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連載Cocotame Series

イナズマロック フェス 2018

『イナズマロック フェス 2018』ファミリーでも楽しめる「龍神」ステージをご紹介!

2018.09.12

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西川貴教が地元・滋賀に恩返しをしたいという想いから立ち上げた“イナズマロック フェス”(以下、“イナズマ”)が、今年で10回目を迎える。

着実にファンを増やし、ブランド力を高めている“イナズマ”がどのように成長してきたのか? そして、フェスの舞台裏にどのようなストーリーが隠れているのか?

特集第6回は、ご当地キャラや若手お笑い芸人が出演し、ファミリーでも楽しめる「龍神」ステージを担当する構成作家・石川昭人氏と、株式会社ディーゼルコーポレーション 石井香子氏に、「龍神」ステージのコンセプトや今年の見どころを聞いた。

    • 石川昭人氏

      Ishikawa Akito

      構成作家

      ラジオの放送作家で、『西川貴教のオールナイトニッポン』や『西川貴教のちょこっとナイトニッポン』などを担当。“イナズマ”では「龍神」ステージの構成を担当し、当日は舞台監督を務める。

    • 石井香子氏

      Ishii Kako

      株式会社ディーゼルコーポレーション

      西川貴教の所属事務所で“イナズマ”に2009年の初年度から運営に携わる。イナズマロック フェス 実行委員会統括、「龍神」ステージではブッキングを担当している。

「龍神」ステージができるまで

――今回は“イナズマ”のフリーエリア「龍神」ステージを担当されているおふたりに、“イナズマ”ならではのこだわりや見どころなどを伺います。フリーエリア自体は第1回からあったんですよね?

石井:場所や広さは今と変わらないのですが、1年目は滋賀県の観光物産ブースとフードコート、物販くらいの展開でした。いま振り返ってみると、あれでよくやっていたなと思います(苦笑)。

石川:テントも運動会のテントみたいな感じでしたよね(笑)。

イナズマロック フェス 2009年 初開催
イナズマロック フェス 2009年 初開催

石井:2年目からは現在の「風神」ステージと「龍神」ステージがひとつに合わさったような“エンタメステージ”がフリーエリアにできたんです。

石川:若手アーティストのライブもあって、ご当地キャラも出てきて……っていう。そのエンタメステージ用に台本を書いてほしいと依頼があって、僕は“イナズマ”に携わることになりました。

石井:ステージで何をやるか、というコンテンツの準備までは私が担当し、それを「今年はこんな感じで集まりました」と石川さんにお渡しして台本を書いていただく、という流れですね。

石川:僕は構成作家なので、本来は台本を書けばそこで仕事は終わりだと思っているんですが(笑)、通常ラジオの仕事でも現場には立ち会いますから、当然当日は会場に行ったわけで。そうしたら、明確な舞台監督はいないし、現場は人手が足りないし……それで現場仕事も手伝うことになったんです。

イナズマロック フェス 2010年 第2回目開催イナズマロック フェス 2010年 第2回目開催


イナズマロック フェス 2010年 第2回目開催イナズマロック フェス 2010年 第2回目開催


――2014年からは若手アーティストのライブが行なわれる「風神」ステージと、ご当地キャラや若手の芸人さんが登場する「龍神」ステージのふたつになりました。どのような経緯だったのでしょうか?

石井:“イナズマ”では毎年秋にスタッフの反省会を行なっているのですが、2013年の反省会に参加していた西川から「バンドとご当地キャラは分けるべきじゃないか」という意見が出たのがきっかけなんです。

石川:それまでの“エンタメステージ”は、出演アーティストが転換をしているタイミングで、その音に合わせてご当地キャラが踊っていたりして。あれはあれで独特の楽しい雰囲気があって、それをひとつのステージとして成立させるのが僕の仕事でもあったんです。僕はもともとラジオの作家で、イベントではライブとライブの間の転換時にはトークを入れたりして、お客さんが飽きないように、と叩き込まれて育ってきました。

だからステージ上で転換のワチャワチャした様子を見せるのは僕の美学にはない。そういう点でも、ライブの合間にキャラクターが出てきてお客さんが楽しんでくれる感じは好きだったんですけどね。

石井:私も個人的には、ご当地キャラとアーティストが交互に登場する感じが、飽きがこなくて良いなと思っていたのですが、西川は自分の甥っ子や姪っ子たちの声も参考にしたようです。

キャラクターのステージを小さなお子さんは前の方で観たいけれど、その時にアーティストのファンのお客さんが前にズラーッといたら行きにくいかもしれない。ファミリーで来られている方も多いので、ステージを分けた方がより良いんじゃないか……と。

結果、翌年2014年から今の形である3ステージ制になりました。そして「龍神」ステージという名前になってから、なぜか石川さんの肩書きが“舞台監督”になるという……(笑)。

石川:前日スタッフ配置の一覧表を受け取ったら“舞台監督・石川”って書いてあったので、「作家だと思って来たんだけどな?」って(笑)。朝10時から夕方5時までの7時間、僕の役割は構成・演出・舞台監督……簡単に言うと現場監督ですね。「龍神」ステージは、芸人さんとご当地キャラがメインのステージになりました。

イナズマロック フェス 柴田さんとご当地キャラ

現場監督を務める石川氏(写真右手前)

家族で楽しめるステージ作り

――“イナズマ”のフリーエリアを担当する上で、大事にしていることなどを教えてください。

石川:始めた頃から石井さんともよく話しているんですが、この龍神ステージはショッピングモールのイベントのように、家族で来て楽しめることがベストじゃないかと思うんですよね。

石井:ステージ前に長椅子を置いているのも、ショッピングモールのイベント広場をイメージしているんです。

イナズマロック フェス フリーエリア

石川:ショッピングモールのフードコートで観てもらうような感じがいいなと思って。僕らのステージは外交官的役回りというか、こういう楽しいイベントをやっています、ということを伝えることが大切なのかなと。遊びに来てくれた人に「“イナズマ”楽しかったよ」と言ってもらえるのが一番ですから。

石井:テレビなどで活躍されている実力派の芸人さんがMCを務めてくださいますので、出演キャラの関係者や滋賀県の観光ブースPRで登壇した方々にも喜ばれていますね。そういった方とステージで共演できる機会なんてなかなかありませんから。”イナズマ”では唯一「龍神」ステージのみ、撮影もOKとしていますし。

石川:これまでのMCで特に印象に残っているのは、アンタッチャブルの柴田英嗣さん(2014年、2015、2016年出演)。ご当地キャラにホワイトボードを渡して質問への答えを書いてもらうというのは柴田さんが始めたもので、今も続いているんですよ。柴田さんが「何を言ってんだ? わかんないからホワイトボードに書けよ!」ってキャラに絡んでいくのが最高で、いまだにその時の幻影を追い求めてしまうぐらい(笑)。

イナズマロック フェス 柴田さんとご当地キャライナズマロック フェス 柴田さんとご当地キャラ


それにしても炎天下の中、7時間もよくやってくださるなと思いますよ。東京から来る芸人さんの場合、当日の朝着だから1時間ぐらいしか打ち合わせできないんですが、毎回こちらが思っている以上のものを見せてもらっています。

石井:石川さんの台本が良いのはもちろんですが、みなさん台本以上のものを引き出してくださるのがさすがだなと。このフリーエリアのステージは、ブレイク前の若手芸人さんを発掘するのも楽しみのひとつだと思うんですが、過去にはクマムシさんやANZEN漫才さんも出てくださったんですよ。”イナズマ”後のみなさんの活躍を見られるのも嬉しいですね。

今年の見どころ

――今年はコンテンツで新たな試みがあるとお聞きしました。

石井:今年、滋賀県の3つの高校のダンス部に出ていただけることになりました。学生さんの出演は、意外と我々と接点が少ないことと、受け入れるこちら側の環境面を整えるのが難しいのもあって、これまでなかなか実現しなかったんです。

石川:地元の高校のチアリーディングチームや吹奏楽部に出演してもらって、地元の人に足を運んでもらうなにかきっかけを作りたいよね、というような話はずっとしていたんです。

例えば部活の大きな試合や大会って、地元から離れた場所で行なわれることが多いと思うんですけど、もしそれが地元であるなら家族や友達も来やすいし、“イナズマ”でその受け皿をつくることによって、“イナズマ”の認知度も高まるんじゃないかと。やりたいと言い続けて、3年がかりでやっと叶いました。

――音楽専門学校ESP学園の学生さんも毎年ボランティアでスタッフをされているそうですね。

石川:人手が足りないこともあって、学生さんたちには”見学”という感じではなくプロ意識を持って一緒にやってほしい、と言っています。「失敗してもいいから、オドオドしないように。堂々としていれば間違ったように見えないから」と最初に話すと、1日目の前半はオドオドしていた学生が、後半にはその意味を理解して、2日目になるとみんな結構堂々とやってくれるようになるんです。

毎年、「もう1日あればなぁ……」というところで終わっていたんですけど、今年は3日ありますからね(笑)。将来みんながこの世界でやっていくのかはわからないけど、良い思い出は作っていってほしい。最終日が終わった後、学生たちと話す時間が毎年の僕の楽しみになっているんです。

石井:学生さんには「大変だったけど楽しかった、勉強になった」と思ってもらえていたら嬉しいですね。やはり携わってくださったみなさんには“イナズマ”のことを好きになってほしいですし。

石川:ESPの学生さんたちとのやりとりもそうですが、普段の仕事ではご一緒しない人たちとの出会いがあるのも嬉しいんです。キャリアが長くなると、どこでもなぁなぁが通じるようになってきますが“イナズマ”では通用しない。それも楽しいですね。

石井: ”イナズマ“は初年度からフリーエリアを設けてきたんですけれども、特に大々的にはそのことを宣伝して来なかったんですよね。宣伝することを忘れていたというか(苦笑)。

来場されたお客様の口伝てで「どうやらタダで入れるところがあるらしいよ……」といった具合に徐々に浸透していった感じでして。チケットを買ってフェスに行くことって、案外ハードルが高いことじゃないかと思うんですよ。そんなフェスにフリーエリアを設けることで、「フードエリアにご飯だけ食べに行こうかな」「無料で見られるステージがあるなら覗いてみるか……」程度でいいので、気軽に足を運んでいただけたらな、と。

1人でも多くの方に”イナズマ”に触れていただいて、”イナズマ”の雰囲気を味わっていただきたいんです。そして「いつか好きなアーティストが出たらチケット買って行こうかな」「バイトできるようになったら”イナズマ”行ってみようかな」と思っていただける、そのきっかけにフリーエリアがなれればいいなと思っています。

イナズマロック フェス 2018(新しいタブで開く)

■会場:滋賀県草津市 烏丸半島芝生広場
■日時:9月22日(土)/9月23日(日)/9月24日(月・休)
■開場/開演/終演:12:00/14:00/20:00
※各日とも予定

※雨天決行(荒天の場合は中止)

チケット情報(新しいタブで開く)

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