マネージャー:アーティストに寄り添い、“最も近い存在”として支える仕事
2024.12.20


音楽、アニメ、ゲーム、キャラクター、イベントなど、人に感動を提供するエンタテインメントにはさまざまなジャンルがあり、そのジャンルの数だけ多種多様な職種が存在する。
連載企画「エンタメ業界のお仕事紹介」では、ソニーミュージックグループで働くスタッフの生の声から、エンタメ業界に存在する職種と業務内容、そして、その仕事にどんな“やりがい”や“魅力”があるのかを紐解いていく。
第13回は、「ピーナッツ」のキャラクターライセンス業務を担当する、ソニー・クリエイティブプロダクツのプロデューサーに話を聞いた。
目次

KENJI
ソニー・クリエイティブプロダクツ
キャラクタービジネス
キャリア:10年目
「ピーナッツ」、「きかんしゃトーマス」、「タマ&フレンズ」などの人気キャラクターのライセンス業務を担当。キャラクターがユーザーに長く愛され続けるよう、プロモーション施策の立案や商品の企画、開発に携わる。また、キャラクターやアーティストIPに関するデザイン業務として、担当IPのデザインおよびスタイルガイドの制作、商品やサービスの監修、管理といったディレクション業務も行なっている。さらに、南町田グランベリーパーク内の「スヌーピーミュージアム」や「六本木ミュージアム」など、ロケーションベースエンタテインメント(LBE)の企画、運営も手がけている。既存のライセンスビジネスに加え、新たなキャラクターIPの創出にもチャレンジしている。
音楽企画制作/経理・財務/アニメ・ゲーム宣伝/音楽営業(マーケティング)/マーチャンダイジング/音楽宣伝/グローバルマーケティング(音楽)/アニメ企画制作/人事/プログラマー/著作権・契約・法務/ゲーム企画制作/マネージャー/パッケージ制作進行/ファンクラブ運営/デジタルコーディネーター/クリエイティブ(クリエイティブ/アートディレクション・制作プロデュース)/グローバルマーケティング(アニメ・ゲーム)/エンタプライズITシステム/音楽営業(セールス・マーケティング)/イベント・展示会運営/クリエイティブ(空間設計/企画)
 
音楽営業(セールス)/音楽営業(マーケティング)/音楽宣伝(デジタルプロモーション)/海外ライセンス(アニメ・ゲーム)/国内ライセンス(アニメ)/スタジオエンジニア
ソニー・クリエイティブプロダクツ(以下、SCP)には、キャリア採用で入社しました。
前職は、生花を扱う企業で海外から花を買いつけるバイヤーの仕事をしていたんですが、そこでキャラクターのプロパティビジネスを手がける企業とライセンス契約を交わし、キャラクターをイメージしたブーケやイラストカードをあしらった花束などを企画して販売していたんですね。
そのときに気づいたのが、花束にキャラクターの要素が加わることで、新たな価値が生まれるということ。そして、生花にはどうしても寿命がありますが、キャラクターの価値には寿命がないということです。
それがきっかけでキャラクタービジネスに興味を持ち、IPに携わる仕事がしたいと思い、転職先を調べるなかで出会ったのがSCPでした。
SCPは、「ピーナッツ」「ピーターラビット™」「きかんしゃトーマス」などさまざまなIPを扱っています。しかも、ソニーミュージックグループ全体を見渡すとIPビジネス以外にも幅広いエンタテインメントビジネスを手がけていることがわかり、そこにも魅力を感じて志望しました。
SCPには、大きく分けてマーケティング、営業、新規IP創出、LBE(ロケーションベースエンタテインメント)という4つのビジネスカテゴリがあります。
そのなかで私は、各IPのビジネス的な戦略を立てるマーケティング部門に在籍していて、「ピーナッツ」のチームでプロデューサーを担当しています。「ピーナッツ」のファンを分析して年間テーマを決めたり、プロモーション施策を考えて全体の進行や予算管理を行なったりするのが主な業務内容です。
「ピーナッツ」は、多くのファンの方々に愛されているIPです。そのため何か施策を展開すると、それに対するリアクションがとても大きいんですね。
その反響をチェックしたり、イベントに熱量高く駆けつけてくださるファンの方々を目の当たりにすると、自分の心も熱くなってしまいますね。「ピーナッツ」の世界観を大切にしつつ、ファンの皆さんにもっと喜んでいただける施策を考えようという気持ちが湧いてきますし、自分自身のなかでのやりがいにつながっています。
また、「ピーナッツ」をはじめとしたエバーグリーンのキャラクターは、サステナブルな取り組みとの相性がいいんですね。「ピーナッツ」の原作コミックのなかでも、自然を思いやることの大切さが複数描かれていて、それらを引用するかたちで“SNOOPY Loves NATURE”というテーマを掲げ、海洋環境保全をトリガーにしたゴミ拾い活動を全国で展開して大きな反響を得ることができました。
キャラクターにはそれぞれ個性があり、その魅力をビジネスだけでなく、さまざまな社会貢献活動にもつなげることができます。それを体感できるのも、この仕事の楽しさだと実感しています。
「ピーナッツ」は歴史が長く、長年に渡って支えてくださるファンが多いIPです。そういったファンの皆さんの存在は、どんな展開を行なうときにも常に意識していますね。「ピーナッツ」の世界観を壊さず、イメージに合わないことはやらないというルールを徹底しています。
そのうえで、「ピーナッツ」をもっと多くの人に好きになってもらうためのチャレンジには積極的に取り組んでいます。「ピーナッツ」は、現在、コミック誕生75周年イヤーに突入していますが、スヌーピーをはじめとする、ピーナッツ・ギャングのファン層は3世代を越え4世代に突入しつつあります。
そのなかで次の世代の方々に「ピーナッツ」というバトンを渡すために必要な施策は、そのときの時代性を反映していなくてはならないと思っています。今でいうなら、SNSの活用は当然としつつ、最新のトピックとしては、ソニーミュージックグループのアーティストとのコラボプロモーションも展開しています。
核となる部分はブレないようにしつつ、新しいことも取り入れながら、次につなげる。このバランス感覚は常に働かせていないといけないことだと考えています。
そのために、ファンの皆さんの反応を直接目にすることも心がけています。例えば、ファンの方々が駆けつけてくださるイベントの初日は必ず足を運んでリサーチを行ないますし、「ピーナッツ」のショップやカフェがある街に行ったらお店に立ち寄って、売れ筋のグッズや来店しているお客さんの動向をチェックするようにしています。
世の中の情報にアンテナを張っている人は向いているのではないでしょうか。そういった視点を持っている人は、社内の企画会議でも新しいアイデアを出しているなと思います。既存のIPに、いかにして新しい価値をつけていくかを考えるのもキャラクタービジネスの仕事。今世間で何が流行っているのか、情報をキャッチする姿勢が重要ですね。
しかも、キャラクタービジネスにおいては、アパレル、飲食、玩具、文具など幅広い業界と取引があります。キャラクターをキャンペーンに使っていただく企業や自治体などとも幅広くお付き合いがあるので、キャラクター業界以外にもアンテナを張っておくことが大事だと思います。
ひと言で言えば平和です(笑)。日々の業務は忙しいのですが、かわいらしいキャラクターを扱っているからなのか、チームの皆さんは穏やかですね。
そのうえで、「ピーナッツ」の世界観に関する共通認識は、しっかりコミュニケーションが取れていて、一線を越えてしまいそうなことには鋭い指摘を入れつつ、「ピーナッツ」の魅力を広げるために必要なことであれば、新しいチャレンジに一緒に取り組んでくれる協力的な方々ばかりです。
今は“エバーグリーン”と言われる、いつの時代も色あせない人気キャラクターを扱っていますが、新しいIPの開発にも携わり、ヒットを生み出したいと考えています。
最近は、SNSからも人気キャラクターが次々生まれていますよね。SCPでもSNSで人気のクリエイターと一緒に新規IPを開発していますが、いずれ社内でクリエイターを育成しゼロからキャラクターを作ることにも挑戦してみたいです。
クリエイティブなことに興味や才能がある方にも、SCPに入社してもらえたらとてもうれしいですし、一緒にIPを生み出すことができたら、さらにいいですね!
文・取材:野本由起
撮影:干川 修
©2024 Peanuts Worldwide LLC
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