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連載Cocotame Series

Action

スカイピースインタビュー:1万5,433の“青春”から生まれたMVで、失われた夢を取り返す

2020.09.23

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いま、私たちにできること――。

連載「Action」では、社会が急速に変わりゆくなか、ソニーミュージックグループをはじめ、エンタテインメント業界の新たな試みに注目。“必要至急”とは言えないかもしれないが、どんなときでも人々に寄り添い、心を潤すエンタテインメントの未来を追いかけていく。

連載第10回は、スカイピースが、ファンとともに取り組んだプロジェクト『みんなとつくる青春MV』を語る。SNSを通して応募された写真を使って、スカイピースの楽曲「青青ソラシドリーム」のミュージックビデオ(以下、MV)を制作。コロナ禍で、念願だった横浜アリーナでのライブが中止になったスカイピースと、夏休みが短縮され、学校行事がなくなるなどしたファンが一緒になって“青春”を形にした。そのMVが完成、公開された今、改めて、ふたりが思う“青春”とは。

  • テオくん

    1995年7月24日生まれ。千葉県出身。

  • ☆イニ☆(じん)

    1995年10月27日生まれ。東京都出身。

スカイピースが呼び掛けた“もっと笑顔を!”

――ファンがSNSに投稿した“青春のシーン”を集め、スカイピースの楽曲「青青ソラシドリーム」のMVを制作する『みんなとつくる青春MV』がついに完成しました。おふたりはこのプロジェクトに対して、最初はどんな印象を持っていましたか?

☆イニ☆:プロジェクトのことを聞いたのは、投稿の募集が始まる2カ月くらい前だったよね?

テオくん:そのときにはもう新型コロナウイルスの影響で、僕らが7月24日に開催するはずだった横浜アリーナでのワンマンライブの中止も決まっていたので、僕らの夢と今年の夏を、このプロジェクトで少しでも取り返せるんじゃないかと思って、楽しみでした。

☆イニ☆:実はこのお話をいただく前から、写真を集めてMVを作ってみたいね、という話をふたりでしてたんです。いろんな人の笑顔の写真を集めてひとつのでっかい笑顔のモザイクアートを作る、そんなイメージで。

テオくん:笑顔をテーマに「Smile」みたいなタイトルの曲を作ってね。

☆イニ☆:そうそう! だから、今回のプロジェクトは、このコロナ禍の時期にもぴったりだし、僕らのやりたいことともすごく重なるところがあったので、とてもうれしかったです。

同MVを起用したWeb CMではナレーションも担当した。

――MVを制作するにあたって、スカイピースからのアイデアも採り入れられたと伺いました。

☆イニ☆:まずはスタッフさんとオンライン会議をして、このプロジェクトのコンセプトを改めて確認するところからのスタートでしたが、今回は内容がとてもはっきりしていたので、どんな写真・動画を募集してもらいたいかを提案させていただいたくらいでしたけど。

テオくん:そうですね。募集が始まってすぐのころは背中や後ろ姿のものが多かったので、「みんなの顔が写ってるほうが良い!」「笑顔の写真が欲しい!」という提案をしました。そこから笑顔の投稿が増えたので、良かったです。

☆イニ☆:僕らもSNSで随時、応募のハッシュタグをチェックしていました。

青春の写真は、さりげない1枚がすごく良かったりする

――特に印象的だった作品、青春を感じた作品は何でしたか。

テオくん:どの写真や動画も、全部懐かしいと思いました。学生時代ならではの部活のユニフォーム姿とか、制服を着ている姿とか。やっぱり学生服やユニフォームというのは、 “青春”への想いを一気に広げてくれましたね。

☆イニ☆:僕はあまり青春っぽい経験がなくて。スクールラブみたいな感じで黒板に描かれたハートを挟んで制服カップルが写真を撮ってたりするのを、“いいなぁ”と遠くから憧れてたタイプなので(笑)、みんなが送ってくれた写真や動画が、うらやましく思えましたね。

テオくん:僕は部活をやっていたから、部室で弁当を食べている写真とかを見ると、すごく良い思い出がよみがえってきました。だから今回のプロジェクトに取り組んでみて、ぜひ学生の方には写真や動画をどんどん残してほしいと思いましたね。撮ったときは“なんだこの写真?”と思うものもあるかもしれないけれど、こうして集まってみると、さりげない1枚がすごく良かったりするので。

☆イニ☆:今はスマホもSNSも普及してて、みんなも投稿しやすかったと思うので、プロジェクトを進めながらとても良い企画だと感じましたね。

テオくん:僕らのトレードマークの空に向かってピースサインをしている写真や動画も、すごくたくさん送ってもらえて、うれしかったですね。空にピースって、どこで撮っても背景が同じ空なんですよね。空はどこにいても繋がっていて、みんなの幸せな気持ちも繋がる。僕らの名前をスカイピースにした理由もそこなので、気持ちがすごく通じた感覚になりました。

――完成したMVを拝見して、みんながジャンプしている写真も青春ならではだなと思いました。

テオくん:そう、良かったですよね、ジャンプ。みんなでジャンプすると、笑うんですよね、人って。タイミングが合わなくてやり直すことも多いですけど、だからこそ成功したときに100%の笑顔が生まれるんです。

今年起こった出来事は、きっとみんな一生忘れない

――最終的には、何作品が集まったんですか?

テオくん:1万5,433作品です。

☆イニ☆:すごいことですよね。そこからものすごく絞って、約400作品ほどをMVに使わせてもらいました。

テオくん:こんなに多くの作品が集まるとは思ってなかったんです、正直言うと。文字だけと違って、写真や動画をSNSに投稿するのは準備もいるし、顔や姿を出すのは勇気もいりますし。

☆イニ☆:だから、1万5,433もの“青春”が集まったってことだけでもこの企画をやって良かったし、MVも素晴らしいものになりました。もともと「青青ソラシドリーム」という曲が先にあった企画ですけど、写真や動画がすごく歌にマッチして、今ではこのMVを作るために作った曲なんじゃないかと思うくらいです。

テオくん:ほんとだよね! 僕らも普段YouTubeを撮っているので、動画を作る大変さも知っています。僕らが求めていた、みんなを笑顔とピースにするMVにしてくれたスタッフさんにも感謝ですね。

――新型コロナによる活動自粛がスタート地点となったプロジェクトでしたが、改めて今思うことは何でしょう。

テオくん:この期間でいろんなものが奪われたぶん、できるだけでいいから取り返そうぜ! と僕らも言いつづけてきました。だから自分たちのMVで誰かが青春を少しでも取り戻せたならうれしいですね。

☆イニ☆:今年起こった出来事は、きっとみんな一生忘れないと思いますし。

テオくん:今までできていたことができなくなることがどれだけ苦しいか、当たり前の幸せを体験できることがどれだけ大切かを考える時間ができたことは、言い方は難しいですけど、貴重な経験だったと思います。

青春は挑戦する人みんなの先に待っているもの

――YouTuberとしての活動にも影響ありましたか?

☆イニ☆:そうですね。ちょうど僕らが毎日投稿をやめたころに緊急事態宣言が出ました。これから気持ちを一新して大きな企画をやっていくぞ! というタイミングだったので、屋外での撮影が一切できなくなったのは辛かったですね。

――横浜アリーナでのワンマンライブもそのひとつですね。

☆イニ☆:2月、3月の段階では、夏になれば落ち着くだろうと思っていたんですけど、状況がどんどん悪くなって、グッズも作り始めなくてはいけない時期になり……。ライブをやるか、やらないかという決断を引き延ばしてもバタバタするだけなので、みんなが気持ち良くライブができないと思って、断腸の思いで中止を決めたんです。

テオくん:結果、夏になっても状況は変わらなかったので、今となっては良い判断だったと思うんですが、ファンの皆さんからは、「会いたい、会いたい」という声が今もたくさん届いていますね。

☆イニ☆:ただ、僕らはYouTubeの動画で皆さんに元気な姿を発信できる。それはとても大事にしなければいけないことだと思うんです。こういう時期こそ、YouTubeの需要も大きくなってますし、YouTubeやSNSだからできることにも、コロナ禍だからこそ挑戦できました。星野源さんの「うちで踊ろう」をいろいろなYouTuberやアーティストの方を呼んでやって、ステイホームを呼びかける歌動画を作ったりもしました。

テオくん:こういう辛い時期に、みんなと動画や歌で繋がることができて良かったですね。

――歌でみんなが繋がれる。まさに今回の「青青ソラシドリーム」のMVと同じですね。

テオくん:そうですね。人は大人になると、若いころは“できる”と思っていたことに、どんどん挑戦できなくなってしまう。それはとてももったいないことだと思うんですね。だから、青春の真ん中にいる方にも、大人になった方にも、夢に挑戦する勇気を持ってもらいたいという思いを込めて作った曲が、「青青ソラシドリーム」でした。

自分たちもYouTubeで、安定した収入が得られる毎日投稿をやめて、新しくやりたいことを始めるのはものすごい挑戦だったんですね。ぶっちゃけ、すごく怖かったです。本当にそれで生活ができるのか? ということも含めて。でも、挑戦しないと青春じゃない。青春って、挑戦する人みんなの先に待っているものだと思ったので、僕らも毎日投稿をやめる挑戦をしたんです。

――青春することに、年齢は関係ないんですね。

テオくん:はい。だからこそ、この曲と一緒に挑戦することの大切さを感じて、いろんな世代の方をちょっとでも勇気づけられたら良いなと思います。同時に僕ら自身も、動画制作を本気で頑張り続けるという挑戦で、青春し続けたいと思います。

☆イニ☆:やっぱり青春って、“全力”だと思うんですね。僕らはいつも全力でYouTuberをやっています。バイトでも勉強でも仕事でも何でも、結果はどうでも自分が全力でやったことは、心にずっと残る。その人自身の青春にも、生きる力にもなると思うんです。

テオくん:一緒ですね、☆イニ☆くんと僕が考えていることは。全力で挑戦することが青春!

☆イニ☆:その通り!

――そんなおふたりの“青青ソラシドリーム”を、今後はどう実現していきたいですか。

テオくん:やっぱりYouTuberとしてもっと走り抜けたいですね。先日、Fischer’sさんとコラボしたときに話を聞いたら、Fischer’sさんは1日3本企画動画を撮影することがあると言ってたんです。じゃあ僕らはそこまで頑張れているかな? と考えると、まだまだなんですね。

だから僕らも、“動画作るの楽しい!”というだけじゃいけなくて、もっと厳しく、辛いことにも挑戦して、その先にある“楽しい”を求めたい。動画制作でも、再生数が伸びなかったときに、どこがダメだったかとデータを研究して見直します。それで、じゃ次はこうやってみよう! と苦労して作った動画が当たったときが、一番達成感があるし、うれしいですからね。

☆イニ☆:そうですね。スカイピースは、まずは全力で良い動画を作る。そして歌の活動でもいろんなことに挑戦して、またみんなが笑顔で集まれるライブの場を実現したいです。みんなが全力で応援して挑戦してくれた「青青ソラシドリーム」のMVに、僕らもすごく励まされました。皆さんもコロナに負けず、これからもずっと、このMVから元気をもらってくれたらうれしいですね!

文・取材:阿部美香
撮影:荻原大志

関連サイト

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オフィシャルYouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UC8_wmm5DX9mb4jrLiw8ZYzw(新しいタブで開く)
 
『みんなとつくる青春MV』特設サイト
https://www.sony.jp/headphone/special/seishun_mv/(新しいタブで開く)
 
テオくん
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☆イニ☆(じん)
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