戸谷菊之介、助川真蔵、masaに聞く、TVアニメ『UniteUp! -Uni:Birth-』にかけるそれぞれの想い➁
2025.01.10


2025.01.10
13人のキャラクターとキャストが、声優、ときにはアーティストとして、2次元(アニメ)と3次元(リアル)で活動していく多次元アイドルプロジェクト『UniteUp!』。
2023年に放送されたアニメ『UniteUp!』の第2期となる『UniteUp! -Uni:Birth-』が、2025年1月11日より放送開始となる。そんな『UniteUp!』のメンバーのなかから、各ユニットのセンターを務める戸谷菊之介、助川真蔵、masaの3人に、本プロジェクト始動時の裏側や各ユニットでの活動、そして第2期の放送に向けての意気込みを聞いた。
目次
masa まさ(写真左)
ソニー・ミュージックエンタテインメント RED所属。2000年5月28日生まれ。『女々しくて繊細な僕を歌う』シンガーソングライター。YouTubeチャンネル登録者29万人超えのアコースティックセッションユニット「ぷらそにか」のメンバーとしても活動中。多次元アイドルプロジェクト『UniteUp!』では、JAXX/JAXX(ジャックジャック)春賀楽翔役を担当している。
戸谷菊之介 Toya Kikunosuke(写真中央)
ソニー・ミュージックアーティスツ所属。1998年11月30日生まれ。2017年10月、ソニー・ミュージックアーティスツ主催の声優オーディション“第6回アニストテレス”特別賞受賞。2022年、アニメ『チェンソーマン』で、主人公・デンジ役を務め注目を集める。多次元アイドルプロジェクト『UniteUp!』では、PROTOSTAR(プロトスター)清瀬明良役を担当している。
助川真蔵 Sukegawa Magura(写真右)
ソニー・ミュージックアーティスツ所属。1999年1月14日生まれ。2016年10月、ソニー・ミュージックアーティスツ主催の声優オーディション“第5回アニストテレス” ファイナリスト。アプリゲーム「アイ★チュウ」の舞台化作品、舞台「アイ★チュウ」で朴木十夜役として活躍中。多次元アイドルプロジェクト『UniteUp!』では、LEGIT(レジット)高尾大毅役を担当している。
歌い手出身の3人からなる新人アイドル「PROTOSTAR」(プロトスター)、高いダンスパフォーマンス力を持つ実力派アイドル「LEGIT」(レジット)、強い絆で結ばれたバンドアイドル「JAXX/JAXX」(ジャックジャック)、事務所の代表として彼らを導く伝説のアイドル「Anela」(アネラ)、4つのユニット、13人のメンバーがドラマを織りなしていく『UniteUp!』。2023年1月から放送されたテレビアニメ『UniteUp!』第1期に続き、2025年1月11日(土)よりTVアニメ第2期の放送が始まる。
記事の後編はこちら:戸谷菊之介、助川真蔵、masaに聞く、TVアニメ『UniteUp! -Uni:Birth-』にかけるそれぞれの想い➁
夢と絆、2次元と3次元が歌声で“Unite(団結)”する――アニメとアーティストとして活動する多次元アイドルプロジェクト『UniteUp!』のTVアニメが再び動きだす。
2023年1月から放送された第1期では、芸能事務所sMiLeaプロダクションに所属する、実力派アイドルユニットLEGIT、バンドアイドルユニットJAXX/JAXXに、新たなアイドルユニットPROTOSTARが加わり、3つのアイドルグループがそれぞれの夢を目指すドラマが描かれた。 2025年1月からTVアニメ第2期の放送開始にあたり、各ユニットのセンターが勢揃い。初のユニット別単独ライブを終えたばかりの彼らは、各々が自信に満ちた表情をのぞかせていた。
キラキラと輝く笑顔を浮かべているのは戸谷菊之介。彼が本作で演じているのはPROTOSTARの清瀬明良だ。
「明良くんは、歌うことが好きな男の子。明良くんの歌声を友達が勝手にネットに上げたことをきっかけにスカウトされ、PROTOSTARとして活動することになって。最初は目的もなくアイドル活動を始めたんですけど、活動を続けていくなかで、目標を見つけていく、成長を感じるキャラクターですね。
第1期の最後には『みんなを笑顔にするアイドルになります』と宣言しているので、最初のころと比べると全然違う印象かもしれません。性格は、頑張るときは頑張れる根性があるんですが、心が折れそうになったときはメンバーに助けてもらっている、等身大の高校生だと思います」(戸谷)
ユニットライブを終えたばかりで、ひときわ充実感に満ちた顔をのぞかせるのは助川真蔵。彼が演じるのはLEGITの高尾大毅だ。
「(高尾)大毅はもともとgroovyプロダクションという事務所に所属していて、伝説のアイドルグループAnelaのバックダンサーだったんですが、Anelaが新しく事務所を作ると聞いて移籍したんです。そんな彼は、ダンスにかける思いが強いがゆえに、ときに仲間とぶつかってしまう一面もあって。
でもそんな大毅を変えてくれたのが明良であり、楽翔だったなと思っています。楽翔は『口には出さないけど、言いたいことはわかってるよ』と思っているし、明良に対しては、お互い真正面からぶつかれる関係で。作中でも明良とふたりのシーンが多いですし、お互いを鼓舞するみたいなシーンもあります。そういうところも含めて大毅は、人間味が滲んでいるのがいいところだなと思っています」(助川)
取材現場で、人一倍の無邪気さをみせていたのがmasa。彼が演じるのはJAXX/JAXXのボーカルの春賀楽翔。
「楽翔は、“自分の歌声を世界に広めたい”という夢をもっているキャラクターです。彼は中学生のころからシンガーソングライターとして活動することを夢見て、ライブハウスやジャズバーに足を運んでいるうちに、JAXX/JAXXとして活動することになりました。
楽翔はJAXX/JAXXの最年少なんですけど、夢をまっすぐ追いかけているかっこいい子で。自分の思いをそのまま歌にしていく純粋さもありながら、周りもよく見えている大人っぽい一面もあります。歌でみんなを引っ張ることもあって、周りの人を動かす力も持っていますね」(masa)
彼らが『UniteUp!』のプロジェクトに参加したのは約4年前。当時、シンガーソングライターとして活動していたmasaにとって、このオーディションは大きな転機になった。
「最初のオーディションで『20歳シンガーソングライター、masaです』と言ったのを覚えています。今は24歳だから……もう4年前(笑)。合格の連絡をもらったときは『俺、声優できるかな……』という気持ちで。アニメに出ることは聞いていたんですが、これまでずっと音楽だけをやってきたので、声優として演技ができるかが不安でした」(masa)
このオーディションに参加したころの戸谷菊之介は新人声優として、羽ばたき始めた時期。声優としての道を歩んでいた彼にとっては、ダンスや歌唱が新たな挑戦となった。
「僕はダンスも歌もそれまで本格的にやったことがなかったんですが、オーディションに受かったときはなんかできるかもしれないって根拠のない自信があったんですよね。まあ、実際のところは全然できなくてめちゃくちゃ大変でした(笑)」(戸谷)
舞台俳優として活躍していた助川真蔵にとっても、アニメの仕事は彼の活動を広げることとなった。
「僕の声は“特徴があるね”と、周りの人から褒めてもらえることが多くて。この声をいかす仕事ができたらと思っていたので、合格したときは本当にうれしかったです。ただ、アニメをやることしか知らなかったので、『え? 実際に踊るの?』と戸惑いましたね(笑)」(助川)
2次元(アニメ)と3次元(リアル)をミックスしたプロジェクトだからこそ、必然的に合格後は、声優だけではなく、ダンスやボーカルのレッスンも重ねた。そのなかでは、それぞれが初挑戦の壁にぶつかったという。
「僕はこれまで、たいがいのことを器用にこなせてたほうだったんです。だから、自分としてはダンスも歌もできるだろうなと思っていたんですが、初めての歌のレコーディングや、ダンスを踊ったときに感じたのは、“これは、人に見せられるレベルではない……”ということ。ディレクション通りにやろうと思っても、なかなかできなくて本当に苦労しました」(戸谷)
「僕は演技が未経験だったので、お芝居の稽古もアニメのアフレコも、どちらも楽しむしかないと思ってやっていました。春賀楽翔というキャラクターには、僕自身の要素が詰まっていると思ったので、彼らしさを出すなら僕自身が楽しまなきゃと。いろんなことが初体験で緊張しつつも、楽しむ気持ちを忘れないように収録に臨んでいました」(masa)
「一番緊張したのはアニメのアフレコですね。収録ブースに入ると、実際には見えないんですが、ガラス越しにスタッフさんの視線を感じたり、上手く演技ができたと思っても、スタッフさんの反応が読み取りづらいので、ダメだったのかな? と思ったりして。そのときに、舞台でお芝居をするのとは、まったく違うなと思いました」(助川)
『UniteUp!』プロジェクトは、2021年12月に公式YouTubeチャンネルを開設し、戸谷菊之介がKIKUNOYU名義で、masaがはる賀名義でソロ楽曲を配信したところから始動。そこで注目を集めたあと、2022年9月に開催された『Aniplex Online Fest 2022』にてアニメ化の発表と、キャスト陣のお披露目が行なわれた。このプロジェクトをきっかけに、彼らの活動はどんどん広がっていく。
「アフレコはユニットごとに録ることが多かったので、それぞれアフレコの空気感は違いました。僕が所属するLEGITは、収録時の緊張感が特に強くて」(助川)
「LEGITはストイックなんですよ。それに比べて、僕らJAXX/JAXXは元気(笑)。キャストとキャラクターの雰囲気が近いので、キャラクターが元気なときは僕らも元気になるんです。ただワイワイしすぎて、たまにスタッフさんから“緊張感をもって!”って注意されるくらい楽しんでました(笑)」(masa)
「特にmasaはツボが浅いので、すぐに爆笑しちゃうんです。JAXX/JAXXは賑やかで、LEGITは物静か。省エネというか……集中モードでやりたいタイプなんですよね」(助川)
「PROTOSTARはみんなで作っていこうって感じですね。アフレコも力を合わせて録っていました。みんな役者なので、それぞれ歌やダンスが得意なわけではなくて。だから、ライブのリハーサルのときも“ここはもっとこうしよう”とか、“ハモリはいっぱい練習しよう”って意見を出して、みんなで作っていきましたね」」(戸谷)
アニメのオンエアに合わせて、キャスト陣の3次元活動も始動した。最初に行なわれたのは、2023年1月の先行上映会。上映会には、キャスト11人が登壇し、作品にかける思いを語った。その後、『AnimeJapan 2023』では、アニメの衣装と同じものをキャストも着用して初めてパフォーマンスを披露。そして同年7月には初のワンマンライブ 『sMiLea LIVE -Unite with You-』が東京ガーデンシアターにて開催された。
活動を続けていくなかで、キャスト同士の絆も深まっていく。masaの印象に残っているイベントは、楽曲「ELEVEN」のリリースイベントだという。
「埼玉県にあるイオンレイクタウンで『ELEVEN』のリリースイベントをやらせてもらったときに、 『UniteUp!』を11人バージョンではなく、9人バージョンで披露したんです。そうしたら、本番のときに11人バージョンのポジションについてしまって……やってしまった! と思ったら、その瞬間に、僕の左右反対側にいた、のすけっち(森蔭晨之介)がパッと11人のフォーメーションのところに移動して、僕のミスを目立たなくしてくれたんです。
のすけっちはダンス未経験で、僕と同じダンスの先生にずっと教えてもらっていた仲だったんですよね。のすけっちが頑張っているのはよく知っていたから……そんなことまでできるの!? と、あのときは泣きそうになりました」(masa)
戸谷菊之介にとって思い出深いイベントは2024年4月に開催された2度目のワンマンライブ『sMiLea LIVE -Unite with You- ELEVEN』。
「僕は初のワンマンライブ『sMiLea LIVE -Unite with You-』に出演できなくて、悔しい思いをしていました。ようやく2回目のワンマンライブ『sMiLea LIVE -Unite with You- ELEVEN』に出演できて、やっと、みんなと一緒に歌えたなと思っていたら、『ELEVEN』を歌っているときに、この人(助川)が肩を組んで、叩いてきたんです。
それに感情が昂ってしまって、全然歌えなくなっちゃったんです(笑)。本当にあのときはピンチでしたね。しかも、このときの表情をしっかりカメラで撮られてYouTubeにもアップされています(笑)」(戸谷)
UniteUp!「Ready Steady Live」Documentary Music Video
「みんな、これまでやってきた仕事がバラバラなので、声優未経験の人もいれば、ダンス未経験の人もいて。初挑戦のことが、それぞれにあったからこそ苦労をわかりあえたし、それを乗り越えたメンバーでパフォーマンスをすると、面白いものになるんですよね。みんなが集まってパフォーマンスすることで、魅力がさらに膨らんでいると感じています」(助川)
そう語る助川真蔵の印象に残っているイベントは、2024年11月に行なわれたユニット別の単独ライブ。
「僕の印象に残っているのは、LEGITの1st Unit LIVEですね。実は本番中楽しすぎて、意識が飛びそうになってしまって(笑)。激しいダンスを踊ったときにアドレナリンが出すぎちゃったのか、3人の100%、いや150%をぶつけていたので、体力の限界を超えそうになりました(笑)。
そのせいで、MCに入った瞬間に自分以外のふたりがいきなり水を飲みに行っちゃって。『俺だって水飲みたい!』って思いながら、つなぐことに必死で話していました。あと2曲歌ってたら、完全に記憶を失っていたと思います(笑)」(助川)
『UniteUp!』というアニメとリアルのステージに立ち続けているメンバーたち。そんな彼らが次にやりたいことはどんなことだろうか。
「この質問の答え、実はとても大事なんです。これまでの取材で“今後やりたいこと”として答えてきたことが、順番に実現していて……それで考えると、やっぱり全員でのライブがしたいです。
ユニットライブも1stと謳っている以上、続けていきたいし、そのうえで11人が全員揃ったときのライブのパワーはすごいものになるんじゃないかなと。ユニットライブをやったことで楽曲のレパートリーも増えたし、それぞれ培ったものが『UniteUp!』というホームに帰ってきたときに、さらに輝きを増すものだと思うので」(助川)
「Anelaのおふたりも忘れてはいけないよね。大月凛さん(斉藤壮馬)も辻堂真音さん(中島ヨシキ)も、僕らと同じように『UniteUp!』に熱量を注ぎ込んでくれていて。活動が始まったころと比べて、おふたりと僕らの距離も近づいたと思いますし、一緒に曲を作りたいって言ってくださっているのも聞いているので、楽曲、アフレコ、なんでもいいのでやりたいです! でもライブができたら一番うれしいですね」(masa)
「僕もやりたかったことは全部やらせてもらっているので……でも、これから第2期が始まるので、よりファンの皆さんと接点が持てるようなことをもっとやりたいです。いろいろやって『UniteUp!』をもっと知ってほしいですね」(戸谷)
後編では、TVアニメの第2期『UniteUp! -Uni:Birth-』の放送に向けての意気込みを語ってもらった。
文・取材:志田英邦
撮影:干川 修
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