Little Glee Monster前編PCバナー画像
Little Glee Monster前編SPバナー画像
連載Cocotame Series
story

アーティスト・プロファイル

Little Glee Monsterに聞く、このメンバーで迎えられたデビュー10周年と叶えたい夢①

2024.08.08

  • Xでこのページをシェアする(新しいタブで開く)
  • Facebookでこのページをシェアする(新しいタブで開く)
  • LINEでこのページをシェアする(新しいタブで開く)
  • はてなブックマークでこのページをシェアする(新しいタブで開く)
  • Pocketでこのページをシェアする(新しいタブで開く)

圧倒的な歌唱力と美しいハーモニーで、唯一無二の女性ボーカルグループとして存在感を放つLittle Glee Monster。「世界はあなたに笑いかけている」など多数のヒット曲を持ち、幅広い層に愛されてきた“リトグリ”は、今年デビュー10周年を迎える。新曲「ORIGAMI」も好調な彼女たちに、現体制での活動に対する思いや、6人で実現したい目標を聞く。

Little Glee Monsterプロフィール画像

Little Glee Monster(リトルグリーモンスター)

(写真左より)かれん、MAYU、ミカ、アサヒ、結海、miyou。通称“リトグリ”。2012年7月、ソニー・ミュージックレコーズ(現ソニー・ミュージックレーベルズ)とワタナベエンターテインメントが行なった『最強歌少女オーディション』の合格メンバーを中心として、“研ぎ澄ました歌声で人々の心に爪痕を残す”をテーマに結成。2014年10月、平均年齢16歳のボーカルグループとして、シングル「放課後ハイファイブ」でメジャーデビュー。代表曲は、ドラマ主題歌に起用された「好きだ。」(2015年)、コカ・コーラ2018年度イメージソング「世界はあなたに笑いかけている」(2018年)ほか。2022年11月、現在の6人体制となる。放送中のTVアニメ『天穂のサクナヒメ』のエンディングテーマ「ORIGAMI」が発売中。

記事の後編はこちら:Little Glee Monsterに聞く、このメンバーで迎えられたデビュー10周年と叶えたい夢②

デビューからの10年間であった印象的な出来事

カラフルな衣装を着たLittle Glee Monster

今年、デビュー10周年という節目を迎えるLittle Glee Monster。2014年にデビューし、わずか3年後の2017年には初の日本武道館公演を開催。さらにその年末には『NHK紅白歌合戦』への初出場も果たすなど、旋風を巻き起こした。2022年11月、結成当初からのメンバー、かれん、MAYU、アサヒに、ミカ、結海、miyouの3人が加わり、6人体制でアニバーサリーイヤーを迎えている。

「この10年間の活動を振り返ると、初めて紅白に出たときのことはすごく印象に残ってます。紅組のトップバッターを務めるという緊張感もあって。1曲目が白組のHey! Say! JUMPの皆さんの『Come On A My House』で、一緒に踊りながらもメンバーと小声で“♪Every day I listen to my heart”ってギリギリまで合わせていました。

しかも、私はメインを歌わせてもらってるというプレッシャーも感じながら、全アーティストに見守られるなかで、『Jupiter』と『好きだ。』を歌ったことをよく覚えてます」(かれん)

こちらを微笑みながら見つめる、Little Glee Monsterかれん

「私が一番印象に残ってるのは、やっぱり初めての日本武道館公演ですね。ずっと言っていた武道館でライブしたいっていう夢を、ガオラー(Little Glee Monsterのファンの呼称)のみんなと一緒に叶えられた。

少しでもたくさんのガオラーと迎えたいということで、360度ステージにして、後ろ側までお客さんを入れて。みんなと近い距離で、みんなと一緒に夢を叶えられた瞬間だったので、すごく記憶に残ってます」(アサヒ)

手を首元においてポーズをとる、Little Glee Monsterアサヒ

「私はアサヒとは違う視点で、初めての日本武道館が記憶に残ってて。グループとしてずっと夢に見ていた場所で、やっと夢が叶った瞬間だったんですけど、そのときが自分がこの10年、リトグリをやってきて一番きつかった時期で、コンディションとしては最悪な状態だったんです。

いまだにこうして話しててもちょっと泣きそうになるくらい、自分的には悔しかった思い出になってる。もちろん、夢を叶えられてうれしいという気持ちも同時にあるので、いろんな意味で忘れられないです」(MAYU)

当時、17歳だったMAYUは、そのとき声変わりの時期を迎えていたが、彼女自身はそのことに気づいていなかったという。

「ただ声が出ないことにイライラするし、悔しいし、でも、どうしたらいいかわかんないしっていう感じで本番を迎えるしかない状態だったんです。だから、どこまでいっても悔しかったなっていう気持ちが一番先に出てきてしまう。もっと納得いくパフォーマンスを見せられただろうなって思ってしまうところがあるのが正直なところなんです。

でも、別に黒歴史だとは思ってないです(笑)。あの日本武道館公演があったから強くなれたし、あそこで終わらなかったから今があるわけなので。そのときの映像はまだ見れないけど……」(MAYU)

両手を握り、儚げな表情のLittle Glee Monster、MAYU

MAYUの話を聞きながら静かに大粒の涙を流す結海の隣で、「他人の気持ちを想像できる、本当に優しくて素直な子たちなんです」と微笑みながら、温かく見守るかれん。同じく目を真っ赤にして頷くミカと、「貴重な話が聞けた」と目を閉じるmiyou。

そんな妹メンバー3人は、この10年間のどこでLittle Glee Monsterに出会っていたのだろうか。

「私は小学校のころに友達からリトグリのことを教えてもらって、それからずっと大好き。当時、ダンスクラブに入ってたんですけど、選曲するときに『世界はあなたに笑いかけている』が良いって言ったり、『Hop Step Jump!』も大好きで踊りましたね。衣装でヘッドホンをしてた時代からよく聴いてました」(ミカ)

「ヘッドホンのころ、小学生やったんか?」(かれん)

「『Hop Step Jump!』ってまたマニアックやな(笑)」(MAYU)

「私の青春でした! それが今、一緒に歌っているなんて。もう慣れてはきましたけど、考えてみるとやっぱり、言葉に表わせられないくらいすごいことだなって感じてます」(ミカ)

目線を外して微笑むLittle Glee Monsterミカカ

「私は一番古い記憶だと、フリーライブで『SAY!!!』や『空は見ている』、『女々しくて』を歌ってる映像をYouTubeで見たのが最初ですね」(結海)

「2014年に宮下公園でやった『渋谷ズンチャカ』やな」(かれん)

「音が止まったやつだ! 私も見たな」(miyou)

「当時、カップス(紙コップで行なうリズム演奏)が流行ってて、6人が『空は見ている』を歌いながらカップスをやってる映像もめっちゃ見てました」(結海)

手を顔に当てて目線を外すLittle Glee Monster結海

「あれ、見てるのか……(笑)。映画『ピッチ・パーフェクト』(大学のゴスペル部の奮闘を描く青春音楽映画)をきっかけにカップスが流行ってた時代で、私たちもチャレンジしましたね。当時、たくさんの方に見ていただいて。テレビでもカップスをやらせていただいたりしました。3人も見てくれてたし、今もカップスやりたいって言ってくれるので、ちゃんとやった意味があったんだなってうれしくなりますね」(MAYU)

「私はYouTubeにアップされてた、銭湯で『あったかいんだからぁ』を歌ってる映像かな。メンバーカラーのジャージで歌ってた」(miyou)

白の衣装でを着て微笑むLittle Glee Monster、miyou

「2015年かな。銭湯で『青春フォトグラフ』のバラードバージョンと『あったかいんだからぁ』をアカペラで歌うっていう。今思うとシュール(笑)」(かれん)

「不思議な人たちやなって思ったけど(笑)、そのあとに『好きだ。』も聴いたし、ドラマ『陸王』を見てて、劇中歌の『Jupiter』がカッコ良いなと思ってた記憶がある」(miyou)

「知ってはくれてたんやな」(MAYU)

「当たり前やろ!」(miyou)

「みんな知ってるよ。すごいんだから!」(ミカ)

これまでとは全然違う気持ちで歌った新曲「ORIGAMI」

2015年にはドラマ主題歌だった「好きだ。」がヒットし、2018年には「世界はあなたに笑いかけている」がコカ・コーラの年間イメージソングに起用され、2019年には「ECHO」で『NHKラグビーテーマソング』を担当。そのほかにも数々のテレビ番組やCMに、Little Glee Monsterの楽曲は起用されてきた。

8月7日にリリースされた最新曲「ORIGAMI」も、和風アクションRPGゲームを原作としたTVアニメ『天穂のサクナヒメ』のエンディングテーマとして書き下ろされた1曲。“リトグリ”らしいハーモニーを丁寧に重ねた、和の雰囲気が漂うバラードとなっており、和楽器がフィーチャーされた楽曲は、彼女たちにとって本作が初めて。メンバーは、「10年やっていてもまだ初めてのことがあるのがうれしいし、ありがたい」と語る。

『ORIGAMI』 - Little Glee Monster

「リトグリでこんなに繊細な曲は今までなかったっていうくらい、みんなで息遣いの切り際を揃えたりとか、すごく細やかな作業もしてて。私はレコーディングの順番が最後だったんですけど、みんなが紡いでいったものを壊さないように、そのテンション感を引き継ぎながら繊細に歌ったし、みんなの艶っぽい歌声にも耳を澄ましてほしいですね」(かれん)

「この6人で歌ってきた楽曲のなかでは、一人ひとりの歌声や息遣いが際立つ、ちょっと神秘的な曲になってて。私は夕陽を見て、なんだか泣きたくなるようなときの感情を乗せて歌いました。リトグリはリトグリなんですけど、これまでとは全然違う気持ちで歌ってるので、和のリトグリも楽しんでほしいなと思います」(ミカ)

手を繋ぎ、楽しそうな表情のLittle Glee Monster

「イントロに5人のコーラスがあって、私が歌い出しを担当しているんですけど、そのイントロの空気感がすごく好きで。個人的に大好きな和楽器の音色と5人が作ってくれた世界観が、涼しくも温かくて、すごく心地良いんですね。メンバーに対して“幸せな空気で包んでくれてありがとう”っていう感謝の気持ちで歌ってます(笑)」(MAYU)

「私はそんなMAYUから引き継いで歌ってて。いつもは“届けよう”と思いながら歌うことが多いんですけど、今回は自分の心のなかにある大切な部分を大事にするイメージで歌いました。コーラス部分は、タイトルにもあるように、まさに折り紙を意識してます。一人ひとりの声を重ねながら、その折り目がずれないようにっていう繊細さをイメージして歌ってます。和をテーマにしているので、海外のアニメファンの皆さんにも届いたら良いなと願ってます」(アサヒ)

後編では、『UNLOCK!』ツアーでさらに距離が縮まったというメンバーのお互への気持ちや、6人で叶えたい夢を語る。

笑顔のLittle Glee Monster

後編につづく

文・取材:永堀アツオ
撮影:荻原大志

リリース情報

Little Glee Monster「ORIGAMI」通常版ジャケット写真

(通常盤)

「ORIGAMI」
発売中
試聴・購入はこちら(新しいタブを開く)

ライブ情報

『Little Glee Monster 10th Anniversary Live』

日程:<Day1:CELEBRATE>10月19日(土)
<Day2:PROMISE>10月20日(日)
会場:東京都・武蔵野の森 総合スポーツプラザ メインアリーナ

詳細
https://wepremium.jp/t/2125/(新しいタブを開く)

連載アーティスト・プロファイル