーチ(こちらの商品写真はサンプル版のものです。実物とは色味、デザインが異なります)
――今回に限らず、たくさんの『ピーナッツ』グッズを制作してきた傳馬さんにとって、“ピーナッツのグッズ作りの秘訣”みたいなものはありますか?
傳馬:秘訣というほど大それたものではありませんが、『スヌーピーミュージアム』の立ちあげに携わることになったとき、まずは原作のコミックを全巻読んで、原作者であるチャールズ M.シュルツさんが描いた作品の世界観をインプットしました。
その後、アメリカの『シュルツ美術館』にも視察に行かせてもらったのですが、世界中で愛された漫画『PEANUTS』の原画をはじめとした、貴重なコレクションを観て「こんなスヌーピー見たことない! かわいい!」と、本当に驚きの連続でした。自分が知らなかった『ピーナッツ』の世界観を、私自身が幼少期から馴染みのあるグッズで、皆様にお届けしていきたいと思ったんです。
私たちSMSが携わらせてもらうグッズ制作のときは、コミックの原作の良さをいかした、大人でも欲しいと思えるもの、例え『ピーナッツ』のファンでなくても、これは持っておきたいと思っていただけるようなアイテムを企画、提案するように心掛けています。
髙木:私も学生時代に『シュルツ美術館』に行ったことがありますが、「なんてステキな空間なんだろう!」とびっくりしました。しかも、『シュルツ美術館』で売られているグッズは、スヌーピーをはじめとしたピーナッツ・ギャングがシンプルにデザインされているものが多くて、思わず欲しくなるアイテムが多かったんですね。傳馬さんたちが提案してくださるグッズも、いつもそこを意識されているなと感じています。
傳馬:やはりシュルツさんが描かれた絵がすべてですよね。原作のビジュアルをポンと置くだけで決まるあの絵があるからこそ、グッズにもその世界観を落とし込みやすいんだと思います。
――お話を聞いていて、なぜ『ピーナッツ』のグッズがファンの方々から大きな反響を得るのか、その理由が少しわかったような気がします。
傳馬:『ピーナッツ』ファンは、特にエンゲージメントの高い方が多いので、上手にトレンドを取り入れながら、皆さんのご期待に応えられるものを生み出していきたいと思います。
――それでは最後に、今年受検される方々にメッセージをお願いします。
髙木:今年もLOVERSピンズ、LOVERS認定証、LOVERSマスキングテープ、LOVERS壁紙といった4つの特典は受検されたすべての方にお渡ししておりますので、『ピーナッツ』ファンの方には、ぜひご注目いただきたいです。
また、『PEANUTS LOVERS CHALLENGE』を受検していただくと、『ピーナッツ』という作品がなぜこれほど長くファンの方々に愛されつづけるのか、その理由の一端を感じていただけると思います。検定だからと気を張らず、楽しみながらチャレンジしていただけるイベントをご提供できればと考えていますので、ぜひご期待ください。
文・取材:原 典子・編集部
撮影:干川 修
© 2023 Peanuts Worldwide LLC
『PEANUTS LOVERS CHALLENGE 2023』公式サイト
https://kentei.snoopy.co.jp/s/k2023/
 
『PEANUTS』公式サイト
https://www.snoopy.co.jp/
 
『スヌーピーミュージアム』公式サイト
https://www.snoopymuseum.tokyo/
 
ソニー・クリエイティブプロダクツ
https://www.scp.co.jp/
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