アートディレクターMEGU PCバナー画像
アートディレクターMEGU SPバナー画像
連載Cocotame Series
story

エンタメ業界のお仕事紹介

クリエイティブ(クリエイティブ/アートディレクション・制作プロデュース):ファンが喜ぶビジュアル商品やイベントのデザインを手がける仕事

2024.12.26

  • Xでこのページをシェアする(新しいタブで開く)
  • Facebookでこのページをシェアする(新しいタブで開く)
  • LINEでこのページをシェアする(新しいタブで開く)
  • はてなブックマークでこのページをシェアする(新しいタブで開く)
  • Pocketでこのページをシェアする(新しいタブで開く)

音楽、アニメ、ゲーム、キャラクター、イベントなど、人に感動を提供するエンタテインメントにはさまざまなジャンルがあり、そのジャンルの数だけ多種多様な職種が存在する。

連載企画「エンタメ業界のお仕事紹介」では、ソニーミュージックグループで働くスタッフの生の声から、エンタメ業界に存在する職種と業務内容、そして、その仕事にどんな“やりがい”や“魅力”があるのかを紐解いていく。

第18回は、アーティストのビジュアル関連商品やイベントなどのクリエイティブで、デザインをディレクションするアートディレクターに話を聞いた。

  • アートディレクターMEGUプロフィール写真

    MEGU

    クリエイティブ(クリエイティブ/アートディレクション・制作プロデュース)
    キャリア:6年目

【解説】クリエイティブ(クリエイティブ/アートディレクション・制作プロデュース)

アーティスト、アニメ、キャラクラーなどのIP、企業やスポーツチームなどの魅力を最大化し、ファンにつなぐためのデザインを担当。そのためにクリエイティブの戦略設計からビジュアル制作までを一貫して行なう。グラフィック、映像、Webサイトだけでなく、イベント空間などを活用した体験デザインや、キャラクター開発、新規サービス、企業理念を言語化するようなデザインなど、その対応範囲は広域に渡る。時代を敏感にとらえる感性と、情熱的な創造性が求められる。最終のアウトプットに向けて、制作現場をまとめ、具体的な指示を出しながらクオリティ管理を行なう制作プロデュース業務も行なう。

アートディレクターMEGU1日のスケジュール

ソニーミュージックグループを志望した理由は?

クリエイティブ系の業界に強い派遣会社にエントリーして、自分のスキルをもっといかせる仕事を探していたなかで、ソニー・ミュージックソリューションズ(以下、SMS)に出会い、派遣社員の立場でデザイナーとして3年間勤務しました。その後、ソニーミュージックグループへの社員登用のお話をもらってSMSに入社しました。転職としては、少し珍しい経歴かと思います。

真っすぐに見つめながら話すアートディレクターMEGU

現在、携わっている仕事は?

私が在籍している部門には、アーティストのビジュアル関連商品やイベントなどのクリエイティブ領域を担当する専門家が集まっています。役割によってさらに所属は細分化されますが、大きくいうと、ビジュアルイメージや展開の企画を立て、それを具体的なデザインに落とし込んでいくアートディレクションが私の仕事です。

現在、主に担当しているのは、アーティストのビジュアル周りのデザインディレクションで、作品ごとに“どういうコンセプトにするか?”というところからスタートして、同じ部署のデザイナー、プロデューサーなどの皆さんと一緒にチームとして動いていきます。

アートディレクターの業務内容は?

担当する対象によって内容はさまざまですが、例えば、アイドルグループが新しいシングルをリリースするとなった際には、ジャケットビジュアルの企画からデザインまでをコンセプトから考えます。また、CDやDVD、Blu-rayなどの商品が発売されることになれば、そのパッケージのデザインも考えていきます。

それに付随して、ビジュアル撮影で使用するオリジナルの衣装が必要なときは、コンセプトに合わせたスタイリングを発注して、絵に統一感を持たせます。撮影現場では、写真のトーンや画角を探りながら、ほかのスタッフと相談して決めていきますし、思い描くコンセプトを実現するため、円滑に作業が進められるよう準備を行なうのも重要な仕事です。

担当するアーティストもソニーミュージックグループに限った話ではないので、依頼に応じていろいろなお仕事に携わらせてもらっています。

PCを見ながら打ち合わせをするアートディレクターMEGU

どんなときにやりがいを感じる?

楽曲やアーティストからイメージを膨らませて、クリエイティブをイチから組み立てていくのが、とても楽しいですし、面白いです。しかもチームプレイなので、例えばCDジャケットを作る際は、楽曲の音源や歌詞が届いてからアイデアを練っていくのですが、“王道ならこういう感じ”“インパクトを求めるならこういう感じ”“新規性に振り切るならこういう感じ”といったように、チーム内からもいろいろな角度からのプランが出てくるのが、とても刺激的です。

そのアイデアがジャケットとしてでき上がり、最初に考えていた理想に限りなく近づいたとき、チームプレイの面白さとやりがいを同時に感じます。また最近のエンタテインメントはデジタル化が進んでいますが、この仕事をしているとCDや映像商品といった、自分が携わった作品がモノとして残るのもうれしいですね。

笑顔で話すアートディレクターMEGU

これまでのキャリアで印象的だった仕事は?

あるアイドルグループのメンバーの卒業シングルのジャケット制作は、とても印象的でした。それまでのCDジャケットでも、電車や乗り物をモチーフにしていることが多いグループで、かつ卒業シングルという大切な機会だったので、ほかのメンバーが乗っている電車の窓の写真と、電車から卒業生がひとり降りて旅立つ写真のそれぞれを形態別のCDジャケットで連作として提案し、実現させました。

卒業メンバーのイメージから連想する電車の色や背景、ジャケットに配置する文字の飾りなどにも密かに関連するワードを配置するなど、ディテールにもこだわりました。発売後はコンセプトの評判も良く、とてもうれしかったです。

また、パッケージ以外の仕事も担当することがあるのですが、CDジャケットを担当したアーティストが期間限定のコンセプトカフェを開いた際に、全国ツアーのコンセプトに合わせた内装もデザインしました。

仕事をするうえで心がけていることは?

アーティストまわりの仕事では、その人やグループをよく知ることを心がけていますね。私たちが作品を届ける相手はファンの皆さんなので、その方々に共感して喜んでもらえるものでなければいけません。

特に初めて担当するアーティストの場合は、マネージャーやA&Rに話を聞いて、理解を深めていきますし、そのアーティストにまつわる情報が多ければ多いほどイメージが湧きやすくなるので、自分でもたくさん調べます。

そこから何作かご一緒していくことで、次につながるアイデアも豊富に考えられるようになり、私自身のモチベーションやチームとしてのクオリティも上がり、より良いものが作れるようになると思います。アーティスト、そしてレーベルやマネジメントのやりたいことにも、しっかり寄り添うことは大切にしていますね。

真剣な表情で話すアートディレクターMEGU

どんな人がアートディレクターに向いている?

想像力を膨らませる力は、とても必要だと思います。手元に届いた素材からキーワードなどを抽出して、そこからアイデアを組み立てていくので、“これがいつ誰に届けるものなのか”“どういう状況で受け取ってもらえるものなのか”をイメージできないと、出すアイデアも的外れになってしまいます。

また、ソニーミュージックグループは、音楽以外にも、エンタテインメントに関するさまざまなビジネスを展開しているので、いろんなことに興味を持っておくといいと思います。音楽やアートなど直接仕事に関係ある趣味だけでなく、ほかのジャンルにも興味や知識があれば、どこかで仕事につながることがあるかもしれません。

思い描くキャリアプランは?

部署内の皆さんのキャリアとしては、アートディレクターから、もっとトータルで大きな企画を動かしていくクリエイティブディレクター職を目指す人もいますし、アートディレクションを極める人もいます。

私自身は、今後、イベントや展示企画のプランニングなどにも挑戦したいですね。これからもいろいろな経験を積んで、“この企画を任せたい”と思ってもらえるよう、精いっぱい頑張りたいです。

手を後ろに組んで立つアートディレクターMEGU

文・取材:阿部美香
撮影:干川 修

関連サイト

 

連載エンタメ業界のお仕事紹介