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連載Cocotame Series

アーティスト・プロファイル

Sunny Sunnyだから表現できる日向と日陰【前編】

2023.06.27

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気鋭のアーティストの実像に迫る連載企画「アーティスト・プロファイル」。

今回は、3月に満を持してアーティストデビューを果たし、5カ月連続リリース中のSunny Sunnyへのインタビューをお届けする。あさぎーにょとして活動の幅を広げていくなか、ようやく見付けた音楽アーティストとして表現したいこととは。

前編では、2018年の『Feat. ソニーミュージックオーディション』でのグランプリ受賞を経て、所属レーベルBeと出会い、Sunny Sunnyのコンセプトが固まるまでを語る。

Sunny Sunnyプロフィール画像

Sunny Sunny(サニー サニー)

“へんてこポップ”をテーマに音楽制作、映像制作、イラスト制作、モデル活動、プロデュース活動など、多岐にわたって活躍するSNSの人気クリエイティブアーティスト・あさぎーにょ。Sunny Sunnyは、彼女が新たにスタートさせた音楽プロジェクトの名義であり、そのアーティスト名。2023年3月2日、「One Sunny Day」でデビュー。5カ月連続リリースが話題となっている。6月28日に第4弾「ばかやろ」を発表する。

音楽の届け方を模索していた

Sunny Sunny画像3

SNSで大人気のクリエイティブアーティスト、あさぎーにょが、“Sunny Sunny”として音楽活動を本格的に開始させた。

2013年に大学を中退し、シンガーを目指して上京したあさぎーにょは、2016年4月からYouTubeへの動画投稿で“へんてこポップ”という世界観を幅広い分野で表現する活動をスタート。2018年には、“音楽トレンドを生み出す”ことを目的にした『Feat.ソニーミュージックオーディション』に参加する。そのオーディションで、楽曲「Kitai」をダウンロードできるQRコード付きのパジャマや、楽曲「Sereal」がダウンロードできるQRコード付きエプロン、“読む音楽”をコンセプトに制作されたバラード曲「Yomitai」がダウンロードできる絵本でバズを巻き起こし、見事グランプリを受賞した。

「オーディションでグランプリを獲得したときに取材していただいたんですけど、『これからどうしていきたいですか?』って聞かれたときに、『どういう形で音楽を届けていくのかはまだ模索中です』って答えたんですね。

もともと歌は歌いたかったけど、当時は音楽をやる意味を探している最中だったし、新しい音楽の届け方を追求していきたいなと思っていた時期だったんです。ただ、そのころに“ワクワクを抱きしめよう”という、あさぎーにょの活動の軸となるコンセプトが見付かったので、そのメッセージをどうやって伝えていこうかということを考えて、いろんなことに挑戦した記憶があります」

私を何者かにしてくれようとした

その後、自身のファッションブランドを立ち上げた彼女は、2020年2月に楽曲「ミラーボールはいらない」がダウンロードできるオリジナル靴下を発売した。

【MV】ミラーボールはいらない / あさぎーにょ

「音楽をやりたい気持ちはめちゃめちゃあったけど、そのころはまだ方向性が見付かってなかった。自分のなかでの“なぜアーティスト活動をするのか”が見付かってなかったので、あさぎーにょとして音楽と企画を一緒に走らせていたんです。『ミラーボールはいらない』のときは、CDの代わりに靴下を作りました。ミュージックビデオ(以下、MV)にも出てくる靴下にQRコードを付けてみんなに届けたんです。

コロナ禍のときには、『ふわり春』という曲を出したんですけど、家のなかだけでZoomの画面を使ったMVを作りました。あと、自分が主演する短編映画の主題歌を作ったりとか、すべて企画とセットで音楽を作ってましたね。それはそれで、めちゃくちゃ楽しくはあったんですけど」

【おうちでMV】ふわり春 / あさぎーにょ

YouTuber、インスタグラマー、モデル、クリエイティブディレクター、アートディレクター、アパレルブランドディレクターにプランナー……。新しい音楽の届け方を追求する彼女の肩書きが増えつづけるなかで、“アーティストとして音楽をやる意味”を見出せたのは、ソニー・ミュージックエンタテインメントが運営するソーシャルクリエイターズレーベル 「Be(ビー)」のスタッフとの出会いが大きいと言う。

「Beのメンバーには4年前の『Feat. ソニーミュージックオーディション』をきっかけに出会っていたんですけど、ここ1年でいろんな話をするようになったんです。そのなかで、あさぎーにょはいろんな肩書きがあるから、良くも悪くもどういう存在かわからないという話があって。

そんな私がアーティストとして音楽活動をすることはかなり難しいのかなと思っていたんですけど、Beのスタッフは、『Sunny Sunnyという新しい存在を作っていこうよ』って言ってくれたんです。SNSを中心に活動するあさぎーにょもサポートしつつ、アーティストとしても活動できるようにって考えてくれたんです。

言い方が難しいんですけど、何者でもない私をちゃんと何者かにしてくれようとしたんですよね。音楽業界の決まった考え方を押し付けることもないし、これまでのファンの方のことも考えてくださってるし、すごく頼りがいがあります」

温かく包み込むような優しい光のイメージ

Sunny Sunny画像2

音楽とファッション、音楽と食、音楽と本、音楽と映画……。音楽と何かを掛け合わせることで、自身が伝えたいメッセージや世界観を表現してきたあさぎーにょが、Sunny Sunnyとして、ただ、“音楽”だけで表現したいこととはなんだったのだろうか。

「コンセプトとして、“人生という物語の一瞬一瞬を照らす音楽を届ける”というキーワードが最初にありました。あさぎーにょとしての“ワクワクを抱きしめよう”という大きな活動のテーマがあるなかで、太陽のような強い光というよりは、もうちょっと柔らかく温かく包み込むような優しい光をイメージして。

だから、まず、“おひさま”感を大切にしたいなというのが決まりました。Sunny Sunnyと繰り返しているのは、“おひさま”が照らす先には日向と日陰のどちらも存在するから。光と影の二面性という意味も含まれています。

普段、SNSでいろんな気持ちや考え方を発信していますが、SNSは直接的なので、受け取り方がちょっと違うと、必要以上に心配されすぎちゃうこともあって。ネガティブなことを伝えるのにはすごく難しい場所だなと考えていたんですね。

でも、音楽であれば、ネガティブな気持ちを発信したとしても、受け取り手にはポジティブに聴こえるように変換できるんじゃないかと思って。これまではネガティブなことをアートにすることができなかった。だからこそ、音楽をやりたいっていう気持ちが強くなったし、影の部分も含めてポジティブに受け取ってもらえるのが音楽の良いところだなって感じていて。音楽では私の影の部分も織り込んでいきつつ、最終的には優しい光で包み込むものにしていきたいなと思ってますね」

そして、今年3月2日(サニーの日)にはSunny Sunnyとしてのデビュー曲「One Sunny Day」が配信リリースされ、白を基調として、鮮やかな光を美しく捉えたMVも公開された。5カ月連続リリースの第1弾として発表されたこの楽曲は、シンガーソングライターのましのみとの共作によるチャーミングでブライトなポップソングで、“新しい音楽をかけよう”“僕なりの音楽をかけよう”という、新たな出発に相応しいフレーズも並んでいる。

One Sunny Day - Sunny Sunny(Music Video)

「デビュー曲だったので、“人生という物語の一瞬一瞬を照らす音楽を届ける”という気持ちを全面的に込めて作りました。これからの方向性をみんなに感じ取ってもらえたらなと思って。今まで応援してくださった方に対して、これからも自分の考えや感情も伝えていくよっていうメッセージも含まれています。

MVは、ちょっとすみわけしていきたいなと思い、いつものあさぎーにょとは違う雰囲気で、真っ白のお洋服に金髪のヘアスタイルにして。白を基調にしたのは、光と影のコントラストがしっかりと出やすいから。顔を見せるシーンは少ないんですけど、音楽で届けていきたいことを受け取ってもらいたいという意味を込めて、そういう形にしました」

後編につづく

文・取材:永堀アツオ

リリース情報

Sunny Sunny「RETRO」ジャケット写真
「RETRO」
配信中
配信・再生はこちら(新しいタブで開く)
 
Sunny Sunny「ばかやろ」ジャケット写真
「ばかやろ」
6月28日(水)配信
配信・再生はこちら(新しいタブで開く)

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