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連載Cocotame Series

アーティスト・プロファイル

宮世琉弥がRyubi Miyaseを語る――自分にしか奏でられない『PLAYLIST』への想い【前編】

2024.04.18

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気鋭のアーティストの実像に迫る連載企画「アーティスト・プロファイル」。

今回登場するのは、4月10日に1stアルバム『PLAYLIST』でメジャーデビューを果たしたRyubi Miyase。躍進中の若手俳優・宮世琉弥として、映画初主演を務めた『恋わずらいのエリー』や4月より放送開始のTVドラマ『くるり~誰が私と恋をした?~』も話題。映画、ドラマのみならずバラエティ番組などにもひっぱりだこな若き才能だ。

Z世代からも圧倒的な人気を博し、アーティストとしても俳優としても飛躍するRyubi Miyase/宮世琉弥に、デビューアルバム『PLAYLIST』とアーティスト活動への想い、彼の現在地を語ってもらった。

前編では、1stアルバム『PLAYLIST』やメジャーデビューに対する想いを聞く。

Ryubi Miyaseプロフィール写真

Ryubi Miyase 宮世琉弥

2004年1月22日生まれ。宮城県出身。趣味は映画鑑賞、サウナ、ファッション、料理。特技はカメラ、ギター、歌唱、球技。「宮城から世界へ」という想いがこめられた“宮世琉弥”で活動中。2023年にMUSIC PROJECTを始動。デジタルシングル「AWAKE」「S.W.I.N.G」「孤狼」「DeeDooDah」「Lightning」を配信リリース。2024年1月28日に東京国際フォーラム ホールAにて、初ライブ『宮世大決起集会 20th ANNIVERSARY LIVE』を開催。4月10日に1stアルバム『PLAYLIST』をリリース。

Ryubi Miyaseが音楽活動を始めた背景と理由

スタイリッシュでダンサブル。クールなサウンドを聴かせながらもハートウォームなポップネスを届けてくれるRyubi Miyaseの音世界。「1stアルバム『PLAYLIST』を聴かせていただきました」と彼に言うと、あの魅惑的な表情をクシャッと崩し「ほんとですか! ありがとうございます」と声を弾ませ、ニコリと笑う。

“宮世琉弥”として2019年にドラマデビューした彼は、その後もドラマ『君の花になる』『ホスト相続しちゃいました』『パリピ孔明』など数々の話題作に出演。若手人気俳優として既に注目を集めているが、アーティスト活動にも以前から積極的に取り組んでいた。

「僕自身、昔から音楽が大好きでしたし、今までいろいろな経験をさせていただいてきたからこそ、自分の好きな音楽を皆さんに届けていきたいという想いがずっとあって、去年から1年ほど、Ryubi MiyaseとしてMUSIC PROJECTを行なってきました」

笑顔でインタビューに答えるRyubi Miyase

昨年1月22日の19歳の誕生日にYouTubeチャンネルを開設し、MUSIC PROJECTを始動。5月の「AWAKE」を皮切りに今年1月の「Lightning」まで、5曲のデジタルシングルをリリースし、ソロアーティスト“Ryubi Miyase”としての活動をつづけている。

ずっと彼を応援してきた人はご存じだろうが、俳優活動に専念する前はボーカルダンスユニットのメンバーでもあったRyubi Miyase。彼がアーティスト活動を始めたことで、歌って踊る姿がまた見られるのがうれしいという声も多く届いた。逆に俳優・宮世琉弥からファンになった人からは、こんな声もあったそうだ。

「“音楽もやるんだ!?”という感じのリアクションもいただきました。むしろ、そっちのほうが多かったかもしれないです(笑)」

そして今年の1月28日には、20歳を記念する単独初ライブ『宮世大決起集会 20th ANNIVERSARY LIVE』を東京国際フォーラム ホールAで開催。ソニー・ミュージックレーベルズよりデビューアルバム『PLAYLIST』をリリースすることを発表し、ファンの喝采をあびた。

ライブ中にも「今後はアーティストRyubi Miyaseとして作詞作曲に挑戦し、新しい自分をお見せできたら」と語っていた彼にとって、より多くの人に好きな音楽を伝えることができる機会となるメジャーデビュー決定には、喜びもひとしおだったに違いない。

「もともとMUSIC PROJECTも、デビューを目標にやってきたことだったのでうれしかったです。ちゃんと自分のやりたいことを、しっかりと皆さんに伝えていけたら良いなという気持ちが、また湧いてきました」

黒のジャケットを着てポーズをとるRyubi Miyase

Ryubi Miyaseの音楽ルーツとは?

そんな音楽好きのRyubi Miyaseはこれまで、どんな音楽を聴き、どのように音楽に向き合ってきたのだろう。過去のインタビューでは、好きなアーティストとして邦楽ではTHE BLUE HEARTS、BLANKEY JET CITY、浜田省吾。洋楽ではボブ・ディランやニルヴァーナらの名前を挙げていた。

「うーん……意外と、そういった音楽に入り込んだキッカケは覚えてないんです。音楽自体はもう昔からずっと好きだったんですけど、名前を挙げさせていただいたアーティストの方々の音楽にのめり込んだのは中学1年生とかですね。特に大きなきっかけがあったわけでもなく、なんとなく自然と聴き始めていました」

しかも名前の挙がったアーティストは、細かいジャンルこそ違えどほとんどがロックミュージシャン。彼のMUSIC PROJECTからつながったメジャーデビューアルバム『PLAYLIST』のダンサブル&ポップな音楽性とはテイストが違っているのも面白い。

「僕がこれまでやってきたことというのが、すごくポップなダンスミュージックだったりするんですが……自分の武器、小さいころからやってきている武器としての音楽を、これからもやっていきたいというのがあります。メジャーデビューに向けても、やっぱり自分のやってきた楽曲の要素を、今まで好きだった音楽と融合して、新しい音楽を作ってみたいなと思っています」

正面を見つめるRyubi Miyase

アルバム『PLAYLIST』に込めた想い

そんな言葉からも、Ryubi Miyaseの音楽に芽吹く、次代を担う世代だからこその新しいワールドへの期待感が膨らんでくる。では、彼の名刺代わりになる1枚として制作されたアルバム『PLAYLIST』は、彼のなかでどういうコンセプトから生まれたものなのだろうか。

「自分自身、好きなアーティストの方々のアルバムを1枚1枚全部、最初から通して聴くんですね。楽曲単体で聴いてももちろん素敵ですが、そうやってアルバムを通して聴くことで、このアルバムに込められた想いだとか、物語を感じることができる。

またそこに自分の感情も重ね合わせて聴くと、元気をもらえたり、より共感できたりします。落ち込んでいるときに聴くと、考えさせられることも多くて、自分も頑張ろうと思えるし、音楽の力ってすごいな……と感じています。そういう意味で、僕のアルバムも皆さんの気持ちに寄り添える“プレイリスト”になれたら良いなという想いを込めました」

ほかにも『PLAYLIST』というタイトルには、ここから始まるアーティスト活動への意気込みも込められていると語る。

「“プレイ”という言葉は“何かをする”ということを表わす言葉ですが、僕のなかでは“挑戦する”という意味を込めた『PLAYLIST』でもあるんです」

音楽をやるのも“プレイ”、遊びも“プレイ”。歌い、踊り、音と戯れながら、自分にしかできない新しい音楽にチャレンジする気持ちが込められた『PLAYLIST』というタイトルからは、彼がこの音楽活動にさまざまな想いで取り組んでいることが伝わってくる。そう問いかけると、いたずらっ子のような表情で「はい、こう見えて、いろいろ考えてます」と言って、涼やかな瞳を向けて笑ってくれる。

真剣な表情で話すRyubi Miyase

歌詞の意味を紐解いて見えてくるRyubi Miyaseの人間性

そんな『PLAYLIST』というアルバムにふさわしいリードナンバーが「Ms. Playlist」。作詞クレジットにはD&H(PURPLE NIGHT)& Ryubi Miyaseとある。歌詞を書いたり曲を作ったりというクリエイティブも、以前から独学で取り組んでいたそうだ。

「MUSIC PROJECTを始めるずっと前から、打ち込みでトラックを作ってメロディをつけて作詞をして……という曲づくりをひとりでやっていました。Macを使っているから、音楽制作ツールは『Logic Pro』ですね。もともと文章を書いたりすることが好きで、脚本を書くことにも興味があるので、歌詞も普段から思いついた文章やフレーズをいろいろメモに取るようにしていて。作詞もそのメモから組み合わせて書いたりしていましたね」

「Ms. Playlist」は、孤独な部屋で想いをあふれさせながら“君”の声が頭から離れず、“聞かせて play your list for me”“You’re my playlist”と訴える切ないラブソング。“君”というプレイリストの声が聴けたら、もっと世界は色づくのにという想いが歌われる。

アルバムタイトルともリンクする“プレイリスト”というワード。そこにつけられた“Ms.”という敬称で、それが日常に流れる音楽と同じように、愛しい人を指していることが、聴く者の胸にひしひしと迫ってくる。

Ryubi Miyase(宮世琉弥) /『Ms.Playlist』MV

「作詞しようと思ったときに、この曲は“音楽”というものを擬人化したような曲にしたいというのが自分のなかにありました。それを恋とかけてみたんです。書いていただいたものをベースに、僕ならこうしたいなという意見もあって、僕なりの言葉にさせてもらったところもあります」

このアルバムにはもう1曲、Ryubi Miyase作詞のアコースティック感のあるポップロック「Candy」も収録された。色のない空に包まれた朝。自分が嫌になったとつぶやきながら、“君”からのスイートでカラフルなCandyを想い、“嫌なことや bitterな過去や 昨日に溶かしてしまえば”と歌う。彼の内面にはどこか仄暗い情景が横たわっているかのように思えてしまう。

「ストーリー性のある歌詞を描きたいというところから始まっていますけど、『Candy』に関しては、もっと自分のことかもしれないですね。過去の自分を対象に決めて、そこからこう……自分が言えることを書いていったんです。だから1番の歌詞の頭は、過去の自分が悩んでいたことだし、その後に“乾き切った常識に 新しいメロディを”というフレーズに今はなっていますけど、そこには周りの大人や母から言われた言葉を最初はもっとストレートに書いていて。

それを比較表現に直しながら、例えば“暗い雨雲”を“Cry 雨雲”と日本語と英語に替えたり、“行き詰ったプライドで 息が詰まったeveryday”と日本語でも韻を踏んだりと言葉遊びを入れて、ノリの良い歌詞にしていきました」

Ryubi Miyase(宮世琉弥) /『Candy』MV

彼が例に出してくれた“乾き切った常識に 新しいメロディを”でも、音楽を擬人化したという「Ms. Playlist」にも通じる、彼の日常に音楽というものがシームレスに忍び込んでいるフレッシュな感性を感じさせる。

その発想は、どこから生まれてくるのかと聞くと、「うーん……」としばし視線を逸らせつつ、またもあの魅力的な瞳を真っ直ぐにこちらに向けて、ちょっと困ったような表情で「パッと来るんですよね」と言葉を紡ぐ。

「うん、どう説明したらいいんだろう……パッとひらめく感じですね。これ良いじゃん! って。逆に頭で考えすぎると視野が狭くなっちゃって、その範囲でしか考えられなくなるんです。だから視野をふわっと広げて、降りてきた言葉を掴んでいく、みたいな感じなのかな? 

歌詞を書くときも家でコツコツじゃなくて、ドラマや映画の撮影現場に行く間の移動中とかなんですよ。だから次の日のセリフ量がハンパなくあるときなんかは、作詞のことはいったん忘れて、撮影が終わった夜の移動中とかに書いたりしてました(笑)」

そんな彼の感性が閃かせた言葉だからこそ、グルーヴにのって聴き手の心に寄り添う。もちろん、凝ったサウンドで構築された楽曲としての聴きどころも多い。例えば「Ms. Playlist」ならどうだろうか?

「2番の最初のほうですかね。“いつも感じたいから 駆け引きはもう 辞めにしてflow”というパートでリズムが裏になるところ。そこは隠れポイントなので、ちょっと意識して聴いてもらえたらうれしいです」

首元に手を添えてポーズをとるRyubi Miyase

後編につづく

文・取材:阿部美香
撮影:冨田 望

リリース情報

『PLAYLIST』ジャケット写真
 
『PLAYLIST』
発売日:4月10日(水)
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配信・再生はこちら(新しいタブで開く)

ライブ情報

全国ツアー『Ryubi Miyase Live Tour 2024 “NEVERLAND”』
詳細はこちら(新しいタブで開く)

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