『東京喰種EX.』の担当者たちのこだわりが詰まったオリジナルグッズ――おすすめポイントを紹介
2024.11.01


人間を喰らう怪人・喰種と、喰種を憎む人間の葛藤を“体感”する――アニメ『東京喰種トーキョーグール』10周年を記念した体験型展示会『東京喰種EX.』。
美しく悲しい世界を、立体物展示やインタラクティブ展示によって、臨場感のある体験ができるという本展示会について、企画、ディレクション、グッズの制作を行なうソニー・ミュージックソリューションズ(以下、SMS)のスタッフたちが集まり、『東京喰種EX.』に込めた思いを語る。
中編では『東京喰種EX.』の展示物の見どころ、フォトスポット、そしてグッズのポイントについて語る。
※本記事には『東京喰種EX.』館内の写真が含まれております。
目次

松山文音
Matsuyama Ayane
ソニー・ミュージックソリューションズ

田中伶奈
Tanaka Rena
ソニー・ミュージックソリューションズ

工藤優希
Kudo Yuki
ソニー・ミュージックソリューションズ
記事の前編はこちら:『東京喰種EX.』が目指したのは“五感”で作品の世界観に没入できる展示会①
記事の後編はこちら:『東京喰種EX.』の担当者たちのこだわりが詰まったオリジナルグッズ――おすすめポイントを紹介
――今回の体験型展示会『東京喰種EX.』で、一番の見どころとなる展示はどのようなものでしょうか。
松山:展示のメインのひとつとなるのが【「金木VSヤモリ」イマーシブシアター】です。このシアターでは、アニメ『東京喰種トーキョーグール』の名シーン、主人公・金木研とヤモリとの戦いを全身で体感することができる展示になっています。
――“全身で体感できる”というのは具体的にどのような体験になりますか。
松山:大きな3面シアターの映像と、ソニー株式会社が開発した“触覚”を疑似的に再現するハプティクス技術による床の振動、そして両耳のヘッドホンでは疑似バイノーラル的に作りあげた音声という三点セットで、大迫力のバトルシーンを体験いただけます。
まるでその空間に自分がいるかのような視聴体験で、金木とヤモリ、それぞれの苦しさや悲しさを全身で感じていただくことを目指しました。
振動の演出は特にこだわっていて、映像のどのタイミングでどんな揺れが来てほしいか、田中さんと一緒に長い時間をかけてディレクションしました。“向こうの方からコツコツと歩いてくるような振動”など、それぞれの振動に、それぞれ枕詞をつけて説明し調整をしていたのですが、音を言語化するのはすごく難しかったです。
いろいろな振動を作ろうと思っていたんですけど、最終的には表現する言葉が足りなくなって、「ドン! ドン!」など、かなりシンプルなディレクションになってしまいました(笑)。
田中:たくさんのスタッフと製作委員会の皆さんが一緒になって展示を考えてくださり、意見を出し合ったことで、没入感の高い展示になったのではないかと思います。作品の世界観とリンクした驚きや、ゾワゾワした感じを、ぜひ皆さんにも味わっていただきたいです。
――インタラクティブ要素が含まれた展示もされていると伺いました。実際にはどのような展示になっているのでしょうか。
松山:体験していただけるのは、“クインクスの赫子(カグネ)”です。ある場所に立つと、3Dアニメーションでランダムで赫子が生える姿が、壁に投影される展示となっています。
田中:赫子はキャラクターによってかたちが独特なので、質感や形状、動きを細かく調整しながら作りました。
松山:赫子は、3DCGでイチから描き起こしたあと、製作委員会の皆さんに監修していただきました。お客さんの背中から、実際に赫子が生えているように再現しています。
田中:あとは、花が埋め尽くしているエリアですね。そこでは床を踏みしめると、足跡に沿って白いカーネーションが赤い彼岸花に変わっていくんです。アニメでも描かれているシーンを体感できるようになっています。一定時間が経つと、すべてのカーネーションが赤い彼岸花に変化します。『東京喰種トーキョーグール』の世界観のなかで、時間と空間の変化を感じていただきたいですね。
松山:至るところに仕かけがあって、“割れる鏡”にも注目です!
田中:ほかにも、特にびっくりしてしまう場所があって。その場所をわかっているはずの私でも、めちゃくちゃ驚いたので、そこもぜひ体験してほしいです。
松山:フォトスポットとしては、作品の重要な場所のひとつ、喫茶店「あんていく」の空間を再現しています。
田中:今回、アニメの設定資料を早くからいただくことができたので、「あんていく」も細部までしっかり作り込むことができました。ただ、設定資料はあくまで資料なので、実物により近づけるためにアニメを何度も見なおして「アニメだとこうなっているね」と設計、施工のスタッフと相談しながら、再現性を高めていきました。
松山:それから、作品には欠かせない“拷問部屋”も再現していますよね。
田中:そうですね。アニメのなかで金木が拷問されるシーンがあるんですが、この部屋を再現しています。椅子と拷問道具をかなりしっかりと再現しているので、そこも注目のポイントです。怖いですけどね……。
松山:そのほかには喰種捜査官(CCG)が持っている武器「クインケ」を原寸大で展示していたり、アニメで金木が着けていたマスクも再現していたりします。
――あのマスクはやはり手に取りたい逸品です。SNS上でファンの方からは「売ってほしい!」という声が相次いでました。
工藤:実はマスクはグッズとして販売します。かなり精巧に作り込んでいるもので完全受注生産になります。お値段も高額ですが、コレクターズアイテムとしてぜひ注目していただけたらと。
――さて、展示に加えて、もうひとつファンの皆さんが楽しみにしているのは会場で販売されるグッズです。今回はオリジナルでかなりたくさんのグッズを用意しているそうですね。
工藤:10周年の大切な展示会なので、多くの方に喜んでいただけるようにたくさんアイテムを作っています。キャラクターの熱烈なヲタクの方に刺さるもの、ストーリーの熱心なファンの方に喜んでいただけるもの、話題になって本展を知っていただいたり、ファン同士で盛り上がれるきっかけになるようなもの。いろんな狙いで企画しました。
田中:グッズのデザインにも、たくさんのアイデアを盛り込んでいます。キービジュアルを展開したものだけではなく、それぞれのキャラクターの特徴を入れ込んだアイテムをご用意しました。使用する場面写真や細かな絵柄など、製作委員会の皆さんから熱心にアドバイスをいただきつつ、デザイナー陣も負けない熱意で応えながら制作しています。
工藤:金木とヤモリの戦いなど、展示でピックアップしている名シーンはなるべくグッズに反映しています。展示で盛り上がった気持ちをグッズとして記念に持ち帰っていただきたくて。
田中:グッズの多彩なアイデアを受けて、展示のほうももっとアイデアを入れたほうが良いんじゃないかという話になり、展示も進化していきましたね。
松山:そういった相乗効果は、来場者に配布するノベルティとか、いろいろなところに反映できていると思います。
――今回のプロモーションではSNSを活用されていますね。手応えはどうですか?
松山:展示会がどんな内容なのかをファンの方々はいち早く知りたいと思うので、なるべく早くお知らせできるように、SNSは積極的に活用しています。
工藤:SNSでは、7月後半から毎日20時にグッズを1アイテムずつSNSに投稿してきました。ファンの皆さんに、次はどんなグッズが発表されるのかな、会場で何を買おうかなとワクワクしていただけたら良いなと。また、そこに掲載している写真にもこだわっていて。作品の雰囲気に合うように照明を工夫したり、アパレル類は着用イメージがわかるようにコーディネートを組んだり。絵型では伝わりづらいグッズの魅力を発信できていたら良いなと思います。
――最後に、皆さんがそれぞれ体感型展示会『東京喰種EX.』で楽しんでほしいポイントを聞かせください。
松山:今回の展示会は作品を好きな人たちが集結して作り上げたので、会場の広さに収まらないんじゃないかと思うくらいのアイデアが凝縮した、密度の高い展示になっています。久しぶりに『東京喰種トーキョーグール』という作品に触れるというファンの方も多いんじゃないかと思いますが、アニメ化10周年のこの機会に、改めて作品の世界観に浸ってもらえたらと。何回観ても楽しめるポイントを、たくさん織り交ぜているので、隅々まで見逃さず『東京喰種トーキョーグール』の世界を何度も楽しんでいただけるとうれしいです。
田中:10周年を記念した展示会となっていますが、当時を懐かしむだけのものではなくて、作品を新しい切り口で見せることによって“本当にこういう世界があるのかも”とリアリティを感じられるように体験型の展示を作りました。10年前に初めて作品に触れたときと同じくらいの新鮮な衝撃を持ち帰ってもらえたらと思います。
工藤:私自身、グッズは継続的に楽しめるエンタテインメントだと思っています。展示会を記憶に残す思い出の品になりますし、作品への愛情を表現できるアイテムや日常的に持ち歩ける実用性のあるアイテムなどたくさんありますので、展示内容とともにグッズも楽しんでいただきたいですね。
後編では、『東京喰種EX.』でしか買えないオリジナルグッズにフォーカスし、担当者たちのおすすめグッズやファン垂涎のアイテムを紹介する。
記事の前編はこちら:『東京喰種EX.』が目指したのは“五感”で作品の世界観に没入できる展示会①
記事の後編はこちら:『東京喰種EX.』の担当者たちのこだわりが詰まったオリジナルグッズ――おすすめポイントを紹介
©石田スイ/集英社・東京喰種製作委員会 ©石田スイ・十和田シン/集英社・東京喰種製作委員会 ©石田スイ/集英社・東京喰種:re 製作委員会
文・取材:志田英邦
撮影:冨田 望
【開催概要】
東京喰種EX.公式サイト

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