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Like It!~これが私の好きなもの

中川翔子:『美少女戦士セーラームーン ミュージアム』で愛を叫ぶ【後編】

2022.08.31

愛してやまないモノ、ハマっているコトの魅力を存分に語ってもらう連載「Like it!~これが私の好きなもの」。

東京の「六本木ミュージアム」で開催中の『美少女戦士セーラームーン ミュージアム』に訪れたのは、『美少女戦士セーラームーン』好きタレントと言えばこの人、しょこたんこと中川翔子。開催発表時より楽しみにしていたというしょこたんだが、実際に展示を回る彼女は、その愛のありったけをハイテンションでしゃべりつづけた。その様子をリポートする。

後編では、カフェ体験のもようと、『美少女戦士セーラームーン』愛を熱く語るインタビューをお届けする。

 

  • 中川翔子

    Nakagawa Shoko

    1985年5月5日生まれ。東京都出身。血液型A型。2002年11月、“ミス週刊少年マガジン”に選ばれる。2006年7月5日、シングル「Brilliant Dream」でCDデビュー。2022年、芸能生活20周年を迎えた。2015 年の「美少女戦士セーラームーンCrystal」以降、猫のダイアナの声を務めており、2023年初夏公開予定の劇場版「美少女戦士セーラームーンCosmos」にも出演している。

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いまだに推しが決められない

前編よりつづく)カフェコーナーでは、「月にかわっておしおきオムライス」と「コズミック・ハート・コンパクト・デザートプレート」に加え、ドリンクは「セーラー戦士のペアソーダフロート」から、悩んだ末に「セーラーマーキュリー&セーラージュピター」というメニューをオーダー。出てくるのを待つ間に、推しキャラについての持論を語る。

「いまだに推しが決められないんですよね。日によって、時間帯によって変わる。気分や気圧でも変わるんです。今日の推しは亜美ちゃん(セーラーマーキュリー)。昔から亜美ちゃんは男性人気が高かった。今まで、推しを聞いて、亜美ちゃん以外を言った男性はいない。このことについて論文を書きたいくらい(笑)。女子たちはそれぞれ違うんですよ。いにしえのリアタイ勢は美奈子ちゃん(セーラーヴィーナス)人気が高かったけど、今は若い世代も入ってきてるから変わってるでしょうね」

オーダーした「月にかわっておしおきオムライス」が出てくると「うさぎちゃん! 心と体に良さそう。もったいなくて食べられない!」と、お皿を手にひとしきり眺める。ようやくオムライスを口に運ぶと、「見た目のかわいさだけじゃなく、味もちゃんとおいしい。美容を考えて、サラダにトマトが添えてあるところが『美少女戦士セーラームーン』っぽい」と語りながら完食。

デザートの「コズミック・ハート・コンパクト・デザートプレート」には、「なんてかわいいのか! 味も『美少女戦士セーラームーン』だ!! 昔からラズベリーはセーラームーンっぽいと思ってたし、銀のアラザンもプリンセス・セレニティ(月野うさぎの前世)っぽい。『美少女戦士セーラームーン』の世界からブレない味がするのがすごいな」と満足気な様子だった。

インタビュー:『美少女戦士セーラームーン』が結論であり、究極

――本日は駆け足で観ていただいたので時間が足りなかったんじゃないかと思いますが、『美少女戦士セーラームーン ミュージアム』を観覧した感想から聞かせてください。

開催を知ったときから「絶対に行こう!」ってワクワクしていたので、幸せすぎました。ただ、1回では見回り切れなかったので、リピートしてこざるを得ないですね。また、友人とプライベートでも来たいと思います。小学生のときに『美少女戦士セーラームーン』ごっこを一緒にやってた子……私がうさぎちゃん役で、亜美ちゃん役だった友人とも来ようって言ってるのと、ちょっと世代が違うけど、『美少女戦士セーラームーン』にハマってる子とも来ようと思ってて。ひとりでもまた来たいです。30年分の『美少女戦士セーラームーン』にもらったトキメキが、いま、改めて浴びられるっていうことが幸せすぎましたし、愛と感謝の空間でした。

――中川さんにとって『美少女戦士セーラームーン』とはどんな存在ですか?

本当にこの作品のおかげで、人生のあらゆること……癖が定まったというか。この世界、この宇宙はこんなにかわいくて、キラキラしてるのかって、子どものときに衝撃を受けたことが、その先の将来、未来にたくさんの光をくれた。だから、感謝しかないですし、大袈裟じゃなく、1日1回は『美少女戦士セーラームーン』のことを考えてます。これはたぶん、一生そうなんだろうなと思います。

1992年に『美少女戦士セーラームーン』のTVアニメが始まって、オープニングテーマ「ムーンライト伝説」の最初の鐘の音が鳴った瞬間は、私にとってのビッグバンでした。その日からずっと好きなまま。世界中で『美少女戦士セーラームーン』熱は何周もしてくれて、大人向けコスメが出たり、また映画になったり、極め付けがこのミュージアム。ついに、『美少女戦士セーラームーン』のあらゆる素晴らしさを目の前で浴びられる未来になったから、本当に生きてて良かったって思いました。しかも、作り手の方も作品を愛しているからこそ、脳みその一番奥の“うわ、きた、これ!”をくれる展示だったので、「リフレッシュ!」って叫びたくなる感じでしたね。

――ミュージアム内で叫びたくなる(笑)。

ヤバかったです。まず、最初に「ムーンライト伝説」に合わせて、無印のみんなの変身と決めポーズが見られて。この世のかわいいが全部詰まってるんですよ。スタイル抜群の女の子たちが、ピアスやネイル、リボンでおしゃれをしていて、宝石や猫、宇宙も出てきて。世代も国境も超えて、この世界に存在するすべてのかわいい、すごい、美しい、カッコ良い、女の子最高! な、大事なものが全部詰まってますよね。

あと、前世からの結びつきであるうさぎちゃんとまもちゃんの関係もそう。恋愛も大事だけど、男の人に守られるのではなくて、女子たちが前に出て戦って、大切な人を守るっていう概念も革命的だった。あと、子ども向けみたいな感じの妥協がなくて、徹底的に、惜しげもなく、美しいとカッコ良いをやってくれてたことに、子どもながらにびっくりしていたんですよね。これが、この宇宙のかわいい、カッコ良い、すごいの決定版だよ、みたいなのを毎月、毎週見られていた時代だったなと思います。それが、時を経て、宝石のように輝きを増し、さらに確かなものになってきた気がしますね。

結局、やっぱり『美少女戦士セーラームーン』が結論であり、究極だなって思います、今も。作画も音楽も素晴らしかったし、原作とアニメでは違うアプローチもしていて。リアルタイムで当時、ミュージカルもやってくれていたのも珍しいですよね。のちの世界は“『美少女戦士セーラームーン』以前、以後”で塗り替えられたと言って良いと思います。よく、昭和時代、1980年代が青春だった方をうらやましいなって思うけど、正直、セーラームーンに関しては、幼少期に最高のリアルタイムを浴びられたので、「よっしゃ!」って思ってますね。

懐かしの『なかよし』の表紙の前で笑顔を見せるしょこたん。「初めて買ったのは1992年の6月号だったんですよね。連載が始まった2月号から買いたかった! って後悔しました。表紙も付録も全部覚えてるし、今、見てもなんておしゃれでかわいくてカッコ良いんだって思います」

――最初の出会いは小学1年生のときだったんですよね。

そうですね。そこでようやく自分の人間としての形ができた気がします。女の子がちゃんと前に出て戦うということがどういうことかを知りました。それぞれ個性があって、みんな違って、みんなかわいくて、みんなカッコ良くて。アニメでは、一瞬、レイちゃん(セーラーマーズ)がまもちゃんと若干付き合って、そのあと、前世マウントで、うさぎが付き合うんですよ。雪山で、ふたりきりで、「衛(まもる)さんのこと、あんたに任せるわ」っていうくだりも丁寧に描かれていて。そういうことを乗り越えた上で、あんなに喧嘩していたのに、最後、うさぎをかばって、レイちゃんが散るところも美しくて……。日本中の女子たちが阿鼻叫喚したはずです。セーラー戦士が次々に散っていく、どのさまも美しくて。あの社会現象もリアルタイムで体験できて良かったです。

そのときのうさぎちゃんの声が、のちのちびうさ(セーラーちびムーン)の荒木(香衣)さんになっていたから、それもびっくりして、みんな大混乱で。月曜日に学校で、『昨日、見た?』っていう話で持ちきりでした。自由帳に『美少女戦士セーラームーン』の絵を描きっこしたり描いてって言われたり、うちに集まって、塗り絵したり、カード交換したり、スーファミしたり。楽しかったな~。全部覚えてます。それがすごく幸せでしたね」

――展覧会を回りながら、当時のたくさんの思い出がよみがえっているようでした。

そうですね。『なかよし』もアニメもイベントもリアルタイムで追って、スーパーファミコンもやりまくってました。セーラー戦士がふたりプレイできるけど、誰が美奈子ちゃん(セーラーヴィーナス)を選ぶかで掴み合いの喧嘩をしたこともあるし(笑)、『美少女戦士セーラームーンR』のゲームボーイのクイズをやりすぎて、全部の問題と答えを覚えちゃったりもして。ミュージカルにも行ったし、原画集が出たときのサイン会にも行きました。

――そのとき、武内直子先生にお会いしてるんですか?

はい! 伊勢丹でサイン会があったんですよ。猛暑のなか、3時間くらい並んで、イラストを渡して、サインをしてもらって。そのときに、「武内先生、なんて美人なんだ!」って思いました。セーラームーンを描いてる人はこんなに大人で、良い香りのする美人なんだって感動しましたね。それから随分あとに、ネルケ版のミュージカルを観に行ったときにたまたま武内先生がいらして、一瞬だけ、ご挨拶して。サイン会のときから全然お変わりなくて驚いたし、「生きてる、神が生きてる!!」って感じました。

「ダイアナが入ってるから買うしかない!」とグッズ数点を購入。受注生産の高価なネオンサインを前に「ワンチャン、買いたいよね。本当に欲しくなってる……」と悩む姿も。

――初めて見た映画も『美少女戦士セーラームーン』なんですよね。

劇場版の『美少女戦士セーラームーンR』を銀座に見に行ったんですけど、自作イラストのコンテストみたいな企画が行なわれてて、応募したら選ばれて、劇場で飾られたんですよ。それがめちゃくちゃうれしくて、ますます絵を描くようになりました。

今回の展示で、当時のきれいなままのおもちゃやカードを観て、本当に全部の思い出がよみがえってきましたね。ちゃんと自分の細胞に、『美少女戦士セーラームーン』との出会いや思い出が1個ずつ刻まれているんだなってことを再確認できました。あと、びっくりしたのは、これまでいろんな『美少女戦士セーラームーン』の展示や催しがあったなかでも、武内先生の原画や直筆のイラストをこんなにたくさん目の前で見られるっていうのは、あり得ないことだったんですね。ほんっとにコロナ禍ではありますが、海外の方にも観てほしいし、『美少女戦士セーラームーン』の洗礼を浴びたすべての人類は観ないと後悔するんじゃないかと思います。

――原画は撮影NGで会場でしか観られないですが、中川さんは1点1点、食い入るように観ていました。

いや、原画をこんなに観られる日が来るとは思わなかったです。武内先生の原画の素晴らしさ! もう魔法使いですよね。美しいし、きれいだし、躍動感もあるし、尊い。当時、我々子どもたちのために大人が本気で作ってくれてるって思ったのを覚えてますもん。

特に、夜の描き方がすごいんですよ。先生がアナログのカラーインクで描く夜景の煌びやかさ、セレニティの透けるレースのクリスタル感と透明感、霧がかった薄いベールの奥でうさぎとまもるが抱き合ってる姿……こうして現物を間近で観れるなんて! ルーブル美術館に行ったぐらいの感動を味わいましたし、本気でルーブル美術館のように永久展示してほしいって思います。

――世界ということで言うと、中川さんはアジアのライブツアーで「ムーンライト伝説」をカバーしています。

そうなんですよ。海外でコンサートをしたときに歌ったら、観客の皆さんが日本語で合唱してくれたんです。『美少女戦士セーラームーン』の歌は全部大好きで、「乙女のポリシー」は落ち込んだときに聴いて、「この曲を聴けばなんとかなる」って強くなれました。「セーラースターソング」はキーがめちゃめちゃ高くて、ライブのとき、血管が切れそうになる(笑)。でも、すごく大好きな曲ですね。初めて買ったのは「Moon Revenge」で、あの曲の歌詞のおかげで、“カオス”とか、“タトゥー”とか、難しい単語を覚えた。どの曲も本当に大好きなんですけど、今後、YouTubeの“歌ってみた”企画などで、全部の曲をカバーしたいですね。

本展のために描き下ろされた新作イラストを前に、セーラームーンの決めポーズ。写真右側の円になって手を繋いでいるセーラー10戦士のイラストを見て、「はるかさん(セーラーウラヌス)とみちるさん(セーラーネプチューン)が恋人繋ぎをしてる!」と悶絶。

――『美少女戦士セーラームーン』は今年連載開始30周年で、中川翔子は芸能活動20周年です。

勝手に奇しくもと思ってるんですけど(笑)、『美少女戦士セーラームーン』に出会って10年後にデビューして、20年後もずっと『美少女戦士セーラームーン』のことを考えつづけてるんですよね、同じ熱量で。放送が終了したあとも、大人になっても、変わらずに毎日『美少女戦士セーラームーン』のことを想っていて。それで、『美少女戦士セーラームーン』世代の人たちが社会人になったころに、コスメやアパレルとコラボした商品が出たり、アニメや映画になったりして、また映画館で浴びられる。こうしてミュージアムでも再会できました。

私は懐かしいっていう感情が一番好きなんですけど、最も遠く煌めく“懐かしい”が『美少女戦士セーラームーン』なので、この作品のことを考えると必然的に、もう会えない家族とか、あのころの食卓とか、全部がよみがえってくる感じがして。ここに来られたことで、その幸せな感覚にタイムスリップできました。いかに自分のなかで『美少女戦士セーラームーン』というものが、革命であり、大きい存在かっていうことを再認識したし、やっぱり、『美少女戦士セーラームーン』が究極だし、結論だし、答えだし、真理ですね。

――これからも『美少女戦士セーラームーン』と一緒に歩んでいくんでしょうね。今は、ダイアナの声も演じてますし。

「美少女戦士セーラームーンCrystal」以降のLINEグループがあって、三石(琴乃)さん(月野うさぎ/セーラームーン役)がリーダーとなって、皆さんと仲良くさせていただいています。本当に「セレニティに一生ついていきます!」っていう感じですね。次の劇場版でもルナとアルテミスと親子で出ているんですけど、いまだに信じられないですよね。最も好きなものに、お仕事で関われるなんてすごすぎる。いつか自分がダイアナになるなんて思わないで見てましたから。信じられないし、ありえない。

でも、リアルタイムを生きた人の言葉って熱を持ってると思うんですよね。だから、のちにハマった世代にその息吹を語る語り部として、生き証人としても、若干使命がある気がしています。将来は、子どもたちに受け継いでいく、“美少女戦士セーラームーン語り部おばあちゃん”になりたいですね。

「月にかわっておしおきよ!」のポーズを決めた中川は、ダイアナのぬいぐるみが乗っている自分の車に乗り込み、「言い足りないし、見足りない! また絶対に来ます」と約束し、黒猫のルナが待つ自宅へと帰っていった。

© Naoko Takeuchi

文・取材:永堀アツオ
撮影:塚原孝顕
スタイリング:尾村 綾(likkle more)
ヘアメイク:灯(ルースター)

関連サイト

中川翔子公式HP
https://www.shokotan.jp/
https://www.nakagawashoko.com/
 
Twitter
https://twitter.com/shoko55mmts
 
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https://www.instagram.com/shoko55mmts/?hl=ja
 
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中川翔子の「ヲ」
https://www.youtube.com/channel/UCGlWnxRgmii2-InQLp8HmiA
 
Shoko Nakagawa OFFICIAL YouTube CHANNEL
https://www.youtube.com/channel/UCLW97wZQjnzStp4eMxRf3Kg
 
Blog
https://ameblo.jp/nakagawa-shoko/
 
『美少女戦士セーラームーン ミュージアム』公式サイト
https://sailormoon-museum.com/
 
『美少女戦士セーラームーン ミュージアム』公式Twitter
https://twitter.com/sailormoon_ex
 
『美少女戦士セーラームーン ミュージアム』公式Instagram
https://www.instagram.com/sailormoon_museum/
 
『美少女戦士セーラームーン』30周年プロジェクト公式サイト
http://sailormoon-official.com/

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