若手社員の熱意が生み出したアニメ『ぼっち・ざ・ろっく!』――グループを巻き込んだ作品づくりへの挑戦
2024.02.02


未来を築く若手スタッフたちは現在何を考え、どのような夢を展望しているのだろうか。アニプレックス(以下、ANX)の新卒2~3年目の若手スタッフに、今の自分の取り組みや心構え、アニメづくりにかける思いを聞いた。
本記事は、アニプレックスのコーポレートサイトに掲載された「ANIPLEXストーリー」を再編集したものです。
目次

M(企画制作)
アニプレックス

K(マーケティング)
アニプレックス

K(映画事業)
アニプレックス

M(ライツ事業)
アニプレックス
――アニメ業界で働きたいと思ったきっかけと、ANXを志望した動機を教えてください。
M(ライツ事業):アメリカへの留学経験から、“日本が誇る商品を世界に広める”という軸で就職活動をしていました。
数ある業界のなかでもアニメの海外展開が急速に拡大していたことや、ソニーグループ全体のエンタテインメントビジネスに可能性を感じていたことから、最終的にANXへの入社を決めました。
K(マーケティング):私は誰かの感情を動かすことを仕事にしたいと考えていました。
大学時代は、子どもたちの感情に寄り添い背中を押してあげられるような教師を目指して勉学に励んでいました。ですが、私が小さいころから好きなアニメというコンテンツも、喜怒哀楽を超えて心に訴えかけることができる点が共通しています。
アニメ会社のなかでもANXは、アニメだけでなくゲームやイベントなど心を動かす手段を数多く持っている会社だと思い志望しました。
K(映画事業):“好きなことを仕事にしたい”という軸で就職活動をしていました。農学部水産学科出身なので、自分が好きな食品や魚に関連する企業のほか、アニメ『化物語』が大好きだったことからANXを志望しました。
ソニーミュージックグループとして、制作から販売、配信、宣伝まで枝葉のところまですべて携わることができるため、自分の幅が広がると思ったことも理由です。
M(企画制作):自分も、多くの人の心に刺さるエンタテインメント作品や、多くの人が感動している現象そのものを作りたいと思っていました。
エンタテインメントのなかでも特にアニメや漫画作品と、そのファンの盛り上がりが好きだったので、それを実現できるアニメ業界を志望しました。
学生時代のインターンで市場分析の仕事をしていたときに、アニメ市場は海外比率が半分を占める日本が海外で勝てる数少ないコンテンツで、今後、商品化を含めさらに拡大の余地があって働くうえでの大きな可能性を感じたことも理由のひとつです。
――皆さんの所属や仕事内容を教えてください。
M(企画制作):企画制作部門は、作品の企画から世に出して収益を上げていくところまでの全体に関わる仕事です。
今は主にアシスタントプロデューサーとしてプロデューサーに習いつつ、作品の素材管理やパッケージ商品の制作、プロモーションビデオや宣伝ビジュアルの制作など、制作スタジオやデザイナーさんと細かくやり取りしながら作り上げる仕事を担当しています。
また、数年後に向けて新しい作品の企画を立てて、実現に向けて関係各所と交渉したり、クリエイターさんと原作を開発するなども行なっております。
K(マーケティング):宣伝部門でアニメ作品のプロモーションをしています。
私はアシスタントという立場で、宣伝プロデューサーがアニメ作品の強みmターゲットをもとに考えたさまざまな宣伝戦略を実行に移し、Webプロモーションや特番、舞台挨拶、取材対応などを行なっています。
アニメの宣伝用ボイスの台本を考えたり、SNS用の画像や動画を作成したりといった細かい作業も多く、最初は「宣伝部門はここまでやるんだ」と意外に思いました。
K(映画事業):私の所属する映画営業部門は、いわゆる“映画館に納品されるもの、いきわたるもの”をすべて担当しています。
映画本編のデータやポスター、来場者特典の納品や、映画館と協力してさまざまな広告、宣伝施策を実施したり、舞台挨拶を組んだりするほか、映画館からいただくお金の管理もすべて私たち営業の役割になります。
また、興行収入を制作委員会に報告するのも大事な仕事です。
M(ライツ事業):私が所属する海外事業部門では、アニメを海外のお客様に届けるための仕事をしています。
アニメにまつわるさまざまな権利の営業、配信素材の納品、宣伝物やグッズの監修、海外イベントへのブース出展など、幅広い業務をひとつの部署で行なっています。
私は韓国をはじめとするアジア地域を担当しており、イベントの際には出張に行くこともあります。
――仕事のやりがいを教えてください。
K(マーケティング):自分たちで考えた宣伝の施策を実行した結果、いい数字が出たり、お客様の喜びの声として反映されると、やって良かったなという達成感があります。
M(ライツ事業):やはりお客様が喜んでくださっているところを見ることが1番のやりがいです。
海外のイベントに出張して、「あれは良かったね!」「最高だったね!」といった声を実際に耳にすると報われた気持ちになります。
K(映画事業グループ):映画は全国でいっせいに見られるものなのでブームが広がりやすく、その波に乗ったときに“良かったな”とやりがいを感じます。
また、映画館の方々から「お客様がいっぱい入っています」、「この映画、私も見ました」という話を聞いたりして信頼関係が深まったときがうれしいです。
M(企画制作):企画、制作、ビジネス展開という3つの工程で、それぞれ別のワクワクがあって楽しいですね。
特に、自分が思い描いて制作をお願いしたものを、予想を超えるクオリティでクリエイターさんが作ってくださったときなど、すごい才能に触れた瞬間の感動はとても大きいです。
――それぞれの事業部で、どんなスキルが求められていますか。
M(企画制作):企画制作部門は作品自体の企画はもちろん一つひとつのビジュアルや仕様にしても、何か意図をもって“企画”を考えて制作してもらう部署なので、“こういうことをやりたい”という発想があるかどうかが大事な部署です。
そのためにはインプットと分析が重要で、作品や世の中の事象などを日々インプットして考えられるのかに尽きると思います。自分もまだまだ徹底できてないですが、日々作品に触れたり、ニュースを見たり、人に会ったりと、知的好奇心が強くて“何かを知りたい”“極めたい”という貪欲さが大切なのかなと感じています。
K(マーケティング):私のメンターでもある宣伝部門の上司に新卒1年目から教えてもらったことは、“先読み力と想像力が大事”ということです。
先読み力は、さまざまな作品の宣伝を同時進行で担当するなかで、先々までスケジュールを把握して事前に準備できる力。
想像力は、社内外でいろいろな立場の人と関わる業務のなかで、仕事相手なら“丁寧でわかりやすい伝え方になっているか?”、お客様なら“こういうものを求めているはず”など、あらゆる想像力を働かせて仕事をする力です。上司から教わったこのふたつを常に意識して行動しています。
K(映画事業):私は“気づかい”ですね。社内の映画配給営業の歴史を培ってきた私の上司は、映画館の方々との1回の会話であらゆる情報を収集し、気持ち良く仕事できるようにと相手への気づかいを忘れない方です。そうした一つひとつの気づかいが信頼につながっていい関係性になると思うので、さまざまなことに目を配っていきたいと思っています。
M(ライツ事業):海外事業部門の業務には調整力が求められると思います。海外では地域ごとに特色があり、また国内ほどアニメビジネスの慣習が浸透していないため、現地ライセンシーの希望が国内の製作委員会や制作サイドと一致しないことが往々にしてあります。そのようなときにいかに調整をするかが私たちの腕の見せどころです。
――ANXの社風や職場環境はどうですか。
M(ライツ事業):熱意さえあれば誰でもチャレンジできる社風です。企画を立てるだけでなく、“こんなツールを取り入れたい”というアイデアを、上長がスピーディに導入していたこともありました。
K(マーケティング):宣伝部門には同期がひとりいるのですが、切磋琢磨し合える関係性です。今年はお互いに宣伝プロデューサーとしてデビューの年なので、彼が頑張っている姿を見ると「自分も頑張らなきゃ」と思いますし、負けたくないという気持ちも抱きつつ応援しています。
M(企画制作第1グループ):宣伝部門の同期ふたりはそれぞれ『リコリス・リコイル』、『ぼっち・ざ・ろっく!』とヒット作の宣伝を担当しているし、お互い高め合っているなと側から見ていて感じます。
自分も1年目に別の部署にいるときから企画を提案させていただく機会をいただけたりしたので、やる気や熱意を尊重してくれる社風だなと感じます。
K(映画事業):若手3年目までの社員同士で、現在放映されているすべてのアニメ作品を分担して見ようというプロジェクトがあります。
毎クール60本前後のアニメを一人ひとりがレポートを書いてまとめ、社長を含めたプロデューサー陣に聞いてもらうのですが、それぞれのレポートが面白くて読み応えがありますし、若手の交流の場になっています。
――今後を見据えての挑戦や野望はありますか。
M(企画制作):日々の作品制作でより良いものを作るとともに、自分の立てた企画を世に出して、大きくヒットさせたいと思っています。
また、海外にも市場が広がりアニメの認知もマスに広がっていくなかで、アニメの作り方や収益の上げ方にはいろいろな拡張の余地があると思っています。
ビジネスやテクノロジーの面でも面白い取り組みができると自分の好きなアニメ文化の発展がさらに加速するかなと思うので、将来的にはそのあたりにも挑戦したいですね。
K(マーケティング):新規IPの宣伝は、何もないところから始めるので難しさがあります。それでも自分なりに「戦略の方程式」みたいなものを5年後までに作りたいです。
海外ともコミュニケーションを取って海外プロモーションにも力を入れ、いろいろな人を巻き込んで広範囲に宣伝することが会社のため、作品のためになると考えています。
また、私はもともと制作希望なので、いずれは新規IPだけのレーベルをANXに立ち上げたいですね。
K(映画事業):私がANXを選んだのは、どんなことでも挑戦できるからです。
私が今所属している映画営業部門は、お客様に近い位置にあります。これから先、制作や宣伝、海外などいろいろな部署に行くことでオールラウンダーというか、ANX全体の流れをしっかり把握し、見越していける存在になりたいと思います。
M(ライツ事業):海外展開に尽力していきたいです。私の担当地域でいうと、今後人口増加が予測されるフィリピンやベトナム、インドネシアにはまだアニメビジネスの基盤ができていません。
長期的な視点を持ち、すぐに利益につながらないプロジェクトであっても、今から種まきをしていくことが重要だと思っています。
――ANXを志望する方々に向けて応援メッセージをお願いします。
M(ライツ事業):きっとこの会社を志望される人は普段から何かしらのエンタテインメントを楽しまれていると思います。
その際に、“自分以外のユーザーがどのように感じているか”という視点を頭の片隅でもいいので持っておくと、入社後のビジネスにいかしやすいと思います。
M(企画制作):制作という仕事は非常に細部にこだわって、クリエイターの方々と一つひとつ作っていくことが大事になります。
だからこそ学生時代から、アニメに限らずYouTubeでも舞台でも小説でも、何かの作品を実際に作る経験をしておくとスタートダッシュを切りやすいのかなと思います。
K(映画事業):就職活動時、私もそうだったのですが、自分の学歴や語学のできなさなど、デメリットばかり目についてしまう人もいると思います。
でも、ANXやソニーミュージックグループのいいところは“面白いかどうか”という一点で採用してくれるということ。
自分が突き詰めてきたこと、これまでインプットしてきた確固たるものがある人ならきっと受け入れてくれる会社なので、ぜひチャレンジしてください。
K(マーケティング):私もこの業界に必要なスキルを何ひとつ持っていない状態で入社しました。
そこから体力と根性だけで何とか踏ん張ってきたのですが、努力する習慣がついていれば絶対に何とかなると思います。
また、入社前に引け目があったとしても、意外と自分が思ってもいなかったところで評価されることもあります。自分の価値観を大切にして、自信を持って臨んでもらえればと思います。
アニプレックスオフィシャルサイト
https://www.aniplex.co.jp/

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