CocotamesearchtwitterFacebookSeriesnewsaboutarticlesstorypick up
連載Cocotame Series

Like It!~これが私の好きなもの

中川翔子:『美少女戦士セーラームーン ミュージアム』で愛を叫ぶ【前編】

2022.08.30

愛してやまないモノ、ハマっているコトの魅力を存分に語ってもらう連載「Like it!~これが私の好きなもの」。

東京の「六本木ミュージアム」で開催中の『美少女戦士セーラームーン ミュージアム』に訪れたのは、『美少女戦士セーラームーン』好きタレントと言えばこの人、しょこたんこと中川翔子。開催発表時より楽しみにしていたというしょこたんだが、実際に展示を回る彼女は、その愛のありったけをハイテンションでしゃべりつづけた。その様子をリポートする。

前編では、冒頭から絶叫し、涙目になった中川翔子が、展示を回りつつ思い出を語っていく。

  • 中川翔子

    Nakagawa Shoko

    1985年5月5日生まれ。東京都出身。血液型A型。2002年11月、“ミス週刊少年マガジン”に選ばれる。2006年7月5日、シングル「Brilliant Dream」でCDデビュー。2022年、芸能生活20周年を迎えた。2015 年の「美少女戦士セーラームーンCrystal」以降、猫のダイアナの声を務めており、2023年初夏公開予定の劇場版「美少女戦士セーラームーンCosmos」にも出演している。

■『美少女戦士セーラームーン ミュージアム』の関連記事はこちら
連載開始30年――『美少女戦士セーラームーン ミュージアム』で辿る華麗なる作品の軌跡【前編】
連載開始30年――『美少女戦士セーラームーン ミュージアム』で辿る華麗なる作品の軌跡【後編】

中川翔子は『美少女戦士セーラームーン』でできている

「大袈裟じゃなく、アニメの1話目を見た日から今日まで、1日1回は『美少女戦士セーラームーン』のことが頭をよぎるんです。私は『美少女戦士セーラームーン』のおかげでこの世界が尊いし、愛おしいわけですよ。初めて買ってもらったシングルも初めての映画も『美少女戦士セーラームーン』だし、この作品のおかげで絵も描き始めたし、歌も歌うようになった。……つまり、中川翔子は『美少女戦士セーラームーン』でできているんですよね」

「おこがましいんですが、美奈子ちゃん(セーラーヴィーナス)のヘアスタイルをイメージしてきました」

芸能生活20周年を迎えた中川翔子が『美少女戦士セーラームーン』と出会ったのは、1992年。彼女が7歳、小学1年生のときだった。「この世界のかわいいがすべて詰まってる!」と衝撃を受けた7歳の中川翔子は、毎週のTVアニメを楽しみにし、原作が掲載されていた月刊の少女漫画雑誌『なかよし』を何度も読み返し、変身アイテムやアクセサリー、カードダスなどのグッズを買い、映画館やミュージカルにも足を運んだと言う。

16歳になって芸能界入りした彼女は、2006年に歌手デビューし、翌年にリリースされたアニソンカバー企画アルバムの第1弾『しょこたん☆かばー ~アニソンに恋をして。~』で、TVアニメ『美少女戦士セーラームーンR』のエンディングテーマ「乙女のポリシー」をカバー。2010年にリリースされた第3弾『しょこたん☆かばー3 ~アニソンは人類をつなぐ~』では、TVアニメ『美少女戦士セーラームーン』シリーズのオープニングテーマ「ムーンライト伝説」とTVアニメ『美少女戦士セーラームーン セーラースターズ』のオープニングテーマ「セーラースターソング」もカバーした。

そして2015年には、声優として、「美少女戦士セーラームーンCrystal」から、黒猫のルナと白猫のアルテミスの娘で、セーラー戦士たちをサポートするグレーの子猫、ダイアナ役に抜擢される。自身の愛猫に“ルナ”という名前をつけるほど大ファンであることを公言してきた彼女は、「世界中が大好きな『美少女戦士セーラームーン』に参加できる幸せと喜び」を感じながら、ダイアナに新しい息吹を吹き込み、昨年公開された、劇場版 「美少女戦士セーラームーンEternal」と、2023年夏に公開予定の、劇場版「美少女戦士セーラームーンCosmos」にも出演している。

『美少女戦士セーラームーン ミュージアム』の入り口で立ちすくむ

2022年夏。中川翔子は、『美少女戦士セーラームーン』の連載開始から30年の軌跡を辿る展覧会『美少女戦士セーラームーン ミュージアム』の入り口で立ちすくんでいた。出迎えてくれたのはセーラームーンの巨大なタペストリー。「うわ、かわいい……。どうしよう、覚悟がいる」と言いながら、実際に一歩、後ろに下がった。「武内(直子)先生の描き下ろし……ありがとうございます」と深々とお辞儀をした彼女は意を決して、“時空の扉”を模した入り口をくぐり、ほぼ実物大のサイズで再現されたセーラー戦士たちのアイテムが飾られている“没入型体験シアター”へ。

「うわーーー! ぎゃあー!!」と奇声を上げた彼女は、拍手をしながら「天才……やばい……」とつぶやき、「1990年代に生まれて良かった。セーラームーン、宇宙のすべてすぎる。衝撃です。すごい。最高最高」と早口でまくし立てる。大音量で流れるオープニングテーマ「ムーンライト伝説」とセーラー戦士たちの変身シーンを繋いだ映像が終わると、「みんな美人すぎる。ここに永久にいれる」とつぶやいた。

次に漫画の名場面や名台詞を壁一面に展示した“ホログラム原稿展示”へ。『美少女戦士セーラームーン』の30周年とは、中川翔子と『美少女戦士セーラームーン』がともに歩んできた30年のヒストリーでもある。「この絵を見ると鳥肌が立ってしまう。鳥肌がおさまらない」と興奮気味の中川は原稿から一切目を離さずに、自身の思い出を語り始めた。

「『なかよし』を追いかけてたころに戻るな~。当時、いかに早く『なかよし』を入手するかに命をかけていて、近所の駄菓子屋さんが1日だけ早く店頭に出すから、みんなで自転車で買いに行ってたな。このころ、毎月、キラキラのカードもついてて。あと、応募者全員サービスで"時空の鍵"もあって。うれしすぎて、鞄につけて学校に行って、怒られたっけ(笑)。ほんとにこれ、地球のために常設展示してほしい」

自分がダイアナをやるなんて今でも信じられない

「ヒィーーー! アニメコーナー、きた!!!! とんでもない、とんでもない。入れない。無理。脳が痛い……」とハイテンションになる中川は、改めて、『美少女戦士セーラームーン』との出会いを振り返ってこう語った。

「第1話の放映はリアルタイムで見たんですけど、そのとき、『これで、この世界のすべてが決まった!』って感じたんですよね。『美少女戦士セーラームーン』にはこの世界のかわいいがすべて詰まってる。結論ですよね。その後、どんな作品が出てきても、結局は『美少女戦士セーラームーン』が最強で最高。いろんな文化にハマって、後追いすることになったけど、この作品だけはリアルタイムで浴びられたことが、最も幸運なことだった気がします」

“無印”と呼ばれるTVアニメ『美少女戦士セーラームーン』(第1シリーズ/1992~1993年)の名場面を見ながら感想を述べる彼女の言葉の端々からは、まるで昨日、放送を見たばかりかのような新鮮な輝きと興奮があった。

「このとき、すごかったんだよ。最終回のひとつ前の回で仲間が次々と倒れまして。亜美ちゃん(セーラーマーキュリー)はシャボンスプレーしかないから、なんと電子手帳で殴って倒そうとするし、うさぎ(セーラームーン)とあんなにケンカしてたレイちゃん(セーラーマーズ)が命をかけてうさぎをかばうっていう。ここで、全員泣くんですよ! もう無理無理。学校を休んじゃう子とかいたからね。社会現象ですよ。そして、次の週。よりによって最終回の日に親の都合で外に連れて行かれて、当時、録画できるビデオが家になかったから、号泣して。『最終回が見れないなんて無理だ!』って暴れていたら、ポータブルテレビを貸してくれたおじさんがいて。だから、車中で最終回を見たのを覚えてますね。あのおじさん誰だったんだ(笑)?」

「動けないぜ、無印から!」と絶叫する彼女の背中を押しつつ、TVアニメ『美少女戦士セーラームーンR』(第2シリーズ/1993~1994年)のコーナーへ。1993年12月に公開された本シリーズ初の劇場アニメ『劇場版 美少女戦士セーラームーンR』が、彼女が初めて映画館で見た映画であり、初めて買ったCDも同作のエンディング主題歌「Moon Revenge」である。

「はい、優勝! 映画館でこんなすごい作品が見れるなんて。作画、ストーリー、演出、お芝居、音楽、すべてが完璧。ここにすべてが詰まってるんですよ。『美少女戦士セーラームーン』以前、以後で地球の歴史が変わってしまったと言っても良いくらい、革命すぎる。教科書に30ページくらい載せるべきだと思う!!」

しゃべりが止まらない中川翔子。

「はい、スーパーきた!(TVアニメ『美少女戦士セーラームーンS』1994~1995年/第3シリーズ)当時、映画公開と同時にコミカライズも出て。1冊丸々模写したのを覚えてるな。すごく美しい。大好きなの。学校で聖杯を作ろうとしたら粘土が足りなくてできなかったな……。スーパーズ(TVアニメ『美少女戦士セーラームーンSuperS』1995~1996年/第4シリーズ)はおしゃれでいて、キレキレ! かわいくてたまらんです。そして、スターズ!(TVアニメ『美少女戦士セーラームーンセーラースターズ』1996~1997年/第5シリーズ)肩にピンクの丸ができたときは驚いたな。リアルタイムで見ていた子供のころは、結構変わってびっくりしたけど、大人になってからネルケ版のミュージカルを観て、全部が腑に落ちた。完全再現されていたし、感動したな……」

1992~1997年までつづいたTVアニメシリーズは『美少女戦士セーラームーン』、『美少女戦士セーラームーンR』『美少女戦士セーラームーンS』『美少女戦士セーラームーンSuperS』『美少女戦士セーラームーンセーラースターズ』と、5作品が制作され、日本だけではなく、40以上の国と地域で放映された。そして、約17年後となる2014年。連載開始20周年を記念したプロジェクトの一環として、新作アニメ「美少女戦士セーラームーンCrystal」が全世界に向けて一斉配信された。小学1年生からの大ファンだった彼女は、ここからプロの声優として作品に関わっていくことになる。

自身が演じるダイアナの前で「本当に夢みたい」とほっぺをつねったあとのしょこたん。

「自分がダイアナをやるなんて、今でも信じられないくらい衝撃的でしたね。こんな未来があるなんて想像できないじゃないですか。でも、現場では仕事だから落ち着かないといけないと思って。アフレコはマイクが4本あって、声優の皆さんが入れ替わり立ち替わりでセリフを言うんですけど、私がダイアナのセリフを言ったあとに、三石(琴乃)さん(月野うさぎ/セーラームーン役)が、『ムーン・プリンセス・ハレーション!』って叫ぶんですよ。叫んだあとに、空気が本当にキラキラってハレーションを起こしてて。もうね、気絶しないように、変な異音を出さないように我慢するのが大変でしたね」

働いたお金をここに注ぎ込めば良いんだ

つづく、コレクショングッズのコーナーでも興奮はおさまらず、子どもに戻ったかのようにガラスケースに張り付きながら、小学生当時の思い出を話してくれた。

「お年玉とかクリスマスプレゼント、全部、ここに注ぎ込みましたね。ムーンスティックに銀水晶をはめ込むと音が変わるものがあって。当時、銀水晶を持ってるのが私だけだったんですよ。そのおかげで、『美少女戦士セーラームーン』ごっこではうさぎちゃん役を譲ってもらえて。懐かしいな~。この、濃いめのピンクの文字が乗った黒のパッケージにめちゃめちゃワクワクして。ちょっと大人のカッコ良さがあるんですよね。子どもながらに、『こういうところだよ、セーラー戦士のカッコ良いところは!』って思ってたな(笑)。

変装ペン、銀水晶ペンダント、クリスタルスターコンパクト……。買ってもらえたものもあるし、買ってもらえなかったものもあるけど、2012年の20周年のときに大人のために復活してくれて。働いたお金をここに注ぎ込めば良いんだっていう結論でしたね。ただ、フィギュアに手を出してしまうともう戻れない気がして、あえて封印してたんですよ。こう見ると良いですね。こんなに映える世界はないよな。……欲しい」

700点を超える展示物のなかには、かつて持っていた懐かしいぬいぐるみや、彼女の原点とも言えるカードダスとの再会もあった。

「これ、持ってた! また会えるとは思わなかった。素材がちょっと変わってて、ポーズがかわいいぬいぐるみ! 祖父の家のそばの駐車場に停まってたいかついトラックの運転席にちびうさのぬいぐるみが乗ってて。めちゃくちゃかわいいなと思って、毎日、見に行っていたら、トラックの持ち主のおじちゃんが『なんだい、嬢ちゃん。毎日来てるね。良いよ、あげるよ』って言ってくれて。毎日、抱きしめて寝てましたね。

このカードダスも持ってたやつ! 浅草のおもちゃ屋さんで1枚目にキラカードが出たんですよ。キラカードのワクワクたるや。辛い。息ができなくなる!! 来た人全員が悶える部屋ですね、ここは。私が絵を描くようになったのはカードダスのおかげなんですよ。ガチャガチャで1枚ずつ出てくるもの、駄菓子屋で袋に入ってるもの、まとまって売ってるもの、下敷きになるでっかいもの……何種類かあって。カードダスの絵を真似して描くようになったことが、今の私の絵の仕事に繋がってるんですよね」

一歩進むごとに次々と思い出がよみがえり、中川翔子が自らの原点に立ち返っていく。1993年8月に行なわれた『ミュージカル美少女戦士セーラームーン 外伝 ダークキングダム復活編』も観に行っていると言う。

「パンフレットもボロボロになるくらい読みましたね。初演に連れて行ってくれた祖母に感謝だな。五反田のゆうぽうと簡易保険ホールに観に行ったときに『美少女戦士セーラームーン』の曲が全部入ってるカセットを買ってもらって、毎晩歌ってました。ミュージカルに行けたことは貴重だったな。子どものときに何に出会うかで人生が決まるけど、本当に『美少女戦士セーラームーン』を浴びて良かった。絵を描くこと、歌うこと、好きなもの。全部が決まった。本当に、全部、『美少女戦士セーラームーン』のおかげですね」

後編へつづく

© Naoko Takeuchi

文・取材:永堀アツオ
撮影:塚原孝顕
スタイリング:尾村 綾(likkle more)
ヘアメイク:灯(ルースター)

関連サイト

中川翔子公式HP
https://www.shokotan.jp/
https://www.nakagawashoko.com/
 
Twitter
https://twitter.com/shoko55mmts
 
Instagram
https://www.instagram.com/shoko55mmts/?hl=ja
 
YouTube
中川翔子の「ヲ」
https://www.youtube.com/channel/UCGlWnxRgmii2-InQLp8HmiA
 
Shoko Nakagawa OFFICIAL YouTube CHANNEL
https://www.youtube.com/channel/UCLW97wZQjnzStp4eMxRf3Kg
 
Blog
https://ameblo.jp/nakagawa-shoko/
 
『美少女戦士セーラームーン ミュージアム』公式サイト
https://sailormoon-museum.com/
 
『美少女戦士セーラームーン ミュージアム』公式Twitter
https://twitter.com/sailormoon_ex
 
『美少女戦士セーラームーン ミュージアム』公式Instagram
https://www.instagram.com/sailormoon_museum/
 
『美少女戦士セーラームーン』30周年プロジェクト公式サイト
http://sailormoon-official.com/

連載Like It!~これが私の好きなもの

公式SNSをフォロー

ソニーミュージック公式SNSをフォローして
Cocotameの最新情報をチェック!