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The Band ~始まりの場所~

リアクション ザ ブッタ:ホーム「西川口Live House Hearts」への想い――結成17年目で初メジャーリリースしたバンドの歴史を辿る➁

2024.11.15

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今年5月に、結成17年目にしてアルバムを初めてメジャーリリースし、最新曲「Inside you」がドラマ主題歌に起用されるなど注目を集める3ピースロックバンド・リアクション ザ ブッタ。後編では、TikTokでバズを起こした楽曲「ドラマのあとで」の裏側やメジャーデビューの経緯、今後の野望を聞いた。

リアクション ザ ブッタ アーティスト写真

リアクション ザ ブッタ  Reaction The Buttha

(写真左から)木田健太郎(Gt.&Cho.)、佐々木直人(Ba.&Vo.)、大野宏二朗(Dr.)からなる埼玉県発の3ピースバンド。2007年に結成。TikTokを中心に楽曲「ドラマのあとで」が話題となりSpotifyのバイラルチャートに連日チャートインし、最高位7位までランクアップ。2024年5月29日、SACRA MUSICより初のメジャーアルバム『REACTION THE BEST』をリリースした。

記事の前編はこちら:リアクション ザ ブッタ:ホーム「西川口Live House Hearts」への想い――結成17年目で初メジャーリリースしたバンドの歴史を辿る①

使命は、動画でバンドを知ってくれた人を説得力あるライブで迎えること

――バンドの“始まりの場所”である「西川口Live House Hearts」(以下、西川口 Hearts)で育ったリアクション ザ ブッタが、世に知られるようになったのが、2022年。「ドラマのあとで」がSpotifyの国内のバイラルチャートに24週連続チャートインし、最高位7位までランクアップしたことだったと思います。

佐々木:そうですね。初めはTikTokに「ドラマのあとで」のライブ映像の切り抜きを事務所のスタッフが上げてくれたものが、めちゃめちゃ伸びたんです。

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――バズりを狙っていたんですか?

木田:いや、むしろなんで動画がそこまで伸びたかのか、みんなで調べたくらいです。誰かが弾き語りカバーをしてくれたんじゃないか? フリをつけて踊ってくれたんじゃないか? 何かの動画でBGMに使われたんじゃないか? とか……でも、そういうのは見つからなくて。

大野:だから、僕らのTikTokアカウントで上げているオリジナルを、純粋に聴いてくれたんだなと。そっちのほうがよりびっくりしましたけどね。

佐々木:TikTokを始めて1年くらい経ったときだったと思います。気づいたらいろいろな方が聴いてくれていて、好きな曲に挙げてくれてたりとか。「ドラマのあとで」はライブでは歌ってきましたけど、発表したのはもう5年くらい前になるので、すごく不思議でした。

木田:メンバー内……特に僕は、TikTok自体が僕らみたいなシンプルなバンドには合わないかなと思っていたんです。でも、動画を編集してくれているマネージャーが「絶対にいい曲だから、イケると思うんですよね!」と諦めずに1年間TikTokを続けてくれて、特にライブとか楽曲にフォーカスした編集動画をアップしてくれたおかげで、花開いた感じですね。

壁にもたれながら座る木田健太郎

佐々木:それまでも、動画はいろいろ試行錯誤してたんです。みんなで家に集まって弾き語り動画を撮ってみたり。

木田:ペットボトルを蹴ってみたり(笑)。

大野:TikTokで流行っていることをいろいろやったりしました。

佐々木:でも蓋を開けてみたら、やっぱり、どストレートな楽曲動画が、一番共感してもらえたんですよね。

――楽曲の良さと、ライブの良さが、短い動画からでも伝わったんでしょうね。それはリアクション ザ ブッタの実力あってこそですよ。

佐々木:ありがとうございます。今の音楽ってジャンルもさまざまだし、いろんなものが次々に出てきては移り変わっていく。そんななかで、ライブハウスにまで来てくれる人を、しっかりと説得力のあるライブで迎えることが、バンドのひとつの使命だと思うんです。

実際、それ以降は「ライブハウスに来るのが初めてです」という方がたくさん増えて、お客さんの年齢層も幅広くなりました。だからといって、僕らの音楽のやり方を変えるつもりは全然なくて。自分たちがいいと思う曲を作ってライブをやって、というスタンスはずっと同じです。

リアクション ザ ブッタ「ドラマのあとで - retake」Music Video

“結成17年目にして初のメジャーリリース”が実現した経緯

――「ドラマのあとで」の動画でファンを増やしたリアクション ザ ブッタ。そこから2年経った2024年は、新しいステップを刻みました。今年5月、ベストアルバム『REACTION THE BEST』をソニー・ミュージックレーベルズ(SACRA MUSIC)よりリリース。皆さんにとって、結成17年目での初のメジャーリリースには、どんな思いがありましたか?

佐々木:ライブハウスは人と出会う場だと宏二朗が言ってましたけど、SACRA MUSICともまさに“出会い”でしたね。これまでもいろんなメジャーレーベルの方から声をかけてもらうことはあったんです。

――うちからメジャーデビューしませんか? というお誘いですか?

佐々木:はい。でも最終的にはどれも実現するところまではいかなくて、話がどこかに行っちゃってたんです。そのなかで本当に実行してくれたのがSACRA MUSIC。声をかけてくれた担当さんが本当に熱心で、今じゃ僕らのファンの人にも有名だし、メンバーより人気キャラかもしれないです(笑)。

手を顎に当てて微笑む佐々木直人

――どんなアプローチがあったんですか?

佐々木:僕ら自身はインディーズとかメジャーとか、そういう肩書きは、あまり関係ないと思っていました。一番大事なのはやっぱり人との出会いで、リアクション ザ ブッタの音楽を好きでいてくれて、一緒にやろうという気持ちを持っていてくれることがすべてというか。そういう出会いが、たまたま今回はメジャーの場だったんですよね。

――とはいえ、バンドを始めたころは“メジャーデビュー”そのものも目標にありましたよね。

木田:もちろんありました。でも、実際の話し合いまで行くことは少なくて。ライブは観に来てくれるんですけど、それ以降、話が進むことはあまりなかったんです。だから、そういうことが何度も重なっていた時期は、すごく焦ってました。

手で表現する木田健太郎

佐々木:僕らに何が足りないんだろう? と。まだ事務所にも所属していなかったころは、なおさらでしたね。

――だからこそメジャーリリースを発表されたときは、ファンの皆さんもすごく喜ばれていましたね。

木田:はい。発表したときに集まってくれた方のなかには、泣いて喜んでくれる人もたくさんいて。それを見て、僕らも感極まってしまいました。

佐々木:だから、めちゃくちゃゆっくりかもしれないけど着実にバンドは進んでいるし、ゆっくりだった分、今まで出会った人も多いので、全部含めてうれしかったです。メディアで紹介していただくときに「結成17年目にして初のメジャーリリース」みたいな言い方をしてもらうんですけど。僕らのなかでは、むしろ、その遅咲きを売りにしていきたいくらいです(笑)。

@rtb_official(新しいタブを開く) 初のメジャーリリース決定🎉 ソニー・ミュージックレーベルズ内〈SACRA MUSIC〉より 5/29(水) BEST ALBUM 「REACTION THE BEST」 CD&DIGITAL RELEASE . #リアクションザブッタ(新しいタブを開く) #バンド(新しいタブを開く) #邦ロック(新しいタブを開く) #MC(新しいタブを開く) #ブッタメジャー(新しいタブを開く) #ドラマのあとで(新しいタブを開く) ♬ オリジナル楽曲 - リアクション ザ ブッタ(新しいタブを開く)

――メジャーリリースによって変わったことはありました?

佐々木:新しい体験をさせてもらっていますね。いろいろなメディアに取り上げてもらったり、経験したことのない場に出させてもらったり。リリースに際して、SACRA MUSICだけでなく、レーベルの各部署にもご挨拶をさせていただいたんですけど、「こんなに多くの方が携わってくれているんだ! すごいな!」という感動もありました。各地のプロモーターの方もキャンペーンで直接お会いできましたし、名古屋なんかはよくライブをしに行くので、ソニーミュージックの担当者ともすっかり仲良くなりました。

――出会う人が増えましたね。

佐々木:そうなんです。今もまだ増え続けていますし、だからこそ、僕らももっと頑張ろう! と思えます。そういう意味でも、アルバムをリリースした5月からまだ数カ月しか経ってないんですけど、2024年は濃い年になったなぁと。

大野:ものすごく、こってりしてましたね。

壁にもたれかかりながら座り、こちらを見つめる大野宏二朗

――ライブとしても、アルバムリリースツアーも、現在、全国17会場を回っている『リアクション ザ ブッタ 対バンツアー2024 A/W』も、先日発表された2025年2月から開催となるワンマンツアー『リアクション ザ ブッタ ONEMAN TOUR 2025』も、“バンド史上最大”という言葉が見受けられます。2024年はバンドの成長を感じられる年だったのではないでしょうか。

佐々木:本当にありがたいです。僕らはやっぱりライブが大好きなので、ワンマンにもっとたくさんのお客さんが来てくれるように、これからも成長し続けたい。それが僕らを育ててくれた「西川口Hearts」への恩返しにもなると思うので。

夢は、さいたまスーパーアリーナでのワンマンライブ

――そんなリアクション ザ ブッタの最新ニュースとしては、最新曲「Inside you」が、フジテレビの動画配信サービス「FOD」で11月3日から配信中のドラマ『Love in the Air-恋の予感-』の主題歌に起用されたことです。楽曲自体の配信も11月3日からスタートしました。

佐々木:はい。「Inside you」は主題歌として書き下ろさせてもらいました。ミドルテンポのシンプルなギターロックになっているので、多くの方に共感して聴いていただける曲になっていると思います。また、昨年の11月にリリースしたデジタルアルバム『酸いも甘いも、好きも嫌いも』の楽曲「lowkey」もドラマの挿入歌になっています。

リアクション ザ ブッタ「Inside you」Music Video

リアクション ザ ブッタ「lowkey」LIVE MV / Reaction The Buttha - lowkey

――歌詞もメロディも、リアクション ザ ブッタの楽曲は心に訴えかける楽曲が多いですから、これからも作品とのタイアップにはぜひ挑戦してほしいですね。

佐々木:それでいうと、レーベルがSACRA MUSICになったので……アニメのタイアップもぜひやらせてもらいたくて! 今、一番の夢ですね。

――SACRA MUSICは、アニソンに強いですからね。

佐々木:そうなんですよ。それこそここ2年くらいは、アニメ作品を本当によく見るようになりまして。異世界転生モノとかセカイ系のアニメも結構見てます。最近は、「シャングリラ・フロンティア」シリーズにハマっています。

木田:僕が一番好きなのはTVアニメ『アオアシ』ですね。原作もそうですけど、さまざまな角度からサッカーのリアルが描かれていていいですよね。

佐々木:僕ら、アッパーな曲もしっとりした曲も書けるので、機会をいただけたらオープニング、エンディング、どちらも全力でやらせてもらいます! アニメタイアップに、リアクション ザ ブッタをぜひよろしくお願いします!

壁に寄りかかり座る佐々木直人

――ほかに皆さんの今後の野望はありますか?

佐々木:やっぱりライブですね。僕ら「西川口Hearts」のある埼玉県をホームグラウンドにしているので、さいたまスーパーアリーナでワンマンライブができたら最高ですね。

木田:昔、さいたまスーパーアリーナの近くで音響のアルバイトをしていて。ライブがあると、もう目の前をすごい多くの人が行き交ってるんですよ。なので、いつかはあの場所に、僕らのバンド名が掲げられたらうれしいですね。

大野:僕もライブの話になっちゃうんですけど、海外でライブをやりたいです。さっきアニメタイアップの野望の話があったけど、サブスクが普及して、日本のアニメが世界中で見られるようになっているじゃないですか。

佐々木・木田:おおっ。

大野:その流れを辿っていくと僕らの音楽が世界で届く可能性もあるし、それをきっかけにして海外でライブをやったり、それこそフェスだったり、海外の大きなステージにも出られるようになれたらいいなと思います。

笑って語る大野宏二朗

――夢がどんどん広がりますね。

佐々木:そのためにも、みんなの心に残る曲を歌いたいです。日本ならカラオケで長く歌ってもらえるような……「〇〇年の音楽と言えば、やっぱりこの曲だったよね」と言ってもらえる、時代に残る曲を届けられるように、これからも頑張りたいと思います!

階段に座るリアクション ザ ブッタ

記事の前編はこちら:リアクション ザ ブッタ:ホーム「西川口Live House Hearts」への想い――結成17年目で初メジャーリリースしたバンドの歴史を辿る①

文・取材:阿部美香
撮影:干川 修

リリース情報

    「Inside you」ジャケット写真
     
  • 「Inside you」
  • 発売日:11月3日(日)
  • 配信・再生はこちら(新しいタブを開く)

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