イメージ画像
イメージ画像
連載Cocotame Series

ソーシャルメディアでの挑戦

VTuberの可能性は無限! メジャーデビューを果たした歌姫・美吉野しきが語るVTuberの魅力【前編】

2023.10.27

  • Xでこのページをシェアする(新しいタブで開く)
  • Facebookでこのページをシェアする(新しいタブで開く)
  • LINEでこのページをシェアする(新しいタブで開く)
  • はてなブックマークでこのページをシェアする(新しいタブで開く)
  • Pocketでこのページをシェアする(新しいタブで開く)

ソーシャルメディアで活躍する人や注目のプロジェクトをフィーチャーする連載「ソーシャルメディアでの挑戦」。

今回登場するのは、ソニー・ミュージックエンタテインメントが運営する英語圏向けVTuberマネジメントプロジェクト『PRISM Project』の3期生・美吉野(みよしの)しき。

YouTubeチャンネル「Shiki Miyoshino /美吉野しき[PRISM Project]」を通じて、ゲーム実況動画やミュージックビデオなど多彩なコンテンツを配信中。さらに2023年7月には、ソニー・ミュージックレーベルズ(以下、SML)から1stデジタルシングル「hanahaki syndrome」をリリースし、英語圏のVTuberとしては世界でふたり目となるメジャーデビューを果たした。ファンの間でも“歌姫”と呼ばれている美吉野しきとは、どんな人物なのか? 本邦初のインタビューを敢行する。

前編では、VTuberになったきっかけや現在の活動について語ってもらった。

美吉野しきプロフィール画像

美吉野しき Miyoshino Shiki

『PRISM Project』の3期生として2021年6月に配信デビュー。“「情熱」を失った飼い主の愛犬達の迷う霊魂から生まれたオカルト好き犬神。”というキャラクターで、2023年7月にSMLから1stデジタルシングル「hanahaki syndrome」でメジャーデビューを果たした。

VTuberになれば世界中の人に私の声が届けられる!

──美吉野さんはアメリカ在住と伺っていますが、日本のメディアのインタビューに答えるのは、今回が初めてだそうですね。

はい! 日本の皆さんにお話を聞いてもらえるのは、とてもうれしいです。ただI'm very nervous……とても緊張しています(笑)。

──私たちも、日本のVTuberファンに美吉野さんの活動をもっと知ってもらいたいです。配信デビューされたのは2021年6月ですが、なぜVTuberになろうと思ったのですか?

私はもともと歌や演技が大好きで、自分もそういうことをしたいと思っていました。そんなころ、VTuberがどんどん人気になり、世間に浸透し始めてきたのを知って『VTuberになれば、多くの人に私の声を聴いてもらえるかもしれない! 演技を見てもらえるかもしれない!』と思ったんです。多くの人が私の声からインスピレーションを得てくれたらうれしいし、もしかしたら私の声や歌がきっかけで、自分もVTuberになりたいと思ってくれる人が現われるかもしれない。自分の声を届けることで、世界がより良い場所になってくれたら良いなと思って、VTuberを始めました。

美吉野しき画像1

──VTuberを知ったキッカケは何でした?

私がVTuberの存在を知ったのは、2020年の初頭です。そのころ、ホロライブが初めて英語圏VTuberのオーディションを開催していて、私は友達に応募する映像の編集を頼まれたんです。 それがきっかけで、たくさんのホロライブの VTuberのことをよく知るようになりました。VTuberのコンテンツを初めて見たときは、本当にびっくりしましたね(笑)。

──VTuberがリアルタイムでおしゃべりしている配信を初めて見たら、確かに驚きますよね。

はい。そして、コンテンツクリエーションにあたって本人の顔を見せないんだ! ということに、すごく魅力を感じました。当時は、まだVTuberの存在が今のようにアメリカで知られていなかったので、驚きましたね。

──日本から生まれたカルチャーだということは、ご存じでしたか。

さまざまなVTuberを見ていくうちに、日本のコンテンツが発祥なんだというのがわかりました。ビジュアルもとても日本のアニメ風ですからね! 私も幼稚園や小学校のころからアニメを見たり、日本の音楽を聴いたりしていたので、すごくなじみやすかったです。

──子どものころ、どんな日本のアニメを見ていましたか?

大好きだったのは『デジモン』(『デジモンアドベンチャー』)です。『ポケモン』(『ポケットモンスター』)や『デジモン』は、普通にアメリカのテレビでも放映されていましたし、ゲームの『ポケモン』をプレイしていましたが、当時は日本のものだということは知らなかったんです。のちにアニメやゲーム、オタクカルチャーが紹介されている雑誌『Otaku USA』を読んで、私が見ていたのが日本のアニメだと知りました。

──たくさん見てきたなかで、特に好きなアニメは?

今すごくハマっているのは、『かぐや様は告らせたい』シリーズです。そのこともあって、今、私の一番大きな夢は、主題歌を歌っている鈴木雅之さんのバックボーカルを務めたり、デュエットをすることです! そして『かぐや様は告らせたい』の新シリーズやスペシャルの主題歌が歌えたら、うれしすぎますよね(笑)。

あと、最近では『かぐや様』と同じ赤坂アカ先生原作の『推しの子』も見ています。そうそう、好きなアニメで絶対に忘れてはならないのは『ひぐらしのなく頃に』シリーズです! この作品は、私の人生に大きな影響を与えてくれました。

美吉野しき画像2

──美吉野さんのプロフィールは“「情熱」を失った飼い主の愛犬達の迷う霊魂 から生まれたオカルト好き犬神”なので、『ひぐらしのなく頃に』が好きなのは、よくわかります。

そうだと思います(笑)。あと、『うみねこのなく頃に』も好きです。

──オカルト好きというのは、昔からですか?

はい。もともと子どものころからホラー映画が大好きで、ずっと見ていました。ホラー映画を見ているときが、私のなかで一番平和を感じられるし、安心できるんです。人生が貴重なものだと思える時間というのは、自分が危ういとき、ちょっと怖いときだと思っていて。怖いことが自分に起こる瞬間こそ、本当に自分の人生が貴重なものだとわかるんですよね。そういうモットーの下で、私はVTuberとして活動しています。

人生の一番つらいときに出会った運命の『PRISM Project』オーディション

──では美吉野さんが、『PRISM Project』3期生として活動することになったきっかけを教えてください。

2021年の春、当時私は大切な人を亡くし、人生のなかでとてもつらい時期を過ごしていました。自分の進むべき道を見失ってしまい、人生が止まっているように感じていたのです。そんな悲劇が起こってからしばらくして、SNSの私のフィードに、「グローバルVTuberプロジェクト『PRISM Project』が3期生のオーディションを開催します」という告知が流れてきました。それを見て、『これは、新しい一歩を踏み出すための大切な人からのメッセージかもしれない……!』と感じたんです。そしてこのチャンスが、私を正しい道に導いてくれることを期待して、オーディションを受けることにしました。

──運命的な出会いがあったんですね。

はい。そして今では、素晴らしい視聴者の方々、スタッフの皆さんが、常に私の背中を押して、支えてくれています。そんな恵まれた環境で、私はソニーミュージックというメジャーレーベルに所属するアーティストになることができました。『PRISM Project』のオーディションに応募したことは、私の人生のなかで一番良い選択だったと思います!

──配信スタートから2年以上が経ちますが、美吉野さんは、視聴者を楽しいファンネームで呼んでいるそうですね。

my “occultreats(オカルトリーツ)”のことですね(笑)。私の好きなoccult(オカルト)とtreats(お菓子)を組み合わせたオリジナルの呼び名です。

ファンの皆さんはオカルトやお菓子のように、私を幸せにしてくれるので、そう名づけました。そして私は、ハロウィンが大好きで! 日本の方もよくご存じの“Trick or Treat”にも通じるし……私は犬神なんですけど、犬のビスケットのおやつのことを“Dog treats”というんです。そういう響きを全部合わせて、“occultreats”がふさわしいと思いました。コメントでよく視聴者の方たちから、からかわれるんですけど(笑)、やさしくてフレンドリーな皆さんと、配信で楽しいことやうれしいことを共有できるのは、とても楽しいです。

美吉野しき画像3

──ほぼ毎日、配信されていますよね。

最初のころは、週4回程度に抑えていたんですけど、どんどん楽しくなってしまって……。それに、配信をしていると気分が良くなるんです! 今は週に5~8本くらい、平均すると6本くらいですかね。もう、生配信をすることが自分の人生の一部になっているので、配信していないと気分が悪くなってしまいます(笑)。

──忙しいほうが健康的なんですね。

はい。それに、配信を始めてから新しいことにも挑戦できました。VTuberになる前は、ゲームはそんなに得意ではなかったんですけど、ゲーム配信を始めてからは、ゲームをもっと好きになりましたし、今は自分のコンテンツのひとつの柱になっています。自分を支えてくれている視聴者の方々も応援してくれているので、ゲーム配信はとても楽しいです!

ずっと夢見ていたアーティストデビューがついに実現!

──歌手活動も美吉野さんがVTuberを目指したきっかけのひとつですね。

はい。『PRISM Project』に参加する前から、オンラインの歌のコミュニティで歌ったり、音楽プロジェクトにもいろいろ携わっていて、何年もの間、自分の声を今のかたちにするために努力してきました。

──好きな音楽を挙げていただくと?

好きな音楽はそのときどきで変わるんですけど、今はビリー・アイリッシュの「What was I made for」を毎日歌っています。

──先ほど日本のアニメの話で邦楽も聴くと言ってましたが、好きな日本人アーティストは誰ですか?

一番好きなのは、宇多田ヒカルさんです。実はデビュー前に「One Last Kiss」をカバーしたことがあって、2022年の私の誕生日にも歌いました。ほかにReolさんの歌唱をとても参考にしていますし、歌い手ではun:c(アンク)さんも好きです。私はデジタルな声より人が歌ったカバーのほうが好みですが、ボカロPの曲ももちろん大好きです!

美吉野しき画像4

──ボーカロイドも日本から世界に拡散しているカルチャーですね。アメリカでも人気はありますか?

そうですね、だいぶ浸透してきているなと感じています。最近も友達の車に乗っていたら、BGMのプレイリストに、なぜかボーカロイド曲が3曲くらい入っていました。その友達はアニメにまったく興味がない人なので、コアなファン以外でもボーカロイド曲を普通に聴いていることに、びっくりしました(笑)。

──そんな音楽好きの美吉野さんは、今年7月、SMLから1stデジタルシングル「hanahaki syndrome」でメジャーデビューされました。夢がひとつ叶いましたね。

はい! とにかく驚きました。先ほどお話ししたように、私の声、歌を多くの人に聴いて、知ってもらうために一生懸命VTuberとして活動してきましたが、『PRISM Project』のなかで、まさかその夢がかなうなんて、思いもしませんでした。

美吉野しき「hanahaki syndrome」ジャケット画像

「hanahaki syndrome」ジャケット画像

──英語圏のVTuberとしては、世界でふたり目。すごいですよね。

そう聞きました。業界でも、メジャーレーベルからデビューできるのは、ほんの一握りの方ですし、全世界でも、いろんなアーティストの方がメジャーデビューを目指していても、実現することは少ない。とてもありがたいと思ったのですが「信じられない!」という気持ちのほうが大きかったです。

こんなチャンスに恵まれる人はアーティストでも限られているのに、ましてVTuberではなおさら。VTuberとしての活動が、これだけすごいことに繋がり、自分の人生において本当に大切なことを成し遂げたような気がしています。

後編につづく

文・取材:阿部美香

リリース情報

美吉野しき「hanahaki syndrome」ジャケット画像

「hanahaki syndrome」
配信中

関連サイト

『PRISM Project』公式サイト
https://www.prismproject.jp/(新しいタブを開く)
 
美吉野しき YouTube Channel
https://www.youtube.com/channel/UCswvd6_YWmd6riRk-8oT-sA(新しいタブを開く)
 
美吉野しき X(旧Twitter)
https://www.twitter.com/ShikiMiyoshino(新しいタブを開く)
 

連載ソーシャルメディアでの挑戦