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エンタメに効くアプリ

千葉翔也と占い師が『タロット男子』の魅力を大解剖【前編】

2021.12.29

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エンタテインメントを活性化させるアプリをフィーチャーする連載企画「エンタメに効くアプリ」。

今回は、アニプレックス(以下、ANX)とソニー・クリエイティブプロダクツ(以下、SCP)が共同で開発した新基軸の占いアプリ『タロット男子 ~22人の見習い占い師~』(以下、『タロット男子』)から、フール・ザ・フライハイト役を演じた千葉翔也と占いの監修にあたったace氏を招き、テストプレイを交えて本作の魅力を聞いた。

前編では、タロット占いについて造詣が深い千葉翔也とace氏による占いとの良い付き合い方、そして本作に登場する魅力的なキャラクターについて語ってもらった。

  • 千葉翔也

    Chiba Shouya

    『タロット男子』フール・ザ・フライハイト役

  • ace氏

    占い師・『タロット男子』占い監修

『タロット男子 ~22人の見習い占い師~』とは?

 
タロットカードの大アルカナから顕現した22人のイケメンキャラクターたちが、ユーザーの毎日の運勢を占ってくれる占いアプリ。その日の運勢が占える「今日の占い」や、毎日21時以降に公開される「明日の占い」に加え、ポイントを貯めてテーマ別の特別な占いができる「シュプレムタロット」など、5つの占い項目を楽しめる。また、22人のキャラクターたちと、「明日の占い」や日替わりで7種類用意されている「トランプゲーム」で触れ合い、親密度を高めると特別な衣装や新規ボイスが解放される。広告視聴によってポイントを獲得でき、占いやゲームをプレイしていくことで、キャラクターとの親密度を上げることも可能だ。アプリは広告視聴をベースに、すべてのサービスを完全無料で提供している。

千葉翔也がタロット占いに興味を持ったきっかけ

――『タロット男子』は“イケメンキャラクター×占い”をコンセプトに、22人の見習い占い師とのコミュニケーションも楽しめる、今までにないタイプの占いアプリです。詳しい内容や開発ストーリーは、制作担当者4名の座談会で語っていただきましたが、本作の占いのすべてを監修されているace先生も、約2年前の企画立ち上げ段階からプロジェクトに参加されたそうですね。

ace:はい。私の占いも受けにきてくれるSCPの早川(洸子)さんから、会社で新たに占いアプリを立ち上げることになったというご相談をいただいたのが、きっかけですね。

千葉:皆さん、占いが好きで企画されていたんですね。僕も今までいろいろなアプリに出演させてもらっていますが、『タロット男子』は声優が占い師のキャラクターを演じる占いアプリ。今まで聞いたことがないジャンルだったので、とても面白そうだと思いました。

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占いアプリ『タロット男子』の制作過程で学べる新規IPを生み出すために必要なこと【前編】
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ace:千葉さんは、ご自身でもタロット占いをやられていますしね。

千葉:はい。これは裏話になっちゃいますが、『タロット男子』のオファーがうちの事務所に来たときに、マネージャーから「タロットカード好きって言ってましたよね? 占いのアプリゲームがあるらしいんですが」と聞かれていたんです。なので、タロット占いが趣味というのも、今回起用していただく理由の後押しにはなったのかな?(笑)。だとしたら、なおさらありがたいことですね。

――おふたりは今年9月、アニプレックスYouTube公式チャンネルで配信された本作の制作発表特番「千葉翔也と梅原裕一郎が『タロット男子』になってみた」でも共演されていましたね。

■千葉翔也と梅原裕一郎が『タロット男子』になってみた

千葉:はい。僕がアイン・バフォメット役の梅原さんのタロット占いをするという企画もあって、ace先生にアドバイスをいただきながら占っちゃいました。

ace:声優の方なのに、こんなにタロット占いの知識があるんだとちょっと驚いていたんですよ。

千葉:いや、ace先生からそんなふうに言っていただけるとは。

ace:いつからタロットに興味を持たれたんですか?

千葉:直接のきっかけは、大学在学中に声優の仕事を始めたころ、5年くらい前です。たまたまタロットカードのリーディング検定というのを見付けたんです。既に声優の現場には出ていましたが、何か特技を持っているのは将来的にも良いことだと思って、通信教育の資料で勉強しました。

ace:そういう検定があるんですね。知らなかったです。

千葉:ace先生が占い師になられたのは、どんなきっかけだったんですか?

ace:もともとは小学校の授業で星と星座盤に興味を持ったのがきっかけですね。そこから天文学をもとにした星占いが好きになり、風水とかほかの占いにも興味を持つようになって、気が付いたらすごく知識が増えていました。そしてあるとき、こんなに運命的な出来事がなぜこんなにもつづくのか? と思える、余り良くない時期が自分に訪れて、初めて真剣に自分のことをもっと深く占ってみよう、ほかの人のことも占ってみよう……となって、現在に至ります。

千葉:ご自分のことも占われるんですね、意外です。僕は、占いを勉強し始めてからは、自分のことを占ったら、その結果に自分自身が縛られてしまうんじゃないかと怖くて、やったことがないんですよ。

ace:そう思われる方もいらっしゃると思います。なので、私は思い切り振り切ってみたんです。占いを始めたらちょっと当たっているなと思う自分がいたので、じゃあ占いの通りに行動してみたらどうなるか。それを自分で検証してみたんです。

千葉:結果は良い方向に?

ace:そうですね。おかげさまで今、こうしていられる感じですね(笑)。

千葉:なるほど!(笑)

占いとの良い向き合い方とは?

ace:私の場合は、占いを熱狂的に信じるというよりかは、学術的に見ているところがあって。占い師として統計を取る意味でも、自分を占っています。だから、占いそのものに縛られることはあまりないんですね。

千葉:たしかに、生年月日の占いなどは、統計学的なものが基にあって、その上で占いが成り立っているんだなと僕も思うので、学術的なものとして興味を惹かれるというのは、感覚として分かります。ace先生は占いをされる側ですが、占い結果を受け取る側は、占いとどう向きあうのが良いと思われていますか?

ace:そうですね……基本的には占ってほしいと思う時点で、ここが悪いとか、何でうまくいかないんだろう? というところまでは、ほとんどの方が気付いているはずなんです。ただ、具体的な解決策を選ぶところまでなかなか自分を導き出せない。

千葉:なるほど。

ace:なので、まずはタロットカードなどを使い、ご自身の現状を把握してもらって、それを見た段階で自分の気持ちがどの方向に向かっているのか? それに気付いてもらえるようにお話します。だいたいの方が、そこで出た対策を本当にやるべきかどうか、選ぶことができますよね。

千葉:現状を自分で把握する手段が、カードの占いだったりするんですね。

ace:そうですね。自分自身がどう考えているのか、どうすべきなのかを、本当はわかっていながら、目を背けていることも多いですから。

千葉:たしかにありますねぇ。

ace:自分が迷っていることがあって、本当にそうしたいのか、したくないのか。占いは、そんな自分の本心と向き合うものと捉えてもらったら良いと思います。悩んでいることへの対策は、カードが示してくれるので、そのあとの行動は本人が決められる。そこが占いの良いところですよね。

千葉:わかります。占いでめちゃくちゃ良い結果が出れば、迷ってることにもちゃんと踏み込めたり。チャレンジしようと思っていてすごく悪い結果が出ても、逆に開き直れますよね。結局、何かしらの行動をすることが大事だと僕は思うので、その軸を占いに肯定してもらえるのだと思ってます。

ace:それは、とても良い占いとの付き合い方だと思いますよ。

千葉:それこそ『タロット男子』のように、毎日の占いができる本を僕も持っているんですけど、一番良い日だと言われたら、「じゃあ今日は、普段だったらやらないこともやってみよう」となるし、今日はダメな日だと言われたら、「今日、明日のどっちに行動しても良いなら、明日にしておこうか」となります。

ace:そうですね。人のためでも、自分のためでも、どんなことでも構わないので、毎日、何か良いことをする。そうすれば良いことが自分に返ってくるのは自然なことですよね。でも、実際その日に何をすれば良いかはわからない。その良いことをする目安に占いを活用してもらうのにも、『タロット男子』はぴったりだと思いました。

――ちなみに、先ほどお話に挙がった制作発表特番「千葉翔也と梅原裕一郎が『タロット男子』になってみた」では、千葉さんがこの1年、どんなお仕事をされるかというのを、ace先生がタロットで占っていましたね。

千葉:はい、あれもすごく興味深かったです。僕の潜在意識として、『タロット男子』で演じさせていただいているフール・ザ・フライハイトのモチーフになった「愚者(フール)」のカードが出たのにも驚きました。完全にガチの結果ですからね。ただ、今の僕の現状としては、頑張ってはいるけど……という感じの結果が……(苦笑)。

フール・ザ・フライハイト(CV:千葉翔也)カード:愚者

ace:現場が「酷いこと言われちゃった……」みたいな空気になってしまって申し訳なかったです(苦笑)。

千葉:でも、僕は当たっているなと思ったんです。自分では全方位で頑張っているつもりなんですが、まだ何か足りないものがあるんだな、と振り返ることもできました。

ace:そう受け取っていただけるとうれしいですね。

千葉:はい。だからこそ、ace先生にみてもらったことを糧に、もっと自分が成長できる部分があるんだろうなと、ポジティブに思えたんです。そういう意味でも、やはり大切なのは、占いをどう受け止めるかだなと。占いを勉強してみて、さらにそう思うようになりましたね。

22人のキャラクター作りで最も苦労したのは「愚者」、その理由は?

――つづいて、『タロット男子』のアプリについても詳しく伺います。先ほど千葉さんが演じられたキャラクター、フール・ザ・フライハイトが「愚者」のカードをモチーフにしているというお話がありましたが、『タロット男子』にイケメン占い師として登場する22人のキャラクター設定は、ace先生も原案に携わったそうですね。

ace:はい。もともとタロットカードには1枚1枚、人格みたいなものがあると私は思っていて。そこで、それぞれのカードの意味と特性を合わせて、擬人化していきました。

千葉:一番苦労したのはどのカードのキャラクターですか?

ace:千葉さんが演じられた「愚者」かもしれないですね。“自由度が高い”という意味が強いカードなんですが……それだけではキャラクター性が漠然としているので、それをどうやって具現化していくかが難しかったですね。結果、掴み所のない性格を前面に出すことになりました。

千葉:僕も「愚者」は結果がわからないときに出るカードでもあるというのは知っていたんですが、それがフールの“掴み所のない自由な性格”に反映されているのは、とても面白いと思いました。アプリで役を演じるときは、そもそも台詞があまり多くないので、キャラクターの個性の軸をどこに置くか、それを決めるのが、すごく難しいんです。

でもフールは、掴み所がないというのがすごく大きな個性だったので、軸を自由な性格に置いて、全体的にコミカルに演じさせていただきました。あとキャラクター目線でいうと、フールを見たとき『タロット男子』がすごくユニークな作品に思えました。

――具体的に言うと?

千葉:フールは、タロットカードの番号の順で0番に位置するカードなので、最初に名前が出てくるキャラクターですが、イケメンキャラクターがたくさん登場する作品では、1番手のキャラって、スタンダートなビジュアルになっていることが多いんですよね。黒髪の短めの髪型、みたいな。でもフールはジョーカー的なビジュアルで、派手だしすごく尖ってる。それがすごく新鮮でした。

それに彼は、めちゃくちゃカッコ良いルックスなんだと自分で言っちゃうようなヤツなんですよね(笑)。自分で言っちゃうと、ちょっとカッコ悪くなる。そこが、すごく良いバランスだなと思いました。

ace:「愚者」ですからね(笑)。

千葉:(笑)。収録のときは、初めはちょっと年齢感を上で考えていたんですが、最終的には彼の少年っぽいイメージもたくさん乗せたキャラクターになりました。声色を明らかにいつもと変えて演じた台詞もあるので、ぜひ皆さんには彼の全部の台詞を体験してもらいたいなと思います。

ace:私もスタジオでのボイス収録を、リモートで拝見していたんですが、千葉さんのフールは私たちのイメージ通りで。ポップな感じをしっかり表現してくださって、とても素敵でした。

千葉:ありがとうございます! そう言っていただけて良かった!

――開発スタッフ座談会では、災難や悲劇などを表わす「塔」をモチーフにしたディザスタ・バベルを少年のキャラクターにしようと推奨されたのがace先生だったというエピソードも登場していました。

ace:「塔」は意味するものが既にインパクトの強いカードなので、パシッとした男性にしてしまうと強すぎるかなと思ったんですね。

千葉:“突然の崩壊”という意味もありますし。

ace:そうですね。その崩壊のイメージを和らげるために少年キャラにしたかったんですが、性格は嫉妬深くて気が短く、気に食わないと暴れてしまう子なので……最終的には、より崩壊色が強くなってしまいましたね(苦笑)。

ディザスタ・バベル(CV:榊原優希)カード:塔

千葉:でも、ディザスタ・バベルはすごく印象に残りますよ。あと、タロットを題材にしているがゆえに僕がとても面白いと感じたのは、「女教皇」のルミナス・トリステッツァや「女帝」のレイア・イザナミですね。

ルミナス・トリステッツァ(CV:村瀬歩)カード:女教皇

レイア・イザナミ(CV:鳥海浩輔)カード:女帝

僕がレイア・イザナミのビジュアルがキレイで好きだというのもあるんですが、今回はキャラクターが男子縛りじゃないですか。でもタロット自体、僕は性別にとらわれないものだと感じていたので、そこを上手くキャラクターに落とし込んだ中性感は、大きな魅力だと思います。ルミナスを演じられた村瀬(歩)さん、レイア役の鳥海(浩輔)さんのお芝居も絶妙ですし、『タロット男子』らしさがすごく表われていると感じました。

お気に入りのキャラクターは?

――ほかに気になるキャラクターはいらっしゃいますか?

千葉:「正義」のジャスティス・ラメドですね。正義ゆえに我を忘れるという設定が、めちゃくちゃ良いなと。タロットカードは出たカードの向きが逆位置だと反対の意味になる。その逆位置的な要素が入っているようにも思えて、これはキャラクターづくりの妙だと感じました。これもace先生のアイデアなんですね。

ジャスティス・ラメド(CV:小越勇輝)カード:正義

ace:はい。「正義」というと、普通に考えたらカッコ良いだけのヒーローキャラになってしまいそうだったので、人間味ということで表裏一体な面を入れたかったんです。それでいうと「節制」のサメフ・エリクシールも、とてもストイックなんですが、だらしない一面もあって。千葉さんが指摘してくださった通り、カードの逆位置的なイメージもキャラクターには盛りこんでいます。

サメフ・エリクシール(CV:鈴木崚汰)カード:節制

――ace先生がお気に入りのキャラクターは誰ですか?

ace:カードとして気に入っているのは「審判」ですね。キャラクターとしてのレペ・シャージュも。

千葉:なぜ「審判」がお好きなんですか?

ace:「審判」というカード自体は、復活とか復縁などの意味があるんですけど、私のなかではこの22枚のなかで一番良いカードなんです。ただ復活するんじゃなく、それまでの過去も全部含めて復活する、新しいスタートになるカードなので。

千葉:救済的な意味合いですね。

ace:はい。なので、私が結婚を占ったときにこのカードが出たカップルは、今まで1組も離婚されてないんですよ。

千葉:それは素敵ですね。でも、その「審判」が、熱血で負けず嫌いの超スポ根男子のレペ・シャージュになったのは、すごく意外。しかも何でもSUMO(相撲)で解決するという設定がある(笑)。

ace:チャレンジ精神旺盛というか。押して、何でも「やれよ! やれよ!」で解決したいんでしょうね(笑)。

レペ・シャージュ(CV:坂田将吾)カード:審判

千葉:めちゃくちゃ面白いじゃないですか! そういう設定が入っているのも『タロット男子』の親しみやすさですよね。「皇帝」のレギア・エアフォルクも、絶対に愛すべき性格なんだろうなってわかります(笑)。でも、いざというときは頼りになりそうなところが、また良いです。

レギア・エアフォルク(CV:水中雅章)カード:皇帝

 

後編につづく

文・取材:阿部美香
撮影:干川修

©2021 Tarodan

タロット男子 ~22人の見習い占い師~

ジャンル:占い育成アプリ
対応OS:iOS/Android
価格:完全無料
 
ダウンロードはこちら
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関連サイト

『タロット男子 ~22人の見習い占い師~』公式サイト
https://tarodan.com/(新しいタブで開く)
 
『タロット男子 ~22人の見習い占い師~』公式Twitterアカウント
https://twitter.com/tarotdanshi(新しいタブで開く)
 
アニプレックス YouTube チャンネル
https://www.youtube.com/channel/UC14QT5j2nQI8lKBCGtrrBQA(新しいタブで開く)

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